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こんなものが入っていました!

中古のレコードやCDを買うと思わぬものに出くわす時があります。
今日はおととい買った中古レコードの話です。

P147 マイルス・デイビス『オン・ザ・コーナー』(1972年rec. CBSソニー)です。メンバーは、マイルス・デイビス(tp)、カルロス・ガーネット(ss,ts)、ハロルド・ウィリアムス(key)、ハービー・ハンコック(key)、デビッド・クリーメン(g)、コリン・ウォルコット(sitar)、マイケル・ヘンダーソン(el-b)、ジャック・ディジョネット(ds)、ビリー・ハート(ds)、ジェイムス・ムトゥーメ(per)、バダル・ロイ(tabla)です。

メンバーを見て、ハービーとコリン・ウォルコットが参加していたことを再認識。ハービーってこの時期はマイルスとレコーディングしていないという思い込みがありました。シタールはカリル・バラクリシュナだとばかり思っていました。ハロルド・ウィリアムスとデビッド・グリーン、それ誰ですか?って感じです(笑)。実際にはもっとたくさんのメンバーが参加したテープを編集しているのですが、当時は上記メンバーしかわからなかったということですね。

もちろんこのアルバムは持っています。最初はCDを持っていたのですが、オリジナル盤のレコードがほしくなり、探している過程でうっかりバーコード付きの80年代くらいの再発米盤を買ってしまいました。これが録音レベルが低く、何とも覇気のない音だったので不満を持っていました。今回見つけたのは日本盤なのですが、音質はこれの方がましなんじゃないかという期待と共に、二つ折りジャケットだったので買ってしまいました。値段は¥840。当然不人気盤です(笑)。ビニールで包んであるのも値落ちの理由。

これもライナーノーツは岩浪洋三さんが書いています。当時のCBSソニーのマイルス系フュージョン・アルバムはほとんど岩浪さんが書いているんですよ。当時はこの手の音楽をジャズと認めていないジャズ評論家ばかりだったので、なんでも書いた岩浪さんに依頼がいったのでしょう。「ぼくは近作の中では「イン・ア・サイレント・ウエイ」、「ビッチェズ・ブリュー」にひってきするジャズ界の重要なマイルスの作品だどとおもう。」と〆ているのですが、今読むと何かむなしく響くのは私だけでしょうか?

P148前述のとおりジャケットには丁寧にビニール・カバーがかけられていました。よく見ると左のチケットが入っていたんです。1973年(チケットの裏に48・4・11四谷税務署の印有)のマイルス来日時のコンサート・チケットです。当時の¥4,000はかなり高かったんでしょうね~?このチケットを見てちょっと気になることがあります。

1973年のマイルスの来日コンサートって、中山康樹さん著「マイルスを聴け!」によると、6/19日の初日がラジオで放送され、翌6/20がテレビ放映されたとあります。両方ともブート盤が出ています。で、中山さんは初日のステージからマイルスの”追っかけ”がスタートしたと書いています。このチケットは6/22です。ということは3日以上厚生年金ホールでやったということですよね?当時は一ヶ所でそんなに何回もやったんですね~。

チケットには「九重奏団」って書いてありますから、チケットを印刷した頃にはメンバーが9人いたことになります。でも来日時は7人になっていました。まっ、それは「マイルスを聴け!」の4/13と5/1のブート盤が10人だったことからもわかります。マイルスに首を切られたメンバーは、ロニー・リストン・スミス(key)、カリル・バラクリシュナ(sitar)、バダル・ロイ(tabla)。ある意味余分な人達だったわけです。

この73年来日時のメンバーと楽器構成はその後ちょっと変更はありますが、75年の引退まで続くわけですから、来日時はこの時期のターニング・ポイントだったということになります。そこに遭遇した中山さんにも運命的なものを感じます。

このレコードを持っていた方も、まさにそれを体験した方だったわけです。感動したんでしょうね。だからジャケットにビニール・カバーをかけて、チケットを入れて大事に持っていたんですよ、きっと。そんな大事なレコードだったのに、どういう事情かは分かりませんが、多分本人ではなくて親族か誰かがこのレコードを売りに出したということなのでしょう。

と、このレコードを手にして私は歴史を感じたわけです。大袈裟な(笑)!
私の元に来て良かったですよね?
こうしてチケットがネットを通して陽の目を見たんですから、幸せですよ(笑)!

*

tommyさんからコメントをいただきました。

貴重なチケットを手に入れましたね。「On the Corner」に入っていたのが、すごくイイ!
1973年というと、オイラが東京に来て1年目です。「6・22」のステンシル・デザイン文字が時代を感じます(笑)。
オイラもレコードにチケットやサインを入れる癖があって、前にソニー・ロリンズの直筆サインをMacotoが見つけて驚いていました(笑)。
このマイルスの二度目の来日公演の初日の1973年6月19日が火曜日なんですよ。ですから22日は金曜日(東京公演最終日)のチケットなんです。来日ライブが、平日火曜日初日なんてビックリ。
当時3〜4回公演は普通で、昼夜2ステージの3日間なんていうのもありました。
これは航空運賃が、今と比べるとスゴク高かったからです。ニューヨーク、東京間のエコノミークラスの往復料金が70万円〜以上だったと思います。かなりの数をやらないと招聘元もペイできなかった。
今は、ブルーノート東京出演のためにミュージシャンが来る事を考えると、8,000円くらいでライブが観れるのは幸せな状況なんですね(笑)。
そのチケットはお宝です。額縁に入れておきましょう(笑)。

「On the Corner」に入っていたっていうの、イイですよね。
なるほど、レコードにチケットを入れておくのも良いかもしれません。
73年のマイルスのコンサートは6/19~6/22の4回だったということですね。
火曜日初日は確かに驚きです。
なるほど、航空運賃がらみの理由があったんですね。
確かにブルーノート東京で簡単に見られるようになったのは幸せです。
でも、そのせいでありがたみがなくなってしまったかも?
73年マイルス東京公演最終日チケットは大切に保管しておきます。
額縁に入れるんですか~?

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コメント

いっきさ、こんばんは。

貴重なチケットを手に入れましたね。「On the Corner」に入っていたのが、すごくイイ!
1973年というと、オイラが東京に来て1年目です。「6・22」のステンシル・デザイン文字が時代を感じます(笑)。
オイラもレコードにチケットやサインを入れる癖があって、前にソニー・ロリンズの直筆サインをMacotoが見つけて驚いていました(笑)。
このマイルスの二度目の来日公演の初日の1973年6月19日が火曜日なんですよ。ですから22日は金曜日(東京公演最終日)のチケットなんです。来日ライブが、平日火曜日初日なんてビックリ。
当時3〜4回公演は普通で、昼夜2ステージの3日間なんていうのもありました。
これは航空運賃が、今と比べるとスゴク高かったからです。ニューヨーク、東京間のエコノミークラスの往復料金が70万円〜以上だったと思います。かなりの数をやらないと招聘元もペイできなかった。
今は、ブルーノート東京出演のためにミュージシャンが来る事を考えると、8,000円くらいでライブが観れるのは幸せな状況なんですね(笑)。
そのチケットはお宝です。額縁に入れておきましょう(笑)。

投稿: tommy | 2009年10月14日 (水) 03時37分

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