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暗黒パワーに圧倒される!

今日はネクラな凄いアルバムを紹介します。
台風が接近してる今にピッタリです(笑)。

P140 ヴィジェイ・アイヤ『リイマジニング』(2005年、savoy jazz)です。メンバーは、ヴィジェイ・アイヤ(p)、ルドレシュ・マハンサッパ(as)、ステファン・クランプ(b)、マーカス・ギルモア(ds)です。名前が読みにくいんですが、アイヤはインド移民の息子なんだそうです。M-BASE系の人でもあります。アルトのマハンサッパがこれまた難しい読み方なのですが、この人もインド系で数学者らしいです。マーカス・ギルモアはご存知のとおりロイ・ヘインズの孫。

このアルバムを知ったのは私がジャズ喫茶「いーぐる」に行くようになってしばらく経った頃です。当時、マスターの後藤さんは、NYダウンタウンに毎年行っている益子さんに同行して、NYのライブの現状を視察したてきたあとでした。私もNYダウンタウンのジャズに興味を持ち始めた頃で、この手のジャズがどういうものか知りたくてこのアルバムを買ったのです。

これね~、1曲目《レボリューション》から凄いことになっています。流麗なピアノが一瞬聴こえてくるんですがすぐに変拍子に突入し、浮遊感というか不安感を掻き立てるようなメロディーをダークでブリブリな音色のアルトが奏でていきます。これを聴いていると、それこそいっきに不安感が心に広がります(笑)。一言でいうと”ネクラ”サウンド!よくもまあ、こんな”ネクラ”曲を作ってくれたもんです。

2曲目《イネルティア》も暗~いメロディーをピアノで重々しく弾いていきます。この曲はピアノ・トリオ。ベースもドラムも暗いピアノにさらに重さを増し、3人でスピリチュアルに深く沈んでいくが如くの演奏はなかなか凄いです。3曲目《ソング・フォー・ミッドウッド》は東洋風メロディー。インド系といえるのかな?やっぱり暗いです。どんどん深みへ陥れられていく~(笑)。

7曲目《イクスペリエンス》なんかは、ピアノのアルペジオにのって、サックスが救急車のサイレン”ピーポー、ピーポー、ピーポー”のようなメロディーを吹くんですから、それこそもう入院したい気分になってきます(笑)。ピアノのメロディーは暗いですが、結構美メロ?もう7曲目くらいまで聴くと、ちょっとした明るい音が美メロに聴こえてきますよ(笑)。

10曲目《イマジン》はピアノ・ソロ演奏。ここまで続けて聴いたあなたは、もう完全にダーク・サイドに入っていますからお忘れなく(笑)。で、頑張って聴いたんだから、最後はジョン・レノンの《イマジン》で心を安らかにして下さいというご褒美!と思ったあなたは甘いです。思いっきり暗く、それこそ不安を煽るようなメロディーで弾きます。リハーモナイズしているのかな?最後の最後に奈落の底へ陥れてくれます。感謝っ!

とにかく全編暗いんですがやたらとパワーがあります。ベースとバスドラを強めに録音しているせいもあるのですが、演奏そのものからも暗~い熱気が滲み出てくるんです。これはスターウォーズのダースベイダーがダークサイドから物凄いフォースを発している感じ。ここまで暗黒パワーを発散していると逆に気持ちいいですよ。暗黒パワーに酔いしれましょう!そしてね~、よく聴くと”暗黒美”を感じるようになります(笑)。

ネクラだけれど何か凄いアルバムなのです。
このアルバム。確かその年のジャズ喫茶「いーぐる」年末ベスト盤大会で
後藤さんがかけたんじゃなかったかな?
これっ!勇気がある人は絶対聴くべきです(笑)!

アルバム名:『Reimagining』
メンバー:
Vijay Iyer(p)
Rudresh Mahanthappa(as)
Stephone Crump(b)
Marcus Gillmore(ds)

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