ジャズを聴き始めてから今年で28年目を迎えることになります。
ジャズから離れていた時期もありました。
でも最近10年くらいはかなりジャズ浸り生活を送っています。
そろそろジャズと距離をおく時期にさしかかっているのかも?
なぜこんなにもJAZZが好きなのだろう?
自分でもよくわかりません。
JAZZに嵌まるきっかけはオーディオ的に良い音源を聴きたかったから。
当時ロックやポップスに高音質なものはほぼありませんでした。
オーディオ雑誌で紹介する高音質盤はクラシックとジャズ。
CLASSICとJAZZ、もちろん両方試しました。
結果ジャズが残ったんです。
”リズム”のあるジャズが残りました。
マイルス・デイビスの『パンゲア』との出会いも大きい。
大名盤だと思います。
マイルスの最高傑作だと、今でも思っています。
これに出会ったからジャズを聴き続けることになったのではないかと?
ウェザー・リポートも好きでした。
ジャズ名盤で最初に思い浮かぶのは
ソニー・ロリンズの『サキソフォン・コロッサス』。
名盤中の名盤だと思います。
ロリンズのテナーはジャズそのものです。
ジャズを聴き始めた頃、世の中にCDが現れました。
賛否両論ありましたね。
CDプレーヤーが高かったし、最初は様子見でした。
オーディオ・ファンの私としては、そうのんびり構えていられないので、
第2世代のCDプレーヤーが出たところで、購入を決意。
CDフォーマットを開発したのはソニーとフィリップスですが、
ソニーのCDプレーヤーを買いました。¥118,000の中級機。
レコード¥2,800に対し、CDは¥3,500、¥3,800です。高い!
レコード/CDの値段って、今でもあまり変わっていないし、
最近は安い再発盤もあるし、優良商品なのかも?
「オーディオ」、「オーディオ&アルバム紹介」
ジャズというのは演奏する楽器が重要なポイント。
どんな楽器で演奏しているか知らないと観賞できません。
特にサックスは色々あって覚えるのが大変。
バリトン・サックス、テナー・サックス、アルト・サックス、ソプラノ・サックスと
4種類もあります。
特にソプラノ・サックスには驚きました。真っすぐなサックス!想定外(笑)。
バリトン・サックスの管がQの字になっているのもカワイイと思いました。
ソプラノ・サックスと言えばジョン・コルトレーン。それにウェイン・ショーター。
バリトン・サックスと言えばジェリー・マリガン。
トランペットに似たフリューゲルホーンも初めて知りました。
フレディ・ハバードですね。
トランペッターと言えば、私はマイルスに尽きてしまうのですが、
ウイントン・マルサリス問題というのも未だに尾をひいている感じ(笑)。
ジャズのベースと言えばアコースティック・ベース(ウッド・ベース)だと
思っていたのに、
ジャコ・パストリアスはエレクトリック・ベース(ベース・ギター)。
何なんだ!こいつのベースは!ベースで歌うって概念に驚愕したのです。
ベースラインを意識したのはこの時が初めて。
それまではただブンブンいってるだけかと思ってました(笑)。
ジャコと言えば、ジャコ・パストリアス・ファン・サイトのこの方。
じゃこのめ さん!仲良くしていただいてます。
ジャズ・ギターと言えば、ウェス・モンゴメリーやジョー・パスなのでしょうが、
私はマイルス・バンドのギターが最初の出会いなので、
マイク・スターンやジョン・スコフィールドなどロック野郎。
ピート・コージーの歪ギターとレジー・ルーカスのカッティングにも惚れました。
当時謎のギタリスト、ジェームス・ブラッド・ウルマーもいました。
フュージョン・ギターでは渡辺香津美も当時人気がありました。
マクセルのカセット・テープのCM!
今やジャズと言えばピアノ・トリオなのですが、
私が聴き始めた頃はそうでもありませんでした。
ピアン・トリオと言えばビル・エバンスの『ワルツ・フォー・デビー』でしたが、
私はチック・コリアの『ナウ・ヒー・シングス・ナウ・ヒー・ソブス』の方が好きでした。
そうだっ!ビールのCM、バド・パウエルの『クレオパトラの夢』!流行りました。
その後、キース・ジャレットの『スタンダーズ』が出て
世の中にセンセーションを巻き起こします。
クラリネットは北村英治&スイング、バップ好きな私には縁遠い人。
最近はのんびりスウィングを聴くのも良いとは思います。
トロンボーンは《ファイブ・スポット・アフター・ダーク》!
