久々にジャズ喫茶巡りをしました。
昨日は天気が良かったので、ジャズ喫茶巡りには最適でした。
長く時間を過ごしたのはジャズ喫茶の中なので天気は関係ないのですが、
移動の時に秋の青空が見えるというのは気持ちの良いものでした。
前回ジャズ喫茶に行ったのは「メグの会」の時なので、あれからもう2ヶ月ほど経ちます。最近、ジャズ喫茶中毒の禁断症状が出てきていたので、これはヤバイとなったわけです(笑)。東京には好きなジャズ喫茶が何軒かあるのですが、東京へ行くたびに全部を巡るわけにはいかないので、最近ご無沙汰なジャズ喫茶もあります。それではということで、今回は3軒のジャズ喫茶を巡ることにしました。まっ、他にも思惑があるんですけどねっ(笑)。
せっかく東京へ出るので、まずは新宿のディスクユニオンジャズ館に寄って、気になる新譜を購入。TIFT(ヒルマー・イェンソン)とマルク・デュクレとジェイムス・カーニーの捻くれ者3枚(笑)。それと前から買い換えようと思っていたマイルス『ダーク・メイガス』の紙ジャケ・リマスター盤の中古。これであの分厚いプラケースとおさらばです。
最初に向かったのは高田馬場の 「マイルストーン」 これまでは帰りの電車までの時間調整の為に寄ったことが多かったので、今回は明るいうちに訪問。時間もたっぷりあります。ホームページにはマスターの「ジャズ喫茶ほど素敵な商売は無い日記」があり、面白いことが書いてあるので是非読んで下さい。
お店に入いると数名のお客さんがいました。水を運んできたマスターを見てビックリ。マスターは着物を着ていました。ホームページtopの写真の感じです。なかなか粋じゃありませんか。さて、私は拘りのコーヒー、イエメン・モカを注文。
何がかかっているのかと早速ジャケットをチェックすると、フレディ・ハバード/ハービー・ハンコック/スタンリー・タレンタインの『イン・コンサート』。CTIのやつです。渋いところを攻めてきますね~。CTIのジャズ/フュージョン・サウンドが昼からちょっとまったり心地良いです(笑)。
店内では中古本と中古レコードを売っています。本は店内で読むこともできるし、買って帰ることもできます。ジャズ喫茶と古本屋の融合というのは、世間広しといえどこのお店だけではないでしょうか?後藤さん著「ジャズ解体新書」や中山さん著「ジャズを聴くバカ、聴かぬバカ」もありました。ジャズ本もたくさんあるんですよ。
中古レコードは試聴もさせてくれます。このお店で買ったレコードの話は前に書いたことがあります。過去の記事はカテゴリーの「ジャズ喫茶訪問」を見て下さいね。今回もジャズ本とレコードをいくつかチェックしましたが購入は控えました。今回の目的はかけてくれるれるレコード/CDを楽しむことなのです。
次にかかったのはジョー・モレロの『イッツ・アバウト・タイム』。こんなレコードは全くの未知。ジョー・モレロはデイブ・ブルーベック・グループのドラマー。『タイム・アウト』の《テイク・ファイブ》で豪快なドラムを聴かせてくれる人です。その人のリーダー・アルバム。爽やかなアルトとヴァイブラフォンの音が気持ち良く、曲によってはお洒落なブラス・アンサンブル付き。
実はその後ディスクユニオンに寄ったら、この中古レコードに偶然遭遇。かなり安かったので思わず買ってしまいました(笑)。喫茶店では細かくチェックしなかったのですが、買って見てビックリ、爽やかなアルトはフィル・ウッズで納得したのですが、爽やかなヴァイブは何とゲイリー・バートン!バートンの初レコーディングだそうです。ブラス・アンサンブルはマニー・アルバム編曲。渋いでしょっ!お店でかかっていたのはラストに轟音ドラム・ソロがあるB面でした。さすが渋いっ(笑)。
