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こいつのアルトは爽快です。

まずは、
スイングジャーナル12月号から山中千尋さんの連載が始まりましたね。
12月号のやつはわかるようなわからないような内容でした(笑)。

で、今月1月号は?
ジャズ批評に対して思うところを述べています。
ジャズ批評を三種のタイプに分類しているのですが、
これがジャズ批評というか、ジャズ・ブログにもそのまま当てはまります。

菊池成孔さんにも噛みついています。
「文章の中のジャズ理論はあまり信憑性がありませんが、 ・ ・ ・
むしろ無いほうがよろしいのです。」とは!
こんなこと書いて大丈夫なのでしょうか(笑)?

最後まで読むと、結論はぐらかしで分かったような分からないような?
う~ん、山中さんの文章も結構イッちゃってます(笑)。

大きいイラストは字数が変動しても困らないように、バッファ(緩衝材)?
見開き2ページにしたいんだけど、埋められないから?
この編集・・・、なんか世も末ですね~(笑)。

次のページが寺島さんの「辛口談話室」。
一連の流れがもうギャグの世界です。
やってくれます。
スイングジャーナル恐るべし(笑)!

P12 今日紹介するのは、先日のジャズ喫茶「いーぐる」での「2009ベスト盤大会」でかかったアルバム。ミゲル・セノーン(ゼノン)『エスタ・プレナ』(2008年rec. Marsalis Music)です。メンバーは、ミゲル・セノーン(as)、ルイス・ペルドモ(p)、ハンス・グラヴィシュニグ(b)、ヘンリー・コール(ds)に、パーカッション/ボーカルの3人が加わります。

ジャケットはセノーン本人、手にしているのは出身地プエルトリコの打楽器パンデレータとのこと。前々作『JIBARO』はプエルトリコの民族音楽JIBAROをテーマにしましたが、今回もプエルトリコの最下層の人々に今でも歌い継がれるPLENAをテーマにしたアルバムです。

『JIBARO』については、以前ブログで紹介しました。ココ↓
http://ikki-ikki.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-f392.html

まず私はこの人のアルト・サックスの音が好きです。ストレートで非常にクリアなのに柔らかさも併せ持っています。一言で言うと爽快なアルト。そして、甘くなり過ぎない哀愁感漂うメロディーが心に響きます。

1曲目《ヴィラ・パラメラス》。頭のパーカッションからノリノリ。ブラジリアン・パーカッションのような感じで、サンバ・カーニバルのイメージです(笑)。速い16ビートにのってセノーンがプリプリと疾走するソロはかなりの爽快感。続くペルドモのピアノがセノーンと絶妙のマッチング。哀愁を湛えたメロディーで疾走します。

今回は半数の曲で歌(コーラス)も交えて力強さや生命力をより感じさせています。アップ・テンポで疾走する曲が多いのですが、ミディアム/スロー・テンポの曲ではじっくりと歌い上げています。全曲セノーンが作曲していますがなかなかの佳曲揃いですね。

ピアノ、ベース、ドラムは前アルバム『アウェイク』と同じメンバーなので、息もピッタリ。セノーンが歌い上げるPLENAの世界を一丸となって盛り上げます。最後の曲《デスペディダ》は《蛍の光》のメロディーがモチーフになっているところが面白いです。ラテン語のコーラスが盛り上げて大盛り上がりのうちに曲が終了。大晦日に聴くと1年が楽しく終われるかも(笑)?

爽快に疾走し、時にはしなやかに歌い上げるラテン・ジャズ。
聴くうちに気分も高揚してきます。
で、大晦日には《デスペディダ》を聴いて年を越しましょう(笑)。

アルバム名:『Esta Plena』
メンバー:
Miguel Zenon(as, background vo)
Luis Perdomo(p)
Hans Glowischnig(b)
Henry Cole(ds)
Hector "Tito" Matos(lead vo, per)
Obanilu Allende(background vo, per)
Juan Gutierrez(background vo, per)

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コメント

このアルバム、かっこよかったですね~。
巨大鈴なしタンバリンの音が、あんなにエキサイティングだったとは!

投稿: | 2009年12月23日 (水) 06時37分

雲さん。こんにちは。

>このアルバム、かっこよかったですね~。

そうなんですよね。かっこいいです。

>巨大鈴なしタンバリンの音

確かに”巨大鈴なしタンバリン”!

1/10にお貸しします。
村井さんがかけたジョン・ホレンベックとか、原田さんが言っていたヘンリー・スレッギル8年ぶりの新譜とかも持っていきますので、聴いてみてください。

投稿: いっき | 2009年12月23日 (水) 11時19分

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