リリー・マルレーンがお気に入り。
今日の1枚はなぜ買ったのか記憶にない1枚です。数年前、ヨーロッパのジャズCDが注目されているということに気付いた私が慌てて色々買ったなかの1枚です。当時はたいして考えずに買っていたので購入時の記憶はほとんどありません。たぶんディスクユニオンのポップを読んで買ったのではないかと思います。
ラーシュ・デュップラーの『パリンドローム』(1999年rec. JazzHouseMusic)です。メンバーは、ラーシュ・デュップラー(p)、フランク・サッケンハイム(ts,ss)、ダニエル・スピール(b)、ベノ・グリューセンカンプ(ds)です。カタカナ読みは不正確です。ジャケットの色合いが結構好きです。
ドイツのワンホーン・カルテットもので、正統派なジャズが演奏されています。私にはドイツのイメージとして”お堅い”というのがあるのですが、そのイメージの演奏だと思います。メンバー全員の技術や音楽性は高いもので、オリジナル曲を手抜きなくきっちりと聴かせてくれます。中にはフリーな演奏に突入する場面もありますがそれは極わずかで、全体としては難解なイメージはありません。
デュップラーがほとんどの曲を作曲していて、1曲のみサッケンハイムが作曲しています。どの曲も適度な甘さを持った良い曲だと思いますが、演奏のほうは曲の甘さには流されないものです。そしてオリジナル曲以外にただ1曲《リリー・マルレーン》が入っているのです。
この曲のメロディーはとても切なくて美しいのですが、それを生かしつつ逞しい演奏となっています。最初の入りはスローでピアノが美しいです。途中からミディアム・テンポに変わって、テナー・サックスのカルテット演奏になります。そしてテナーソロはこの美メロを力強くスケール大きく吹いていきます。続くピアノ・ソロとベース・ソロも力強いです。
私ってどうやら切なく美しい曲を逞しく演奏するのが好きなようです。聴いているうちに明日への希望が湧くというか、励まされる感じがするんですよ(笑)。
もう1つ気付いたことがあります。ヨーロッパのジャズにおけるイタリア・ジャズについてです。最近雑誌とかではやたらとイタリア・ジャズが取り上げられて持てはやされるのですが、私的にはどうもピンと来ないんですよね。そんなに良いのかな?って感じです。どうも胸には響いて来ないのです。私はフランスや北欧に魅力を感じています。
イタリアのジャズメンで良いと思う人は、エンリコ・ピエラヌンツィとエンリコ・ラヴァは別格として、あとは最近話題のファブリツィオ・ボッソと最近話題にならないアントニオ・ファラオくらいかな~。イディア6も保守的な手堅さが良いのでしょうがそれだけ。その若者版がハイ・ファイブ。まあ、あくまで個人的な感想です。
アルバム名:『PALINDROME』
メンバー:
Lars Duppler(p)
Frank Sackenheim(ts)
Daniel Speer(b)
Benno Glusenkamp(ds)
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