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きれいなお姉さん、山崎史子さんのヴィブラフォンに酔う!

今日は「高野 雲の快楽ジャズ通信」の再放送でした。
「ゲイリー・バートン特集」
ゲストはヴィブラフォン奏者の山﨑史子さんでした。
詳しくは 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。

多芸多才なバートンの魅力とは?
今日は山崎さんとお話しながら魅力を解明していきましょうとのこと。
山崎さんのバートン観は?
「スリリング。スピード感。音楽全体として楽しめる。」とのことでした。
バートンのフレーズを真似したいけれど、なかなか真似できないとのこと。
なぜなら、パッセージにスピードがありつつニュアンスがあるところや、
音の粒立ちと抑揚の両立などが難しいからだとか。
何度聴いてもバートンは自分の上にいるらしいです。
なかなか深いですね~。

まずは『クリスタル・サイレンス』から《セニョール・マウス》

チックとのデュオは相性が良いと思います。
どういうことかというと、音への美的アプローチが似ているのです。
2人の奏でる美の世界は好きです。
(以降、緑字は曲を聴いての私の感想などです。)

曲後、「いいですね~。ガハハッ!」なんて感じで凄く楽しそうです(笑)。
「ゲイリー・バートン愛!」と言ってますが、「ゲイリー・バートン命!」ですね(笑)。

山崎さんのこれはカッコイイな1枚。
山崎さんは変拍子が好きらしいです。
それは昔ロック・ドラマーになりたかったことにも関係があるみたいですね。
『ザ・ガーシュイン・コネクション』から《魅惑のリズム》

これはお洒落なフュージョンですね。
聴いていると気持ちがウキウキしてきます。
楽しいです。それにつきると思います。
GRPの音ですね。

デイブ・グルーシン(p)、ジョン・パティチ(b)、デイブ・ウェックル(ds)。
難しいリズムをさらりと演奏しています。
打楽器奏者の血が騒ぐとのことです。
このメンバーなら最もな感じです。

続いて雲さん選曲で、叩く要素が強いもの。
シロフォン(ザイロフォン)を演奏している曲です。
山崎さんがマリンバやヴィブラフォンとの違いを色々解説してくれました。
なるほど~。
雲さん曰くコミカルな曲。
クラリネットのエディー・ダニエルズゲイリー・バートンの双頭リーダー盤
『ベニー・ライズ・アゲイン』から《ノック・オン・ウッド》

小粋で楽しい演奏です。
この音で思い出しましたよ。
ドラムのジョン・ホレンベックも最近よく使っていますね。

マレット4本を駆使して、和音奏者としても凄いバートン。
山崎さんによると、マレットの開き方などが難しいとのこと。
グリップも3種類あるんだとか。

ゲイリー・バートンパット・メセニー『カルテット・ライブ』から《シンドローム》

この2人も相性が良いと思います。
私はこの2人の共演は
『ゲイリー・バートン・リユニオン』で愛聴しています。

雲さんは「メセニーとバックで叩くバートンの和音が溶け合っている。」と言い、
「テクニックはあるけれど、全体的にはマイルドな感じ。」と続けます。
確かにその通りでした。
山崎さんは「音色が柔らかいけれど粒がはっきりしている。」と言います。
「結構強く叩いているのにギラギラしない。」とも言います。
なるほどね~。

最後は山崎さん参加曲で、リズムの面白さとバリエーションが楽しめる曲。
はたけやま裕『ケオティック・プラネッツ』から《スピーク・ロウ》

揺らめくヴィブラフォンが良い感じですね~。
上に乗るバイオリンは寺井尚子を優しくした感じに聴こえます(笑)。
山崎さんのフレージングとかからはやっぱりバートンの匂いが感じられますね。
これを聴いただけでも”バートン命!”だというのがわかります(笑)。
なかなか凝ったアレンジだと思います。
気持ち良いフュージョン曲でリズムの面白さとバリエーションが楽しめました。

<アフター・アワーズ編>

山崎さんのヴィブラフォンと雲さんのベースでセッション。
《ドナドナ》の3拍子バージョン。楽しい演奏でした。
現場ではどのテイクを採用するかで色々あったようです(笑)。
と言うよりは、雲さんの中で葛藤があったらしいです。
顛末については 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。雲さんコメントより。
tommyさんの昔の生録会の経験を生かしたマイク・セッティングで録音。
ヴァイブの音はクリアに録れていました。さすがです。

