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FSNTの一発屋?

昨日はココログniftyのシステム障害が発生したので、昨夜は書き込みができませんでした。もしシステム障害でブログの内容が消去されてしまったら復活できるのでしょうかね~。ログをとっているわけではないので、それっきりになります。まあ、ブログは書く行為に意味があるので、書いたものにそれほど執着心はありません(笑)。とは言ったものの、もし消えてしまったらやっぱり寂しい。

さて、今日はフレッシュ・サウンド・ニュー・タレント(FSNT)のお話。このレーベルはとにかくたくさんの人にレコーディングの機会を与える素晴しいレーベルなのですが、それゆえ1発屋も少なくないのです。実際のところ、現地で他のレーベルにアルバムを録音しているかもしれないのですが、それは往々にして弱小レーベルだったりするので、日本に輸入されるかどうかは未知です。となると、日本ではFSNTの一発屋となってしまうわけです(笑)。

P60 これもそんな1枚?ミシェル・フェルバーバウム『スウィート・ソルト』(2005年rec. FSNT)です。タイトル「甘い塩」って何?Amazonで購入できます。私はいつものディスクユニオン・アウトレット買い(笑)。メンバーは、ミシェル・フェルバーバウム(g)、ピエール・ド・ベスマン(p,rhodes)、ダリル・ホール(b)、カール・ジャヌスカ(ds)です。

フェルバーバウムは1990年からパリで活躍するさ才人ギタリストだそうです。この人のギターは色々なギタリストからの影響を感じさせます。メセニー、ジョンスコ、マイク・スターンなどなど、コンテンポラリー・ギタリストの種々の要素が混じってこの人のサウンドになっているのです。ついでに言うと、カート・ローゼンウィンケルから灰汁味を除いた感じとでもいいましょうか?

このアルバムではフェルバーバウムが全曲作曲しています。都会的な洗練と適度な哀愁があり、お洒落でクールな曲想になっています。この感じが「甘い塩」なのかも?考えすぎかもしれませんが、フランスのエスプリが漂うのです。こういう曲にピッタリなのが、ベスマンのピアノですね。

ベスマンは「プリズム」というお洒落で硬派なピアノ・トリオを組んでいたんですよ。このピアノ・トリオ、凄く瑞々しくて新感覚。ベース、ドラムが一体となっての疾走感はカッコイイので是非聴いて見て下さい。アルバムを4枚出したようですが、1作目は入手困難?それから「ムタン・リユニオン・カルテット」の2代目ピアニストでもありますね。

この2人、フェルバーバウムとベスマンが組めば、硬派なコンテンポラリー・ジャズの一丁上がりです。難解なところはありませんのでご心配なく。どちらかと言えばポップです。ポップなんだけど、安易なフュージョンとは一線を画しているところが、こいつらフランス人のエスプリのなせる技なのではないかと思います。

同じ時期に、フェルバーバウムが参加したベスマンの『Oui』という兄弟盤?がありますので、よろしければどうぞ(笑)。ちなみに私は未聴です。

アルバム名:『SWEET SALT』
メンバー:
Michael Felberbaum(g)
Pierre de Bethmann(p, fender rhodes)
Darryl Hall(b)
Karl Jannuska(ds)

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