フルートも忘れてはいけません。
私的には小宅珠美さんだったりします(笑)。
ジャズでは使われない楽器もありますね。
ウクレレ、マンドリン、琵琶?弦楽器しか思い浮かびません(笑)。
日本人女性ジャズ・ピアニストも結構聴いています(笑)。
今一番のアイドルは上原ひろみですが、松本茜、山中千尋、大西順子、
アキコ・グレース、木住野佳子などです。
「ジャズ・アルバム紹介」
ジャズ・ボーカルはあまり聴きませんでした。
JAZZを聴き始めたころはアイドル・ジャズ・ボーカル・ブームもありましたね。
秋本奈緒美、真理邑ケイ、阿川康子、マリーン・・・
マリーンはパンチのあるヴォーカルが好きでした。フュージョンですけど。
で、最初に感動したのが、サラ・ボーンの『枯葉』のタイトル曲。
全編スキャットの《枯葉》のイケイケ・ドライブ感!参りました。
私、基本的にはイケイケなジャズが好きです。
でも最近歳をとったせいなのか?世の中に疲れているせいなのか?
バラード演奏にじっくり浸りたくなる時があります。
ジャズというと黒人というイメージが根強くありますが、
ジャズには白人もたくさんいます。歴史的に重要な人物もいます。
レニー・トリスターノとかジェリー・マリガンとかギル・エバンスとか・・・
アルト・サックスのアート・ベッパーやトランペッターのチェット・ベイカーは有名。
ジャズのオムニバス盤ブームというのがありました。バブル景気の頃。
女性がジャズを聴くのがオシャレという風潮がありました。
で、聴くのがオシャレなジャケットのオムニバス盤。
硬派な私としてはこれがダメで、未だにオムニバス盤に偏見あり(笑)。
色々なアーティストの曲が入っているのがどうも・・・
ジャズはアルバム単位でコンセプトも含めて聴くべき。
妙な拘りがあったりします(笑)。
スタンダード曲というのがあります。
昔からある曲でジャズで演奏される定番曲。
何と言っても《枯葉》が有名。《スターダスト》《サマータイム》・・・
一方、ジャズマンが作ったオリジナル曲にも有名な曲があります。
《ラウンド・アバウト・ミッドナイト》《テイク・ファイブ》・・・
私、フュージョンも好きなのですが、黒人のファンクもかなり好きです。
原点はハビー・ハンコックなんですよ。
マイルスの70年代もファンクですね。
腰にくるグルーヴ、堪りませんよね。
フェンダー・ベース・ギターのウネリが心地よい。
チョッパー奏法、今ではスラッピングなんてカッコつけて言いますが、
ファンクにはチョッパーでしょう。
ブラザーズ・ジョンソン、何といってもマーカス・ミラー、最高です。
スタンリー・クラークも忘れてもらっては困ります。
「フュージョン・アルバム紹介」
ジャズ喫茶、最近はジャズ・カフェなんて言うこともありますね。
東京のジャズ喫茶が好きです。
「いーぐる」「ジニアス」「マイルストーン」へはよく行きます。
「JBS」「メグ」「サウンド・カフェ・ズミ」もたまに行きます。
大好きだった下北沢の「マサコ」が去年閉店してしまいました。残念!
「ジャズ喫茶訪問」
ジャズが流れるお洒落なバーへも行ってみたいけれど、知りません。
クラブ・ジャズを巡っては「いーぐる」掲示板(note)で苦い経験が・・・(笑)。
「いーぐる」で週末に開催される「連続講演」も面白いのでよく行きます。
「いーぐる」連続講演
一度は行ってみたいジャズ喫茶と言えば?
沖縄コザのジャズ・カフェ「スコット・ラファロ」。
オーナーは渋谷系シカゴ派のtommyさん、デザイナーです。
ご一緒に遊ぶととにかく楽しいのであります。
一時期ライブには全く行きませんでしたが、最近は行くように心がけています。
ジャズの生演奏に触れるのは大事なことです。
CDやレコードに収まっている情報量にはやっぱり限りがあります。
まっ、CD/レコードは詳細な部分を聴くには適していますし、
亡くなってしまったジャズマンの演奏はこれらでしか聴けないわけですし、
海外のジャズマンも基本的にこれらで聴くしかないので、
ライブもCD/レコードも両方楽しむのが良いでしょう。
昔は夏のジャズ・フェスティバルにも行きました。
「ライブ・アンダー・ザ・スカイ」読売ランドのオープン・シアター・イーストにて。
ビール飲みながら、奇声発したりしてお祭り気分。
これはこれで楽しいイベントでした。
ブルーノート東京(引っ越し前)にも何度か行ったことがありますよ。
最近は全く行っていません。高いんだもん!
それに山梨からはそうそう行けないです。
海外から来日するジャズマンを見るには東京へ行かなきゃならないのが辛い!
「ライブ」
丸ノ内にコットンクラブというお洒落なジャズ・ライブ・スポットがあるそうで、
ビル街の夜景がかなりきれいらしいです。
ここでディナーでも食べながらライブを見たいものですよね。
甲府にもコットンクラブはありますよ。
ジャズ・カフェ/ライブです。結構大きいお店です。
銀行を改装したとかで、控室の入り口が金庫の扉なんです!
