ジェームス・カーターのライブ
さて、昨日の続き、今日はジェームス・カーターのライブ・レポートです。
最初に謝っておかねばなりません(笑)。
ライブ前にカレーを食べながらビールをジョッキ2杯飲んじゃいました。
ということで、結構出来上がった状態でライブを見ることになりました(笑)。
曲名?、演奏した曲数も自信なし、途中で睡魔に襲われるなど、
ちょっとボロボロなライブ・レポートになること、ご容赦願います。
場所は武蔵野スイングホール。中央線武蔵境駅前にあります。ジェームス・カーター・クインテットのライブが\5,000って安いと思いませんか?ここのホールが武蔵野文化事業団の施設なので、単なる営利目的ではないから安いんでしょうね。今回\5,000だったので見ることにしました。ブルーノートとかで\10,000近くしたら見なかったと思います。
客席は180席。全席指定のようで、一応満席でした。こじんまりしたホールなので、一番前の席はステージ間近です。ウッディーな作りで、アコースティック楽器演奏時の音響に考慮したホールでした。私はステージ右側の最前列で見ました。
最初にメンバーと楽器を紹介しておきましょう。ジェームス・カーター(ts,ss,fl,b-cl)、コーリー・ウィルクス(tp)、ジェラルド・ギブス(p)、ラルフ・アームストロング(b)、レオナード・キング(ds)です。今回、ジェームス・カーターはバリトン・サックスで演奏しませんでした。バリトンを聴きたかったのに残念です。私はトランペッターのウィルクスにも注目していました。
第一部の1曲目はウィルクス抜きのカルテット演奏。結構飛ばしますね~。カーターはテナーでブリブリかましています。もっと大きな音かと思ったのですが、PAが入っている割には今一音が小さいような・・・、サックスのPAはかなり控え目のようです。酔いがまわっているせいなのか?意外と普通な感じで終了。
2曲目からはウィルクスが加わりました。ウィルクスって、背が小さく見た目はナイナイの岡村(笑)。トランペットのPAもどうやら控えめです。右側のPAスピーカーのまん前に座っていたのに、ドラム側のせいかやたらドラムばかり聴こえてきます。
フロント陣のPAを控えめにするなら、ドラムはもう少し控えめに演奏すべきではないかと思いました。結局このPAも含めたバンドの音のバランスが最後まで気になってしまい、しっくりこないライブになってしまったのが残念です。ドラムが凄く上手いとか斬新なリズムとかなら、ドラム好きな私には面白かったのかもしれませんが、従来どおりのドラムなんで・・・、でもブラシは結構良かったかな~。
演奏の方はオーソドックスなバップ。カーターって今はこんなことをやっていたのねっ。それからエンターテインメント重視な感じで、最初から会場を盛り上げよう的な演奏についていけない感じも・・・。NYダウンタウンを聴きまくっている今の私には刺激少(涙)。なんとなくそれはわかっていたのですが、目の当たりにするとね~。それでも、カーターの楽器の鳴りだけは聴いておきたかたので、それは満足できるものだったので良しとしましょう。
注目していたウィルクスがまた不発なんですよ(涙)。途中でPAの音量を気にして、上げろ下げろと指で指示したり、どうもあまり落着かない感じ。フレージングにも冴えは感じられませんでした。オーソドックスなバップでは本領発揮できないのかも?ピアノも盛り上げがミエミエな演奏で良さがわからなかったなあ~。そういう意味ではベースが一番まともでしっかりした演奏をしていました。
第一部は8ビートの拍手強要(笑)盛り上げ演奏でのテナーの咆哮、フルートでのバラードなんかを入れて、たしか5曲で1時間。ラストのソプラノ・サックスが一番良かったと思いました。ソプラノの太くて逞しい音はなかなかのものでした。
休憩15分。コーリ・ウィルクスの『クリーズ・フロム・ザ・ゲットー』を入口で販売していたので購入。これ、ユニオンで新譜チェックしたのにお店に在庫なしだったからです。CDはちゃんとやっているだろうという期待のもとに買いました。聴いたら、ポスト・バップ演奏でなかなか良かったです。
第2部はソプラノはなしで、バス・クラリネット、テナー、フルートを持って登場。そのバスクラに注目していいたのに、バスクラ演奏時に睡魔が・・・、ぼんやりした記憶しかありません(涙)。目を覚まさせてくれるようなものではなかったのも事実。フルートは意外と良い味を出していましたね。ウィルクスはオープンやカップ・ミュートは今一だったんですが、ハーマン・ミュートでの演奏はなかなか良い具合でした。第2部もたしか5曲で1時間。
アンコールはテナーでベースとのデュオ。ベースはベース・アンプを使っていましたが、程好い音量なので、カーターのテナーの鳴りをきちんと聴くことができました。私達の方に斜めに構えて吹いていたのが良かったようです。タンポ”プハプハ”もよくわかりました。生での楽器の鳴りって凄いものがありますね。CDになるとなかなかああいう音にならないんですよね。
演奏曲目はオリジナルとスタンダードも混ぜたものでした。カーターが演奏前後に曲目を説明してくれるのですが、つぶやきトークなんですよ(笑)。なもんだから英語が苦手な私には?スタンダードも知っている曲をやっていたのに、記憶にないんです(涙)。ごめんなさい。
カーターは背が高くてスーツが似合うカッコイイ人でしたよ。そしてとっても温和で好感を持てるタイプなんです。『ジュラシック・クラシックス』の《テイク・ジ・Aトレイン》でのぶっ飛び演奏からはどうも想像がつきません。今回もブリブリやる場面もありましたが、スケール・ダウンしちゃったような?
ライブ終了後、カーターが出てくるのを待って、サインをしてもらうことにしました。とは言っても私はCDを持て来るのを忘れたので、ノーサンがサインをもらったのです。写真はそのサイン。メンバー全員のサインです。写真だけちゃっかり撮らせてもらいました(笑)。
今回のライブは期待し過ぎだったかも?
でもいくつか収穫はあったので良かったと思っています。
チケットが安いので、トータルではグッドなライブでした。
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