相変わらず喋りがカワイイ松本茜さん!
今日の「高野 雲の快楽ジャズ通信」は「バップ・ピアノ特集」。
ゲストは?お待たせ致しました(笑)。
ジャズ・ピアニストの 松本茜 さんです!
番組詳細は 「快楽ジャズ通信」ブログ編 をご覧下さい。
こちらからCDの購入へリンクされています。
松本茜さんの声を聴きたい方は、「快楽ジャズ通信、ポッドキャスト編」
46、「バップピアノ特集」をお聴き下さい。
松本茜さんの写真を見たい方は、tommyさんのブログ
http://ameblo.jp/tommy-jazz/entry-10446813335.html#cbox
をご覧下さい。
私は、ハードな《プレイング》で始まる前半5曲より、
ミディアム・バウンスの《ジューシー・ルーシー》からの
後半5曲の流れが好きです。
オリジナル曲《マイ・ディア》も良いです。
番組最初は「ビバップ」について、ディレクター嬢から紹介。
バップピアノにふさわしいゲスト、松本茜さん登場です。
お~っ、相変わらずちょっと舌足らずなカワイイ喋り方です(笑)。
バップは茜さんにとって?
現在進行形ではないのですが、時代に関係なくすーっと入ってきたそうです。
「エヘヘヘヘッ」連発してます(笑)。
う~ん和やかだ~。
茜さんはオスカー・ピーターソンが入口だったので、分かりやすかったとか。
そして、フィニアス・ニューボンJr.、バド・パウエルへといくそうです。
雲さん曰く、甘いカレーから辛いカレーへといった感じ。
「フィニアスはピアノを弾きたおしている。」と茜さん。
そんな弾きたおすピアノ。茜さんオススメ曲。
バド・パウエルの『ジニアス・オブ・バド・パウエル』から《ティー・フォー・トゥ》。
これぞパウエルな、正に弾きたおし演奏。
バップ・ピアノはこれなんですよ、基本。
素晴らしい。
(以降緑字は、曲を聴いての私の感想などです。)
次はバド・パウエル派。
目隠しして聴いたらパウエルが弾いていると思うんじゃないかという演奏。
秋吉敏子の『アメイジング・トシコ・アキヨシ』から《ゲット・ハッピー》。
今まで比較して聴いたことはなかったのですが、
確かにこうして続けて聴くと、正にパウエル。
こんなに似ていたんですね~。
女だてらに男勝りのピアノです。
茜さんの感想は、「バド・パウエルみたいな印象ですね。」
「秋吉さんはビッグ・バンドのイメージだったので、新鮮。」とのことでした。
次も女性ピアニスト。敢えてパウエルの曲。
「同業者としての感想を聴いてみたい。」と雲さん。
山中千尋の『アウトサイド・バイ・ザ・スイング』から《クレオパトラの夢》。
力強い演奏です。
この人のピアノの音は結構太い音ですよね。
低音を主体に弾いたちょっと変わった演奏。
レニー・トリスターノ系。
この弾き方に賛否があったりします。
まあ、これは山中さんが個性を出す意味でこういう演奏になったのでしょう。
茜さんは、「思ったより低音中心でシンプルな感じ。
昔の曲を今の感覚で弾く。現在進行形のジャズを感じる。
ビバップとは違う新しいスタイル(バップ以降)の演奏。」と言ってました。
ビバップ・ピアノについては、
「伴奏役からもっと前に出てきた、フロント(管)と渡り合えるようになった。」
とのこと。
次は松本茜さんの『プレイング・ニューヨーク』から《プレイング》。
アルバム1曲目の掴みはO.K.な演奏。
高校時代、うねるバップ・ピアノをイメージしてピアノで遊びながら作った曲。
これ、確かに茜さんのイメージどおりです。
で、前にかけた山中千尋のピアノのイメージにも似ています。
大西順子さんもこういう感じの演奏をします。
分かるんですけど、私的には別なアプローチをしてほしいのです。
ガッツに溢れたピアノを弾きつつ、
結構カワイイ・フレーズが出てきたりします(笑)。
「レコーディング・メンバーが第一線で活躍されている方。」と茜さん。
1日で録ったんだそうです。
最初のアルバムから、全て1日で録音しているそうですよ。
「ワン・デイ・アキュビューならぬワン・デイ・アカネ。」と雲さん(笑)。
ほとんどワン・テイクらしく、潔い茜さんです。
雲さんうんちく、エリック・ドルフィーの例の名文句、茜さんは知らなかったとか。
その後も雲さんうんちくは続いてます(笑)。
ジャズ的とは一発勝負。
「演奏し終わったら後悔しない。」と茜さんはキッパリ!
今回は女性バップ特集にしちゃおうかな?
ドイツからNYに来て、怖気づいて少し引きこもった後に弾いたピアノ演奏。
『ヒッコリー・ハウスのユタ・ヒップVol.1』から《ビリーズ・バウンス》。
これは寛いだ雰囲気も漂いうミディアム・バウンスのスインギーなピアノ。
ベース、ドラムとのバランスもよく、いい雰囲気の演奏です。
いいですよね~。バップ・ピアノ。
茜さんからちょっとした問題発言が(笑)!
4年前、鳥取から東京に出てきた時、引きこもっていたそうです(笑)。
人が多すぎて、電車で怒っている人がいたりして、馴染めなかったとか。
3か月ほどは、下宿先と学校の行き来しかしなかったそうです(笑)。
次は茜さんがライブで必ず演奏する曲。
ライブの最初の1曲目など、盛り上げる時に演奏するそうです。
「この曲でカウントをとる目が好き。」と雲さん。
男前な目でカウントをしているらしいですよ(笑)。
茜さんは「ピアノを弾くと変わるね。」とよく言われるそうです。
そんな茜さんは、MCの方が緊張するらしいです。
「MCは今のままでいいですよ。」と雲さん。
あははっ!すごく楽しそう。
松本茜さんの『プレイング・ニューヨーク』から《リラクシン・アット・カマリロ》。
元気よく演奏しています。
なかなか快適な演奏なのです。
ライブでカウントをとる目を見たいよ~。
ライブ告知: 松本茜さんのホームパージ を参照願います。
いや~っ、ビックリしました。
前回この番組に出演してから1年ちょっと。
前回はほとんど喋らなかったのに、今回はかなりトークしています。
ピアノ同様、トークも凄く進化したと思います。
オジサンは嬉しいです(笑)!
<アフター・アワーズ編>
今の番組エンディング・テーマは
茜さんの1stアルバム『フィニアスに恋して』のラスト曲《ハーフ・ブラッド》。
小学校4年の頃、人間の父と人魚の母の間に生まれた子供の話を読んで
作ったのがこの曲だそうです。本のタイトルは忘れちゃったとか。
で、茜さんのエレピと雲さんのベースでデュオ。
エレピの音がこの哀愁メロディーにマッチしていますね~。
フェンダー・ローズ・バージョンの《ハーフ・ブラッド》。イイです!
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