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2009年6月

のんびりほんわかトロンボーン。

いつもの如くディスクユニオンジャズ館の新譜紹介を見て買いたくなった1枚。

P59 ベニー・パウエル『ネクステップ』(2007年rec. origin-records)です。メンバーは、ベニー・パウエル(tb)、TK・ブルー(as,ss,fl)、後藤小百合(p)、エシート・オコーン・エシート(b)、ビリー・ハート(ds)です。

どうしてこれが買いたくなったのだろう?内容が渋いとか書いてあったんだっけ?もう1年くらい前のことなので忘れてしまいました(笑)。ジャケット写真がなかなかカッコ良かったからかな~。

ベニー・パウエルはカウント・ベイシー・オーケストラにいたトロンボーン奏者です。ネットを検索したら《エイプリル・イン・パリ》のブリッジ部分を演奏しているとか書いてありました。でも一般的にそれほど知られていない人ですよね。ベテランです。

このアルバムにはミディアム&スローのテンポの曲しか入っていません。パウエルさんはひたすらのんびり&ほんわか味わい深いトロンボーンを吹いています。このアルバムにガッツみたいなものを期待してはいけません。決して演奏が緩いというわけではありませんが、味わい深いトロンボーンをゆったり聴くのが最高です(笑)。

日本人女性ピアニスト後藤が長閑でトロピカルな良い曲を書いています。こういう曲調にパウエルのトロンボーンがベスト・マッチなんですよ。熱い夏の午後、庭にサマー・チェアーを出して聴くのが良いかも?

後藤はニューヨーク在住。2006年のピアノ・トリオ・アルバム『フラッシュバック』は結構人気盤みたいです。オーソドックスで堅実なピアノを弾きます。日本では知られていなくてもあちらで活躍している人って結構いますよね。内ジャケの写真を見ると良妻賢母な感じの女性です。

サックスのTK・ブルーも数曲提供していますが、こちらはトラディショナル&ブルージーな曲です。こういう曲でのパウエルは手堅くまとまっています。これはこれで良いです。ビリー・ハートがこういう大人し目のアルバムで叩いているのは結構珍しいと思いませんか?

とにかく渋いアルバム。これに尽きます。

アルバム名:『NEXTEP』
メンバー:
Benny Powell(tb)
TK Blue(as, ss, fl)
Sayuri Goto(p)
Essiet O. Essite(b)
Billy Hart(ds)

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私、オルガンも好きですよっ!

今日の「高野 雲の快楽ジャズ通信」は「ジミー・スミス特集」
オルガンですよ~。
詳しくは「快楽ジャズ通信」を見てね!

数回前から番組リスナーからのお便りを紹介しています。
色んなリスナーの方がいらっしゃるんですね~。

最初は聴きやすい曲。
『ダム!』から《パパズ・ガット・ブランド・ニュー・バッグ》
はははっ!最高にご機嫌なナンバーでした。ノリノリでしょっ!
(以降緑字は私が曲を聴いての感想などです。)

デビューしたての頃のダイナミック&エキサイティングな演奏。
『ザ・チャンプ』からタイトル曲
畳み掛ける弾きまくり。これも快感!

次はバラード。
『クレイジー・ベイビー』から《ホワッツ・ニュー》
胸にグッときます。セツネ~。中盤の盛り上がりもグゥ~ッ!

ウェス・モンゴメリーとの共演。
オルガン・トリオ=オルガン&ギター&ドラム。
テクニシャン同士の「俺が俺が」とは反対の引きの美学。
『ダイナミック・デュオ』から《ベイビー・イッツ・コールド・アウトサイド》
ミディアム・テンポで快適快適。和やかで楽しそうな2人の共演。
途中で鈴がシャンシャン鳴ってクリスマス・ムードの曲ですね。

ここでハモンドB3オルガンの解説。
私は昔、寒川敏彦さんのオルガンをライブで見たことがあります。

ジミー・スミスの代表的なアルバムの1枚。
『ザ・キャット』からタイトル曲
軽快でキャッチーな曲ですね~。これも楽しいです。
ディレクター嬢によるとエレクトーンの発表会でよく聴く曲だそうです。

ラストはしっとりした曲。
『オフ・ザ・トップ』から《エンドレス・ラヴ》
これは激甘!
ジョージ・ベンソンのギターにスタンリー・タレンタインのテナーですから(笑)。
バックにはストリングスも加わったりします。
甘すぎもたまには良いものです!

<アフター・アワーズ編>
今回は編曲に悩んだとか。
他の曲との兼ね合いから泣く泣く削った曲をバックに流しています。
『ザ・チャンプ』から《バイ・ユー》。泣ける曲です。
『ドット・コム・ブルース』も手元にあったようです。
でもこちらはB.B.キング色が強過ぎるので却下したとか。
「番組を延長してほしい~。」と、雲さんから切実な希望あり(笑)。
今日はディレクター嬢とのまったりトークでした(笑)。

P58 私がジミー・スミスと出会ったレコードは『ミッドナイト・スペシャル』(1960年rec. BlueNote)です。メンバーは、ジミー・スミス(org)、スタンリー・タレンタイン(ts)、ケニー・バレル(g)、ドナルド・ベイリー(ds)です。

ブルーノートのオリジナル盤(モノラル、NYC、溝なし、RVG刻印、チョボ・マーク有)としては安めだったので買いました。タイトル曲はもろにブルージー。私が好きな曲は《ア・サブトル・ワン》。ミディアム・バウンス・テンポで演奏される適度な甘さのちょっと翳りがあるナンバーは最高!このアルバム、タレンタインのテナーとバレルのギターが渋い通好みの1枚です。

私が持っているのはブルーノートの3枚だけ。今日かかったヴァーブの『ダイナミック・デュオ』『ザ・キャット』はレコードを探しているのですが、コンディションの良いものがなかなかみつかりません。

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今日はマイケル・ジャクソンでしょっ。

今日は驚きました。
マイケル・ジャクソンが突然亡くなったんですね~。
私にとってはジャズ・ミュージシャンが亡くなるより衝撃大かも?
ご冥福をお祈り致します。

私の年代にとってマイケル(ブレッカーじゃないですよ、ジャクソンね)の
音楽が与えた影響は大きいと思います。
大学生の時に《スリラー》が大々ヒットしたのです。

プロモーション・ビデオの影響も凄かったですね。
ゾンビ(映画のヒットもあった)と一緒に踊るマイケルのダンスは凄かった。
今日は私が持っている2枚のアルバムを紹介します。

P56 最初は『オフ・ザ・ウォール』(1979年、EPIC)です。
このアルバムのことは、「高野 雲の快楽ジャズ通信」に
TOKUさんがゲスト出演した時のレポートにちょっと書きました。
TOKUさんがこのアルバムの中の《ロック・ウィズ・ユー》
やっていたからです。

このレコードは当時マイケルがCMに出演していたスズキのスクーター「LOVE」を
大学通学用に親から買ってもらった時にオマケとしてもらったものです。
CM曲はもちろん《オフ・ザ・ウォール》
当時のはにかむマイケルの姿を薄っすら覚えています。

このアルバムはエピックへ移籍して初のソロアルバムで、
プロデューサーはクインシー・ジョーンズ。
マイケルの快進撃はここから始まります。
バックを固めるのはフュージョン系スタジオ・ミュージシャンの錚々たるメンバー。
当時ジャズ・フュージョンを聴き始めた私にとっても好みのサウンドでした。

このアルバム中の《アイ・キャント・ヘルプ・イット》が最高のメロウ&せつね~で、
大好きな曲なのですが、スティービー・ワンダーの曲でした。
私、スティービーの曲が好きなんですよね。なるほど納得(笑)。

ジャズにおいてウィントンがソフィスティケートされたものを目指したように、
マイケルも黒人ソウルをソフィスティケートさせたのではないかと思います。
ウィキペディアによるとマイケルがいたジャクソン・ファイブ自体が白人に受ける
ポップなグループで黒人層から批判があったという記述がありますが、
それを更に推し進めたのがマイケルその人なのだと思います。
そこにはプロデューサークインシーの力が大なのは言うまでもありません。

P57 次は『スリラー』(1982年、EPIC)です。
これもプロデューサーはクインシー・ジョーンズ。
マイケルをスターダムに押し上げたアルバムですね。
今日のニュースによると、1億500万枚売れてギネス入り。
凄すぎます!

当時《スリラー》《ビート・イット》はいたるところで流れていました。
まさに耳タコ状態です。
私はジャズを聴き始めた頃だったので、レコードは買いませんでした。
今持っているレコードは下北沢の「フラッシュ・ディスク・ランチ」で買ったもの。
3枚まとめて¥1,000。

このアルバムにはマイルスがやった《ヒューマン・ネイチャー》が入っています。
実はこの曲、私はマイルスの『ユア・アンダー・アレスト』で初めて聴きました。
スティーブ・ポーカロ(TOTO)とジョン・ベッティスの共作だったんですね~。

このアルバムにはもう1曲気になる曲があります。
《ザ・レディ・イン・マイ・ライフ》、これもメロウ&せつね~曲。
どこかで聴いたことがあるのです。
私が持っている誰かのアルバムでやっていました。
ん~っ、どうしても思い出せません。

私にとって影響大の割には持っているのは上記2枚だけ、
もう1枚買うとしてら『バッド』かな~。
「フラッシュ・ディスク・ランチ」で探してみましょう。
最近このお店に行ってないので行きたいよ~。

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ジャズ批評No.150、おめでとうございます!

ジャズ批評No.150が発売されました。
「150号記念特別号」ということで、ブログ・ウォーキングなどの連載記事はお休み。

地味な表紙ですね~。
ブログ・ウォーキングがないので、
創刊150号記念大アンケート”私とジャズ批評”に寄稿しました。
88ページに私のアンケートを掲載していただいています。
八八とはこれまた末広がりで縁起が良いではありせんか(笑)。

ブログ・ウォーキングのお仲間、
高野 雲さんとSuzuckさんも寄稿しています。

いや~っ、それぞれ個性が出ています。
そして3人がブログ文体なので浮いている(笑)?

Suzuck(My Secret Room)さんは、「1/250」の軽 を目指しているとか。
250っていうのは、ジャズ批評誌のおおよその総ページ数。
つまりジャズ批評誌の中で、一番軽い文章を目指しているらしいのです。
こう言っちゃなんですが、軽い文章なら私だって負けてはいないはず?
よ~し、こうなったら軽さで勝負するしかないなあ~(笑)。

152ページと153ページに筆者索引が出ているのですが、
私「いっき」が一番画数が少ない。
どうだ参ったか(笑)!

