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《オール・ザ・シングズ・ユー・アー》は楽しい演奏揃い。

今日の「高野 雲の快楽ジャズ通信」「オール・ザ・シングズ・ユー・アー特集」

番組詳細は 「快楽ジャズ通信」 を参照願います

《オール・ザ・シングズ・ユー・アー》は?
ジャズメンに人気がある曲。
やっていて面白い曲。
コード進行が面白く、いじって遊べる曲。
ジャズマンのおもちゃ。

私がこの曲を意識したのは、キース・ジャレットの『スタンダーズVol.1』です。
私はこのアルバムが出た翌年にCD(\3,300)を買いました。
圧倒的は美メロの洪水に参りました。
「快楽ジャズ通信」の「キース・ジャレット特集」でもかかりましたよね。

ブッカー・アービン『ザ・ソング・ブック』から。
ロング・トーンの喜びを聴きましょう。

この人は結構アクが強いのですが、私は好きです。
フリーク・トーンまでいかない独特の泣き節が嵌まると快感になります。
トミー・フラナガンの流麗でスインギーなピアノ・ソロも聴きもの。
これ、結構ドラムが迫力ある音で録られているところもポイント高いです。
(以降緑字は、曲を聴いての私の感想などです。)

チャーリー・パーカー『ストーリー・オン・ダイアルVol.2』から
《バード・オブ・パラダイス》
コード進行は同じ曲です。
パーカーのメランコリックな情感と技を聴きましょう。

太くまろやかな音でシンプルにして明快なソロ。
やっぱりさすがパーカーですね。

ビバップの時期はいい曲というより、コード進行がいい、
コード進行が難しい、そういう曲を題材に技を競ったんです。
この曲は変な個所で転調があるそうですよ。
転調好きな私は当然この曲が好きです(笑)。

《チェロキー》《ハニー・サックル・ローズ》《アイ・ガット・リズム》なども
同様な理由でジャズマンが取り上げる曲です。

アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ
『アット・カフェボヘミアVol.1』から《プリンス・アルバート》
ケニー・ドーハム作曲。
雲さんがピアノを弾いて両曲の比較。
左手ベース・ラインは同じにして、メロディーだけを変えての演奏。
なるほど、この曲も同じコード進行です。

ドーハムのソロで《草競馬》の引用が面白い。
ドーハムの渋いソロ。いいですよね~。
バックでは時折意表を突いたリズムで煽るブレイキーが素敵です。
続くモブレイ。当然ですが渋いです(笑)。
後ろではブレイキーがやっぱりやりたい放題。
ジャジーな渋さのツー・トップがこの時期のジャズ・メッセンジャーズ。
ブレイキーの元気なドラムとの対比がいい感じです。

リー・コニッツのストイックな世界。『コニッツ・ミーツ・マリガン』から。

吹きすさぶアルトの妙(笑)。
リー・コニッツのクールネスは、現代N.Y.に繋がっています。
途中から入る音量小さめのマリガンの合の手的アンサンブルも渋いです。

管楽器が続いたのでギター・バージョン。
ジョン・スコフィールド『フラット・アウト』から。

この人はちょっと聴いただけでジョンスコとわかります。
それくらい個性的。私は大好きなんですけどねー。嫌いな人もいます(笑)。
ジョンスコの捻くれブルージーはカッコいいと思いますよ。
ベース&ドラムもエキサイティングですね。

ピアノ・トリオをお届け。
デューク・エリントン『ピアノ・イン・ザ・フォアグラウンド』から。

エリントンのピアノはゆったり、味わいは濃厚。
泰然自若な入りから、途中テンポ・アップしてダイナミックに。
再びスローに戻って優雅な終焉。

エリントンのピアノ・スタイルは時代に関係なくエバー・グリーンと雲さん。

松本茜『フィニアスに恋して』から。
ためらい感、はにかみ感、日本的で胸キュンな演奏。

これ、最初の入りが独特なんですよね。
茜さんがイントロ曲を作っていて、それが独特の日本的哀愁感。
で、《オール・ザ~》のテーマが出てくるのですが、
ソロになるとまたイントロの曲を発展させたものが出てきて、
しばらく遊んだ後に《オール・ザ~》のコード進行に入ります。
で、ちょっと勇ましいフレーズも織り交ぜられていたりします(笑)。
一連の展開がなかなか聴かせる演奏なのです。
私も好きな演奏です。

《オール・ザ・シングス・ユー・アー》はやっぱり良い曲!
色々な演奏が楽しめました。

<アフター・アワーズ編>

「ジャズマンはなぜスタンダードを演奏するのか?7つの理由」
メリット/デメリトがあります。
それぞれに理由を付けて雲さんの熱いトークです(笑)。

1.良い曲だから
2.良くない曲だから
3.プロデューサーにやれと言われたから
4.難しい曲だから
5.演奏していて楽しいから、面白いから
6.有名曲だから、皆が知っている曲だから
7.トレード・マークになっちゃったから

なるほどね~。面白かったです。

番組が終わったら、
ラジオからスライ&ザ・ファミリー・ストーンの
《ユー・キャン・メイク・イット・イフ・ユー・トライ》が流れてきました。

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