キャノンボール&エバンスの洒落た1枚。
明日はというか今日は「高野雲の快楽ジャズ通信」の公開録音です。
アップルストアー銀座店で14:00~15:00。
ゲストは美人ジャズ・フルーティストの MIYA さん。
入場無料です。
私も見に行きま~す。
皆さまお誘い合わせのうえ、銀座に集合!
今日紹介するのは、キャノンボール・アダレイの『ノウ・ホワット・アイ・ミーン』(1961年rec. RIVERSIDE)です。メンバーは、キャノンボール・アダレイ(as)、ビル・エバンス(p)、パーシー・ヒース(b)、コニー・ケイ(ds)です。
私が持っているのはオリジナル盤です。最近オリジナル盤自慢ばかりでごめんなさいね(笑)。モノ、青ラージ・ラベル、溝なし、コンディションは良。ジャケットが裂けていたり落書きがある割には高かったです。こういう盤はツウ好みなのでしょう。ジャケットにはエバンスの写真が小さく入っています(笑)。
ジャケット写真は蛍光灯の明かりでフラッシュなしでいくことに決めました。画がちょっと白っぽくなってしまうので、画像処理ソフトで明るさ/コントラスト調整とγ補正しました。青色が強い感じもするので、RGBも変更しました。解像度が甘いのは0.3Mピクセルだから?それとも手ぶれ軽減のせい?
エバンスを迎えたキャノンボールのワン・ホーン・カルテットというのが面白いですよね。ファンキー・ジャズ路線を歩んでいたキャノンボールとリリシズムのエバンスは水と油?と思う方もいるのでしょうが、そうではなく意外と良いマッチングです。キャノンボールがエバンスに歩み寄っている感じです。
私はキャノンボールのアルバムというと、長らく『サムシン・エルス』しか持っていませんでした。ご存じのようにこのアルバムはほとんどマイルスのアルバム。昔、私はファンキーなキャノンボールを食わず嫌いしていたんです。そんな頃に買った2枚目のアルバムがこれで、ピアノがエバンスだったからです。エバンスがいればファンキーにはならないでしょ(笑)。最初はOJCの安価CDを買いました。誤解のないように言っておきますが、今はファンキーなキャノンボールも嫌いではありませんよ。
で、このアルバム。もくろみどおりエバンス色が強めのなかなかお洒落なものでした。まず、キャノンボールの抑制が効きつつ開放的な太い音色のアルトがとても美味しいです。そして、エバンスもトリオの時に見せる張り詰めた感じは少なめですが、やっぱり品格を落とさないんですよね。さすがです。
A面1曲目はエバンスお得意ナンバーの《ワルツ・フォー・デビー》。エバンスの格調高いピアノ・ソロのイントロはいつも通りですね~。でも、ベースとドラムがからんだあと、キャノンボールの軽やかなアルトが入ると俄然楽しい雰囲気に変わります。テーマの崩しもキャノンボールらしく微笑ましいです。で快調にソロをこなしてからエバンスのソロへ。エバンスも朗らかに歌います。心が軽やかになる楽しい演奏。
2曲目《グッドバイ》はバラード演奏です。ブルージーなこの曲を意外とコテコテにせず、あっさり目のテイストで演奏します。エバンスのソロ部。ラファロ/モチアンとのトリオのようなインタープレイはないので、エバンスのオーソドックスなジャズ・ピアノが楽しめます。このアルバムでは、ヒース/ケイとの普通のエバンス・トリオが聴けるところもチェック・ポイントです。私はこのアルバムの中では、A面3曲目の《フー・ケアーズ?》、B面1曲目《トイ》のドライブ感溢れる演奏が好きです。
このアルバム。イメージ先行のキャノンボールとエバンスの素に触れられるいいアルバムだと思いますよ。
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