寄稿した方々の中には、
中山康樹さん、寺島靖国さん、横井一江さん、
渋谷のレコード店「disclandJARO」の店主柴崎さん、
川崎のCD・レコード「TOPS」の店主渡辺さん、
吉祥寺のジャズ喫茶「サウンド・カフェ・ズミ」マスター泉さん、
など、一応面識がある方々もおりました。

対談「菊地成孔×大谷能生」が面白いです。
サブタイトル「ジャズ批評誌の未来の鍵は女性が握る」がこの人達らしいですね。
現在のジャズ批評の編集部が全員女性なんだそうで、
これからの期待は「女性視線でジャズを斬る」ということです。
今や”草食系男子”より女性のほうがたくましいのです(笑)。

この対談の中に書いてあって初めて気付いたのですが、
表紙裏の広告はなんと、大企業”資生堂”だったんですね~。
今まで全くノー・チェックでした。
表紙の裏なんて見ませんから~(笑)。

凄いのは「ジャズ批評創刊号」がそのまま付録として差し込まれていること。
裏から右開き(昔のジャズ批評は縦書きです)で全ページあります。
表紙裏の広告が資生堂「MG5」。なっ、懐かしい!
裏表紙の広告が日本楽器 渋谷店。
「●あなたもMODERN JAZZのスペシャリストになれます。」だそうです(笑)。

創刊号の最初の記事が油井正一さん。
書き出しからカッコイイです。
やっぱり油井さんはセンスがあります。
今いませんよね~っ、こういう文章を書くジャズ評論家って・・・。

次の平岡正明さんはお堅い文章が時代を感じさせますね。
でも熱意があります。
そして鋭い分析は現在にも通用するところがあるように感じます。
創刊号は1967年に出たのですが、
この年は村井康司さんが切断面と捉える年です。
平岡さんの批評にはそれを感じさせるニュアンスが漂っています。

次の植草甚一さん。
レコードをどこで買ったとか、それを売ったとか、悲喜こもごも。
これって、意外と私がブログに書いていることに通じています。
もちろん私の文章力は植草さんと比較にならない稚拙さですが、
ここで言いたいことはよ~くわかります。

ラズウェル細木さんのマンガも面白いです。
廃盤漁りをする方は心当たりがありますよね(笑)。

以上のような具合で、ジャズ批評No.150は大変面白いので
皆さん是非読んで下さ~い!

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マイク・スターンのこれ知ってますか?

今日はマイク・スターンをいってみましょう。
tommy さんが日曜日に渋谷のヤマハでマイク・スターン&クリス・ミンドーキーのミニ・ライブを見たということをブログに書いていたので、私も便乗して書いてみようということです(笑)。私はマイク・スターンが好きなのに、まだブログで取り上げていなかったんだよね~。

P54 それでどのアルバムを紹介しようかと思ったのですが、一筋縄ではいかないのが私(笑)。これですよ。スティーヴ・スレイグル~マイク・スターン『ハイ・スタンダーズ』(1982年rec. ポリドール)です。メンバーは、スティーヴ・スレイグル(as)、マイク・スターン(g)、テッド・ソーンダース(p)、ハーヴィー・シュワルツ(b)、ヴィクター・ルイス(ds)です。

当時スレイグルはカーラ・ブレイのバンドで活躍中であり、スターンはマイルス・グループで活躍中でした。このアルバムのプロデュースはカーラ・ブレイ。自分のところのスレイグルの初リーダー・アルバムを作るにあたって、異色なスターンを組み合わせたんだろうと思います。この辺りのセンスがカーラならではです。

スレイグルはバップの伝統を色濃く残しつつ、8ビートもこなす柔軟性を持ち合わせた人です。音がギュッと詰まっていてなかなか良いです。フィルッズ系かな~と言うと、思い浮かぶのは悪しきリッチー・コールなのですが(笑)、テクニックで吹き倒す感じではないし、エンターテインメント性はリッチーほどありません。意外とオーソドックスに吹きます。でも今一華がないんだよな~この人(笑)。

さて、今日の主役はスターンのほうです(笑)。スターンはもともとロックから入って、バークリー音楽院でパット・メセニーに師事してジャズに来た人。このアルバム録音当時までの流れは、ブラッド・スエット&ティアーズ⇒タイガー大越(tp)のタイガーズ・バグ(フュージョン)⇒ビリー・コブハム・グループ⇒マイルス・バンド。ロック~フュージョンしてますよね~。

私がスターンを知ったのはジャズを聴き始めてすぐに買った『ウィー・ウォント・マイルス』。そこでのギンギンのロック・ギターが好きでした。私が好きになった最初のジャズ・ギタリストです。次に好きになったのはマイルス・バンドの後釜ジョン・スコフィールド。その次がパット・メセニー。私が正当派ジャズ・ギターの良さを知るのはもっと後なのでした。

そんなスターンが、このアルバムではタイトルどおりにスタンダード曲をいくつか取り上げて、4ビートでジャズを弾いています。とは言ってもスターンのこと、スターン節は随所に登場します。この人が繰り出す早いパッセージでのフレーズのドライヴ感が私は好きなのです。でもこれってメセニーにも共通していますね。さすがは師弟です。これを辿るとパット・マルティーノやタル・ファーロウへと行き着くようです。そして、これが私を捉えるポイントだということが改めて分かりました。

このアルバム全体のサウンドは、フュージョンを通ったうえでのバップにつきると思います。ベースのシュワルツにしても、ドラムのルイスにしてもフュージョンもやる人達ですから、何とも軽やかでポップ・ロックのニュアンスを含む演奏になっています。そこにカーラの選曲を含めたポップなセンスが見え隠れするところが◎。「バップ命!」な頭が硬い人には敬遠されるでしょうが、ほおっておきましょう(笑)。

私はA面ラスト《モーメンツ・ノティス》とB面ラスト《スピーク・ロウ》のアップ・テンポでの軽やかにしてグルーヴィーな演奏が大好きです。

余談ですが、数年前からスレイグルはギターのデイヴ・ストライカー(g)との双頭バンドで何枚もアルバムを出していますよね。これって、初リーダー作の本アルバムでのスターンとの共演のエコーではないかと思うのですが、どうでしょう?

アルバム名:『HIGH STANDARS』
メンバー:
Steve Slagle(as)
Mike Stern(g)
Ted Saunders(p)
Harvey Swartz(b)
Victor Lewis(ds)

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最近オーディオの虫が・・・

最近またオーディオの虫がうずきつつあります。
も~っ、こればっかりは病気だからしょうがありません(笑)。
何をやりたいかというと自作プリアンプをリファインしたいんです。

P191 このプリアンプです。ボリュームとセレクタだけの素っ気ない外観のやつです。V-FETのシャント・レギュレーテッド・プッシュ・プル(SRPP)無帰還1段増幅。アンプの基板キットを秋葉原の若松通商で買って、電源、ボリューム、セレクタを追加して、自作ケースに入れました。ちなみに上に乗っているのはミュージックバードの受信機です。

こいつのゲイン(増幅率)が高くて困っていました。ちょっとボリュームを回すと大きな音になってしまうのです。それにボリュームを絞っても残留雑音が結構ありました。しょうがないので出力を抵抗分割していたのですが、昨年オークションで入手したNECのA-10Ⅲのパワーアンプ部に接続したら、パワーアンプ部の入力インピーダンンスが低くてうまくマッチングしてくれません。そこでプリアンプの使用を断念。A-10Ⅲを本来のプリメインアンプとして使っていました。

手頃なプリアンプでも入手しようかと最近は考えていました。でもね~、この自作プリアンプのボリュームが高級品なんですよ。東京光音電波の受注生産アッテネータで3万5千円。これをなんとか生かしたいんです。ネット検索して適当なプリアンプのキットを探したのですが思うようなものがありません。持っているオーディオ自作系雑誌を調べてもあるのは真空管のやつばかり。

真空管のプリアンプはノイズ対策が大変なので私は敬遠したいのです。この際オペアンプにしちゃおうかな~なんてことも考えていたのですが、ネット検索で面白そうなものを発見しました。回路はシンプルでパーツ代もかなりお安く済みそうです。プリアンプ改良についてはこのくらいにしておきます。プリアンプが完成したら(いつになるやら)報告します。

P53 さて、改良はとりあえずおいておくとして、先日、サブシステム用待機中ヤマハC-2aをメインシステムに入れてみました。C-2aの出力をA-10Ⅲのパワーアンプ部に入力するのです。A-10Ⅲをプリメインアンプとして使っていた時は、あまり味付けを感じさせないちょいゴリゴリ系の音でしたが、プリアンプをC-2aにすると、ちょっと色香がある音になりました。低音の分解能がいまいちかなという感じがなきにしもあらずですが、まあ良い感じです。プリアンプのリファインが終了するまではこれでいくことにしましょう!

そういえば突然音が出なくなったAU-D907は放っておきっぱなしです。
そろそろ原因究明でもしようかな~?

その後電源トランスが壊れていることが判明。
オークションで手頃な価格のAU-D907が出ないので修理を断念。
粗大ゴミとなってしまいました(涙)。

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ウィントンはやっぱり凄い&クールな小川さん

昨日の「高野 雲の快楽ジャズ通信」「ウイントン・マルサリス特集」
ゲストは音楽ジャーナリストの小川隆夫さんでした。
番組の詳細は「快楽ジャズ通信」をご覧下さい。

小川さんと言えば、かつてニューヨークに留学されたこと(1981~3年)があり、
アパートの隣にはウイントン/ブランフォードのマルサリス兄弟が住んでいたことで
有名です。著書「となりのウイントン」もあります。
今回はウイントンに関する貴重なエピソードを聞かせてくれましたよ。

1曲目、「これ聴かなきゃダメ。」はないけれど、
小川さんが当時ウイントンを聴いた時の凄さを彷彿とさせるというバラード曲。
『ウイントン・マルサリスの肖像』から《フー・キャン・ターン・アイ・トゥ》

落着いて余裕を感じさせる演奏です。
弱冠19歳とはとても思えません。
(以降緑字は、私が曲を聴いての感想他です。)

小川さんは「単なるテクニックではない、バラードを聴かせる表現力がある。
当時これほど吹ける人はいないと感動した。」と言っています。

次はアップ・テンポの曲。
『シンク・オブ・ワン』から《ノーズ・モウ・キング》
小川さんはウィントンから「ドアから覗いている感じのジャケット写真を
撮りたいんだけど、どこか良いところを知らないか?」と言われたそうで、
アールデコ調の日本レストランの入口のドアを教えたんだとか。
そのドアがジャケット写真のものだそうです。

やっぱり最初はウイントンのテクニックに耳がいきます。
完璧なトランペット・コントロール。この人凄すぎます。
サウンドがクールなんですよね~。
ブランフォードもやっぱり凄いと思いますよ。
ウイントンが余りにも凄いのでブランフォードがちょっと損しているかも?
今日的なサウンドです。
これ今年発売されたといってもわからないんじゃないでしょうか?

小川さんは当時のウイントンをヴィレッジ・ヴァンガードで目の当たりにしている
そうで、凄かったようです。
この曲では凄いウイントンのソロのあとに、ブランフォードがちょっと緩めに
出てくるのですが、小川さんによると2人の性格の違いがここに出ているそうです。
ブランフォードは「ノーテンキ」らしいです。
この2人はデコボコ・コンビで相性が良かったそうです。

ここでウイントンについての話。
ウイントンはポップスも聴き、若い時にはフュージョンもやっていたそうです。
家ではマイルス命の時もあったとか。
「僕らの勝手なイメージで、アコースティック・ジャズについてばかりインタビュー
するから、ウイントンのまじめでジャズにストイックなイメージが世間に
広がったのではないか。」と小川さんは言います。そして、
「初めにイメージありきでジャーナリストは質問しがちで、それは問題あり。」
とも言っています。
その辺りにウイントンは不満があるようだとも言っていました。

小川さん著「となりのウイントン」に書いてある話の中から、
ブランフォードがマイルスの『デコイ』のレコーディングに参加した時の面白い
エピソードも話してくれました。そこにウイントンらしさがあると言っていました。

次はジャズ以外の2曲。
まずはウィリー・ネルソンとの共演『スターダスト』から
《マイ・バケッツ・ゴット・ア・ホール・イン・イット》

続いてクラシック、『くまん蜂の飛行』から《パガニーニ作曲 常動曲 作品11》

クラシックってやっぱり超絶技巧が必要なんですよね。
こんなのが吹けるジャズ・トランペッターってウイントンくらいなのでは?
循環呼吸を使った絶え間ない演奏です。凄いっ!

