「快楽ジャス通信」の話題など
昨日の「快楽ジャズ通信」は、雲さんが大好きな「フレディ・レッド特集」でした。
番組冒頭。
キャラ立ちしていないフレディ・レッドということで、以下の喩えをしていました。
バド・パウエル、オスカー・ピーターソン、ビル・エバンスが、
ミス・キャンパス蛯原ローサ(笑)さんのようなキャラ立ちした魅力なら、
フレディ・レッドは、
学校の自分の席の隣に座るヨシミちゃん(笑)のような身近な存在の魅力。
番組では近くに座っているディレクター嬢が「なんですか~、それ~っ。」と、
怒っていました(笑)。
私はディレクター嬢はなかなかのキャラだと思っていますよ。
なんたって雲さんと対等以上に渡り合っているんですから(笑)。
< 雲さん からコメントをいただきました。>
ま、隣の席のレッドちゃんは、プレイ面ではたしかにジャズジャイアンツと呼ばれるピアニストに比べれば、強烈なキャラ立ちはしていないかもしれないけど、お手製のお弁当がおいしい(=いい曲を書く)というところが魅力ということで(笑)。
私は肝心な「お手製のお弁当がおいしい(=いい曲を書く)というところが魅力」を書いていませんでしたので、補足しておきます。
今回は選曲の妙を楽しめました。
『ミュージック・フロム・ザ・コネクション』から《フー・キルド・コックロビン》。
フレディ・レッドのキー・ワード「せつなさ」の魅力。
フロントのジャッキー・マクリーン(as)も「せつなさ」では共通。
ほんとにそのとおりだと思いました。
『シェイズ・オブ・レッド』から《セスピアン》。
これはマクリーン(as)とティナ・ブルックス(ts)の2フロント。
渋すぎな組み合わせだと思いませんか?
『サンフランシスコ組曲』からタイトル曲。
番組では雲さんがキーボードを使ってこの曲の魅力を説明してくれました。
こんなアルバム聴いたことがありませんでしたよ。
ワルツの部分が特に好きなメロディーでした。
センチメンタルで甘いんだけど励まされる感じのメロディーが最高。
曲想がどんどん変わるなかなか楽しい曲でした。
雲さんが言うとおりサンフランシスコを一周する感じ。
この曲は、奄美のCD屋 サウンズパルのtakaraさんも好きなのだとか。
これを真中にもってくる。いいですね~。
『アンダー・パリ・スカイ』から《ユー》。
前曲が陽の「せつなさ」で、こちらは陰の「やるせなさ」。
このアルバムから敢えてこの曲とは、雲さんらしい捻りの選曲だと思いました。
う~ん、しっかりしんみりさせていただきました(笑)。
『ロンリー・シティ』より《アフター・ザ・ショウ》。
最後は極普通のハード・バップ、これもまたよし!
テナー・サックスがクリフ・ジョーダン、これまた渋い!
自然体でほんとに楽しそうな雲さんでした。
<アフターアワーズ編>
渋谷タワーレコードのバイヤーさんを迎えての推薦CD3枚の紹介。
頭で流す部分が短く、バックに流す音も小さいので、
ちょっと改善していただければと思いました。
*
話は変わりまして、土曜日の「PCMジャズ喫茶」。
人妻Aさんをゲストに長澤邸での収録でした。
最近は特に突っ込む気にならないので笑いながら聴いていました。
番組冒頭の近況話の中で、岩浪さんが大西順子のライブの話をして、
村井康司さんがスイングジャーナル誌の大西順子ライブレポートで
的外れなことを書いているとか言っていました。
1月頃とか言っていましたが、どの記事か不明です。
久々に「歴史的名盤を検証する」コーナーがありました。
寺島さんはバド・パウエルの演奏を比較したのですが、
その比較については寺島さんの意見に納得。
その話の途中、「高野雲さんが前に番組に出た時、タッチで聴くと言っていたが、
普通はタッチで聴かないですよね。」とか言って笑っていました。
「どうですか?」と振られた人妻Aさんは「フレーズで聴きます。」と、
まあ普通の答えをしていましたよ(笑)。
あの時、雲さんは「タッチで聴く」というよりは、「パウエルの良さは
音が立っているタッチにある」と言っていたと思いますが・・・。
