機械仕掛けのP.M.G.!
今夜甲府盆地は深い夜霧に包まれています!
今年はバレンタインデーが日曜日なので、義理チョコの消費が減るらしいです。
チョコ業界は売り上げを落とさないよう色々考えているらしいですね。
なるほどね~。
さて、パット・メセニー話題の新譜『オーケストリオン』(2009年rec. NONESUCH)が届きました。とりあえずひととおり聴いてみました。
一言で言うと、機器仕掛けのP.M.G.(パット・メセニー・グル―プ)でした。それ以上でも以下でもないような気がします。「オーケストリオン」の良さがよくわかりません。音楽的なメリットが良く見えてきません。「オーケストリオン」って、結局のところドラムとパーカッションを自動化しただけかも?ドラマーやパーカッショニストがやるのと何が違うのかな~?
にしてもさすがはメセニー、これだけ緻密に打楽器群をプログラミングしているのには驚きです。究極の音楽オタク、メセニーならではという感じです(笑)。あまりに完成度が高く、微妙なニュアンスまで表現しているのですが、それゆえ機械がやっている意味をあまり感じられないのです。このドラミングはポール・ワーティコですよ。ベースだってスティーブ・ロドビーです。薄く被さるシンセやピアノはライル・メイズそのもの。
何の予備知識もなく聴かせて、今回はパーカッショニストを3名起用もしくは多重録音した新生P.M.G.のアルバムと言ったって何の違和感もないと思いますよ。だから、P.M.G.ファンにはこのサウンドは素直に受け入れられると思いますし、安心してサウンドに浸れます。でも安心感があるゆえ、新しい何かは感じないんですよね。
よく聴いた上でちゃんとしたアルバム評を書こうと思ったのですが、このアルバムは見えちゃった気がします(笑)。この第一印象は聴き込んだからからといって覆されるものではないと思うのです。
ということで、
甚だ簡単ではありますが、『オーケストリオン』評はこれにて終了(笑)。
メセニー・ファンは買って聴くべし!
*
tommyさんとじゃこのめさんからコメントをいただきました。
tommyさんから。
スゴク分かりやすかったですよ(笑)。
それ以上書いても仕方がない。
これはメセニーの遊びでしょう。面白そうなことをやりたかった。
ただ音楽のクオリティは落としたくなかったので、
分かっているアンサンブルになるようにしたのだと思いますよ。
こういう遊びの後は、次にいいアルバム出しますよ(笑)。
一人でステージは寂しいでしょう。
これは観に行くべきではないでしょうか?(笑)。
メセニー以外のプレイに、出来不出来はありませんから、安心して楽しめると思います。機械トラブルで開演が延びる可能性はアリ!(笑)。
何かアナログなテクノっぽいね。(笑)。
おっしゃるとおり、メセニーの遊びだと思います。
「クオリティ落とさないために分かっているアンサンブルになるようにした。」というのも、「なるほどなあ。」と思いました。
次にいいアルバムが出ることを期待してます。
じゃこのめさんから。
変な言い方ですが、このアルバム、機械仕掛けだからこそ良いのでしょうね。ワタシは買うかどうかまだ検討中です。
松下さん情報ですが、メセニーはこの夏に来日するそうです。「オーケストリオンのツアーなら経費がかかりすぎて大変だ!」とプロモーターが悲鳴を上げているらしいです(笑)。
おっしゃるとおり、「機械仕掛けだからこそ良い」と思います。
でも私は+αを期待してしまいました。
機械仕掛けでやるからこその何かがほしかったのですが・・・。
まあ、今回はまだ使いこなすレベルということで、tommyさんがおっしゃるとおり分かっているアンサンブル(P.M.G.サウンド)なのだと思います。
次のオーケストリオンはもう1歩前進してほしいです。
ツイッターで村井さんが、6/11、12すみだトリフォニーホールらしいと書いていますね。
これは観に行きたいです。
tommyさん、じゃこのめさん、一緒に観に行きましょう(笑)!
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コメント
いっきさん、こんばんは。
スゴク分かりやすかったですよ(笑)。
それ以上書いても仕方がない。
これはメセニーの遊びでしょう。面白そうなことをやりたかった。
ただ音楽のクオリティは落としたくなかったので、
分かっているアンサンブルになるようにしたのだと思いますよ。
こういう遊びの後は、次にいいアルバム出しますよ(笑)。
投稿: tommy | 2010年1月29日 (金) 01時54分
変な言い方ですが、このアルバム、機械仕掛けだからこそ良いのでしょうね。ワタシは買うかどうかまだ検討中です。
松下さん情報ですが、メセニーはこの夏に来日するそうです。「オーケストリオンのツアーなら経費がかかりすぎて大変だ!」とプロモーターが悲鳴を上げているらしいです(笑)。
投稿: じゃこのめ | 2010年1月29日 (金) 08時52分
一人でステージは寂しいでしょう。
これは観に行くべきではないでしょうか?(笑)。
メセニー以外のプレイに、出来不出来はありませんから、安心して楽しめると思います。機械トラブルで開演が延びる可能性はアリ!(笑)。
何かアナログなテクノっぽいね。(笑)。
投稿: tommy | 2010年1月29日 (金) 17時43分
偶然、Youtubeでこのオーケストリオンのライヴをチラッと観たのですが、ギターだけ一人で出ていて、あとはちょっと映像が遠かったので、バックの楽器(これがまたCDジャケのように壮大(笑))の動きがよくわかりませんでした。ただ、生で観たとすると、小さい動きまで見えて、けっこう面白いものになるんじゃないでしょうか。
PMGのサウンドって、やっぱりパットの好みなのかなあ、なんて、このサウンドのプログラミング(メインが機械なのでどこまでどういうプログラムをしているのかまでは分かりませんが)を聴いていて、思いました。こういう試み、2番手3番手がやったら、またか、となるので、1回こっきりのいいアイデアでした。
TBさせていただきます。
投稿: 工藤 | 2010年2月15日 (月) 23時36分
工藤さん。こんばんは。
トラックバックありがとうございます。
>生で観たとすると、小さい動きまで見えて、けっこう面白いものになるんじゃないでしょうか。
面白いと思います。
来日公演は見に行きたいです。
>PMGのサウンドって、やっぱりパットの好みなのかなあ
そうだと思います。
基本は『ブライト・サイズ・ライフ』から変わっていないと思います。
>1回こっきりのいいアイデアでした。
そうですね。何度もやれない企画です(笑)。
投稿: いっき | 2010年2月15日 (月) 23時53分