今日は怪しげな1枚。
ヴァンフォーレ甲府、J1昇格ならず。ほんの後1歩及ばず。
来年はJ2の3年目となるのですが大丈夫なんでしょうか・・・。
スポンサーは付いてくれるのでしょうか?かなり厳しい年になるかも?
*
さて、今日紹介するのは怪しげな1枚。セックス・モブの『ミーツ・メデスキ、ライブ・イン・ウィリサウ2006』(2006年rec. Thirsty Ear)です。メンバーは、セックス・モブ:ケニー・ウォルスン(ds,per)、トニー・シェル(b)、スティーヴン・バーンスタイン(slide tp)、ブリガン・クラウス(as)、ゲスト:ジョン・メデスキ(org)です。録音は3年前でライブ・レコーディング。
このグループについてはジャズ批評誌の「トランペット最前線2005」で知りました。トランペッターのバーンスタインをdoubt musicの沼田さんが紹介していて、このグループのことも書かれていました。
当時の私はジャズの聴き方を暗中模索中。寺島靖国さん推薦マイナー・ピアノ・トリオ系聴きの呪縛を離れて少し経った頃。この号で紹介されていたトランペッターは半分以上知りませんでした。その後かなりチェックして、今ではほぼ全員わかります。で、今そのジャズ批評を読みなおしたら、四谷派とMOONKSメンバーが一緒に書いたんですね。こういう時代もあったのかー。フムフム(笑)。
セックス・モブについては、前アルバム『セクソティカ』をブログで紹介しています。
コチラ⇒http://ikki-ikki.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_cafe.html
セックス・モブはジャム・バンド系のジャズです。いや~っ、実に怪しいサウンドを作りだしています。基本アコースティックですが、フロントの2人、バーンスタインとクラウスが粗くダーティーなサウンドで吠え唸るのが良いです。心に”グリグリ”食い込んできますよ。ベースとドラムもラフで強靭なリズムを繰り出して盛り上げます。
ゲストのジョン・メデスキは、ご存じメデスキー/マーチン/ウッドのキーボーディスト。バンドのサウンドに全く違和感なく溶け込んでいて、とてもゲストとは思えなません。ここではメデスキのオルガンも含めてのサウンドが構築されています。粗いサウンドにクリーミーなオルガンが入ることによって、上手い具合にサウンドを繋いでいます。個々の食材の味を繋ぎによって一体化しつつ、個々の食材の味わいも失われないような料理とでもいいましょうか?
まあ、その味はモスバーガーのようなファースト・フード。それがセックス・モブの良さですね。私は時々ファースト・フードが無性に食べたくなりますが、ジャズにも同じような欲求が出て、それを満たしてくれるのがセックス・モブのようなジャム・バンドだったりします。
曲は3部の組曲からなり、それぞれが起伏に富んだ構成になっていて、かなり練り上げられているのではないかと思います。ただ、演奏は至って自由奔放なものになっていますので、最初から最後までノリノリで楽しめます。最後の組曲は頭のところで、007の「ゴールドフィンガー」のテーマーが出てくるんですが、それをもってこのバンドの音楽性はだいたい想像していただけるのではないかと思います。
ファースト・フードな”セックス・モブ”、美味しいですよ。
ライブも見てみたいものです。
アルバム名:『SexMob meets Medeski』
メンバー:
SEXMOB:
Kenny Wollesen(ds, per)
Tony Scherr(b)
Steven Bernstein(slide-tp)
Briggan Krauss(as)
John Medeski(org)
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