雲さんも「快楽ジャス通信」の番組中で寺島さんを引き合いに出しているので、
そのお返しなのかもしれません(笑)。
上記の寺島さん発言に対して、高野 雲さんが一言もの申しております。
面白くかつ大切なことなので是非ご一読を。⇒ 「快楽ジャズ通信」
「歴史的名盤を検証する」コーナーも今回はいまいちだったと思います。
その後は女性ボーカルだったかな。
以上告げ口レポートでした(笑)。
*
再び話は変わりまして、先日紹介した松田聖子のレコードのお話。
久々に聴いたのですが、
タンノイで聴くとボーカルが真中に”ビシッ”と決まって気持ち良いことこの上なし。
これは正に同軸スピーカーの魅力。定位の良さですね。
バック・サウンドはその後ろに広く展開します。
声のニュアンスもかなりよくわかりました。
って、自分のオーディオ自慢?たまには良いでしょ(笑)。
| 固定リンク
「ラジオ快楽ジャズ通信」カテゴリの記事
- ドルフィーのバスクラ、濃いテーマですよね~!(2009.09.28)
- ダラー・ブランドと中村尚子さんのピアノに和む。(2009.09.21)
- 祝い!第50回。「高野 雲の快楽ジャズ通信」(2009.09.18)
- この時期のマイルスは私も大好きなんです。(2009.09.06)
- 行方さんのジャズ入門も強烈です。(2009.08.30)
コメント
いっきさん
いつもレポートありがとうございます。
ま、隣の席のレッドちゃんは、プレイ面ではたしかにジャズジャイアンツと呼ばれるピアニストに比べれば、強烈なキャラ立ちはしていないかもしれないけど、お手製のお弁当がおいしい(=いい曲を書く)というところが魅力ということで(笑)。
寺島さんの番組に出て、もう少しで1年経ちますが、寺島さんのような大御所が、私ごときの発言を覚えていてくれたんですね。嬉しく思います。
今度はミュージックバードのプログラムガイド誌に反論を書いて挑発してみようかな(笑)。
私の連載は、寺島さんの対向ページだから、きっと寺島さん読むと思うんですよね。
投稿: 雲 | 2009年4月28日 (火) 06時44分
いっきさん、こんにちは。
連休に突入ですね。
フレディ・レッドの良さは「通」じゃないと分らないよ(笑)。
いろいろ聴いてきて「ナルホド〜!」とハマる渋さツーの?
隣のヨシミちゃんより、キャバ嬢の蛯原ローサちゃんが好き!
ローサちゃん後腐れなさそうだけど、ヨシミちゃんは家族ぐるみに
なりそうで、後々、面倒くさい女になりそうだから(笑)
「告げ口レポート」最高です(笑)。
寺島さんオーディオ・マニアでもあるのだから「ピアノのタッチ」は
気にするでしょう?それが聴きたいからオーディオに凝るんだと思うけどな〜。「フレーズを聴く」はiPodを常時携帯しているの雲さんにはフツーのことなんだけどね。フレーズはiPodの方が分かりやすいよ(笑)。
まぁまぁ、寺島さんは何を言ってもいい方なので、"ジャズ面白種"を蒔いたのだと思います。雲さん、軽く遊んであげるのがよろしいかと・・・。
それより「村井さんの的外れな大西順子ライブレポート」ツーのが気になる。岩浪さんも種蒔いたのかな?(笑)。
投稿: tommy | 2009年4月28日 (火) 14時32分
こんばんは。
雲さん。
レッドちゃんの魅力。書き足りない部分がありましたね。すみません。補足しておきました。
PCMジャズ喫茶に雲さんが出演したことにより、寺島さんも色々考えるところがあったんだと思います。だってあの時の放送は楽しかったですから。どうも最近は・・・。
>ミュージックバードのプログラムガイド誌に反論を書いて挑発
最近はそうでもなさそうですが、少し前まで寺島さんはジャズ論争をしたがっていましたよね。ジャズ界活性化のためには論争が必要かもしれませんよ。雲さん一肌脱いで下さい(笑)。
tommyさん。
いよいよ連休が迫ってまいりました。
今年の連休もレコード・ハントに出かけようかな~。
フレディ・レッド渋いッス。
tommyさんはキャバ嬢が好きなんですか?今度、ジャズ・ミーティングのあとにキャバクラ・ミーティングでもしましょうか(笑)?
