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Sound Cafe dzumiでジャズ談義!

今日は皆既日食!甲府は残念ながら曇り空。
でも、雲の合間から少し見えたらしいです。

先週の土曜日、ジャズ喫茶「メグ」に行く前に、吉祥寺のジャズ喫茶「Sound Cafe dzumi」へ行きました。私と じゃこのめ さんは吉祥寺駅前で待ち合わせをして、ディスクユニオンをいつものようにパトロールしたあと、「ズミ」(略称)へと向かいました。

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これは「ズミ」が入っているビルの入口に立っている看板です。マスターによるとサイズはレコード・ジャケットと同じなのだそうです。やさしい感じになるような文字を選び、文字間も考慮した拘りの逸品。写真はお店の窓から見た井の頭公園。木々が紅葉しているので、秋の写真ですね。

ここは2階のエレベーター・ホールからエレベーターに乗って7階のお店に行きます。なのでエレベーターに乗ったのですが、7階のボタンが押せません。そうか、まだお店が開いていないんですね。ここはエレベーターを降りるとすぐに店内なので、エレベーターが止まるか止まらないかが店のドアの鍵を兼ねているのです。

P84一旦外に出て、じゃこのめさんと「他の喫茶店でちょっと時間を潰してからもう一度来ましょう。」と話していたら、ちょうどそこにマスターの泉さんが登場。一緒にエレベーターに乗ってお店に入りました。ちょっと遅れたのは歯医者に行って永久歯を抜いてきたからだとか。「もう生えてこない。」とマスターは嘆いておりましたよ(笑)。いきなりのハプニング。今日は面白くなりそうな予感です!お店の窓から眺める景色はいつ見ても素晴しい。この日はあいにくの曇り空でした。

P85_2じゃこのめさんとジャマラディーン・タクマの新譜がコルトレーン曲集だなんて話しをしていたら、マスターがコルトレーン本(写真左)を見せてくれました。この本が凄いのです。過去に出たレコード、CDの全てが記載されています。この厚さ、辞典並みですよね。

この本の中に、コルトレーンの葬儀でオーネット・コールマンのグループとアルバート・アイラーのグループが演奏したという記事があり、アルバート・アイラーのみがレコード化されているという記載があります。でもそれは誤りだったのです。フライング・ダッチマンから創設者ボブ・シールの歴史をまとめたようなレコード(見せてもらったのですが写真は撮っていません)が出ていて、それにはコルトレーン葬儀時のオーネット・コールマンの演奏が入っているのです。それを発見したマスター、恐るべし!

P86 コルトレーン葬儀時のアルバート・アイラーの演奏が入っているアイラーのCDボックス・セットも見せてもらいました。この豪華な箱、凄いでしょ!中身も凄いのです。豪華装丁の本が入っていて、色々な方からアイラーにまつわるインタビューをとっていたりします。中には真っ白な押し花も入っていたのですが、発売から時間が経っているので、今はうす茶色に変色していました。こういうものを作って後世へ伝えるって素晴しいことだと思いました。

一連の話をした後に、マスターが「高級オーディオでジャズを聴いたり、レコードを番号順に集めたりするのは結構なことだが、ジャズを後世に伝えていくことが大事だ。」というようなことを言っていました。マスターは「お店のレコードやCDを自宅に持って帰ることはない。」とも言っていました。その言葉からは、今回の私達のようにお店に来るお客さんに、ジャズの魅力を伝えていこうとしている強い気持ちを感じました。

「ズミ」には”サウンド・イメージ研究所”という堅苦しい前置きがあるのですが、その意味するところは”ジャズの魅力を伝えていく”ということなのではないかと思います。上記の話だけからは、何か難しい話をしているような感じがするかもしれませんが、実際にマスターと話をしていると決してそんな感じではありません。マスターがジャズについて語る時の笑顔とキラキラ輝く目を見ているだけでも楽しい気分になります。

今日はここまでですが、まだまだ面白い話があります。
明日続きを書きますので、乞うご期待!

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コメント

先日はありがとうございました。マスターが本当に楽しそうに語ってくれるので、引き込まれてしまいます。ズミは本当に良いお店ですね。続き、期待していますよ!

投稿: じゃこのめ | 2009年7月23日 (木) 10時47分

じゃこのめさん。こんばんは。

いえいえこちらこそありがとうございました。
ズミには時々顔を出さないとまずいと思います(笑)。
あ~あっ、東京に住んでいればな~。
毎週末「ジャズ喫茶」巡りをするのに・・・。

投稿: いっき | 2009年7月24日 (金) 00時35分

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