演奏を聴いたあと雲さんと小川さんが、
「後にいくほどクレッシェンドで大きい音になっていくのが凄い。
これに比べればジャズでバリバリ吹くのは楽勝。」なんて言っています。
この曲は元々バイオリン曲なのに、トランペットでやっているそうです。

ここでまたウイントンの話。
ウイントンはタバコを吸わないしお酒も飲まないらしいです。
ただの若者で、堅物のイメージはないということでした。
小川さんはそういうイメージになる前に知り合ったそうです。

次は雲さんの選曲。
『スタンダード・タイムVol.1』から《キャラバン》のさわりをかけて、
「《枯葉》のリズム・チェンジは難しい。10の力を出さず7の力で吹く。
余裕綽々で吹く。そこがクールでかっこいい。」と雲さんが話します。

それを受けて、小川さんが当時ウイントンが考えていたこととして、
「ジャズのそれまでのイメージを変えたい。ジャズミュージシャンのイメージが悪い。
ジャズをソフィストケートさせたい。ソフィストケートされたジャズマンがいても良い。
自分の世代のハード・バップを強く意識いていた。」と話します。
そこがハード・バップ好きからは醒めていると感じられるのだろうとも言います。
続けて、そういうウイントンを好きか嫌いかは個人の感性の問題と言います。

以上に関しては是非こちら 「快楽ジャズ通信」 をお読み下さい。

以上の話は私も同意します。

でかけた曲は《スーン・オール・ウィル・ノウ》

さらっと吹いていますね。これがなかなか良いのです。

余談ですが、これって寺島靖国さんが一時期しきりにオーディオ・チェックに
使った曲(笑)。寺島さん著「JAZZはこの1曲から聴け!」の中で、
このアルバム&この曲を取り上げていて、そこには村井康司さんの
「ジャズの明日へ」の話題が出てくるという面白さです(笑)!

雲さんが「軽やかに高い音を吹き、日常感覚でサッと吹いている。」と言います。

ラストは『スター・ダスト』から《アイム・コンフェッシン》
ウイントンはサッチモのことを「ポップス」(これも通称)と言うらしいですね。
小川さんは「最初はポップスそっくりに吹いて途中からウイントンらしくなる。」
と言います。

「曲がかかっている間のエピソードを聞くとウイントンはいいやつと思った。」
と雲さんが言うと、小川さんは「ウイントンはちょっとおちゃめなあんちゃん。」
と言います。

これ気楽に聴けて良いと思いました。
ウィントン入門はこのアルバムが良いかもです。

今回はウイントンの魅力満載の番組でした。

そして、言うべきはきちっと言い、嫉妬されそうなことも嫌味なくサラッと話す
小川さん、トークの肌触りはウイントンのサウンドに近いのかも?と思いました。
小川さんはクールでカッコイイ人でした。

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吉祥寺ジャズミーティング!

昨日はジャズ友が不定期開催しているジャズミーティングを吉祥寺にて開催。
昨年の吉祥寺ジャズミーティングでは「いせや」が混んでいて焼鳥を食べ損ね。
今回はそのリベンジ。焼鳥ミーティング(笑)!
その後はフリー系なら任せろのジャズ喫茶「サウンド・カフェ・ズミ」へ。
そうそう今回はいつもの4人に加えじゃこのめさんが参加。
私は今回初めてお会いします。

P49 私は例によって集合時間より早めに吉祥寺入りし、ディスクユニオン吉祥寺ジャズ・クラシック館へと向かいました。週末セールがあったのです。中古/輸入盤3枚以上で10%OFF、5枚以上で20%OFF、利用しない手はありません。お店に入って知ったのですが、フリー・ジャズ・レコード・セールもやっていました。購入したのは以下の5枚。

輸入盤CD:アイヴィン・オプスヴィーク『オーバーシーズⅢ』スティーヴ・リーマン『オン・ミーニング』トリニティ『ブレイキング・ザ・ワールド』。前者2枚はNYダウンタウン、最後は先日書いた「ザ・コア」の前任サックス:シェティル・メステルや「ATOMIC」のベーシスト:インゲブリクト・ホーケル・フラーテンが参加したグループです。

中古レコード:セシル・テイラー『ステレオ・ドライブ』『ラスト・イグジット』どちらもフリー・ジャズ・セールでした。前者は高田馬場のジャズ喫茶「マイルストーン」で聴いて気に入ったもの。コルトレーンとの共演です。日本盤もあるんですね~。後者はソニー・シャーロック、ペーター・ブロッツマン、ビル・ラズウェル、ロナルド・シャノン・ジャクソンの4人による爆音フリー・ファンク。¥840也。

お店を1時間ほど物色していたら高野 雲さんが入ってきました(笑)。雲さんも何枚かお買い上げとなり、2人でお店を出て集合場所へと向かいました。そこには既にノーサンがお待ちかね。しばらくするとtommyさんとじゃこのめさんがやってきたので、男5人して目指すは「いせや」

P50焼鳥の「いせや」はこの界隈に2軒あるのですが、向かったのは吉祥寺公園入口の近くにあるお店。さすがは吉祥寺、若者で賑わっていました。午後3時前にも係わらず10分くらい待ちました。お店は満員御礼!

このお店古き良き昭和の匂いが漂う独特な佇まい。う~ん、良いお店であります。まずは生ビールで乾杯し、各人が持ってきた音源や本の受渡しから、私はもっぱら貸してもらったりいただいたり。そしていつもの如くジャズ界隈にまつわる真剣にして不真面目かつ危険なトークが飛び交ったのでありました(笑)。

P51_3 続いて前回お邪魔してすっかり我々のお気に入りとなった「サウンド・カフェ・ズミ」へと向かいました。ここからの眺めはいつ見ても素晴しい!マスターの泉さんは今回も優しい笑顔で迎えてくれました。

tommyさん持参ジャズ・カフェ「スコット・ラファロ」での林栄一×国仲勝男ライブ音源をお店のオーディオで聴かせてもらいました。林さんのサックスがリアルな音で捉えられています。雲さんの真剣な聴き方とベーシストならではのコメントに私はなるほどと頷くばかりでした。ちょっと会話のボリュームが大きかったので先客の方には失礼したかも?美味しいワインをtommyさんからごちになってしまいました。ありがとうございました。

この後は気ままにということで、前回も行ったお好み焼の「ごっつい」へと向かいました。ここではジャズを離れて男と女の話で大盛り上がり。今回で¥500のサービスカードのスタンプがうまりましたよー。適度なところでお店を出て、最後はジャズ喫茶「メグ」へちょこっと顔を出してみようということになりました。私も帰りの電車時刻までの調整のため同行。

P52_2 「メグ」入口ドアの前には看板がありました。なんと!「メグの会」を開催中なのでした。それも終了40分少々前。とりあえず「聴くだけでも入って良いかお店の方に聞いてみましょうか?」とドアを開けると、寺島さんはドアのすぐそばに座っていたらしく、雲さんの顔を見て「いらっしゃい。さあさあどうぞどうぞ。」ということになったのでありました。

それもお店の真ん中前の席へとすすめられて、ちょっと戸惑いつつも我々はずうずうしくも乱入してしまいました(笑)。コーヒーを飲んで2曲聴いたら「メグの会」は終了となりました。「メグの会」はフレンドリーで和やかな雰囲気の会だと思いました。赤のアバンギャルドからは相変わらず勢いよく音が発せられておりましたよ。ラストの方がレコードを持ってきたので、「メグ」のシステムで初めてレコードを聴くこともできました。

終了後雲さんとtommyさんが寺島さんに挨拶にいって、ついでに私も寺島さんと初めてお話しをさせていただきました。ほんの少しですがとてもフレンドリーにお話しして、お店を出るときには握手までしてしまいました(笑)。ミュージックバードの寺島さんの「PCMジャズ喫茶」を聴いて、いつもブログに言いたい放題な私(汗)。寺島さんと顔を合わせてしまうと、今までどうり書けなくなってしまいそうです(笑)。

ところで、お店に1人の外人男性がいらしたのですが、私は特に気に留めることもなく、女性客が連れてきた外人の彼なのだろうと勝手に思っていました。実はその方、ナナナント!ピアニストのダン・ニマーさんだったそうなのです。サインをもらいたい人は大勢いますよね?知らないって怖い(笑)!

次回のジャズミーティングは「メグの会」への参加?
「メグの会」7月のテーマは「太陽」!

今回も大変有意義で楽しいジャズミーティングとなりました。
ありがとうございました。

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今日も新譜!

今日も新譜紹介といきましょう。予約していたのになかなか出荷されなくてやきもきしたいたのですが、先週無事手元に届きました。

P48 トニー・マラビー『パロマ・レシオ』(2008年rec. NEW WORLD RECORDS)です。メンバーはトニー・マラビー(ts)、ベン・モンダー(g)、アイヴィン・オプスヴィーク(b)、ナシート・ウェイツ(ds)です。ベースは『トーン・コレクター』で、ドラムは『タマリンド』で共演しています。そこに最近ますます活躍著しいベン・モンダーが加わっているのだから堪りません!

モノクロのジャケット写真がなかなかお洒落だと思いませんか?おかっぱ(まことちゃん)ヘアー(笑)と片方だけ見える大きくてピュアな目、これだけの情報なのですが、この女性に惚れてしまいそうです(笑)。

前作『ウォーブルペック』では色々新しい試みをやっていたのですが、本作はフリー・ジャズの括りで良いと思います。マラビーならではの触覚的な音響も含めた斬新なフレージングが最早確固としたものになっています。それにからむモンダーのギターにしても音響・空間系+ロック魂で確固としたものです。オプスヴィークとウェイツのからみも重厚にして俊敏なレスポンスで安定していてかつ快調そのもの。

彼らの演奏を聴いたことがある人にとっては、安心して聴いていられるものになっていると思います。それゆえ物足りなさを感じる人がいたとしても不思議はなさそうです。私にとってこのアルバムは現代の高レベル・フリー・ジャスの1つの形として充分満足できるものです。そして発散しているパワーもなかなかのものだと思います。ところでマラビーはこのアルバムでテナーに専念していますが、ソプラノを使わなかった理由が気になりますね~。

私の感想は適当ですが、com-post の新譜レビューで益子博之さんが本アルバムについてきちんとレビューしていますので、是非ご覧下さい。

買う新譜が益子さんと被ってしまう傾向が多々ありますが、私の最近の興味がNYダウンタウン系なので、しょうがないですよね。

ジャズ喫茶「いーぐる」の去年の連続講演で益子さんが紹介していたアイヴィン・オプスヴィークの『オーバーシーズⅢ』がやっと輸入されたようなので買わねば。ディスクユニオンの店頭在庫はまだあるのかな~?

