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ジョー・ロバーノ先生の実践指導

ジョー・ロバーノって皆さん今一その良さがわからないと言うんですが、それは私も同感です。なのにアメリカでは絶大な人気があるそうで、どうしてなんだという議論も絶えません。ライブを見ればわかるという方も多々います。

さて、そんなジョー・ロバーノ・アス・ファイヴの新作『フォーク・アート』(2008年rec. BLUE NOTE)を買ってみました。ジョシュアの『コンパス』とマラビーの『パロマ・レシオ』と一緒にHMVのマルチバイ特価にて注文。『コンパス』は私の中ではまだ中途半端なままです(笑)。『パロマ・レシオ』は予約だったのに発売予定日を過ぎても発送される気配なしです(涙)。

P31 メンバーは、ジョー・ロバーノ(ts,straight as,taragato,al-cl,aulochrome,gongs)、ジェームズ・ワイドマン(p)、エスペランサ・スポルディング(b)、オーティス・ブラウンⅢ(ds,per)、フランシスコ・メラ(ds,per)です。ロバーノ以下はロバーノ学校の生徒かと思ったのですが、ピアノのワイドマンはM-BASEの人で活動歴は長いようです。

ジョー・ロバーノのテナーは相変わらずでした。フニョフニョした音にやっぱり抵抗感があるんですよね~。この音が大好きだっていう人がいるのでしょうか(笑)?フレージングは特徴がないんだけど、何か新しい雰囲気でそんなに悪くないと思いました。そんなロバーノさんいついて、スイングジャーナル6月号「解明!ジャズ素朴な疑問、90年代にデビューした二人のスターって?(2)」で村井康司さんがうまく説明していますので、ご一読をオススメしておきます。

本作を聴いて思った事と言えば、「ジョー・ロバーノ先生による若手の実践指導をレコーディングしちゃいました。」です(笑)。ピアノのワイドマンは若手ではないということがわかったので、もう一度聴きなおしてみると?ワイドマンが副担任みたいな位置づけだということがわかりました。ワイドマンのピアノは素朴な土の匂いを感じさせるもので、要所を押さえてなかなか聴かせるプレイをしています。そしてワイドマンが曲構成の重要な役割をしていることは間違いありません。ロバーノ先生、優秀な副担任を得てよかったですね(笑)。

と言うことで、生徒はドラムとベースの3人なのです。特にドラム2人に指導している感じです。ドラムが2人いるので、それを生かした何かをやるのかと思ったらそうでもありませんでした。前半の曲なんかは数コーラスを1人が叩きもう1人はお休みで順番に叩かせていますし、曲によってどちらかのドラマーをフィーチュアしています。これって1人ずつを指導するのは面倒だから、2人まとめて指導しましょうの世界です(笑)。2人のドラマーはかなり頑張っています。

そしてもう1人の生徒ベースのエスペランサは新入生という感じで、周りを伺いながらおっかなびっくり演奏しているように感じます。ロバーノ先生もなかなか厳しいんですよ(笑)。きちんとベース・ソロをやらせてもらえたのはたしか1曲だけ?でも後半のフリー系の曲では結構健闘しています。エスペランサさん、歌うアイドル・ベーシストに甘んじる気はないようです。ロバーノ先生に鍛えてもらおうという根性が気に入りました。

最後にロバーノのについて少し書いておきます。全曲作曲していますが、なんでこんな曲を作るの?というのもあります。でもこれは今まで述べたとおり、実践指導用の教材でもあるわけですから、私みたいに楽器をやらない人には曲の良さがわからないんだと思います(笑)。今回私はバラードでのロバーノのプレイには惹かれるるものがありました。なかなか味のあるプレイをしていると思いましたよ。

サックスの多重録音のような演奏があったので、なんだろと思っていたら、ネットで調べたところソプラノ・サックスを2本くっつけたようなaulochromeという楽器とのことです。とうとうロバーノはローランド・カークばりの1人サックス・アンサンブルにも手を出してしまっていたのでした。さすがは「テナー・サックスの歴史」の集積です(笑)。

という訳で本作、色々な人のブログを見てみるとやっぱり評価はあまり芳しくないようですが、私は上記のような妄想によって楽しく聴いているのです(笑)。

アルバム名:『JOE LOVANO UsFIVE FOLK ART』
メンバー:
Joe Lovano(ts, straigh-as, taragato, al-cl, aulochrome, gongs)
James Weidman(p)
Esperanza Spalding(b)
Otis BrownⅢ(ds, ankle bells, ascending opera gongs, descending opera gonges)
Francisco Mela(ds, pandero, dumbek, ethiopian ds, ankle bells)

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コメント

いっきさん、こんばんは。
はっははは、オイラもこれチェックしていました。もうちょっとでゲットするとこでしたよ(笑)。やっぱり、情報交換は重要ですね。今度、気になるCD新譜一覧を作って、みんなにチェックして貰いましょう(笑)。

投稿: tommy | 2009年6月 4日 (木) 01時47分

私も聴いてみたいです。
でも、ハズレだとイヤなので、今度貸してください(笑)。

投稿: 雲 | 2009年6月 4日 (木) 04時31分

2〜3ヶ月に1回、持ち寄りで新譜を聴く会をやろうよ(笑)。
いいものだけじゃなく、とにかく新譜だけ!
日米のジャズの温度差も感じながらね。
かなり気になるモノって、カブっていると思うんだよね。
はら、聴いて即座に○×出すのも楽しいじゃん。
そうは言っても、アピールしていくのがいいアルバム(笑)。
んで、いっきさんのブログで発表するの(笑)。
オイラ、早速2枚買っておきました。本日、届きました。
チェックしていたモノだと思うよ。今夜のブログで!

投稿: tommy | 2009年6月 4日 (木) 17時08分

こんばんは。

tommyさん。
これ悪くはないですよ。たまにはロバーノさんを聴いてあげてください(笑)。
「持ち寄り新譜を聴く会」楽しそうですね。第一印象で素直に○×出すっていうのが面白そうです。いいアルバムをアピールするのはもちろんですが、?なアルバムもお笑いネタとして発表したいです(笑)。私が聴く会の書記係をやるのはO.K.です。幹事&会場提供はtommyさんにやっていただくということで(笑)。
今夜の2枚楽しみです。

雲さん。
了解しました。では次回お会いするときにCDを持っていきます。

投稿: いっき | 2009年6月 4日 (木) 20時38分

いっきさん

では、私はジャパンのビデオを(笑)。

投稿: 雲 | 2009年6月 5日 (金) 00時15分

雲さん。

ジャパンのミック・カーンの足技。楽しみです。

投稿: いっき | 2009年6月 5日 (金) 01時19分

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