美人フルーティストのMiyaさんは、お顔に似合わずアグレッシブ!
今回の「高野 雲の快楽ジャズ通信」は「ジャズフルート特集」。
ゲストはフルーティストのMiyaさんです。
番組詳細は 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。
Miyaさんは、ハッキリ言って美人です!
Miyaさんの無邪気な写真が見られる雲さんのブログは絶対チェック!
女優の小田茜に似ているんじゃないかと思いますが、皆さんはどう思いますか?
御自身のブログ:Miyaブログ
オフィシャル・サイト:MIYA's BOOK
も要チェックです。
今日の雲さん、なんか出だしのトークがやけに明るいですね~。
Miyaさんを前にしているからですか(笑)?
Miyaさんの目標は?
CD屋さんでフルートは「その他の楽器」のコーナーに置かれているので、
「フルート」のコーナーを作るくらい、ジャズ・フルートを認知させたいんだとか。
ナチュラルでちょっとおちゃめなMiyaさんに、LOVEです(笑)。
「フルートは柔らかく優雅なだけではない。攻撃力と殺傷力が強い。」と雲さん。
今日はかなりハイテンション(笑)?
優雅に見えますが、管楽器の中では肺活量が一番いるそうです。
事前のやりとりで、Miyaさんがジェレミー・スタイグ好きと聞いて、
雲さんは「これは来たぜっ!」と思ったとか(笑)。
「Miyaさんのアルバムを聴いて、フルートの攻撃力とインパクトを
積極的にプレゼンしていく姿勢が見えます。」と雲さん。
Miyaさんは「フルートの優雅な感じは一側面でしかなく、笛という印象だとすると、
雲さんが攻撃力とおっしゃたけれど、力強い表現も可能。」と言っていました。
最初はビル・エバンス、ジェレミ・スタイグの『ホワッツ・ニュー』から
《ストレート・ノー・チェイサー》。
久々に聴きました。
スタイグのアグレッシブ・フルートはいいですね。
確かに攻撃力はかなり高いです(笑)。
アーシーな感じがします。でもこの人は優雅さも漂っています。
そこがエバンスとマッチングするところなのではないでしょうか?
この2人の相性ってなかなかグッドですよ。
ジャズは攻撃力が高いのが面白い。
(以降緑字は、曲を聴いての私の感想などです。)
Miyaさんがお気に入りで、初めて聴いたジャズ・フルートだそうです。
アグレッシブだけどアプローチが美しいんで自然に入れたとか。
ジェレミーの音色は独特。でもめちゃくちゃテクニックがあるんだそうです。
何回も来日していて、Miyaさんはライブを見たりインタビューもしたそうです。
インタビューの際、「ジャズとは何ぞや?」と言う話で盛り上がったとか。
スタイグは「即興演奏をやる自分と客観的に見る自分がいなければならない。」
と言ったそうで、それが強く印象に残っているとのこと。
Miyaさんも自分のプレイにおいてそれを大事にしたいと思っているそうです。
雲さんは「ジャケット写真に似合わずアグレッシブ。そのギャップがいい。」と。
Miyaさんは2つの要素があるのが好きなんだとか。
ジャケットがきれいな感じなら演奏はアグレッシブとか。
アグレッシブな演奏にも美しいメロディーのアプローチとか。
Miyaさんの新譜『オリエンタル・サン』から《バウンシング・ウィズ・バド》。
過激なフルート・ソロ演奏です。
かなりアグレッシブです。
畳み掛けるような感じの演奏。
次々フレーズが繰り出されてきます。
Miyaさんのフルートはフュージョンではありません。
これはジャズです!カッコいい演奏だと思いました。
ソロ・フルートでは、バド・チューンを入れたかったそう。
昔、フルートとヴォーカル(ヴォイス・パフォーマンス)のデュオを
やっていたことがあり、その時のレパトリーだったとか。
この曲の収録時は必死だったそうです。
この曲のテーマはスピード感だたので、
それだけは伝えたかったそうです。
なるほど、伝わってきましたよ。
Miyaさんが好きなタイプのミュージシャンは、
その人にしかできないことをやっている人だそうです。
だからエリック・ドルフィーも好きなんだとか。
エリック・ドルフィーの話が出たら、雲さんはもうノリノリ。
2人は「ドルフィーLOVE話」で意気投合(笑)!