甲府でお気に入りのライブ・ハウスは「桜座」です。
海外ジャズマンのライブを見たい場合、最近は有力な手段があります。
YouTube!恐ろしい数のジャズ・ライブ映像がUPされています。
著作権の問題があるとは知りつつ、結構見てしまいます。
そうか、DVDも忘れてはいけません。
貴重な映像を大きい画面で見られるのが良いです。
この前、マイルスの73年ライブを見て感動!
CD買うのも最近はもっぱら通販になってしまいました。
前はAmazonで買っていたのに、今はHMVのマルチバイ特価ばかり。
だって安いんだもん!
東京へ行った時に行くお店は何と言ってもディスクユニオン。
海外輸入盤ならやっぱりここですよ。で、中古盤もコチラが一番!
タワーレコードは夜遅くまで営業しているのが○。
値段はディスクユニオンより高め、ポイントを計算するとどっちがお得?
「CD・レコード・ハント」
廃盤専門店なら渋谷の「discland JARO」がいいです。通販もありますよ。
地方にも個性的なCD屋さんが頑張っています。
甲府なら「サンリン」、大坂には「ミムラ」とかね。
で、奄美大島には「奄美のCD屋 サウンズパル」ありです。
ここの高良さんの心意気には頭が下がります。通販もありますよ。
マイブームは音楽専門、衛星デジタルラジオミュージックバード
オススメ番組は 「高野 雲の快楽ジャズ通信」!
多彩なゲストを招いて、雲さんの熱いトークが炸裂!
ジャズを楽しく分かりやすく、雲さんは素敵なジャズ・ナビゲーターです。
「ラジオ快楽ジャズ通信」、「ラジオ快楽ジャズ通信2」、「ラジオ快楽ジャズ通信3」
もう1つのオススメ番組は「寺島靖国のPCMジャズ喫茶」。
私のアイドル寺島さんがゲストを招いて毒舌トーク?
70歳を超えてもますますお元気。
オヤジ・ジャズの傾向と対策を知るにはこの番組(笑)。
ジャズ界の酸いも甘いも知り尽くした大物ゲストも来ます。
「寺島靖国のPCMジャズ喫茶」
私は楽器は全くやらないのですが、最近はジャズをやる人達も多いようです。
この前、音楽教室のチラシがポストに入っていたのですが、
それが大人向けだったんで驚きました。ジャズコースです。
東京ならわかりますが、我が甲府にもあったとは。
最近は子供に楽器習わせようとする人は少ないでしょうし、子供が少ないのです。
退職後の中年とかを狙わざるを得ない現状。
最近はジャズ演奏のスコアー(楽譜)本など教材がたくさんあるようです。
独学もありでしょうが、上記音楽教室でレッスンを受けるほうが良いんでしょうね。
で、最初は曲を弾いたり吹いたりするんでしょうが、
最終的にはアドリブですよね。ジャズをやるからにはアドリブできないとね~。
最近は素人参加可能なセッションもよく催されるようです。
甲府の「JAZZ IN ALONE」ではよく開催されているようです。
以前、ジャズマンのライブ終了後に素人が参加するジャムを聴いたことあり。
やっている本人は楽しいと思いますよ。
聴いている方はハラハラするだけでした。あ~あっ(笑)。
そろそろジャズ本や雑誌の話でも。
出版不況の昨今、それでもジャズ入門本はかなり発行されます。
似たようなものばかりです。
私もかなりの数を所有しています(笑)。なんか気になるんですよ。
ジャズ雑誌も減ってますが、なんとか頑張っているみたいですね。
「スイングジャーナル」「ジャズライフ」「アドリブ」「ジャズ批評」・・・。
ジャズ批評誌には拙ブログを掲載していただいてますが、
表紙のイラストはなかなか味があります。
「本」
小説の中にもジャズが出てきたりします。
私は基本的に小説は読まないのでよく知りませんが、
村上春樹とかの小説は有名。昨年出た「1Q84」にも出てくるとか。
菊池成孔の「東京大学のアルバート・アイラー」読みました?
私、かなり嵌まりました。上下巻読みました。
次は「京都大学のオーネット」コールマン」?とか出すのかと思ったら、
慶応義塾大学文学部での講義「アフロ・ディズニー」でした。
東大でやったんだから京大でも講義すべき(笑)。
東海大学あたりで「ソウル・ジャパニメーション」?とかはどう?