アルバム名:『Paloma Recio』
メンバー:
Tony Malaby(ts)
Ben Monder(el-g)
Eivind Opsvik(b)
Nasheet Waits(ds)

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哀愁のギタリスト、ディエゴ・バーバー。

今日も新譜紹介です。今日紹介するのは東京へ行った時、帰りの電車までの時間調整のために寄った新宿タワーレコードで試聴して買った1枚。

ところで、タワーレコードの試聴機は音がひどいです。っていうか試聴機はどこも音がひどいです。オーディオをやっている人にとっては非常に気になるはずです。何がひどいかって言えば、音のバランス。低音をやたら強調してあります。ブーミーな低音にマスクされて解像度が劣悪です。そして高音もシャキシャキでいわゆる「ドンシャリ」。これでは演奏のニュアンスなんてわかったものではありません。だから家に帰って聴いてみたら薄っぺらな演奏だったなんてのが多々あります。試聴機の厚化粧音に見事にごまかされているわけです。

それでも聴かずに買うよりは試聴してから買ったほうがハズレは少ないわけで、試聴機の音の特徴さえわかっていれば、脳内でイコライズして聴けば良いのです。まっとうなオーディオの音を知らない若者は、実はひどいオーディオに騙されて聴いているのではないかと、最近思い始めています。そして、私が言うような細かいニュアンスなんかは、実は最初から聴き取れていない可能性もあるのです。

余談はこのくらいにして。

P47 今日紹介するのはディエゴ・バーバー『カリマ』(2008年rec. Sunnyside Communications)です。メンバーは、ディエゴ・バーバー(g)、マーク・ターナー(ts)、ラリー・グレナディア(b)、ジェフ・バラード(ds)です。凄いでしょ。リーダーはよく知らない人なのですが、共演者はFLYです。ターナーが抜けてギター・トリオでの演奏もあります。

バーバーは全編アコースティック・ギターを弾いています。ギターの雰囲気はオレゴンのラルフ・タウナーに似ていると思います。そこにスパニッシュ・フレイバーをまぶした感じか。全曲バーバーが作曲。哀愁感漂うギターで、柔らかくナチュラルに語りかけてくれます。アール・クルー的なポップでリズミックな曲もあります。通して聴くとフュージョン風にも聴こえ、難しいところはありませんが軽薄感はありません。

バックのグレナディア、バラードとのコンビネーションもなかなか良いです。バーバーが弾く柔軟で陰影感のあるギターと非常によく絡んでいると思います。そこへターナーのクール・ビューティーな歌心のテナーが入ってくるあたりは気持ち良いことこのうえなしです。FLYが共演ということで内省的と思う方がいるかもしれませんが、そうではないのでご安心下さい。

ターナーと言えば昨年指を切断する事故に遭い、再起が危ぶまれていましが大丈夫だったようですね。ちなみに、このレコーディングはその事故に遭う前のものです。

ラストに収録されている《エアー》は、20分に及ぶ映画のサウンドトラックのような曲です。緩急に富んだ落着いた曲調で、タイトルが示す「空気、大気、空」に象徴されるように、どこかの風景というか天候の移り変わりがイメージできるものです。そのイメージはジャケットの写真に近い感じがします。

ここにあるのは、聴いていて心に安らぎや落ち着きを与えてくれる音楽です。

com-post新譜レビューに、益子博之さんがこのCDのレビューを書いていますので、是非読んでみて下さい。

アルバム名:『calima』
メンバー:
Diego Barber(g)
Mark Turner(ts)
Lally Grenadier(b)
Jeff Ballard(ds)

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そろそろ新譜紹介

そろそろ新譜でも紹介しましょう。これなんか私が紹介しないと誰も紹介しないかもしれない1枚。ディスクユニオン界隈のマニアには結構人気があるんですけどね~。発売(輸入)からそろそろ1ヶ月経っています。ディスクユニオンに在庫はあるのかな~?

P44_2 『ザ・コア・アンド・モアvol.1 ザ・アート・オブ・ノー・リターン』(2009年、Moserobie Music)です。ザ・コアというグループにモアというゲストが参加して録音したアルバムです。メンバーは、ザ・コア:ヨルゲン・マティセン(ts,cl)、アーレン・スレッテヴォル(p)、スタイナル・ラクネス(b)、エスペン・オールベルグ(ds)、モア:ヴィダ・ヨハンセン(bs,b-cl)、ヨナス・カルハマー(ts)、マグナス・ブルー(tp)です。なんて読みにくい名前ばかりなのでしょう(笑)。

ザ・コアは熱いスピリットを持ったノルウェーのスピリチュアル・ジャズ・グループです。ゲストの1人、テナーのカルハマーはモーズロビー・レーベルのオーナー。マグナス・ブルーはご存知のとおり「アトミック」のトランペッターです。ここまでの簡単な説明でも熱いジャズが聴こえてきそうですよね。

このアルバム熱いです。ザ・コアのリーダー、ドラマーのオールベルグはエルビンの如き熱いリズムを叩き出します。ただしエルビンのようなウネリというよりは、現代ドラマー共通のロックな匂いのするものかな。ピアノのスレッテヴォレは明らかにマッコイ・タイナーの影響下にあるピアニスト。ベースのラクネスも負けじとベースをかきむしりますからリズムは熱々です。

そのリズムの上でホーン陣が熱いソロを繰り広げるわけです。全体の印象はもちろん熱いのですが、ただそれだけというわけではなく、曲そのものはホーン・アンサンブルを要所に挟んだり緩急織り交ぜて構成はしっかりできています。間に挟まれるバラード部を聴けば、こいつらが単なる勢いまかせではやっていないことは明白です。ソロのレベルも全員が高いものを持っていると思います。ちなみに、このアルバムには長尺の4曲が収録されていて、曲名は《No.1》《No.2》《No.3》《No.4》というそっけないものです。

アルバム名:『The Core & More vol.1 The art of no return』
メンバー:
Jorgen Mathisen(ts)
Vidar Johansen(bs, b-cl)
Jonas Kullhammar(ts)
Magnus Broo(tp)
Erlend Slettevoll(b)
Espen Aalberg(ds)

ついでにザ・コアのアルバムを2枚紹介しておきましょう。

P45 こちらはファースト・アルバムの『ヴィジョン』(2004年rec. Jazzaway Records)。メンバーは、サックスがシェティル・メステル(ts,ss)で、ピアノ、ベース、ドラムは上記のアルバムと一緒です。このアルバムの1曲目は《ファラオ》。きっとファラオ・サンダースのことです。

コルトレーン・カルテットの如きスピリチュアル・ジャズを恥ずかしげもなくかましています(笑)。他に《ザイール》なんていう曲があり、笑ってしまうくらい熱い!コルトレーンの《マイ・フィバリット・シングス》の如く、メステルのソプラノ・サックスがうねりまくります。

P46 こちらはセカンド・アルバムの『ブルー・スカイ』(2005年rec. Jazzaway Records/ボンバ・レコード)。1作目のザ・コアのメンバーに、ニルス・オラフ・ヨハンセン (g)のロックなギターがフィーチャされ、コンテンポラリーな要素も取り入れています。少しロック&ポップになっていますね。そのせいなのかどうかわよくわかりませんが、ボンバ・レコードから日本盤が出ました。

私の持っているのはその日本盤。日本盤と言えばボーナス・トラックの存在。前作で特にスピリチュアル度の高かった曲《ファラオ》と《ザイール》の2006年ライブ録音が追加収録されています。激熱注意(笑)!

この後、2枚組みライブCDが2008年末に出たのですが、熱さに耐え切れそうにもないので敬遠してしまいました(笑)。元気があるときにでも買うことにしましょう。それから2007年録音盤『オフィス・エッセンシャルズ』も最近ジャズランド・レーベルから出ています。こちらはディスクユニオン新宿店に在庫があると思います。

スピリチュアルでストレート・アヘッドなジャズを現代に問うザ・コア、聴いてパワーをもらいましょう。ってまたしても鬱陶しいジャズの押し売り。ご容赦!

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この人もたくさん集めてしまいました。

今日もいきます。私って軟派だよねっ!シリーズ(笑)?
最近のニューヨーク・ダウンタウンのジャズがどうのこうのと言っている人が
「こんなの聴いてるの?」なやつです。
新譜も買ってはいるのですが、レビューがなんとなくめんどくさい今日この頃。
では参りましょう!

木住野佳子(きしのよしこ)です。寺島靖国さんの本を読んで、新しいジャズはピアノ・トリオだと思っていた頃に聴き始めたのです(笑)。この人を知ったのはもちろん寺島さんの本で紹介されていたからですよ。

P34 こちらはファースト・アルバムの『フェアリー・テイル』(1995年、GRP)です。このアルバムについてはブログを始めて間もない頃に、「いい女ピアニスト2人」のうちの1人として紹介しました。もう1人のいい女は誰かって?イリアーヌにきまってるじゃないですか(笑)。
以下参照。
http://ikki-ikki.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_e73b.html

その時、ジャズを初めて聴く人にオススメなのがこれだと書きましたが、まあそれは一般の人がジャズに抱いていると思われる、お洒落で大人のカッコイイ音楽を体現しているからです。私は特に若い女性にオススメしたいです。エバンスではなくてコレねっ(笑)!

GRPからデビュー(日本人初で唯一)したんだから大したものです。このアルバムに収録された《オンリー・トラスト・ユア・ハート》は必聴。マーク・ジョンソン(b)ピーター・アースキン(ds)による極上ロールスロイス・リスムに乗った、激甘キミに胸キュンなナンバーです(笑)!

木住野さんはクラシックを学んでいてジャズに転向したのですが、中高時代は「ロック姐ちゃん」だったとか。大学ではクラシックを学びつつ、フュージョンも聴いたようですし、ヤマハのポプコンで「ベスト・キーボード賞」を受賞したこともあります。最初のジャズ・アイドルがオスカー・ピーソンで、ジャズへの傾倒はビル・エバンス研究という形で深まったとのことです。う~ん、色々な音楽をやってますよね。

P43_2 実は私が最初に買ったのはこちら『ユー・アー・ソー・ビューティフル』(1999年、UNIVERSAL VICTOR)。4作目です。メンバーは木住野佳子(p)、古野光昭(b)、安ヵ川大樹(b)、市原康(ds)、岩瀬立飛(ds)です。

このアルバムでGRPから移籍しています。前作はフュージョン系だったのですが、木住野さんはフュージョンが嫌で移籍したのかな~?

そして、このアルバムから弾いているピアノが変わっています。それまでのGRP時代はスタインウェイだったのですが、本作からベーゼンドルファーに変えました。この人のCDには使っているピアノが記載されている場合が多いです。使っているのはベーゼンドルファー#290インペリアル。ジャズ・ピアニストでベーゼンドルファーを使う人は少ないはずです。ベーゼンドルファーと言えばやっぱりクラシック。

木住野さんのピアノは女性らしくて深い情感を湛えています。最近の女性ジャズ・ピアニストはどちらかと言えば男のようにガンガンカラッと弾く人が多いので、逆に珍しいとも言えます。その深い情感がベーゼンドルファーの重厚な音によって生きてくるということで、ピアノを変えたのは正解だと思います。

弾くフレーズはとても分かりやすくて甘め、きっとポップやフュージョンをたくさん聴いてきたからだろうと思います。でもちょっと甘さ多目な感は否めません。糖尿病の中年おじさんは摂取を控えることをオススメします(笑)。この人、ジャズだけれど昔風に言えばカクテル・ピアノととれなくもない。かなり微妙なところにいるのですが、私はそれも悪くないと思っています。

さて話はちょっと変わって、ジャケ写について。この人のジャケ写はいわゆる「パネ○○」ってやつです(笑)。美人ではないと言っているわけではありませんよ。美人だと思いますが、もっとゴッツイお顔なのです。スイングジャーナル誌の表紙でお見かけした時にそう思いました。テレビでも見たことがありますが、むしろホワンとした雰囲気はジャケ写のイメージ通りです。

私は寺井さんだけでなくこの人もかなりCDを買ってしまいました(笑)。
2作目『フォトグラフ』、3作目『ランデブー』、6作目『テンダネス』、8作目『シエスタ』
デビュー10周年記念『タイムスケープ』『ハートスケープ』、計8枚!
『ハートスケープ』のみ中古CD、他は新品を買いました。
日本ジャズ界活性化のために貢献してますよね(笑)。

そういう私も2005年に『ハートスケープ』の中古を買って以来ご無沙汰です。
最近は若い女性ジャス・ピアニストがたくさん出てきたので、
木住野さんもなかなか話題になりませんね~。
私は秘かに応援していますよ(笑)。なら新譜買えって?

