熱い《キャラバン》でもクールなウィントン。
今日の「高野 雲の快楽ジャズ通信」は「キャラバン特集」でした。
詳細は「快楽ジャズ通信」を参照願います。
最初にリスナーからのメール紹介。
モンドさんから。この番組の全ての放送を録音しているんだとか。
この番組はジャズ辞典だと言ってますね。確かにそうですね。
モンドさんはアルト・サックスを吹くらしいです。
私、モンドさんに完全に負けました。
録音はしていませんからねっ。
雲さんの《キャラバン》にまつわるお話から。
ベンチャーズ・バージョンをB.G.M.にして説明。
雲さんはこの曲を演奏した機会も多く、色々な思い出があるそうです。
ギターのゆがみっぷり、捩れに捩れまくるギター。
上原ひろみソニクブルームの『ビヨンド・スタンダード』から。
ここからきましたか~。
これはデビッド・フュージンスキーの変態ギターが特徴の曲。
雲さんが言うように上原ひろみというよりバンドのサウンドを聴くべきものです。
途中でラテン・タッチになるところなんか面白いと思います。
私はこのバンドのロック調とキメキメがツボです。
なのに、今度の上原ひろみのアルバムはピアノ・ソロなのです(涙)。
一発目がこれなので、私は気分爽快ですね~(笑)。
(以降緑字は曲を聴いての私の感想などです。)
ここで改めて《キャラバン》の説明。
オリジナル・バージョンを聴きましょう。
デューク・エリントン楽団の『1936-1937』から
これはこれで味わい深いです。
次は歌入りバージョン
ナットキング・コールの『アフター・ミッドナイト』から。
カウンター的なファン・ティゾールのトロンボーンが怪しさを振りまきます。
これはラテン・タッチを強調した楽しいものですね。
コールの粋なボーカルも良いです。
まだまだ怪しさは続きます(笑)。
バイオリンが参加することによってオリエンタルな怪しさが増す。
エキゾッチックな雰囲気が増しています。
アフロ・キューバンを取り入れたディジー・ガレスピーの『ザ・チャンプ』から。
確かにバイオリンがいい味を出しています。
今度は垢抜けた都会的な演奏。
ベタつくオリエンタルな感じがしないもの。
あっさりさらっと洗練されたバージョン。
マーカス・ロバーツのピアノがニューヨークの摩天楼を想像させます。
ウイントン・マルサリスの『スタンダード・タイムVol.1』から
確かに洗練を感じさせますね。
リズムも処理もなかなか現代的なものです。
なかなかカッコいい演奏で私は好きです。
このアルバムのウイントンはやっぱり凄いと思います。
雲さん曰く。
「垢抜けているがジャズ・スピリッツは持っている。」
「オーバーブローイングしなくても聴かせてしまう。」
ピアノ・トリオならこれ。
デューク・エリントンの『マネー・ジャングル』から。
このアルバムの演奏はどれも濃いんですよね~。
エリントンのピアノの凄みが味わえます。
右手のいきなりの強打とか、左手の強烈な和音とか。
これは普通の人が真似してもここまで様にはなりません。
ミンガスのベース、ローチのドラム、全員強烈な主張をしています。
やっぱりジャズってとんでもない音楽です(笑)。
最後はアート・ブレイキー。
《キャラバン》はドラムの見せ場の曲でもあります。
それにふさわしいブレイキーのエネルギッシュなドラムが聴き所。
メンバーも充実したバージョン。
アート・ブレイキー・アンド・ザ・ジャズ・メッセンジャーズの『キャラバン』から。
まっ、ジャズ・メッセンジャーズのやつは定番ですね。
特に何も言うことはありません。
ブレイキーのドラムにジャズを聴けってことです(笑)。
ハバード、ショーター、フラーのソロも良かったです。
今日はこの曲でエンディング。
<アフター・アワーズ編>
ディレクター嬢が「暑かったですね~。」なんていいます。
ディレクター嬢のお気に入りはウィントン・マルサリス。
クールなやつがお好きなようです。
『マネー・ジャングル』も良いとは言っていましたが。
久々の初見弾きのコーナーです。
ディレクター嬢のオルガン風キーボードと雲さんのベースでデュオ。
このコーナーは楽譜にどう表記されているかが分かって意外と面白いんですよ。
ジャズマンのテーマ合奏は少し編曲しているんだなというのが分かります。
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