いろいろ思うままに。
ますは「PCMジャズ喫茶」。
今日はドラマーの松尾明さんがゲストでした。
今度、寺島レーベルからクインテットのアルバムが出ますからね~。
最近は聴いていても私の興味が湧くような話題が出ないんですよね~。
ツッコミを入れる気持ちも起きない。う~ん・・・。終了(笑)!
次はミュージックバードのクロスカルチャー・チャンネル(11ch-1)から
「クロスオーバー・ナイト」(土曜日23:00~24:00)。
聴こうと思ってもついつい聴き忘れてしまうこの時間。
アキコ・グレースさんがゲストでした。
「色彩と音色」をテーマにパーソナリティーとトークしていました。
グレースさんのトークって独特の言い回しと楽理の話がさりげなく出てきて、
アーティストだなあと思う私です。
マイルスの演奏で《ブルー・イン・グリーン》、チックの演奏で《ネフェルティティ》、
ドビュッシーの《亜麻色の乙女》、フレッド・ハーシュの演奏、
グレースさんの《アプローチ・トゥ・シャイン》《シルバー・ムーン》
をかけて、なかなか興味深いトークをしていました。
この番組落着いた進行で、大人の番組なのです。
エンディングにクリヤ・マコトがかかったのですが、聴きやすいですね~。
フュージョン感覚ピアノでした(笑)。
前回続きで今日は寺井尚子の『ピュア・モーメント』(1999年rec. VIDEOARTS)を紹介しておきましょう。メンバーは、寺井尚子(vl)、奥山勝(p,syn)、池田達也(ac-b,el-b)、藤井摂(ds)、ゲスト:横山達治(con)です。雲さんのベースの師匠が参加していたことに今気付きました(笑)。寺井さんの2作目です。
寺井さんをなぜ聴くようになったかといえば、NHKのTV番組で見たからです。美人だったので一目惚れ、結構タイプだったのです(笑)。で、早速買ったのがこのCD。それまでジャズ・バイオリンというとステファン・グラッペリくらいしか知りませんでした。あっ、ソニアもいましたね(笑)。だからこれを聴いた時、何かとっても新鮮でした。
最初のタンゴ《アディオス・ノニーノ》のドラマチックな展開なんかは結構グッときます。《サマー・タイム》の小気味良いリスム・アレンジは快適快適。《フラジャイル》のアレンジ(ピチカート部分)は今一。チックの《スペイン》はTVで見て惚れた曲ですがかなりお気に入り。《エスターテ》の切々と迫る哀感。宇多田ひかるの《ファースト・ラブ》の見事な歌い上げ。唯一の自作曲《ピュア・モーメント》は少々重いかな~、でも良い曲です。
バックのピアノ・トリオとのコンビネーションも良く、全体的にストレートに作られているところがお気に入りです。ライナーノーツは青木和富さん。寺井さんの「歌心」とヴァイオリンの「哀切感」を褒めています。青木さんってフリー・ジャズのイメージが強いんですけどね。私は青木さんの淡々としていてアーティスティックな批評が結構好きなのです。
このCDを聴いたあとファースト・アルバム『シンキング・オブ・ユー』も買って、新譜が出る度にフォローしていくことになるのです。
次の『プリンセスT』でのフュージョン導入&アイドル路線にはちょっとビックリ!でも「なるほどね~。」でした。シースルー衣装でのポートレートには嬉恥ずかし(笑)。バックはプロデューサーのリー・リトナー以下フュージョンの錚々たるメンツ。私はフージョン好きですから良いのですが、ジャズ・ファンは引いたでしょうね(笑)。でもこれで寺井さんはブレイクしたのです。同アルバム中の寺井さん作《シャドウ・プレイ》が一番好きな曲です。
次はこのメンバーでの日本ツアーを納めたライブ盤『NAOKOライブ』。ここまでは一連のプロジェクトなのでしょう。んで、終了!2000年プロジェクトでした(笑)。
次の『オール・フォー・ユー』からは元の路線に戻りました。初のセルフ・プロデュースです。プリンセスT路線は多分本人の本意ではなかったのでしょうね。この『オール・フォー・ユー』の1曲目の気迫はかなりなんですよ。やっとやりたいことがやれた喜びなのか?突っかかってくる感じが勇ましいです。続く2曲目《ビ・バップ》もかなりイケイケ路線。全体的に気迫がみなぎり寺井さんの性格が出ているのではないかと思います(笑)。リシャール・ガリアーノを向かえタンゴへの接近もあります。
次は『アンセム』。ビデオアーツよさようなら。東芝EMIへ移籍してしまいました。プリンセスT路線でのしこりがあったのか?東芝EMIに引き抜かれたのか?私は知る由もありません。私もこの辺りからは惰性買い(笑)。前作と同じ路線ですが、表現力は上がっていると思います。
次の『ジャズ・ワルツ』も惰性買い。で、CD整理の際候補にあがり、売られて行ってしまいました(笑)。私の寺井さんへの恋はとうとう冷めてしまったのであります。ごめんなさい!
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コメント
いっきさん、こんにちは。
いや、いっきさんは日本経済に貢献してると思うよ。
そこまで寺井尚子を追っかければ十分でしょう(笑)。
オイラは「あ〜ぁ、寺井尚子のライブをラファロでやりたい」
とは思うけど、CDを買う勇気はない(笑)。
日本のジャズ・マドンナは、もっと必要ですね。
投稿: tommy | 2009年6月15日 (月) 11時10分
tommyさん。こんばんは。
寺井尚子追っかけの頃は、軟弱ジャズを聴いていた時期なんですよ~。ピアノ・トリオも聴きまくっていた時期です(笑)。
その後「いーぐる」へ行くようになって、「これではいかん!」と思ったわけです。今は一応硬派な感じ(笑)。私はけっこう軟派と硬派の間を揺れ動いているのです。
そうでした。スコット・ラファロで寺井尚子ライブ。実現すると良いですね。tommyさん「プリンセスT」は聴いたんでしたっけ?フュージョンいいですよ(笑)。
日本のジャズ・マドンナですか?ジャズ・プリンセスにしましょうよ(笑)。
投稿: いっき | 2009年6月15日 (月) 23時49分