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エラ・フィッツジェラルドを聴きながら

今日の「高野雲の快楽ジャズ通信」「エラ・フィッツジェラルド特集」
かけた曲の紹介は 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。

今日は放送を聴きながら最近ジャズ友間を行きかっているメールの
返信を書いていました。
極度に高度でマニアックかつ危険な内容なのでここには公開できません。
とか言いましたが実態は(笑)?

それはさておき、今日のエラ・フィッツジェラルド特集、
いきなりド真ん中からきました。
名唱の誉れ高き『マック・ザ・ナイフ・エラ・イン・ベルリン』から
《マック・ザ・ナイフ》《ハウ・ハイ・ザ・ムーン》
う~ん凄い!今更説明不要ですよね。

次は『エラ・アンド・ルイ』から《お友達になれない?》
のんびりムードが心地良いです。
私はこの中古レコードを探しているのですが、中々みつかりません。
この年代は一応レコードで聴くことにしています。
新着棚は漁っても、ボーカル棚は漁らないからかも?
まあ、のんびり探します。

続いては『テイク・ラヴ・イージー』から《ユー・ゴー・トゥ・マイ・ヘッド》
心に染みます。
雲さんはこの曲が好きですね~。前にこの曲の特集をやってますからね。
どうやら雲さんは曲が好きということではないようです。コメントを見てね!

次は珍しいボサノバ。ここは捻りの選曲ですね。
『エラ・シングス・ジョビン』から《イパネマの娘》
なかなか快適ですよ。

ラストは『エラ・アット・ジ・オペラ・ハウス』から《オー・レディー・ビー・グッド》
思わず体でリズムをとりたくなるスインギーな歌です。
気分良く終了。

雲さんの丁寧な説明やエピソードなども聴いていたのですが、
返信メールを書きながらだったもので・・・、
私ちゃんと聴いていたかな~(笑)。
クロスカルチャー・チャンネル(11ch-1)木曜23:00からの再放送聴こ~っと!

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いろいろ思うままに。

ますは「PCMジャズ喫茶」
今日はドラマーの松尾明さんがゲストでした。
今度、寺島レーベルからクインテットのアルバムが出ますからね~。
最近は聴いていても私の興味が湧くような話題が出ないんですよね~。
ツッコミを入れる気持ちも起きない。う~ん・・・。終了(笑)!

次はミュージックバードのクロスカルチャー・チャンネル(11ch-1)から
「クロスオーバー・ナイト」(土曜日23:00~24:00)。
聴こうと思ってもついつい聴き忘れてしまうこの時間。
アキコ・グレースさんがゲストでした。
「色彩と音色」をテーマにパーソナリティーとトークしていました。
グレースさんのトークって独特の言い回しと楽理の話がさりげなく出てきて、
アーティストだなあと思う私です。
マイルスの演奏で《ブルー・イン・グリーン》、チックの演奏で《ネフェルティティ》
ドビュッシーの《亜麻色の乙女》、フレッド・ハーシュの演奏、
グレースさんの《アプローチ・トゥ・シャイン》《シルバー・ムーン》
をかけて、なかなか興味深いトークをしていました。
この番組落着いた進行で、大人の番組なのです。
エンディングにクリヤ・マコトがかかったのですが、聴きやすいですね~。
フュージョン感覚ピアノでした(笑)。

P42 前回続きで今日は寺井尚子『ピュア・モーメント』(1999年rec. VIDEOARTS)を紹介しておきましょう。メンバーは、寺井尚子(vl)、奥山勝(p,syn)、池田達也(ac-b,el-b)、藤井摂(ds)、ゲスト:横山達治(con)です。雲さんのベースの師匠が参加していたことに今気付きました(笑)。寺井さんの2作目です。

寺井さんをなぜ聴くようになったかといえば、NHKのTV番組で見たからです。美人だったので一目惚れ、結構タイプだったのです(笑)。で、早速買ったのがこのCD。それまでジャズ・バイオリンというとステファン・グラッペリくらいしか知りませんでした。あっ、ソニアもいましたね(笑)。だからこれを聴いた時、何かとっても新鮮でした。

最初のタンゴ《アディオス・ノニーノ》のドラマチックな展開なんかは結構グッときます。《サマー・タイム》の小気味良いリスム・アレンジは快適快適。《フラジャイル》のアレンジ(ピチカート部分)は今一。チックの《スペイン》はTVで見て惚れた曲ですがかなりお気に入り。《エスターテ》の切々と迫る哀感。宇多田ひかるの《ファースト・ラブ》の見事な歌い上げ。唯一の自作曲《ピュア・モーメント》は少々重いかな~、でも良い曲です。

バックのピアノ・トリオとのコンビネーションも良く、全体的にストレートに作られているところがお気に入りです。ライナーノーツは青木和富さん。寺井さんの「歌心」とヴァイオリンの「哀切感」を褒めています。青木さんってフリー・ジャズのイメージが強いんですけどね。私は青木さんの淡々としていてアーティスティックな批評が結構好きなのです。

このCDを聴いたあとファースト・アルバム『シンキング・オブ・ユー』も買って、新譜が出る度にフォローしていくことになるのです。

次の『プリンセスT』でのフュージョン導入&アイドル路線にはちょっとビックリ!でも「なるほどね~。」でした。シースルー衣装でのポートレートには嬉恥ずかし(笑)。バックはプロデューサーのリー・リトナー以下フュージョンの錚々たるメンツ。私はフージョン好きですから良いのですが、ジャズ・ファンは引いたでしょうね(笑)。でもこれで寺井さんはブレイクしたのです。同アルバム中の寺井さん作《シャドウ・プレイ》が一番好きな曲です。

次はこのメンバーでの日本ツアーを納めたライブ盤『NAOKOライブ』。ここまでは一連のプロジェクトなのでしょう。んで、終了!2000年プロジェクトでした(笑)。

次の『オール・フォー・ユー』からは元の路線に戻りました。初のセルフ・プロデュースです。プリンセスT路線は多分本人の本意ではなかったのでしょうね。この『オール・フォー・ユー』の1曲目の気迫はかなりなんですよ。やっとやりたいことがやれた喜びなのか?突っかかってくる感じが勇ましいです。続く2曲目《ビ・バップ》もかなりイケイケ路線。全体的に気迫がみなぎり寺井さんの性格が出ているのではないかと思います(笑)。リシャール・ガリアーノを向かえタンゴへの接近もあります。

次は『アンセム』。ビデオアーツよさようなら。東芝EMIへ移籍してしまいました。プリンセスT路線でのしこりがあったのか?東芝EMIに引き抜かれたのか?私は知る由もありません。私もこの辺りからは惰性買い(笑)。前作と同じ路線ですが、表現力は上がっていると思います。

次の『ジャズ・ワルツ』も惰性買い。で、CD整理の際候補にあがり、売られて行ってしまいました(笑)。私の寺井さんへの恋はとうとう冷めてしまったのであります。ごめんなさい!

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美人ジャズ・バイオリニスト!

美人ジャズ・バイオリニストと言っても、寺井尚子ではありません。
ソニア・ロビンソンです。エッ?知らないですか?
無理もありません。すぐに消えましたから(笑)。

P41 彼女のファースト・アルバム『ソニア』(1987年、CBSソニー)。メンバーは、ソニア・ロビンソン(vl)、ジャン・ポール・ブレリー(g,key,vo)、カーラ・ブレイ(key)、ジェリ・アレン(key)、スタンリー・バンクス(b)、スティーブ・ソーントン(per)、ミノ・シネル(per)他、です。プロデュースとアレンジはジャン・ポール・ブレリーです。

まずは、ジャケットのポートレイトを見て下さい。かわいいでしょ。何となく山口智子に似ていますよね(笑)。ライナーノーツによるとソニアは1983~1984年のミス・ブラック・アメリカなのです。私、ソニアちゃんが結構好きです(笑)。

なぜこのアルバムを買ったかというと、TVCMか何かで《リフレクションズ・オブ・ラブ》を使っていて、聴いて心地良いと思ったからなのですが・・・、ネットでソニア・ロビンソンを検索してみたら少しは情報がありましたが、TVCMがらみの話題はないようです。誰か知っている方がいたら教えて下さい。いないだろうな~。

さて、ソニアちゃん。ウィントン・マルサリスがCBSレコードに紹介したんだとか。ライナーノーツと裏ジャケ(CDは小さすぎて虫眼鏡でないと字が読めません)にはマイルスからの推薦文が掲載されています。「もし、あなたがクリエイティブな耳を持っているならソニアを聴け、彼女のフレージングとコードはスタッフ・スミスとレイ・ナンスを思い出させる。彼女に注目しろ。」だそうです。同レーベルの大物の推薦文をのせるとはベタな販売戦略です(笑)。

ソニアちゃんのバイオリンはどうなんでしょう?マイルスが言っている「フレージングとコードはスタッフ・スミスとレイ・ナンスを思い出させる。」はわかりますが、それって「まあ、そうだよね。」って感じ(笑)。まだまだこれからっていうのが素直な印象です。結構ハイテンションで弾いている部分もあります。一応ソニアのバイオリンが主役なのですが、プロデューサーのブレリーもかなり目立っています(笑)。作曲だって、ほとんどブレリーがやっているのです。ソニアとの共作が1曲、カーラとの共作が2曲あります。

全体的なサウンドとしては、ブレリー得意のファンク系、カーラのキーボードが冴えるスペイシー系、バイオリンが心地良いトロピカル系がほどよく分散収録されています。そうそう《リフレクションズ・オブ・ラブ》にはソニアの語り?「I love you.・・・・」が入っているのですが、カワイイです(笑)。このアルバム。ブレリーの作ったサウンドの上で気持ち良さげにバイオリンを弾くソニアちゃんは悪くないと思います。私は結構好きです。

ネット検索したら、2作目『ライブ・アット・スパイラル』というのがあるらしいです。
ソニアちゃんのその後の消息は不明(笑)。
Yahoo!!オークションにレコードが出品されていたので、
落札してジャケットを部屋に飾ろうかな(笑)?

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雲さんからのコメントは面白い!

