矢野沙織にデビッド・サンボーンを見た(笑)!
矢野沙織の新譜『ビバップ・アット・ザ・サボイ』を聴いてみました。
実は矢野さんのアルバムをまともに聴くのはこれが初めてです。
ライブは4年くらい前に一度、ジャズ喫茶「メグ」で見たことがあります。
変な言い方なのですが、実に”ジャズ”な演奏です。
日本人だからとか女性だからとかそういうことは考えずに聴けます。
ジャズ・アルバムとして、とても楽しめます。
で、聴いていて浮かんできたのが、面白いことにデビッド・サンボーン!
”しゃくり上げ”っていうんでしょうか?
フレーズ最後の”ズリズリ”なやつ、サンボーンみたい。
もちろん、サンボーン程の強烈な”アク”(個性)はありませんが。
矢野さんとしては、古いバップのプレイヤーを意識しているんでしょうけど、
出てきた音の佇まいは、当然のことながら現代的あっさり風味。
で、サンボーン風になっちゃう(笑)。
ジャズの”アク”みたいなものが、きれいさっぱり取り除かれています。
サンボーンはフュージョンの人と思っている方も多いと思いますが、
実はサンボーン独特の個性から、
ジャズの”アク”はよっぱどサンボーンの方があるんですよ。
今は何がジャズで、何がフュージョンなのか、さっぱりわかりませんです。
で、こういう現象は、別に矢野さんに限らず、現代の若手の多くに感じます。
(もちろん独特な個性を放つ若手もいますが)
ジャズ・マニアな私にとっては寂しい感じなのですが、
こういう感想って私だけなのでしょうかね~?
まあ、矢野さんはまだ若いので、
時間が経てば”アク”も出てくるのかもしれませんね。
ここは優しく見守ってあげる親心が大切(笑)。
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コメント
いっきさん
こんばんは。
クリス・ポッ●●来日するので取材しませんか?コールがあったので、おお、ポッターか!?と宣材みたら、ポッティのほうだった(笑)。
それはともかく、
いっきさんも、サンボーン感じましたですか。
私も同じような話をblogにアップしています。
▼コチラ
http://kairaku-jazz.seesaa.net/article/139205603.html
いっきさんもそう感じるのなら、そうなのでしょう(笑)。
アナガチ、私の感覚も、間違ってはいなかったようだ(笑)。
投稿: 雲 | 2010年1月30日 (土) 20時02分
雲さん。こんばんは。
>クリス・ポッ●●来日するので取材しませんか?コールがあったので、
途中まで読んで、ドキドキしました(笑)。
ボッティでしたか~、残念!
そうでした。雲さんも書かれていましたよね。
ページをめくるのが面倒だったので、リンクしませんでした。m(__)m
>アナガチ、私の感覚も、間違ってはいなかったようだ(笑)。
私もそのセリフ、使いたい(笑)!
投稿: いっき | 2010年1月30日 (土) 20時21分