「1980年代のジャズ100CD」!しつこい(笑)?
今日も「1980年代のジャズ100CD」のお話し。
なにはともあれ com-post を見てもらわないと話は進みません。「1980年代のジャズ100枚」が掲載されている「FAMOUS JAZZ CD 21 PROJECT」をはじめとして、注目作クロスレビュー、新譜レビュー、ライブレビュー、コラム、音楽批評と旬なネタが満載です。
ちょっと話は変わりますが、ジャズ批評3月号の後藤さんと私(いっき)の対談で、今注目すべきブライアン・ブレイドやトニー・マラビーを聴いてもらうにはどうしたら良いかという話をしました。今流行のクラブジャズ辺りのリスナーだとなかなか聴いてもらえないのかもしれないなんて話をしました。
そこでです。今回の「1980年代のジャズ100CD」や、これからUPされる1990年代の100枚から聴き始めてもらうというのが有効だと思いました。この20年間で200枚。まずはこの中から適当に選び、順次聴いていてもらいます。そこから人脈とかを辿っていきます。さらに1970年代と2000年代もそれぞれ100枚づつUPされますから、過去に戻るもよし、現在を聴くも良しです。
ここで選考されたCDは、ジャズというものを聴いていく上で何を重視したら良いかを知り尽くした方達が選んだものです。私は拙いなりに約25年間ジャズを聴いてきたのですが、今回の100枚を見てなるほどなあと納得できるものがありました。com-post選考の1970、80、90、2000年の各100枚のCD。是非皆さんに聴いていただきたいです。
さて、「1980年代のジャズ100CD」と選考座談会を読んでの感想。
まず最初に、私は100枚中58枚持っていました。約6割ね~。
実は、1位のクラウス・オガーマンの『シティスケイプ』をまだ持っていなかったので早速HMVのマルチバイ特価にて注文。これが1位とは面白い!
ジャズ批評のブログ・ウォーキングで私が紹介した
マーク・ジョンソンの『セカンド・サイト』が4位。
このアルバムが4位?
当時のジャズライフ誌では人気のバンドだったとか。
ジョンスコ、ビルフリの2ギターは良い!
デイブ・リーブマンの『イフ・ゼイ・オンリー・ニュー』が8位。
これは入手するのに結構苦労した1枚。
これCD化されているのでしょうか?
日野、ジョンスコが頑張っています。
《オータム・イン・ニューヨーク》はリーブマンとジョンスコのデュオ!
私の大好きなドラマー、エルビン・ジョーンズ。
当時よく聴いた『アース・ジョーンズ』が14位。
日野、リーブマンの2フロント。
ケニー・カークランドのピアノも素晴しい。
《スリー・カード・モリー》がカッコイイ。《デイ・アンド・ナイト》が好き!
ジョンスコの『ピック・ヒッツ・ライブ』が22位。
選考会で『スティル・ウォーム』とどっちにするか悩んでますね。
確かにどちらも捨てがたい。
”メガトン・ボム”ことデニチェンでこちら。
『スティル・ウォーム』のオマー・ハキムとダリル・ジョーンズだって、
負けてはいませんよ。ドン・グロルニックが美しい!
25位以内で私が過去にブログで書いたアルバムを4枚ほど挙げてみました。
選考座談会で惜しくも落とされた『クエスト』。
これも当時よく聴いたな~。
リーブマン、バイラークのコンビ+ムラーツ、アル!
益子さんが推薦してくれています。
後藤さん「あれいいけど、暗い。」
う~ん、私はそんなに暗くないと思います。
確かにB面ラストにはおどろおどろしい曲が入っていますけど・・・。
須藤さんは《ドクター・ジキル・アンド・ミスター・ハイド》だけがいいと言ってます(涙)。
この曲は確かに良いんですよ。アル・フォスター作で後に《ザ・チーフ》と改名。
ジキル博士とハイド氏=チーフ=マイルスなのではないかと思っています(笑)。
《朝日のようにさわやかに》がまたカッコイイんですよ。
当時私がよく聴いたワン・ホーン・カルテット3枚。
チックの『スリー・カルテッツ』。上記『クエスト』。
そして、ジョージ・アダムス&ドン・ピューレンの『メタモルフォシス』。
そう言えば100枚の中にジョージ・アダムス&ドン・ピューレン・カルテットがない!
