今日はねっ~、快適快適!
今日の「高野 雲の快楽ジャズ通信」は「グラント・グリーン特集」。
番組詳細は 「快楽ジャズ通信」 をご覧ください。
最近、雲さんのオープニング・トークがとても楽しそうなので、
聴いていると気分が明るくなりますね(笑)。
続くディレクター嬢によるグラント・グリーンのプロフィールも心地よし。
今日も流暢なイングリッシュがベリー・グー!
B.G.M.の橋本一子さんのピアノがね~、またいいんですよ。
快適快適(笑)!
一弦入魂。一度に出す音は一本。メロディー一直線。
グラント・グリーンのギター。
ウエスのように洗練されていないのが、また良いのです。
まずはビ・バップ寄りのジャズジャズしたギター。
『グリーン・ストリート』から《ナンバーワン・グリーン・ストリート》。
ブルージーかつアーシーなギターが良いです。
結構初期のロックン・ロールなノリなのです。
私はグラント・グリーンが好きです。
25年程前、FM-NHKの「ゴールデン・ジャズ・フラッシュ」で
この人の特集を聴いてラジカセで録音してからのファン。
当時好きだったのがコテコテ『ザ・ラテン・ビット』の中の《ブラジル》。
(以降緑字は、曲を聴いての私の感想などです。)
後年はソウル・ジャズ色が強くなっていきます。
このアルバムでは既にグリーンの演奏上の特徴が表れています。
同じフレーズを繰り返して盛り上げます。
雲さんがオルガンの音で実演します。
なんでオルガンの音で?
そのフレージングはそのままオルガン・ジャズになるというわけです。
だからグリーンはオルガンとマッチします。
なるほど、確かにそうなっていました。
ピアノとタンバリンが加わる曲。
ハービー・ハンコックがソウル・フィーリング溢れるバッキングをします。
このアルバムはニグロ・スピリチュアル(黒人霊歌)をやったアルバムです。
『フィーリン・ザ・スピリット』より《ジャスト・ア・クローサー・ウォーク・ウィズ・シー》。
コテコテ度UPです。
なんかのんびりいい湯加減な演奏。
たまにはこういうのを聴くのも良いものです。
私、ステレオのオリジナル盤を持っています。
グラント・グリーンはブルーノートでもオリジナル盤が安めです(笑)。
「お風呂に入って肩がほぐれていく感じです。」と雲さん。
『フィーリン・ザ・スピリット』は雲さん強力お薦めアルバム!
もしかしてグリーン嫌いはレコードの針が飛んだ時のような、
くり返しフレーズのせいかも?
「あれ、レコード針飛んだの?」と気になるのが嫌なんじゃないか?
グリーン嫌いの人は皆さんレコード党だとか(笑)。
『ザ・ラテン・ビット』をかけたかったそうです。が、時間の都合で割愛(涙)。
私、これもモノ・オリジナル盤を持ってま~す。
次はオルガンとの共演。
ベイビーフェイス・ウィレットの『フェイス・トゥ・フェイス』からタイトル曲。
グリーンもウィレットもアルトのルー・ドナルドソンに見出された
という意味でも2人の共通性はあります。
家族も教会にゆかりの人ばかりなオルガン中のオルガン野郎との共演。
ギターの音色がトレブリーなところにも注目。
今日はもうとことんコテコテ(笑)。
快適快適!イイ感じであります。
さらにグーッな演奏。ノリノリなライブ演奏。
しみじみした個所とノリノリの個所が交互にあらわれる演奏です。
サックスが腰砕けで音程を外してヨレヨレ。
しゃかりきグリーンがそれを補ってあまりあるそうです。
そこが聴きどころ(笑)。
『ライヴ・アット・ザ・ライトハウス』から《ウォーク・イン・ザ・ナイト》。
確かに、いきなりヨレヨレなソプラノ・サックス。
ここまで来ると気持ち良かっ(笑)。
グリーンのドライブ感はもう最高!
演奏をグイグイ推進させます。
この曲の哀愁と軽快な8ビートは◎。
私、知らず知らずのうちに体を揺らして聴いていました(笑)。
最後は雲さんが一番好きなアルバムかも?
15分の《アイドル・モーメンツ》をかけたかったが長すぎということで、
次に収録されている曲。
雲さんはこの曲が大好きだそうです。
新鮮で瑞々しい演奏。
ここまでかけてきた曲とはちょっと違う曲でお別れ。
『アイドル・モーメンツ』から《ジャン・ド・フール》。
この曲。私も大好きです。
これって、デックスの《ル・クワフール》に似た匂いです。
タイトルもなんか似ていますね~。
雲さんがこの曲がを好きだというのはよ~くわかります。
これもハッチャーソンがビブラフォン叩いてるし。
いや~っ、これね~、クーッ、タマランです(笑)!
「今日の快楽ジャズ通信は楽しんでいただけましたか?」と
いつもの雲さんエンディング・トーク。
ハイッ!楽しめました。
ヨシッ!これから『アイドル・モーメンツ』聴くぞ~っ!
私のは、ジャケットヨレヨレですがモノ・オリジナル盤で~す。
<アフター・アワーズ編>
《アイドル・モーメンツ》をB.G.M.にしてのトーク。
これを演歌だと言う人もいるとか。へ~っ、なるほど。
で、ディレクター嬢のイングリッシュ・ナレーションもあり。
優しい喋り方なので癒されます。
くつろぎトークでした。
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コメント
いっきさん
こんばんは。いつもレポートありがとうございます。
グリーンはええなぁ、やっぱ!(笑)
>これって、デックスの《ル・クワフール》に似た匂いです。
タイトルもなんか似ていますね~。
雲さんがこの曲がを好きだというのはよ~くわかります。
これもハッチャーソンがビブラフォン叩いてるし。
お、言われてみればそうですねぇ~。
気付きませんでしたが、言われてみればそのとおりかもしれません。
>サックスが腰砕けで音程を外してヨレヨレ。
ほんと、ヨレヨレとおりこして、ヘタレヘタレかもしれませんよね(笑)。
でも、このヘタレっぷりとグリーンの対比がいいんだわ~(笑)。
おーい、頑張れ~!といいながらもついつい聴いてしまう。もっとノリがよくて完成度の高い演奏もあるのですが、なぜかこの曲に愛着を感じます。
>グラント・グリーンはブルーノートでもオリジナル盤が安めです(笑)。
そ、そうなんですか?
買おうかなぁ、鑑賞用に(笑)。
ほら、グリーンのジャケットっていいデザインのものが多いじゃないですか。
先日の私のブログに掲載したジャケ写も(こちら⇒http://kairaku-jazz.seesaa.net/article/131663983.html)、ええ感じやな~のジャケットばかりですもんね。
もちろん中身もよかですよ~ん。
投稿: 雲 | 2009年11月 2日 (月) 22時36分
雲さん。こんばんは。
>グリーンはええなぁ、やっぱ!(笑)
ええです(笑)!
コテコテもジャズの良さだと思います。
>もっとノリがよくて完成度の高い演奏もあるのですが、なぜかこの曲に愛着を感じます。
そうですか。う~ん、こうなったらこのアルバムを買って聴くしかないですね~。
>そ、そうなんですか?
バップから外れたところにあるのは、人気が低いんだと思います。
でも、『アイドル・モーメンツ』は人気があるので、やっぱり高いですよ。
私のはジャケットがヨレヨレなので、安かったんだと思います。
>ほら、グリーンのジャケットっていいデザインのものが多いじゃないですか。
ジャケットいいですよね、確かに。
投稿: いっき | 2009年11月 3日 (火) 00時30分