昨日の記事に対して高野 雲さんから長文コメントをいただきました。
いつものことなのですが、これが実に面白いのでそのまま掲載します。
以下雲さんからのコメント(青字)です。
ついでに私のコメントを緑字で入れておきます。

いわれたてみれば、たしかに似てますね。というか、Gacktのほうが意識しているんでしょう。

歌い方のほか、ビジュアル的にも魅せていこうという発想も(ただし、シークレット・オブ・ザ・ビーハイヴあたりからのシルヴィアンは化粧もやめナチュラルになりましたが)。

ただ、似ているとはいえ、格調の高さとか芸術性とかはまた別問題でして(笑)、Gacktは徹頭徹尾大衆的ですね。デビシルというよりは、B'z(笑)。歌詞の傾向もB'zライクなところもあるし。

なるほどそう思います。

今は仮面ライダーディケイドの主題歌を歌ってまして、私もカラオケ用に練習中ですが(笑)、劇場版Zガンダムのエンディングとか、DVD版の新・北斗の拳など、特撮&アニメ好きな私としては、Gacktという人は、ヒーローものの歌を歌う人という位置づけです(笑)。

本人もガンダムやケンシロウ好きみたいだし。

ただ、「新・北斗の拳」の《Lu:na》は、けっこうカッコいいです。音程とりにくく、低く徘徊するようなメロディと節回しがカッコいい。カラオケでは歌いにくいけど(笑)。
このウネウネ感は、うん、言われてみればデヴィシルかもね。でも、デヴィシルの世界は、もっとナイーヴでリリカル。Gacktの場合は勇壮ですね。

私はGacktのヒーローものの歌はあまり知らないのですが、「新・北斗の拳」の《Lu:na》は聴いてみたくなりました。
確かに「デヴィシルの世界は、もっとナイーヴでリリカル。Gacktの場合は勇壮」だと思います。

『ブリリアント・トゥリーズ』では、私、《レッド・ギター》とタイトル曲が好きです。
特に、タイトル曲のオープニングは泣ける(涙)。インダストリアルなパーカッションの「打」が強調された長いエンディングにも泣ける。

《レッド・ギター》のベースのハーモニクスや坂本龍一のピアノやさりげなくお洒落な曲など、雲さんが好きだというのはわかります(笑)。私も好きです。
そしてタイトル曲のナイーヴでリリカルな世界は染みますね~。

これだけが直接ジャズへの橋渡しになったわけではないのですが、この手の音楽を多感な時期にたくさん聞いていたお陰で、ジャズへはササッと移行できた気がします。

こういう感性って重要なんじゃないかと思います。

むしろ、この時期(80年代)のシンセの使い方は、ジャズ・フュージョン側のミュージシャンたちのほうがベタでセンス悪ぃ~!と思う(笑)。
珍しいおもちゃを手に入れたかのごとく、無邪気にもプリセット音をそのまま使っているんじゃないか?な、デコイとアレストのマイルスとか。メセニーバックのライル・メイズとか。
AOR系もその気がありましたネ。たとえば、TOTOのアイソレーションなんかは、リズムやメロディはカッコいいけど、音色は、当時出たばかりのヤマハのDX-7のデモンストレーションかなんかですか?だったし(笑)。

この時期、DX-7のプリセット音は多用されています。
確かにセンスないと思いますし、お気楽ぶりには少々呆れます。
例のピッチ・ヴェンダーのベタな使い方ってのもありますしね(笑)。
チックの『エレクトリック・バンド』なんて笑っちゃいます。
シンセを肩から下げて弾くのも流行しましたよね(笑)。

でも私はそれまでのシンセにない爽やかな音の肌触りは好きでした。

その点、JAPANの『錻力の太鼓』やシルヴィアンの『遥かなる大地へ』のプロフェット5(あえてシンセとはいわない)の使い方はとてもセンシティヴかつリリカルで、音の作りこみ方も、安易な妥協は一切感じられませんでした。
本当、油絵を塗り重ねるかのように、丁寧に作りこまれた感じが好きです。
デジタルシンセが登場してからも、あえてプロフェットなどのアナログに固執した、デヴィシルや、リチャード・バルビエリの職人的気質もいいですね。

その拘り、わかります。
ポリフォニック・シンセサイザーというとプロフェット5ですよね。Y.M.O.で坂本龍一が弾いているのを見て、凄く興味を持ちました。細野晴臣が弾くアープ・オデッセイのベースもカッコ良かったなあ~。当時、ギターを弾いていた従兄からKORGとROLANDのシンセサイザー・カタログをもらって、マジでシンセを買いたかったです。メカ好きだから、ツマミやスイッチがたくさんあるところやVCO、VCF、VCAとかが楽しかったです(笑)。

こういうのにハマっていたから、安っぽいプリセット音で、テクニックのサーカスを繰り広げる同時期の日本のフュージョンがめちゃくちゃバカな音楽に聴こえて仕方がなかった(笑)。
実際、中学・高校時代は、そういうの聴いている人畜無害な健康優等生クンたちのことは、そうとうバカにしていた記憶があります(笑)。

スクエアー(T-スクエアー)とかカシオペアですか(笑)?
私はマイルスとかウェザーを聴いていたので、和フュージョンはB.G.M.としみなしていました。でも、F1テーマ曲が入った『トゥルース』が出た頃のスクエアーのライブを見て、その爆音ぶりと則武のドラミングには感動しました(笑)。

必要以上にイギリス萌え~だった自分が、今では恥ずかしいですけど(笑)。

イギリス萌え、いいじゃないですか。

この手の話題になると話が尽きなくなりますね。
今日は勝手に盛り上がってしまって、ごめんなさ~い(笑)。

この記事のコメントに続きがありますので是非ご覧下さい。
デヴィッド・シルビアンの《レッド・ギター》のYouYube動画は必見!

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デヴィッド・シルビアン、誰かに似ているぞ!

今日はデヴィッド・シルビアン!
先日紹介したJAPANのボーカルにしてリーダーです。
雲さんがブログ「快楽ジャズ通信」に私と同じくJAPANが好きだと書いていました。
デヴィッド・シルビアンがジャズへの橋渡しだったのかも?とも書いていました。
そして推薦アルバムが紹介されていたので、そのうちの1枚を買いました。

P40 『ブリリアント・トゥリーズ』(1984年、Virgin)です。JAPAN解散後のシルビアン初のソロ・アルバムです。JAPANのアルバム『ブリキの太鼓』のサウンドを深化させた唯一無二のシルビアンの世界が聴けます。

テクノを取り入れて1曲目《ローリング・パンチーズ》なんかはメカニカルな感じですが、以降はナチュラル志向のサウンドになっています。中国的オリエンタルな響きもありますね。パット・メセニー・グループにも感じられるような、この人の頭の中にある郷愁漂う風景を音にしている感じがします。全体的に非常に繊細なサウンドです。

ジャジーという意味では、ケニー・ホイーラーのフリューゲル・ホーンやジョン・ハッセルのトランペットが入っていたり、2曲目《ザ・イン・K・イン・ザ・ウェル》のアコースティック・ベースの響きなんかに特に感じられます。《ザ・イン・K・イン・ザ・ウェル》なんかはフォーキーな感じもするし、ウェザー・リポートにも通じるものがあります。坂本龍一がジャジーなピアノを弾いていたりする曲もあります。

そして、シルビアンの歌い方、どこかで聴いたことがあると思っていたら、なんと!Gackt(ガクト)です。低音での歌い方と甘い声、ちょっと自信なさげに感じるビブラートの入れ方。ニュアンスが似ていると思いませんか?

というわけで、今日の結論!
デヴィッド・シルビアンとGacktの歌い方は似ているでした(笑)。

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パーカー好きでシャイな纐纈雅代さんとオーネットを語る。

昨日の「高野雲の快楽ジャズ通信」「オーネット・コールマン特集」
ゲストはアルト・サックス奏者の纐纈雅代(こうけつまさよ)さんでした。

かかったCDなどは 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。

ゲストの纐纈さん。ちょっと恥ずかしげで控えめなしゃべりです。
雰囲気はジャズ・ピアニストの松本茜さんに近いものがありました。
今はこういう控えめな方がジャズをやっているんですね~。
イメージ的にはどうもジャズとつながりにくいんですよ。
ジャズは個性の音楽とかいうのですが、認識をかえないといけないです。

ますは、雲さんから「オーネット・コールマンはフリー・ジャズなのに難解ではなく、
自由で開放感のある音楽。気分の人。」というような説明がありました。
纐纈さんはオーネットのことを「おままごとのノリ。実験的なんだけどそれがアート。
子供のお遊び。発想が子供的。」と独特な表現でした。
なかなかユニークな感性をお持ちのようで私は興味を持ちました。

最初の曲。
「アコースティックから入らなくて、エレクトリックから入っても良い。」ということで、
『ヴァージン・ビューティー』から《ブルジョワ・ブギ》

変なノリ&メロディーが最高。何かフワフワ夢見心地。
(以降、緑字は私が曲を聴いた感想などです。)

雲さんはこの曲が気持ち良くて、ベースを弾いて遊んだそうです。
纐纈さんは「楽しかった。ジャズっぽくないので、ジャズ以外の人でも楽しめる。」
と言ってました。

次はアコースティック。
雲さんが「作曲にもおままごとの要素は感じませんか?」
「纐纈さんの好きなアルト奏者チャーリー・パーカーは構成美がありますよね?」
と纐纈さんに質問。「パーカーの構成美」に強く同意した纐纈さんでした。
かなりのパーカー好きとお見受けしました。
オーネットの面白い作曲センスを聴く曲。
『ジャズ来るべきもの』から《コンジーニアリティ》

普通にこうくるだろうな~というメロディーではありません。
中途半端で落着かない。え~い身を任せちゃえ~快感(笑)!

雲さんが「速くなったり遅くなったり、上がるかと思えば下がるメロディー。」
「吹いてみたいですか?」と、纐纈さんに質問。
纐纈さん「吹いてみたいです。」と言っておりました。

次は纐纈さんの演奏を聴きましょう。
鈴木勲さんの『ソリチュード、フィーチャリング纐纈雅代』から《キャラバン》

鈴木勲さんの「グイングイン」ベースが凄いです。
独特な音でうねりのたうちまくってます。
纐纈さんは結構フリーキーに迫ってきますね~。
ベースに煽られまくって、てんてこ舞いな感じもします。
サックス・トリオですからね。大変だったと思いますよ

鈴木さんは特注のアコースティックベースにエレキベースの弦をはっているとか。
纐纈さんは鈴木さんのベースを称して「ビンビン飛んできます。」と。
う~ん、纐纈さん、やっぱり面白い感性をしていると思います。

この曲収録時、初めのソロが終わったら何と!纐纈さんは倒れたんだとか。
そしてドラムソロの間に復活したらしいです。
で、ワンテイクで録音したそうです。
凄~い!こうやって先輩が後輩を鍛える。いいじゃありませんか。

次は雲さんが大好きで絶対かけたかった曲。
纐纈さんも好きな『ゴールデン・サークルのオーネット・コールマン』から
《フェイセス・アンド・プレイセス》

私も好きです。仕事から疲れて帰ってなぜか時々聴いた曲。
私的にはあんまり色々考えずに聴ける曲。
躍動感のある4ビートが気持ち良い。

纐纈さんはこれを聴き、うつむきながら「すげ~っ!」と3回言ったそうです(笑)。
気持ち良いそうです。
雲さんは「短いフレーズを細切れに吹いている。一つ一つは脈絡はないが
繋げると意味がある。」と言います。
纐纈さんは「空気が流れている。音と音の間に意味がある。そこがパーカーと
オーネットに通じる。」と言います。
それを受け、雲さんが纐纈さんに「意味込めて無音にすることがありあますか?」と
質問。纐纈さんは「しないです!」と、ここはきっぱり答えました(笑)。
「パーカーやオーネットのレベルでやってこそ意味がある。」
「私がそんなことをやるのは恐れ多い。」という意味に私は受け取りました。

オーネットは何をやってもオーネット。
エレクトリックだろうが何だろうが周りに左右されない。
ハンバーガー食いながら聴くと合う。カジュアルな雰囲気。
最後は『トーン・ダイアリング』から《ストーリーズ・ブルース》

