お店のポップを見て思わず買い!
日曜日、ミュージックバードの公開録音に行く前に、新宿のディスクユニオン・ジャズ館で新譜CDなどを買いました。極最近の気分は中古レコードよりは新譜CDに向いています。年度末セールなので輸入盤は3枚買うと10%OFFですしね。
毎度毎度言いますが、ディスクユニオンのサイトで新譜をチェックしておきました。売れ筋のCDなら、お店に入ってすぐの陳列棚を探せば良いのでしょうが、どうも私が買いたいものは売れ筋じゃないみたいなので、探すのが大変だったりします。
フリー・ジャズの棚もすぐに探します。その後、北欧系の棚とか探してから、楽器ごとの棚を探すという感じで、1時間近く狭いお店の中を行ったり来たり、ちょっと挙動不審かもしれませんね(笑)。
さて何を買ったかというと、チェックしていったものは、デヴィッド・ビニー(as)の『サード・オケイジョン』(ビニー久々の新譜で、凄いメンバーの1枚)と、メルヴィン・ギブス(b)の『エンシェンツ・スピーク』(ピート・コージーやメデスキー参加のエスニック・ラップ・ジャズ)です。内容についてはそのうち紹介します。
今日紹介するのはアトレ・ニーモ/インゲブリクト・ホーケル・フラーテン/ホーコン・ミューセット・ヨハンセンの『コンプリート・コミュニオン』(2006年rec. BOLAGE)です。これはお店のポップ(宣伝の札)を読んで、思わず買ってしまいました(笑)。ジャケットの緑色とあずき色と白色の組合わせもいい感じだと思います。
なんと言ってもメンバーが凄いです。アトレ・ニーモ(ts)、ホーコン・ミューセット・ヨハンセン(ds)はノルウェーのグループ「モティーフ」のメンバーで、インゲブリクト・ホーケル・フラーテン(b)は言わずと知れた「アトミック」のベーシストです。アトミックは相変わらず若者を中心に人気なのですが、モティーフは最近話題になりませんね。どうしているのでしょう?
タイトルからピンときたあなたは偉い!そうです。ドン・チェリーの同タイトルアルバムの再演です。ポップにもありましたが、別に元のアルバムを聴く必要はありません。王道サックス・トリオの演奏に浸れば良いのです。時にはフリーキーな咆哮もありますが、フリーというよりはバップの範疇です。
強靭なベースと手数の多いドラムの上で、どことなく余裕を感じさせるおおらかなテナーのアドリブが気持ち良いです。リズムはクラブ・ジャズやジャム・バンド経由のラウド感を持っていて現代的。ドラムは手数が多い割には上手い按配の音密度になていてうるさくなく、ベースも強靭な割にはテナーを脅かすわけではないです。テナーを包み込む感じかな。テナーも俺が俺がという感じではないですが、きっちり存在感はあります。
3者のバランスがとても良いのがこのサックス・トリオのポイントだと思います。3人の技量が上手くバランスしていて良いのです。そして、忘れてはいけなにのがドン・チェリーの作った曲なのでしょうね。曲を生かしたからこそ、おおらかで広がりもあるサウンドが展開されているのではないかと思います。この雰囲気が私のお気に入りです。
さっき書いたようにお店の中をうろうろしていたのですが、この日はかかっていたCDに’ピンッ’ときてしまいました。そのCDは明日紹介します。
アルバム名:『complete communion』
メンバー:
Atle Nymo(ts)
Ingebrigt Haker Flaten(b)
Hakon Mjaset Johansen(ds)
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