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これは文句なくカッコいいでしょっ!

今日はお彼岸の中日。妹夫妻と一緒に家や親戚のお墓参りをしてきました。

最近「アンダーグラウンド」という響きに弱い自分がいます。ニューヨーク・アンダーグラウンドのジャズをたくさん聴くようになって、自分の中では「アンダーグラウンド=怪しくカッコいいサウンド」という式が成り立っています。今日の1枚はシカゴ・アンダーグラウンド。いや~っ、とにかくカッコいい。私的には間違いなく本年ベスト5以内にランキングされることでしょう。そのアルバムとは?

P128 ロブ・マスレク・クインテット『サウンド・イズ』(2009年、Delmark Records)です。メンバーは、ロブ・マズレク(cor,syn,p)、ジョン・ヘーンドン(ds,per,tenori-on)、マシュー・ラックス(bass guitar)、ジョシュ・エイブラムス(acoustic bass,p)、ジェイソン・アダシーウィッツ(vib)です。

マズレクは「シカゴ・アンダーグラウンド・デュオ/トリオ」のメンバーです。ドラマーのヘーンドンはシカゴ音響派「TORTOISE」のメンバーです。そのヘーンドンはヤマハの新感覚楽器「TENORI-ON」 http://www.yamaha.co.jp/tenori-on/index.html も演奏しています。こう書くと分かる人には分かってもらえると思いますが、何か怪しい(笑)!ワクワクかつ胸騒ぎがしますよねっ。

1曲目《アズ・イフ・エンジェル・フェル・フロム・ザ・スカイ》が始まった瞬間に「こりゃ、やばいっ!」と思わずニンマリ。風というか機械音というか?怪しげな電子音の上にフワりとヴァイブラフォンの音が漂います。そこにパーカッションがからんできて異様な空間が生まれます。これぞアンダーグラウンドです。これぞシカゴ音響派です。コルネットは吹いていないですね。最初の部分を聴いただけで、”ビビッ”ときてしまいました。

2曲目《ザ・アースクイック・ツリー》は、ヴァイブの浮遊感のある抽象的な音と躍動的なドラム&ベースの上で、マズレクのファットでダークな音のコルネットが力強いメロディーを歌い上げる曲です。シカゴの怪しいクラブで夜な夜な繰り広げられる音。トランスしちゃってるかも(笑)?聴いているうちにこちらもそういう気分になってきます。

3曲目《ドラゴン・キティーズ》は、パーカッションとベースのアルコ&ピチカートが活躍するフリー・ジャズ。多彩なパーカッションが怪しく煌めき舞い踊る中、マズレクがコルネットでズリズリとしたフレーズを吹いては消える曲です。拍手も効果的に使われています。音が空間を埋め尽くしているのが私好みです。

というような感じでアバンギャルドな演奏が続いていきます。全曲マズレクのオリジナル曲で、面白い曲名をイメージさせるようなサウンドが繰り広げられています。コルネットのバックのサウンドは曲によって異なり、ヴァイブが主役だったり、パーカションが主役だったり、ツイン・ベースが主役だったりと色々で楽しめます。ロックン・ロールもあります(笑)。

とにかく次々と濃厚にして暑苦しい演奏が押し寄せくるので、聴くほどに頭の中がウニウニ状態になっていきます(笑)。そして今日もシカゴの熱い夜は更けていくのです。

コルネット1本でとくに難しいことをやっているわけではありませんが、
その一音一音からは熱気と意思が滲み出ています。
ロブ・マズレク恐るべし!
世間ではほとんど話題にならないアルバムですが、これは超イチオシであります!
文句なくカッコいいです。絶対聴くべしっ!

アルバム名:『sound is』
メンバー:
Rob Mazurek(cor, syn, p)
John Herndon(ds, per, tenori-on)
Matthew Lux(el-b)
Josh Abrams(ac-b, p)
Jason Adasiewicz(vib)

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