Miyaさんは、「ドルフィーはフルート奏者としては参考にならない。
楽器を超越していて、ドルフィー・チックだ。」と言っていました。
で雲さんが、「ドルフィーのアルバム『ラスト・デイト』の中のフルート曲では、
《ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラブ・イズ》が皆いいというけれど、
《サウス・ストリート・イグジット》が良い。」と言うと、
Miyaさんは「そうなんですよ~。私は「鼻血ブルース」と呼んでいるんですよ~。」
と、凄くうれしそうに答えていました。
この曲はライブでもやっているそうです。
雲さんは「一緒にやりたい!」と叫んでいました(笑)。
Miyaさんは「今度一緒にやりましょうよ。」と快諾でした。
『ラスト・デイト』から、その《サウス・ストリート・イグジット》。
これも久々に聴きました。確かにいいですねー。
攻撃力のあるドルフィーのフルート。
こういうスピード感溢れる曲がMiyaさんは好のみのようです。
スピード感+飛翔感が気持ち良い曲です。
続くミシャ・メンゲルベルクのピアノ・ソロも快調です。
これは1つの世界ですね。
次は珍しい音源。
レコードからCD-Rへ落としてきたんだそうです。
『フルート・サミット』から《枯葉》。
ジェレミー・スタイグ、ジェームス・ムーディ、サヒブ・シハブ、クリス・ヒンゼイ。
4名のフルート奏者がこのアルバムに参加しています。
1973年、ドナウェッシンゲン音楽祭でのライブ。
アトランティック・レーベルです。
アルド・ロマーノ(ds)、ヨアヒム・キューン(p)の演奏にも注目。
この演奏はジェームス・ムーディ。
出だしのフルート・ソロ。
これ聴いた瞬間、Miyaさんが目指している方向だと思いました。
ジャジー&スマート&クールな演奏。
後半への盛り上がり具合も良いいですね~。
キューンのキレがあって情熱的なピアノが素敵です。
これは、クラブでも受けると思いますよ。
レコードをCDに落としたわりにはノイズがなかったです。
ベースの音、シンバルの音、レコードならではの耳あたりの良さですね。
音がふっくら柔らかめでなかなかイイ感じ。
ミュージシャンならではのカートリッジ&フォノイコライザー選びと聴きました。
雲さんは「良かったけれど、パーカッションのチャカポコがあってもなくても
いい感じですね。」と言ってました。
友達がこのレコードをわざわざ名古屋まで探しに行ったそうです。
次はまたMiyaさんの新譜『オリエンタル・サン』から
《インスティンクト・モーメンツⅠ》。
フリー・ジャズがかった、エッジの立った演奏です。
Miyaさんはこれが選曲されるとは思わなかったそうで、
「元々アルバムに入れる予定がなかったので、入れたかいがありました。」
なんて言ってました。
これもアグレッシブでな演奏すね~。
フルート・ピアノ・ギターのトリオ。
ギターの渥美幸裕さんもキレキレ。
ピアノのスガダイローさんもさすがです。
Miyaさんが「アグレッシブな中にもメロディアス」と言っていたように、
最後はメロディアスなアプローチ。
ちょっとしたセッションをして、3テイク録ったそうです。
3人で録る予定はなかったんだけど、録り直ししたかった曲があって、
スガさんとのレコーディングの時にギターの渥美さんにも来ていただいて、
このセッションをすることになったそうです。
アルバム未収録の別テイクはボーナス・トラックとして
どこかで手に入れるようにするとのことでした。
Miyaさんが即興で大事にしているのは本能的な瞬間。
音楽を演奏するのは本能的なもので、それを解放したい
というのが今回のアルバムのメッセージでもあるとか。
で、本当は「インスティンクト・モーメント」をタイトルにしたかったけれど、
言いづらいし、違うコンセプトが出てきたので、『オリエンタル・サン』になったとか。
最後はハービー・マンの『コーリン・ユー』から《カミン・ホーム・ベイビー》。
ファンキーなフルートです。
レゲエ風リズムも交えた楽しい演奏ですね。
これはフュージョンでした。
かけた雲さんが「ズッコケちゃう演奏。」と言っていました(笑)。
今回はお2人とも盛り上がって、笑が絶えない楽しい放送でした。
<アフター・アワーズ編>
Miyaさんのフルートは純銀(少しは違うものが入っているかも)製。
銀は錆びないそうですが、中のつなぎの金属は錆びに注意とか。
吹奏感はシルバーが良いんだそうです。
恒例、Miyaさんのフルートと雲さんのベースでセッション。
なかなかノホホンな感じでした。
Miyaさんのフルートは柔らかさと独特の枯れた感じがグーッ!
ベースソロへの合いの手もイイ感じでした。
*
ここで重大なお知らせがっ!
快楽ジャズ通信ポッドキャスト編の公開録音です。
トーク&ライブです。 ゲストはMiyaさん。
日時: 2010年1月10日(日)、14:00~15:00
場所: アップルストア銀座店
3連休の真ん中です。皆さん!見に行きましょう!
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