ゲストの水岡さんは面白い方でした(笑)!
今日の「高野 雲の快楽ジャズ通信」は「ケニー・ドリュー特集」。
ゲストはピアニストの水岡のぶゆきさん。
番組の詳細は 「快楽ジャズ通信」ブログ編 を参照願います。
ケニー・ドリューのプロフィールはディレクター嬢から。
女子ディレクターの番組制作日記 にもUPされると思います。
雲さんと水岡さんは19年ぶりに再開したそうです。
昔ご一緒にバンドを組んでいたそうです。
思い出話に花が咲いていましたよ(笑)。
お2人のかけあいはもう漫才。
とても楽しそうでした。
まずは水岡さんのオススメ。
ファンキーでノリノリな演奏です。
『ダーク・ビューティ』から《ラン・アウェイ》。
「生き生きしたドリュー。完成されたブルース感覚。今聴いても古びない。」
と水岡さん。
これ、久しぶりに聴きました。
確かにファンキーですね。
快調に飛ばすドリュー。
”パタパタ”ドラムが盛り上げて、
ベースも”ズンズン”演奏を推進。
オープニングにはもってこいの陽気なピアノ・トリオでした。
(以降緑字は曲を聴いての私の感想などです。)
次はニューヨーク時代。
「聴いてくれの叫び声が聴こえてくる。」と水岡さん。
『ケニー・ドリュー・トリオ』から《キャラバン》。
これぞバップ・ピアノですね。
勢いがあります。
ドリューは確信を持ってフレーズを重ねていきます。
ベース、ドラムとの一体感もありますね。
佳き時代のバップ・ピアノ・トリオここにあり。
「弾きまくって凄い。70%くらいで弾いても良いのに。」と水岡さん。
「パウエルもそうだけど、弾きすぎて間があく。そこで考えているんでしょうね。」
と続けます。
雲さん推薦。
勢いのある良い演奏。
『アンダーカレント』からタイトル曲。
これも勢いのある演奏です。
ハンク・モブレイのテナーが快調に飛ばします。
フレディー・ハバードのトランペットだって負けていません。
ドリューのピアノも”グイグイ”と疾走。
ドラム、ベースも躍動感満載。
バップはいいですね~。
「ピアノ・スタイルも徐々に変わってクールで洗練されてくる。」と水岡さん。
「スタイルの変遷もあるけど、内面から出てくるものが大きい。」と続けます。
雲さんはこれは看板曲だからドリューにしては新しいんではないかと説明。
この録音を最後にドリューはヨーロッパへ渡ります。
で、かなり演奏スタイルが変わります。
渡欧以降の水岡さんオススメ。
あまた名演があるが、これを聴くとヨーロッパの風景が浮かんでくるそうです。
『スインギン・ラブ』から《枯葉》。
ニールス・ペデルセンのベース・ソロで始まります。
これはかの木全さんプロデュースの日本制作アルバム。
ベース強調気味の録音はもうこの頃からあります。
アンプ増幅された”ユルフン”的ベース音(笑)。
悪くはないけれど、私にとっては”クル”ものが足りないんです(涙)。
アメリカ時代とは全然違う。
水岡さんはこのアルバムでドリューに出会ったそうです。
ひとつひとつの音をクリアに弾くピアノだと思ったそうです。
リアルタイムで聴いていた当時流行のピアノ。
次は水岡さんの『ライフ』から《ボニータ》。
《ボニータ》は美しい女の人という意味。
世の美しい女性に捧げた曲だそうです。
「分かりやすい物を目指しています。」と水岡さん。
ラテン・ナンバーです。
松岡直也のピアノが即座に思い浮かびました。
軽やかな躍動感ある16ビートに乗って、
爽やかで哀愁漂うピアノが心地良いです。
アコースティック・フュージョン・ピアノ・トリオですね。
今日は水岡さんの軽快なトークが面白かったです。
<アフター・アワーズ編>
水岡さんピアノと雲さんのベースでセッション、《枯葉》。
軽快な演奏。水岡さんは結構グイグイ進みますね。
淀みなく美メロフレーズで畳み掛けます(笑)。
水岡さんがおっしゃるとおり分かりやすいです。
で、トークと同様な印象。
やっぱり内面から出てくるものが大きいと思いました。
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