「高野雲の快楽ジャズ通信」のポッドキャスト
高野雲さんの「快楽ジャズ通信」のラジオ放送のポッドキャスト編が始まりました。
↓ココからダウンロードして聴くことができます。
http://www.musicbird.jp/podcast/kairaku_jazz.xml
5分弱の短いものながら番組のプログラムに沿った内容で、番組パーソナリティー高野雲さんと番組を制作しているディレクター嬢(Y.A.さん)がコンビ・トークをしています。
ボケ・ツッコミもなかなかですよ。とは言ってもお笑いコンビではありませんので、念のため(笑)。ジャズメン・ウィメンの聴き所やエピソードをもとに男女ネタにしているところが面白いですね。
ネット上の文字だけでは、高野雲さんのキャラクターの全貌はなかなか知ることができないと思います。でも、声とトークを聴けばそれが一聴瞭然とまでは言いませんが、かなりよくわかると思います。基本は気さくでゆるめなのですが、ジャズの話になるとついつい熱くなる雲さんです(笑)。
ディレクター嬢はラジオでナレーションもしています。ナレーションのしゃべりは落着いてしっとり系。アニメ好きにも絶対受ける女性キャラだと思いうのですがいかがでしょう?ところが、トークになるとハキハキでオキャンな感じになっちゃうのです。このギャップが堪りません(笑)。
ポッドキャスト編も面白いので是非聴いて見て下さい。
今日はポッドキャスト編にちなんで、チェット・ベイカーとエンリコ・ピエラヌンツィの『ソフト・ジャーニー』(1979,80年rec. EGEA)を紹介します。メンバーは、チェット・ベイカー(tp.vo)、エンリコ・ピエラヌンツィ(p)、マウリツィオ・ジャンマルコ(ts)、リカルド・デル・フラ(b)、ロベルト・ガット(ds)です。しばらく前に再発されたので買いました。チェットとピエラヌンツィの組み合わせで買い。
ポッドキャストでも話題になっていましたが、薬漬けのせいでジャケ写のとおりのやつれ具合。この時50か51歳です。隣のピエラヌンツィはこの時30か31歳、この人もその歳にしては老けて見えますよね(笑)
チェットはそのアンニュイなボーカルと優男な感じから、トランペットもたよりない感じだと思われているかもしれません。でも、若い頃はフワット包み込む音ではありますが、結構力強く吹いているのです。その音の説得力は大したものですよ。そして小細工を弄しないストレートな奏法によって、その音が生かされているとも思います。
このアルバムは晩年に近いですから、若い頃の勢いこそありませんがチェットのトランペットの魅力はよく出ています。そしてチェットのもう1つの魅力、アンニュイにして退廃的なボーカルも聴けます。特にピエラヌンツィとのデュオで歌う《マイ・ファニー・バレンタイン》が最高です。ボーカルに続くミュートも甘さを抑えてストレートに迫ってきます。バックのピエラヌンツィのピアノの歌心とスケールの大きさがまた良いですね。
マウリツィオ・ジャンマルコがテナーで負けずに好演しています。この人は初めて聴いたのですがなかなか良いテナーだと思いました。ピエラヌンツィはこの頃からしっかりした表現力を持っていて、だからこそ今や押しも押されもせぬピアニストなのでしょう。デル・フラのベースとガットのドラムだって安定したものです。
チェットの魅力満載の安心して聴けるアルバムだと思います。
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