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「いーぐる」連続講演com-postプレゼンツ「80年代の100枚」①

今日は、土曜日にジャズ喫茶「いーぐる」で催されたcom-postプレゼンツ「80年代の100枚」についてレポートします。

P164_2com-post はジャズ喫茶「いーぐる」に集う有志によるジャズサイトであることは、私のブログに何度か書いています。メンバーは、益子さん(編集長)、後藤さん、村井さん、須藤さん、原田さん、八田さんの6人。他にサポートメンバーの方もいます。

今回のイベントは、そのメンバー6人が80年代の定番=聴く価値があるCD100枚を選考し、com-postに100枚と選考座談会の記事をアップした記念として催されました。com-postの記事も是非読んでみて下さい。トップ・ページの「FAMOUS JAZZ CD 21 PROJECT」という項をクリックすると記事があります。

イベントはメンバー6人がそれぞれ2枚づつアルバムを選んで、曲をかけてメンバー同士で討議するという趣向でした。選んだアルバムはメンバーの個性をよく表していると思いました。以下にそれぞれを紹介していきます。かけた順序は年齢が高い順でした。

ちなみに私は82年からジャズを聴いたので、80年代のジャズはリアルタイムで体験してています。そういった意味で今回のイベントには非常に興味がありました。

<後藤雅洋さん>
スティーブ・コールマン&ファイブ・エレメンツの『シネ・ディエ』
から《ディスティネイション》
ジェイムズ・ブラッド・ウルマーの『アー・ユー・グラッド・トゥ・ビー・イン・アメリカ?』
から《レイアウト》

この2枚、ご自身の著書で何度か紹介されていますので、私は後藤さんのベタな2枚だと思いました(笑)。後藤さんによるとR&Bが好きなのでその流れのリズムの2枚という側面もあるとか。私は、マイルスが70年代に始めたジャズ・ファンク路線の80年代の継承と進化の2枚だと思っています。

P165この『シネ・ディエ』は今入手困難盤らしいです。私はディスクユニオンで中古盤を見つけました。不人気盤なので安かったですよ(笑)。どうしても聴きたい人は、スティーブ・コールマンのサイトから無料でダウンロードできるそうですので、トライしてみてください。私のコールマン初体験は90年の『リズム・ピープル』なのでだいぶ遅いです。M-BASE派としては89年のゲイリー・トーマス『バイ・エニー・ミーンズ・ネセサリー』が最初です。当時聴いてカッコ良いジャズだと思いました。

P167 私のウルマーの初体験はジャズ好きの従兄に薦められた『ブラック・ロック』。その時は今一でした。ウルマー出身バンド、オーネットのプライム・タイム・バンドの方は当時聴いていつしか嵌っていたので、2000年代になってやっと『アー・ユー・グラッド~』を聴いた時には素直に良いと思いました。

<村井康司さん>
ザ・ラウンジ・リザーズの同アルバムから《エピストロフィー》
ジョン・ゾーンの『ネイキッド・シティー』から《Igneous Ejaculation》以下7曲

これも村井さんらしいですね。ご自身著「ジャズの明日へ」の中で「パンクな気分」の前者と「ジョン・ゾーンから「ジャズ」を見る」の中の後者。80年代のジャズを見る上での重要な視点のうちの2枚です。かけた曲もまさに過激な曲で、らしいなあと思いました。

P87 私のラウンジ・リザーズ初体験はまさにこのアルバム。これも上記の従兄から薦められました。この従兄、当時ギターを弾いていて、アイドルが渡辺香津美だったのですから凄いです。私のブログにも書きましたが、当時は安っぽくてダメでした。ジャズを聴き始めたばかりで、スクエアなジャズしか受け入れられなかったのです。しかし今聴くとこの安っぽさが良いんですから、参ります(笑)。中古CDを買いました。

P168 ジョン・ゾーンを聴くようになったのは4年くらい前、「いーぐる」に通うようになってからです。『ネイキッド・シティ』はムシャクシャしたときに、ヘッドホンで大音量で聴くとスカッとします(笑)。後藤さんは閉店後にこれをとんでもない大音量で聴いてスピーカーのスコーカーを飛ばしてしまったことがあるとか。この過激さが後藤さんの怖さです(笑)。村井さんも大音量で聴くと気持ちイイと言ってました。皆さん過激ですね~(笑)。

<須藤克治さん>
ジョルジュ・グルンツ・コンサート・ジャズ・バンド’87の『ハプニング・ナウ!』
から《インナー・アージ》
チック・コリアの『スリー・カルテッツ』から《カルテットNo.1》

私は須藤さんと同年代なので近い体験をしていると思います。ジャズを聴き始めたのは私の方が遅いです。当時のメインストリーム回帰の範疇になると思います。中堅どころのまっとうなジャズですね。前者がジョーヘン、後者がブレッカーのテナーをフィーチュアしているところにも注目。ブレッカー大好き須藤さんらしい選曲です。

ジョルジュ・グルンツのこれは初めて聴きました。当時ビッグ・バンドのブームがあったとのこと。後藤さんによると、当時ジャズ喫茶でビッグ・バンドはあまりかからなかったとのことでしたが、かけたのはギル・エバンスやカーラ・ブレイだったそうです。私も当時聴いたのはギル・エバンス『ライブ・アット・ザ・パブリック・シアター』カーラ・ブレイ『ヘヴィー・ハート』でした。山梨に住んでいて、スイングジャーナル誌やラジオから情報を得ていた割には、我ながらいいところを突いていました(笑)。上記2枚については前にブログに書いています。

P13 『スリー・カルテッツ』これは当時聴きまくりました。ソロのメロディーは今でも所々口ずさめるくらいです(笑)。チックに嵌ったのもこのアルバムのせいです。ブログにも書いていますよね。チックが弾いているピアノがベーゼンドルファーだったとは、ジャケットに明記してあることに気付きませんでした。重厚な音がしている理由がわかりました。

続きはまた明日!

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