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あのベニー・モウピンが・・・。

世界陸上見てますが、ウサイン・ボルトの9秒58は凄いですね~。

今日のお題はベニー・モウピン。この人はマイルスの『ビッチェズ・ブリュー』やヘッド・ハンターズで怪しげなバス・クラリネットを吹いていた人というイメージが強いと思います。最近はどんなことをやっているのか気になっていました。

で、昨年出たアルバム。買おうと思っていたのですが買いそびれてしまい、ネットでも納期がかかりそうだったので、どうしようかと思っていました。そしたら、先月新宿ディスクユニオンジャズ館で見かけました。試聴もできたので聴いてみることに。想像していたものとちょっと違いました。もっと怪しげなのかと思っていのに、意外とまともで落着いた曲調のものが多かったのです。悩んだ結果購入することにしました。

P100ザ・ベニー・モウピン・カルテット『アーリー・リフレクションズ』(2007年rec. Cryptogramophone)です。メンバーは、ベニー・モウピン(b-cl,ts,ss,alto-fl)、マイケル・トカイ(p)、マイケル・バランスキ(b)、ルカス・ジタ(ds,per)、ハニア・コワニーク・リブカ(vo)2曲のみです。内ジャケットの夕景写真がきれいだったので掲載します。

P101全曲モウピンが作曲。ミドル&スロー・テンポの曲ばかりです。どことなく現代音楽の響きを感じさせる曲もありますが、落着いた感じでメロディーと間を生かした味わい深いジャズが展開されています。ジャケット写真の夕景に似合う音楽という感じです。自然の風景とそういうものを見た時の郷愁感を強く感じさせます。

P102モウピンの吹くバスクラ、テナー、ソプラノ、アルト・フルートそれぞれに良い味を出していると思います。それぞれの楽器をきちんと鳴らしているところも良いですね。でも、おどろおどろしい怪しげなバスクラがないのはちょっと残念。トカイのピアノが美しい音でモウピンの描く世界を生かすサポートをしており、注目ポイントではないかと思います。ベースがなかなか力強くリズムを支え、ドラムは繊細なリズムで音を散りばめてゆきます。

女性ボーカルというかボイスが参加する曲が2曲あり、イマジネイティブで深い世界を展開しています。もう何曲かこういう曲があっても良かったような感じです。ソプラノ・サックスでコルトレーンの『マイ・フェイバリット・シングス』を思わせるような熱いジャズを繰り広げる曲もあります。とは言っても、コルトレーンのような怒涛の熱くさではなく、熱いながらも歯止めはかかっています(笑)。私はこういうのが結構好きです。

試聴時にはちょっとためらいましたが、買って正解だったと思います。聴きこむほどに味わいが増してくるなかなか良いアルバムでした。ベニー・モウピン、見直しました。ちょっと地味で売れ線ではないと思いますが、こういうジャズを多くの人に聴いてほしいです。

アルバム名:『Early Reflections』
メンバー:
Bennie Maupin(b-cl, ts, ss, a-fl)
Michal Tokaj(p)
Michal Baranski(b)
Lukasz Zyta(ds, per)
Hania Chowaniec-Rybka(vo)2曲のみ

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