寺島さんは大衆や庶民の味方なので、オーディオで「ピアノのタッチ」を聴いていたとしても、「フレーズを聴く」と言うんですよ、きっと。まっ、オーディオはシンバル「ジャ~ン」とベースの「ズ~ン」の方を聴いているのかもしれませんが?
雲さんにはジャズ界を盛り上げていただきましょう(笑)。
村井さんの記事はどのことを言っているのかよくわかりません。前回放送時の後藤さんに対するクオシモード分かってない発言といい、岩浪さんも最近はちょっと挑発気味ですよ(笑)。
投稿: いっき | 2009年4月28日 (火) 23時28分
「レコード・ハンティング」予定が合えば一緒に行きたいス。
オイラは、渋谷ユニオン、JARO、だるまやしか知らないから・・・。
あ〜っ、この間ユニオンで見た、中年二人連れの「レコードおじさん」になっちゃうね(笑)。
投稿: tommy | 2009年4月29日 (水) 03時52分
いっきさん、tommyさん
おはようございます。
>寺島さんは何を言ってもいい方なので、"ジャズ面白種"を蒔いたのだと思います。
>寺島さんは大衆や庶民の味方なので、オーディオで「ピアノのタッチ」を聴いていたとしても、「フレーズを聴く」と言うんですよ、きっと。
お二人のご意見、そのとおりだと思います。
私も、「寺島さんは分かっている。だけど、あえて、ああいうこと言っている」ということを前提に、昨日のブログ記事を書いてみました。
あと、村井さんの記事も気になりますねぇ~。
>岩浪さんも最近はちょっと挑発気味ですよ(笑)。
そっか~。
んじゃ、私の番組にゲストにご出演いただく
「アート・ペッパー特集」を企画しましょうか。
前期派の私と、後期派の岩浪さんが交互に音源をかけあい、喧々諤々と
「さらりと深い前期のほうがイイ」
「いや、人間的に成長を遂げた後記のほうがイイ」とやりあうの(笑)。
岩浪さんは一貫して後期派ですからね。
今号のジャズ批評でも、『ザ・トリップ』をベストワンに挙げてますからね。
私もこのアルバムは好きですが、やっぱりペッパーはサーフライドとか、モダン・アートとか、そのへんが好きだな。
それはそうと、tommyさんは、
>フレディ・レッドの良さは「通」じゃないと分らないよ(笑)。
って書いてますが、
フレディ・レッドの書くベタな曲は、通じゃなくても、分かりやすいと思うんだけど……。
だって、「ここで感動してちょ!」という響きとメロディを露骨にドンと持ってくるじゃない。
この分かりやすさは、まるで、ユーミンの歌のサビのようにキャッチーで、多少強引ですらあり、それゆえに、聴きどころを非常につかみやすい構造になっていると思うんですよ。
それに比べて、エヴァンスなんかは、もっとセンスよくオブラートをかけたり、はぐらかしたりするから、本当はレッドよりもはるかに「通」なピアニストなんじゃないかと思っています。
エヴァンスちゃんは、男の誘いを巧みにかわしますが、
レッドちゃんは、純情一直線。感情表現もリアクションもベタで分かりやすい。
てことは、tommyさんは、レッドよりもエヴァンスが好みなんだろうね~。
投稿: 雲 | 2009年4月29日 (水) 08時35分
tommyさん。
「レコハント」は、5/2にユニオン新宿ジャズ館で開催されるブルーノート・セールから開始しようと思っています。セール後合流しましょうか?詳しくはメールにて。
雲さん。
ブログの寺島さんに物申す。まったくそのとおりだと思いました。
岩浪さんとの「アート・ペッパー特集」。私は是非実現してほしいです。
>エヴァンスちゃんは、男の誘いを巧みにかわしますが、
>レッドちゃんは、純情一直線。感情表現もリアクションもベタで分かりやすい
は上手いですね。座布団3枚(笑)!
tommyさんはエバンス好み。なるほど!
投稿: いっき | 2009年4月29日 (水) 18時56分