ジョージ・アダムス=ダニー・リッチモンドの『ハンド・イン・ハンド』があるから?
他愛ない感想、ご容赦下さい(笑)。
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コメント
いっきさん、おはようございます。
アナログ盤(レコード)聴いていたら朝になっていました(笑)。
1980年代のジャズは、アナログ盤からCDに移行された時期でもあります。たぶん音の質感が変わって行った事も何らかの影響があったと思うのですが・・・録音システムも変わって行っただろうし。
いっきさんの感想は、スゴク分りやすかった。ジャケ写があるのが、本家より分かりやすかった(笑)。アルバム・タイトルは忘れても、ビジュアルは憶えているからね。こういう投票モノの場合、ビジュアルがあると購入のキッカケになると思います。特に若い人のため必要だろうね。
投稿: tommy | 2009年4月17日 (金) 05時40分
tommyさん。こんばんは。
朝までアナログ三昧とは、うれしいのはよくわかりますがほどほどに(笑)。
1980年代はまさにCDへの移行期ですね。それが影響を及ぼしたことはあると思います。私は好きなのですが、嫌いな人もいるFM音源搭載YAMAHAシンセサイザー(デジタルシンセ)が出た頃であり、EWI(スタイナーホーン)も使われ始めましたね。
そうなんですよね。ビジュアルは絶対必要だと思います。この前「絵」を増やしてほしいと言っておきました。
投稿: いっき | 2009年4月17日 (金) 20時04分
いっきさん、こんばんは。
3年前の記事に今更コメントを付けて恐縮です。
このcom-postに載っている80年代名盤選定座談会楽しく読みました。
僕はこの名盤100選で所有しているのはMilesの「We Want Miles」だけですが、Steve Coleman and Five Elementsの「Sine Die」は彼のサイトでダウンロードしました。どんな難しい位音楽が聴けるのかと思いきや、オープニングの「destination」がえらくポップなので驚きました。この曲は大変気に入っています。さすがに他の曲はここまでポップな曲はありませんが、何回も聴きこめば良さが分かるのではないかと思います。
James "Blood" Ulmerも懐かしいですね。大学時代に彼の「Black Rock」が話題になっており、僕も貸しレコード屋さんで借りた記憶があります。残念ながら当時の僕はインスト物をほとんど聴いたことがなかった為、その良さが分かりませんでした。今聴けば印象も変わるでしょうが。
座談会では当時売れたが今の耳で聴くと微妙にダサいアルバムの特集が興味深かったです。
来月にcom-postが選ぶ「90年代名盤」というイヴェントがあるみたいですが、どのようなアルバムが選ばれるか楽しみです。
投稿: kimt | 2012年7月11日 (水) 21時45分
kimtさん
こんばんは。
>3年前の記事に今更コメントを付けて恐縮です。
いえいえ構いませんよ。懐かしい~(笑)。
『ウィー・ウォント・マイルス』は当時ヘビロテでした。
コールマンの『シネ・fディエ』については、そういうポップな路線を続けていけば、M-BASEももっとリスナーを獲得できたのではないかというようなことを、後藤さんがご自身の著書に書かれていて、私も同感でした。
ウルマーの『ブラック・ロック』は今聴くとアバンギャルドでパワフルで面白いです。ロックというよりファンクで私はこのグルーヴがかなり好きです。サウンドはポップですしね。是非聴いてみてほしいです。
時代の先端が後にダサくなってしまうというのはありますよね。
>来月にcom-postが選ぶ「90年代名盤」というイヴェントがあるみたいですが、どのようなアルバムが選ばれるか楽しみです。
ありますよね。あれから3年。やっとやることになって感激です(笑)。
90年代はジャズとちょっと距離があった頃なので是非知りたい。
8月11日は「いーぐる」へ久々に行こうと思っています。
投稿: いっき | 2012年7月11日 (水) 23時22分