これ聴いて気分は空中浮遊してください(笑)。

<アフターアワーズ編>

纐纈さんのルーツはビ・バップ。パーカーが大好きです。
高校の時にサックスを吹き始めて、ヴァーブの《ナウズ・ザ・タイム》を聴き、
コピーして「何でこうなるのだろう?」と思ったらしいです。

纐纈さんのアルトと雲さんのエレベでセッション。
曲は《コンファメーション》
雲さんによるとパーカーフレーズが出まくっていて、
かなり細かなニュアンスまで学習している感じだそうです。

お~っ、バップしてます。良い感じです。
とても自然に演奏しているように感じました。
纐纈さんはもともとバップになじむものを持っているんだろうと思います。

改めて言うのもなんですが、パーカーってやっぱりジャズの基本です。
今の私の耳で聴けば至って普通。
これを吹いて人にインパクトを与えるパーカーはやっぱり凄い。
コピーしてもパーカーにはなれないことも実感。

私が言うのもおこがましいのですが、纐纈さんは良いものを持っていると思います。
これからの成長を期待したいです。

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池袋CD&レコード・フェアに行ってきました。

昨日は「池袋CD&レコード・フェア」に行ってきました。
3年くらい前から行こうと思いつつも行きそびれていました。
今回やっと行くことができました。

P35 会場は池袋駅東口にある小さな公園の隣、豊島区民センター。
日本全国から15店が出店しています。6/5,6,7の3日間開催。
午前中に雨が降っていたようですが、
私が到着した2時半頃には雨も上がっていました。
気温はそれほど高くなかったのですが結構蒸し暑かったです。

P36 この手のイベントでは手荷物(カバンなど)は入口で預けます。
会場内での万引きを考慮してのことです。
で、入口から会場をパチリッと撮りました。
人は結構いましたが身動きがとれないようなこともなく、
殺気立った感じもなくて少々拍子抜けです。
初日金曜日とか土曜日も開場間際だと混雑するのでしょうか?
私にとってはこのくらいのほうが気分が良いです。
ゴールデンウィークのディスクユニオン・ブルーノートセールの時もそうでしたが、
やっぱり不景気の影響なのでしょうか?

ではゲットしたものを紹介していきましょう。

P37_2 まずはヴィクター・ベイリー『ボトムズ・アップ』
雲さんのブログで紹介されていたやつです。
廃盤なのですが、気になっていました。
Amazonでは出品者が買い手の足元をみて高値。
¥840でした。こっちが適価だと思います(笑)。
雲さん曰く「簡単そうで難しい」。
ベース弾きは1曲目《キッズ・ロジック》を聴いて下さい。
ブレッカー、ショター、ブランフォード、ナジー、ドナルド・ハリソン、ビル・エバンスらの
サックス聴き比べができるところも面白いです。
ベイリーのファッションが結構恥ずかしいぞっ(笑)!

P39_2 続いてはレコードです。
チェット・ベイカー&アート・ペッパー
『プレイボーイズ』
日本盤で盤質A。やっと見つかりました。
「diskland JARO」の通販カタログで見つけて
注文しようとするといつも売り切れでした。

もう1枚はシダー・ウォルトン/ハンク・モブレイ・クインテット『ブレイクスルー!』
これは渋谷「JBS」で聴いて気に入った1枚。
オリジナル盤で盤質EX+ですがジャケ穴あきなので安めの価格でした。
東北沢の「EBONY SOUNDS」の出品で、他にも買いたいものがいくつかありました。
そこはグッとこらえてこの1枚のみ(笑)。
オリジナル盤特有の濃密感が堪りません!

P38実はこれが今回のハイライトだったりします(笑)。
この手のイベントでDVDを買うのは珍しいのですが、
どうしたわけかDVDを漁ってしまったのです。
マイルス『セブンティー・スリー』
販促メモが貼り付けられていて、それを読んで購入。
で、帰ってから見てぶっ飛びました(笑)。
メンバーは、マイルス、デイヴ・リーブマン、ピート・コージー、
レジー・ルーカス、マイケル・ヘンダーソン、アル・フォスター、
ムトゥメ、このメンバーのライブが見たかったんんですよ。
「かっこえ~っ!」の一言。

メイン映像は1973年11月3日のウィーンでのライブ。
中山康樹さんの「 マイルスを聴け!」によると「かなりの殺気に満ちたライブ」。
なんたってその映像が見られるのだから凄い。
極上クオリティのマスターからデジタル・リマスタリングということで、
映像と音はかなりの出来です。
マイルスは青の衣装に白のロングマフラーそして赤のトランペット!
マイルスの手の動きに注目。バンドを自在に操ります。
マイルスが吹きまくり、リーブマンが過激に迫り、コージーが暴れるという凄さ!
でも結構冷静にやっているのです。
最後はムトゥメを残して、演奏途中で挨拶もせずにメンバーが退出していきます。
これが絵になるんですよ。一体コイツら何なんでしょ(笑)?
更に、画質は落ちますが10/27のストックホルムと7/8のモントルーのライブも
入っています。

という訳で今回は以上4枚をゲット。
約2時間物色したので結構疲労しました。

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新しいJAZZを聴け!ジャズ完全入門!

「新しいJAZZを聴け!」「ジャズ完全入門!」と言っても、
今の私の心境ではありません。
寺島靖国さんと後藤雅洋さんの本のことです。

P14 まず、「新しいジャズを聴け!」のことは
ブログを始めた直後に一度書いています。
http://ikki-ikki.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_d849.html
を参照願います。

2001年発行ですから、はやくも8年経ちます。
今サブタイトルを見たら「165名盤カタログ」ですね。
全部名盤か~。なるほどね~。
今ざっと数えたら60枚くらいは持っています。
実は数枚は売ってしまいました。
「何を売ったのか?」って、それは秘密です。

当時寺島さんとディスクユニオンはタイアップしていました。
「はじめに」と「あとがき」を読むと、どうやらユニオンとのタイアップのために
この本を出したような感じもします(笑)。
この本は宝島社新書です。
「あとがき」では宝島社の富永氏に感謝の意を伝えています。

そして宝島社新書と言えば、後藤雅洋さんの「ジャズ完全入門!」
前年の2000年に出ていて、この本の「あとがき」にはやっぱり富永氏へのお礼が!
宝島社の富永氏はジャズ批評の場に寺島さんと後藤さんという2人の
ジャズ喫茶マスターを登場させた張本人。
その辺りの事情は後藤さん著「ジャズ喫茶リアル・ヒストリー」を読んで下さい。

なるほど、2000年に入ってからもう一度仕掛けがあったんですね!
私は最初の仕掛けの時にもすっかりワナに嵌められ(笑)、
あれからず~っと、寺島さんと後藤さんに惹かれ続けているのですが、
またしても富永氏に嵌められていたのですね(笑)。
そして今は雲さん。雲さんといえば元宝島社。富永氏のエッセンスを継承?
いや~っ、世の中面白いですね~。

P33 話はディスクユニオンと寺島さんのタイアップの話に戻ります。
ディスクユニオンでは、この本に掲載されたCDに(寺)シールを
貼って店頭販売していました。
シールを何枚か集めると写真のうちわをプレゼント。
更に集めると扇子をプレゼントという趣向でした。
扇子のほうは部屋の壁にず~っと貼り付けていたのですが、
去年、部屋の片づけをしたときにはずして捨ててしまいました(笑)。
扇子の写真くらいは撮っておけばよかったなあ・・・。
昨日も書きましたが、当時は寺島さんにすっかり感化されてしまった私。
ピアノ・トリオも一応極めましたよ(笑)?

P34 そして、前述「ジャズ完全入門!」を私が買ったのは2003年。
当時これを読んで「なるほど!」と思いました。

第1章「ジャズの聴き方」を今もう一度読んでみました。
ここには今も議論が続いている話題の元となることが
わかりやすく書いてあると思います。
まずはこれを読んで納得することが肝心なのではないかと
私は思います。
ジャズサイト com-post 上での難しい話は、
あくまで細かいことに興味がある人限定で良いのではないかと思うのです。

この2冊の本からは色々見えてきて、私個人としては非常に面白いです。
ジャズとの向き合い方にも色々あるから面白いんだと思ったりもします。

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ジョー・ロバーノが分かる?

昨日はジョー・ロバーノの新作を聴いて分かったようなことを書きましたが、実は私、ロバーノのリーダー・アルバムを聴くのは、この新作が初めてです。私が持っているアルバムは、彼がサイドマンとして参加している2枚だけだと思います。今日はそのうちの1枚を紹介します。

P32 アンディ・ラバーン『ファースト・タンゴ・イン・ニューヨーク』(1993年rec. MUSIDISC)です。メンバーは、アンディ・ラバーン(p)、スティーブ・ラスピーナ(b)、ジョー・ロバーノ(ts,ss)、ビル・スチュワート(ds)です。ロバーノさんがクレジットの3番目扱いです(笑)。もう15年も前の録音ですからねっ。

どうしてこのCDを持っているかというと、寺島靖国さん著「新しいJAZZを聴け!」に掲載されていたからです。この本を読んだおかげで、当時流行のというか、この本で寺島さんが推薦していたピアノ・トリオをたくさん買う羽目になってしまいました(笑)。寺島さんはこの本の中で、このアルバムのことを「分からない人ジョー・ロバーノがニコニコとたちまち分かってしまう」と書いています。寺島さんらしい表現だと思いますよ(笑)。

トップの曲は《あなたと夜と音楽と》です。寺島さんが「アドリブに美味しいメロディーが出るので有名な曲」と上記の本の中で言っています。その曲をロバーノが、「これロバーノ?」という感じで、スラスラとそして結構熱く吹いているのだから驚きです。音も結構芯が感じられます。一体どうしたことなのでしょう(笑)?ロバーノ嫌いな保守派のジャズ・ファンに聴いてもらいたいです。

私は《マイ・メランコリー・ベイビー》が好きです。美メロの佳曲で、ミディアム・テンポでのロバーノの吹奏が快適このうえなし。この人のフレージングって実はスムーズなんですよ。途中に軽くはさむ高音引き攣りフレーズもとてもスマート。こんなに快適でいいんですか?いいんです(笑)。黙ってこの曲を聴かせたらロバーノだとはわからないんじゃないかと思います。

ラバーンのピアノは分かりやすいメロディーでスインギーにして軽快、深みはあまり感じられませんが肩肘張らずに気持ちよく聴けると思います。ビルスチュのドラムは今更説明不要だと思いますが、この人ならではの俊敏なリズムが全編で聴けます。ラバーン作曲の適度にコンテンポラリーな2曲では、ロバーノがソプラノ・サックスを吹いていますが、これもまた軽やかです。う~ん、捻ったロバーノ節は封印されちゃっているみたいですね~。

寺島さん推薦恐るべし!

