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超マニアック・ネタ!

とうとう山梨県にも新型インフルエンザの患者が出てしまいました。
まあ今のところ特に騒ぐようなこともなく皆さん通常通りの生活を送っています。

さて、今日の話題。「世の中には色々な人がいるもんだな~。」というお話し。こんなグループがいたのか?と思えば、こんなCDを輸入して販売するディスクユニオンも凄いし、これを買った私も私だってことです(笑)。

P30 キューカンバー『ノー・スラムバー』(2004年、Bergland Productions)です。メンバーは、Tor Yttredal(ts,ss,cl)、Stale Storlokken(key)、Mattis Kleppen(b)、Kenneth Kapstad(ds)、Trond Kopperud(ds)です。ドラムは曲によって入れ替わります。

このグループ名とアルバム名にピンときたあなたは凄い!実はウェザー・リポートのアルバム『ミステリアス・トラヴェラーに収録されている《キューカムバー・スラムバー》から取っているのです。

なんでこのアルバムを買ったかというと、ディスクユニオンの新譜チラシ(最近は紙代節約のためか発行していない)にこのアルバムが記載されていて、名前から分かるとおりウェザー・リポートをリスペクトしてウェザーを意識した演奏をしていると書いてあったからです。ウェザー大好きな私は、これは買わねばなるまいと思いましたよ(笑)。

メンバーは全く未知でした。で、今見ればキー・ボードのストーレ・ストーレッケンは北欧ノルウェーのグループ:スーパーサイレントのメンバーで、昨年エレファント9というグループでアルバム『ドゥドゥヴードゥ』を出した人です。この『ドゥドゥヴードゥ』ではザビヌルの曲を取り上げたり、演奏もザビヌル調なものを見せていました。そのウェザー(ザビヌル)愛をもろに出しているのがキューカンバーなのです。

このグループがやっているのは、ウェザー・リポートがマイルスの影響下のもとファンク化を推進していた時期のサウンドです。このファンク化によってウェザーの初代ベーシストのミロスラフ・ヴィトウスが離脱してしまったのは有名な話。その後釜はファンク・ベースを弾くアルフォンソ・ジョンソンです。この頃のサウンドが北欧のクラブ系の人達にリスペクトされるのはわかる気がします。

面白いのはウェザー・リポートの曲はやっていないこと、全曲メンバーのオリジナルです。にも係わらずサウンドは当時のウェザー。ストーレッケンはザビヌルの痙攣弾きとかフレージングとかよく研究していると思います。サックスはさすがにショーターには迫りきれていませんが、こればかりはしょうがありません。ここに展開される今時のウェザー、私は面白いと思います。そしてかなり気に入っています。

P29 そしてこちらは、上記アルバムの前作です。後にディスクユニオン御茶ノ水ジャズ館のアウトレットの中に見つけて即買いしました。キューカンバー・スラムバー(最初のグループ名)の『ニュー・カムバー』(2001年、Bergland Productions)です。メンバーは、上記からKenneth Kapstad(ds)が抜けた4人です。ジャケットが面白い。キューカムバー=きゅうりで顔パック。こちらの1作目の方がすっきりしたサウンドになっています。

ザビヌルが存命のうちに、北欧ノルウェーでウェザー・リポートの魂が復活していたというのは興味深いことです。もう一度言いますが、これを輸入販売したディスクユニオンはエライし、2枚買った私はもっとエライ(笑)!

もしもこのブログを読んだ方で、これらのアルバムを持っている方がいらしたら、是非コメントを入れて下さい。ひょっとしたらウェザー・リポート愛好会を発足するかもしれません(笑)?

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