その後、カーティス・カウンスの『エキスプローリング・ザ・フューチャー』。スタンリー・タレンタインの『スティービー・ワンダー・ソング・ブック』。『クリス・コナー』。ジェーン・アイラーブルームとフレッド・ハーシュのデュオ『アズ・ワン』と続きました。私は『クリス・コナー』以外は初見、何かよく分からないけどとにかく渋い選曲です。コテコテなタレンタインのスティービー曲集 ~ クリス・コナー ~ ハーシュのピアノ&アイラーブルームのソプラノ・サックスの爽やかデュオ。
ここまでの流れに私はすっかり和みモード(笑)。そこへ突然どこかで聴いたことのある現代ピアノ・トリオが鳴り出しました。どうやらカウンターに座っていた常連客からのリクエストだったようです。ケニー・バロンの『ザ・モーメント』。曲はスティングの《フラジャイル》。そうです!寺島靖国さん強力プッシュのルーファス・リードの緩フン(緩い褌の如き)ベース・ソロの沈み込みの凄さを聴く曲です。
マスターとお客さんの会話が聞こえてきました。このCDは名盤なんだけどジャケットの写真がダサいと言っていました。ケニー・バロンの顔を出しちゃダメだとも言っていました(笑)。確かにこのニヤケ顔は名盤には似合いません。名盤にはビル・エバンスの『ポート・レート・イン・ジャズ』のようなインテリ顔が相応しいのです(笑)。
マイルストーンのオーディオでこの音を聴けたのは良かったです。私もこのCDは一応オーディオ・チェック用に持っていますからねっ。で、マイルストーンのスピーカーは、蜂の巣ホーン、075、オリンパス型ボックスのウーファーのマルチ・スピーカー。それらをネットワークを介してマッキンのモノラル球アンプで鳴らしています。ホームページの「店の案内」参照。出てくる音はいかにもジャズ喫茶なスモーキーでちょっとレトロなサウンドです。《フラジャイル》はなかなか良い味を出しておりました。
この辺でもう2時間近く和んでいたので、お店をあとにすることに。そうそう、2時間居たのでミルクティーを追加注文していますよ。コーヒー1杯では申し訳ないですからね。次に来る時には本かレコードを買ってお店に貢献致しま~す(笑)。
今回は結構お客さんの出入りがありました。
日曜の昼って繁盛しているのねっ。
ジャズ喫茶の火を消さないように皆さんも貢献しましょう!
次はどこへと向かったのか?お楽しみに!
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コメント
いっきさん、おはようございます。
昨晩はマーカス・ミラーのライブに行ってきました。怒濤の重低音サウンドに、やられました(笑)。今回のライブはマイルス・トリビュートで、リーダー・アルバムでは絶対やりそうもないジャズでした。
やはり、いつも新しいリズムを考えているマーカスです。スラップだけでなく、エレベの正しい弾き方のバリエーションも聴けたいいライブでしたよ。
休日はジャズ喫茶巡りを楽しんだようですね。いっきさんに教えて貰わないとジャズ喫茶のバリエーションは増えそうもないです(笑)。
最近、「JBS」もご無沙汰しているので、オイラも今週行ってきます。
投稿: tommy | 2009年9月15日 (火) 05時22分
tommyさん。こんばんは。
私もマーカスのベースが好きなので見たかったです。20年くらい前にライブ・アンダー・ザ・スカイでみた時はマーカスのグルーヴに酔いしれました。
2005年のアルバム『シルバー・レイン』を買ったあとはあまり聴かなくなっているので、最近の動向がちょっと気になっていました。
マイルス・トリビュートって、もう何度もやっていますよね。マーカスにとってのマイルスってやっぱり特別な存在なのでしょうね。
今度またレコード・ハント&ジャズ喫茶訪問しましょうね。今回は「JBS」には行きませんでした。
JBSで”ドス黒い”アルバムがかかることを祈りつつ、tommyさんの報告を楽しみにしています。
投稿: いっき | 2009年9月15日 (火) 20時23分