バートンにまつわる余談を少々。

私のバートン初体験は『ピクチャー・ディス(邦題:サウンド・オブ・ラブ)』です。
ジャズを聴きだしてしばらくした頃に買いました。
ヴァイブのレコードは確かこれが最初で、スティーブ・スワローのエレベも初体験。
だからこの2人の音はかなりしっかり頭に刻み込まれています。

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ラジオ快楽ジャズ通信」カテゴリの記事

コメント

いっきさん、こんばんは。

それ程でも〜(笑)。
でも、また生録したくなりました。

欲を言うと90度くらいのワンポイント生録用
ステレオマイクか2本立てるかしたかった(笑)。
曲が板の真ん中辺を叩く曲だったので救われました。
楽器用のマイクじゃないので中低域はいいのですが、
ちょっと高音域の金属感がもう少し欲しかったですね(笑)。

ミルト・ジャクソンのライブを観た時のPA用の
マイク・セッティングを思い出して真似ただけです(笑)。
基本的にはピアノと同じなのですが、
1本マイクなので真上から吊って拾っています。

投稿: tommy | 2009年8月 7日 (金) 01時58分

いっきさん、おはようございます。

>現場ではどのテイクを採用するかで色々あったようです(笑)。

いや、色々はなくて、もう満場一致でtake1でしょう!という空気がみなぎっていました(笑)。
悶々していたのは私の心の中だけ。
「ああ、こんなことだったら、もう少し丁寧に演奏しておくべきだった!」という思いがあっただけなんですよ(詳しくはブログにて)。

そういえば、先日、中村尚子さんとのアフターアワーズのセッションをしました。
私は録音のバランスのチェックと、演奏の感触をつかむ程度の演奏だと思って、軽い気持ちでベースを弾いていたんですね。私の作った曲だったので、中村さんに「こんな感じの曲なんですよ、一度軽く演奏して、曲の輪郭をつかんでくださいね」ぐらいの気持ちだったんです。

ところが。
演奏終わり、「さて、本番いきましょうか」と言うと、「え?今のでよくない?結構盛り上がったし」と中村さん(笑)

で、結局、初音合わせの演奏が本テイクとなりました(笑)。
しかも、演奏曲は、私作曲のヘンな曲ですよ(ベースはミック・カーンを意識して作りました)。

リハのつもりが、初見の曲を一発でキメてしまう。
うーん、プロのジャズマン(中村さんの場合はウーマンですが)恐るべしです!

私の場合は、演奏の回を重ねるごとに、だんだん温まってくるタイプです。
だから、1回目の演奏はいつも様子見のリハのつもりで挑むのです(そこが甘いんだろうな)。

しかし、思い返せば、私のベースを相手に遊んでくれたゲストの方々は、松本茜さんにしろ、橋本一子さんにしろ、津上研太さんにしろ、市原ひかりさんにしろ、土濃塚隆一郎さんにしろ、纐纈雅代さんにしろ、み~んな最初の一発から真剣勝負、二度録りはしない!ぐらいの気迫で演奏してきましたし、実際ファーストテイクでササッと録音を終えてしまいました。

う~む、やっぱりジャズマンは違う! 
というか、プロは私なんかと違って、演奏に臨むマインドが全然違う。
一回こっきりの出来事に、本当に真剣なんだな、と思いました。

私の場合は、原稿書いていても、編集していても、あがってきたゲラに赤入れをして完成に持ってゆこうという二段構えの発想なので、そのへんは全然ジャズなマインドではありません……。

投稿: 雲 | 2009年8月 7日 (金) 04時01分

こんばんは。

tommyさん。

>欲を言うと90度くらいのワンポイント生録用
>ステレオマイクか2本立てるかしたかった(笑)。

今こういう話が通じる人は少ないでしょうね。
私は生録はしませんでしたが、興味はありました。
昔はオーディオ雑誌に必ず生録の記事がありましたから。
ヴァイブの音を録るのは難しいと言われていますよね。
なかなか良い音でしたよ。

雲さん。

>み~んな最初の一発から真剣勝負、二度録りはしない!ぐらいの気迫で演奏してきましたし、実際ファーストテイクでササッと録音を終えてしまいました。

なるほど、プロの心構えというものがよくわかりました。
そしてジャズという音楽は何なのか?がよくわかるエピソードだと思いました。

>あがってきたゲラに赤入れをして完成に持ってゆこうという二段構えの発想なので、

普通の仕事をしていると(笑)そういう発想になると思います。叩き台を作ってから完成にもっていくっていうのは必ずやりますね。

ブログに関しては私の場合ほぼ一発勝負です。誤字脱字や文脈はチェックするとしても、内容はほぼ変更しません。で、時々過激な内容になってしまいます(笑)。飲みながら書いている時は特に危険(笑)。