最近はどこに行ってもジャズを耳にします。
レストラン、居酒屋、衣料品店、BGMがジャズなんです。
今時の若い人は「ジャズってBGMだよね。」と言うなんて話も耳にします。
かっ悲しい。私達ジャズ・マニアはこんな現状に落胆しています。
ジャズってアートだと言える時代がありました。
色々なアーティストとの共演。
演劇、舞踊、詩の朗読、映画などとのコラボレーション。
今でも少ないながらこういう活動をしている人達はいます。
映画の中でジャズがサウンドトラックに使われたものもたくさんあります。
映画と言えばジャズマンの映画も以前はありましたが、
最近はあまりないですよね。全然ないかも?
映画はハリウッドの娯楽映画ばかり、
それと日本のアニメーション映画が人気を二分している現状でしょうか?
ジャズマンばかりを撮った写真家がいて、アートな写真集も出ましたが、
最近はそういうのもないですよね。
写真の被写体として魅力あるジャズマンがいないのかも?
会社に入ってジャズ好きな先輩と知り合ったのですが、
その先輩の結婚式では、ジャズをBGMにしていました。
自分で選曲してCDを持っていってかけたんです。懐かしい思い出。
そう言えば、その先輩はうんちくが好きでした。
酒が好きで、カクテルとかにも確かうるさかったような・・・
カクテルを出すバーなんてあまりなかったので、
会社の寮の先輩の部屋でジンやウォッカ・ベースのカクテルを作って飲んで、
翌日会社に遅刻とかあったっけ(笑)。
ジャズ好きって結構うんちくも好きですよね(笑)?
私も一時期流行したうんちく本や雑学本を読んだけれど、
ほとんど覚えていません(笑)。
私の場合は好きなこと興味があることはもの凄く覚えるけれど、
そうでないものはダメみたいです。
私、F1は好きなので、語らせると結構うるさいですよ(笑)。
でも最近のF1は全然わかりません。
もしここまで読んで下さった方がいたとしたら、
あなたは「いっき」ブログのマニアです(笑)!
おめでとうございます!!!
自分探し中人間が多いんじゃないかなぁ?
イジワルな言い方すると、私にとっての自分探しとは、イコール「暇人」です。
夢中になる人、
私淑する対照になる人がいれば、
その人に近づけ!
その人に追いつけ!
その人のワザを盗め!
となるから、脇目もふらずに夢中になっているはず。
気がつくと、膨大な時間を投下しているはず。
とりあえず、楽器でもやってみるか、
とりあえず、スノボやってみるか、
なんて、心の余裕(心のヒマ)は生まれようはずがありません。
だいたい、私淑する人間が偉大であればあるほど、寸暇も惜しいはず。
フィニアスに恋した松本茜ちゃんしかり、
ピエラヌンツィのレパートリーを50曲以上も採譜し、演奏し、ピエラヌンツィをテーマにしてライブまでこなしてしまう西山瞳さんしかり。
結局、一つの対象に夢中になって、それに費やした時間の堆積が“自分”でしかあり得ないわけですよ。
最初は、「とりあえず、今度は●●やってみるか」ぐらいのモチベーションでもいいとは思いますが、
じゃあ、あなたは、その「●●」にどれだけ脇目もふらずに熱中しましたか?ってことだよね。
他に目移りしてませんか?
ポーズだけで“夢中ごっこ”やってませんか? ってことだよね。
好き嫌いはともかくとして、結局、自分自身を形作るのは、「もっとも時間をかけたもの」でしかあり得ないわわけで。
さっきも、「時間の堆積」って書いたけど、やっぱり、本当に「●●」を追求したいと思ったら、あれもやって、これもやってと目移りしているヒマはないはず。
ある時期は一点集中で、バカのようにのめり込む時間というのが必要だと思います。
その時間は、だいたい1万時間が基準だそうで、ある本によると、天才は生まれつきではなく、好きなものに1万時間以上費やした人はたとえ最初は凡人でも、世間から「天才」と呼ばれるレベルに達するのだそうです。
それぐらい、なんというか、一つの物事に腰を据えてとりかかる根性というか気迫のようなもの、そして文字通り「一所懸命」な姿勢っていうのは、全時代的な鬱陶しいものになりつつあるのかもしれません。
でも私は空っぽよりは鬱陶しいほうが好きだな。
しかし、今のキーワードは、鬱陶しさとは対極の、「そこそこ」なのでしょう、おそらく。
そこそこ楽器もできて、
そこそこスポーツもできて、
そこそこ流行にも敏感で、
そこそこ楽しく生きてゆければ万々歳。
いっきさんやtommyさんが書いた趣旨とはちょっと外れる内容書いてしまってますが、まあ触発されたってことで、ネット上のインタープレーってことでお許しを(笑)。
“そこそこ”人生に幸あれ!
“そこそこ”人生に乾杯!
……ああ、クソったれだぜ(溜息)。
いや~っ、カッコいい!雲さん素敵!
長文ありがとうございました。m(_ _)m