ちなみに私が持っているもう1枚のロバーノ参加アルバムはジョン・スコのやつです。

アルバム名:『First Tango In New York』
メンバー:
Andy Laverne(p)
Steve Laspina(b)
Joe Lovanao(reed)
Bill Stewart(ds)

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ジョー・ロバーノ先生の実践指導

ジョー・ロバーノって皆さん今一その良さがわからないと言うんですが、それは私も同感です。なのにアメリカでは絶大な人気があるそうで、どうしてなんだという議論も絶えません。ライブを見ればわかるという方も多々います。

さて、そんなジョー・ロバーノ・アス・ファイヴの新作『フォーク・アート』(2008年rec. BLUE NOTE)を買ってみました。ジョシュアの『コンパス』とマラビーの『パロマ・レシオ』と一緒にHMVのマルチバイ特価にて注文。『コンパス』は私の中ではまだ中途半端なままです(笑)。『パロマ・レシオ』は予約だったのに発売予定日を過ぎても発送される気配なしです(涙)。

P31 メンバーは、ジョー・ロバーノ(ts,straight as,taragato,al-cl,aulochrome,gongs)、ジェームズ・ワイドマン(p)、エスペランサ・スポルディング(b)、オーティス・ブラウンⅢ(ds,per)、フランシスコ・メラ(ds,per)です。ロバーノ以下はロバーノ学校の生徒かと思ったのですが、ピアノのワイドマンはM-BASEの人で活動歴は長いようです。

ジョー・ロバーノのテナーは相変わらずでした。フニョフニョした音にやっぱり抵抗感があるんですよね~。この音が大好きだっていう人がいるのでしょうか(笑)?フレージングは特徴がないんだけど、何か新しい雰囲気でそんなに悪くないと思いました。そんなロバーノさんいついて、スイングジャーナル6月号「解明!ジャズ素朴な疑問、90年代にデビューした二人のスターって?(2)」で村井康司さんがうまく説明していますので、ご一読をオススメしておきます。

本作を聴いて思った事と言えば、「ジョー・ロバーノ先生による若手の実践指導をレコーディングしちゃいました。」です(笑)。ピアノのワイドマンは若手ではないということがわかったので、もう一度聴きなおしてみると?ワイドマンが副担任みたいな位置づけだということがわかりました。ワイドマンのピアノは素朴な土の匂いを感じさせるもので、要所を押さえてなかなか聴かせるプレイをしています。そしてワイドマンが曲構成の重要な役割をしていることは間違いありません。ロバーノ先生、優秀な副担任を得てよかったですね(笑)。

と言うことで、生徒はドラムとベースの3人なのです。特にドラム2人に指導している感じです。ドラムが2人いるので、それを生かした何かをやるのかと思ったらそうでもありませんでした。前半の曲なんかは数コーラスを1人が叩きもう1人はお休みで順番に叩かせていますし、曲によってどちらかのドラマーをフィーチュアしています。これって1人ずつを指導するのは面倒だから、2人まとめて指導しましょうの世界です(笑)。2人のドラマーはかなり頑張っています。

そしてもう1人の生徒ベースのエスペランサは新入生という感じで、周りを伺いながらおっかなびっくり演奏しているように感じます。ロバーノ先生もなかなか厳しいんですよ(笑)。きちんとベース・ソロをやらせてもらえたのはたしか1曲だけ?でも後半のフリー系の曲では結構健闘しています。エスペランサさん、歌うアイドル・ベーシストに甘んじる気はないようです。ロバーノ先生に鍛えてもらおうという根性が気に入りました。

最後にロバーノのについて少し書いておきます。全曲作曲していますが、なんでこんな曲を作るの?というのもあります。でもこれは今まで述べたとおり、実践指導用の教材でもあるわけですから、私みたいに楽器をやらない人には曲の良さがわからないんだと思います(笑)。今回私はバラードでのロバーノのプレイには惹かれるるものがありました。なかなか味のあるプレイをしていると思いましたよ。

サックスの多重録音のような演奏があったので、なんだろと思っていたら、ネットで調べたところソプラノ・サックスを2本くっつけたようなaulochromeという楽器とのことです。とうとうロバーノはローランド・カークばりの1人サックス・アンサンブルにも手を出してしまっていたのでした。さすがは「テナー・サックスの歴史」の集積です(笑)。

という訳で本作、色々な人のブログを見てみるとやっぱり評価はあまり芳しくないようですが、私は上記のような妄想によって楽しく聴いているのです(笑)。

アルバム名:『JOE LOVANO UsFIVE FOLK ART』
メンバー:
Joe Lovano(ts, straigh-as, taragato, al-cl, aulochrome, gongs)
James Weidman(p)
Esperanza Spalding(b)
Otis BrownⅢ(ds, ankle bells, ascending opera gongs, descending opera gonges)
Francisco Mela(ds, pandero, dumbek, ethiopian ds, ankle bells)

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超マニアック・ネタ!

とうとう山梨県にも新型インフルエンザの患者が出てしまいました。
まあ今のところ特に騒ぐようなこともなく皆さん通常通りの生活を送っています。

さて、今日の話題。「世の中には色々な人がいるもんだな~。」というお話し。こんなグループがいたのか?と思えば、こんなCDを輸入して販売するディスクユニオンも凄いし、これを買った私も私だってことです(笑)。

P30 キューカンバー『ノー・スラムバー』(2004年、Bergland Productions)です。メンバーは、Tor Yttredal(ts,ss,cl)、Stale Storlokken(key)、Mattis Kleppen(b)、Kenneth Kapstad(ds)、Trond Kopperud(ds)です。ドラムは曲によって入れ替わります。

このグループ名とアルバム名にピンときたあなたは凄い!実はウェザー・リポートのアルバム『ミステリアス・トラヴェラーに収録されている《キューカムバー・スラムバー》から取っているのです。

なんでこのアルバムを買ったかというと、ディスクユニオンの新譜チラシ(最近は紙代節約のためか発行していない)にこのアルバムが記載されていて、名前から分かるとおりウェザー・リポートをリスペクトしてウェザーを意識した演奏をしていると書いてあったからです。ウェザー大好きな私は、これは買わねばなるまいと思いましたよ(笑)。

メンバーは全く未知でした。で、今見ればキー・ボードのストーレ・ストーレッケンは北欧ノルウェーのグループ:スーパーサイレントのメンバーで、昨年エレファント9というグループでアルバム『ドゥドゥヴードゥ』を出した人です。この『ドゥドゥヴードゥ』ではザビヌルの曲を取り上げたり、演奏もザビヌル調なものを見せていました。そのウェザー(ザビヌル)愛をもろに出しているのがキューカンバーなのです。

このグループがやっているのは、ウェザー・リポートがマイルスの影響下のもとファンク化を推進していた時期のサウンドです。このファンク化によってウェザーの初代ベーシストのミロスラフ・ヴィトウスが離脱してしまったのは有名な話。その後釜はファンク・ベースを弾くアルフォンソ・ジョンソンです。この頃のサウンドが北欧のクラブ系の人達にリスペクトされるのはわかる気がします。

面白いのはウェザー・リポートの曲はやっていないこと、全曲メンバーのオリジナルです。にも係わらずサウンドは当時のウェザー。ストーレッケンはザビヌルの痙攣弾きとかフレージングとかよく研究していると思います。サックスはさすがにショーターには迫りきれていませんが、こればかりはしょうがありません。ここに展開される今時のウェザー、私は面白いと思います。そしてかなり気に入っています。

P29 そしてこちらは、上記アルバムの前作です。後にディスクユニオン御茶ノ水ジャズ館のアウトレットの中に見つけて即買いしました。キューカンバー・スラムバー(最初のグループ名)の『ニュー・カムバー』(2001年、Bergland Productions)です。メンバーは、上記からKenneth Kapstad(ds)が抜けた4人です。ジャケットが面白い。キューカムバー=きゅうりで顔パック。こちらの1作目の方がすっきりしたサウンドになっています。

ザビヌルが存命のうちに、北欧ノルウェーでウェザー・リポートの魂が復活していたというのは興味深いことです。もう一度言いますが、これを輸入販売したディスクユニオンはエライし、2枚買った私はもっとエライ(笑)!

もしもこのブログを読んだ方で、これらのアルバムを持っている方がいらしたら、是非コメントを入れて下さい。ひょっとしたらウェザー・リポート愛好会を発足するかもしれません(笑)?

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ガーランド、楽しめました!

今日の「高野 雲の快楽ジャズ通信」「レッド・ガーランド特集」
ブログ:「快楽ジャズ通信」 も参照下さい。
雲さんがレッド・ガーランド好きだということで、最初のトークが長かったです(笑)。
ガーランドの魅力をたくさん話してくれました。

「最初から飛ばしますよ。」ということで、
『グルーヴィー』から《ウィル・ユー・スティル・ビー・マイン?》。

これ、アップ・テンポの楽しい曲です。
聴いているとウキウキしてきます。
ガーランドの軽やかにして転がるピアノが良いですね。
チェンバースのズンズン・ベースとアルコのギコギコも良。
アート・テイラーのブラシもチャッチャカ気持ちいいです。
(緑字は、曲を聴いての私の感想などです)

ガーランドのブロック・コードを聴く曲。
『ア・ガーランド・オブ・レッド』から《マイ・ロマンス》
テーマのブロック・コードとソロのシングル・トーンの魅力が味わえる曲です。

一転しっとり落着いて歌い上げます。心に染みます。

マイルスの黄金のクインテット(マイルス、コルトレーン、ガーランド、
チェンバース、フィリージョー)の演奏。
良いピアニストは良いイントロを付けます。その素晴しいイントロを聴く曲。
『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』から《バイバイ・ブラック・バード》

確かに良いイントロだと思います。
続くマイルスのハーマン・ミュートによるソロは文句なし。
続くコルトレーン、当時としては斬新なフレージングだと思います。
このフレージングが私は好きです。
ガーランドのソロは気負わず、かといって緩まずの絶妙の具合。
これってマイルスの音楽観がメンバーに行き届いているんだと思います

優れたブルース弾きガーランドのブルースを聴きましょう。
『アット・プレリュード』から《プレリュード・ブルース》

途中に入るコロコロ・キラキラの速いフレーズがまばゆいです。
リラックスした感じで説得力のあるプレイはいいですね。
前半おとなしめに入り中盤の盛り上げる構成もなかなか。
このライブ・アルバムは初めて聴いたのですが良いですね。

マイルスのアルバムの中のピアノ・トリオ演奏。
マイルスの目があるとシャカリキになって弾くという例。
『マイルストーンズ』から《ビリー・ボーイ》

軽快にして力強い演奏です。気合が入っていると思います。
確かに親分マイルスの前でいいところを見せようとしている感じがします。
フィリージョーのドラムが弾むリズムで気持ちいいです。

最後、何でもないところにホワッとした味わいがあり、それを感じる曲。
『ホェン・ゼア・アー・グレイ・スカイズ』から《マイ・ブルー・ヘブン》

確かに言うとおり味わいがあると思います。
私はこの曲が好きなので、気分よく終了。

<アフター・アワーズ編>
本編で言い忘れたことをひとつ。
ガーランドの演奏はリズミック、それは左利きだったことによるのではないか。
右手のシングル・トーンはバド・パウエルの影響。
左手の和音は、エロール・ガーナーの影響。ビハインド・ビートです。
絶妙なタイミングで入れる和音がリズミック。
これは左利きに拠るところ大なのではないかとのことです。
そしてスピード感は元ボクサーだったからかも?とのことでした。
例としてあげたのが本日最初の曲《ウィル・ユー・スティル・ビー・マイン?》
実は私もリズミックな左手がいいなあと思いながら聴いていたんです。

聴きなれた曲をもう一度聴くのも良いものです。
雲さんの解説を聴きながら聴いていると、色々見えてくるものがあります。
初心者向け番組とはいえ、ジャズを聴きこんだ人にも得るものはあると思います。

ミュージックバード、アンテナと受信器レンタルで月々¥2,100。
ただし1年未満で解約時は違約金あり。
ザ・ジャズch他全10ch。皆さん聴いてみませんか?

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