投稿: いっき | 2009年8月 7日 (金) 20時37分

ジャズは真剣勝負の瞬間芸ですね。
デザインも閃き一発がいいことも多々あります。
人間考え過ぎるのも、いい結果になるとは限りません。
それもこれも日々の鍛練が必要?・・・苦手で〜す(笑)。
セッション・・・人と合わせる。それも苦手な性格。

オイラのブログは、予定が先にあるんだよね。
リリースの準備から基本は仕事と同じです。
オイラ、仕事と思わないと何もしませんからね(笑)。
始まると後はアドリブですけど。

そう言えば、亡くなった大原麗子さんが、
「仕事以外は、本を読んだり、ビデオ観たり、
ジャズを聴いたり・・・」と過去の取材映像で語っていました。
ジャズって孤独な人に育まれるものなんですね。
大原さんは、好きな女優でした。冥福をお祈りします。

投稿: tommy | 2009年8月 8日 (土) 00時42分

いっきさん

おはようございます。

>普通の仕事をしていると(笑)そういう発想になると思います。叩き台を作ってから完成にもっていくっていうのは必ずやりますね。

そうなんですよね。
まずは、たたき台。
これをもとに、リサーチや周囲の顔色をうかがいつつ、少しずつ形を整えて着地させてゆく。

これが、良くも悪くも「ふつーの」仕事に多いパターン。

私にも、そのような習性身についてしまっています。

で、先日書いたエピソードをお読みになっていただければわかるとおり、ジャズマン(ウーマン)には、そのような発想が、もう根本からしてない。

一発で決める!
一発でベストな結果を出す!

スポーツ選手、アスリートもそうですが、考えてみれば、非常に当たり前なことではあるんです。
私も以前、茶道を習っていたときは「一期一会」の精神を叩きこまれましたから。

でも、どうも仕事にズブズブ漬かれば漬かるほど、そのようなことを忘れてしまいがち。

「ジャズマンはサラリーマンではない」

文字にすると、とっても当たり前なことなんですが、頭で「当然じゃ~ん」と思うことと、腹の底から「うん!そのとおりだ」と納得することは随分違うものです。

「ジャズマンはサラリーマンではない」
ほんの僅かな時間ですけど、様々なジャズマンにお手合わせいただき、その際に、肌で感じ、腹の底から実感したことの一つです。

投稿: | 2009年8月 8日 (土) 10時35分

こんにちは。

tommyさん。

>人間考え過ぎるのも、いい結果になるとは限りません。

確かにそれはあります。練れば練るほど鮮度や躍動感が落ちる気がします。ジャズも同じだと感じます。

>それもこれも日々の鍛練が必要?・・・苦手で〜す(笑)。

私も鍛錬というか、練習が苦手です(笑)。だから楽器の練習とかも多分ダメです。で、出たとこ勝負みたいなところがあるので、当りハズレがあります(涙)。結構根はジャズな人かも?

>オイラのブログは、予定が先にあるんだよね。
>リリースの準備から基本は仕事と同じです。

ブログに対する考え方も色々ありますね。仕事のように進めるのか、仕事のように進めないのか、色々あるから面白い。

>ジャズって孤独な人に育まれるものなんですね。

孤独な人のジャズを開放するのが、ジャズ友の輪なのではないかと思いますが・・・、って、思いつき無責任発言です(笑)。

大原麗子さんのご冥福をお祈り致します。


雲さん。

>一発で決める!
>一発でベストな結果を出す!
>スポーツ選手、アスリートもそうですが、考えてみれば、非常に当たり前なことではあるんです。

読んで思ったのですが、これって身体的なことが重要になりますよね。やるほうは頭で考えるより、体にしみついたもの、身体感覚が重要になる。で、日々の鍛練が必要になるのでしょう。ちょっとこじつけではありますが・・・。

聴くほう(評論するほう)もその辺りを理解しておく、というか頭でなくて体で感じる(腹の底から実感)する必要はあるような感じがしますね。

>「ジャズマンはサラリーマンではない」

単純な言葉ですけどなかなか深いです。

投稿: いっき | 2009年8月 8日 (土) 14時37分

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