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今日は「行方さんの快楽ジャズ通信」(笑)!

昨日は高野 雲の快楽ジャス通信23回目
「ブルーノート1500番台」です。
ゲストはEMIミュージック・ジャパンのレコードプロデューサー行方均さんです。

放送の内容は高野 雲さんのブログ:快楽ジャズ通信をご覧下さい。
かかったCDも紹介されています。

ブルーノート・レーベル生誕70周年ということで、番組でも今回をはじめとして、
何回かに分けてブルーノート特集をやる予定だそうです。

行方さんのトークが渋いですね。淡々と無駄なく要点を話します。

ブルーノートの1500番台は有名です。
これはというものを行方さんが解説していきながらかけます。

まずは雲さんから行方さんへ質問「ブルーノートの魅力とは?」
「レーベルの成り立ちが本質的なものを求めている。
不動の位置。エッセンシャル。モダン・ジャズを体現している。
モダンジャズの深刻なものに触れる。」
など鋭い答えが返ってきました。さすがであります。

1500番台の入口に至るところまでを聴いていこうということです。

まずはスーパースター、ホレス・シルバーとアート・ブレイキーが
初めて出合ったと言って良いこのアルバム。

『ホレス・シルバー・トリオ』から《オパス・デ・ファンク》

今日は曲の感想は書きません。今更説明不要だと思います(笑)。まず聴け!

1500番台は1955年の末から録音が始まり、
1500番から1600番まで欠番2個の98枚からなります。

『ホレス・シルバー・トリオ』は録音が古く、
最初25cm盤(10inch)として出たものを30cm盤に焼きなおしたものです。
1500番台の最初の方はそういうものが多いです。

ここで行方さんからハード・バップ・ムーブメントについて。
「ビ・バップはビートの微細化などの論理的ジャズの革命だったが、
ハード・バップは理屈に走り過ぎたジャズを黒人に取り戻す大衆化運動。」
と言ってました。なるほど納得です。

続いて、
ホレス・シルバー・トリオにホーンをのっけてスーパー・バンドを作るということで、
ブルーノート・オールスターズといったバンド。
アート・ブレイキー・クインテットのライブ・アルバム。

『バードランドの夜』から《チュニジアの夜》

行方さんは「何かが起こっている、ジャズが羽ばたいた夜。」と言っています。
まさにその通りだと思います。

シルバーとブレイキーの音楽が結実しレギュラー・グループへ。
ホレス・シルバー・クインテットの名前のセッション。
ジャズ・メッセンジャーズの名で売り出しました。
これがオリジナルのジャズ・メッセンジャーズのメンバーです。

『ホレス・シルバー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ』から《ザ・プリーチャー》

行方さんは「ハード・バップの一面、極めて情念的な曲です。」と言います。
雲さんからは、ライオンがこの曲を認めなかったという話があり。
歌謡曲っぽいですよねと。
行方さんも甘くて感傷的に過ぎるところがあるとは言いつつも、
好きな曲だと言っていました。

曲終了後。雲さんはモブレイのテナーが歌っていますよねと言い、
行方さんはドーハムが良く、「静かなるケニー』のイメージとは違い
派手なソロをとっていると言います。
ここでシルバーとブレイキーを中核とするサウンドが出来上がりました。

次は、ジャズ・メッセンジャーズのフロント2人モブレイ、ドーハムが
シルバーとブレイキーに伴奏してもらった演奏。

行方さんからは、ドーハムは良い曲をたくさん作っている、
ラテンのリズムをやっていて、クラブで流行っているなんて話も。
2曲続けてかけました。

『ハンク・モブレイ・カルテット』から《アヴィラ・アンド・テキイラ》

ケニー・ドーハム・オクテットで『アフロ・キューバン』から《マイナーズ・ホリデイ》

ディレクター嬢が曲に合わせてのっていたそうです(笑)。

行方さんから「コルトレーンがジャズの本道だと言っていた頃、
こういうのは気持ち良過ぎる、快楽過ぎるということで、軽視され、
知られていなかった。」という話があります。
ブルーノートのアフロ・キューバンなので知られていなかったのだろうとも言います。
若者達のスノビズムに反抗する姿勢、踊っちゃうぜの中で再発見された
アルバムが『アフロ・キューバン』。

そう言えば「PCMジャズ喫茶」で、行方さんのEMIミュージック・ジャパンから
最近「クオシモード」を売ろうとしているなんて話もしていました。
今回クラブ・ジャズの話はその流れで出てきたんでしょう(笑)。
ジャズ批評誌での後藤さんと私の対談でも、「クオシモード」がやっている
《アフロディジア》から、その元となるドーハムの『アフロ・キューバン』の方を
紹介してそこから現代シーンのジャズへ引き込もうなんて話もあります(笑)。
この辺りの話は最近いろいろなところでリンクしています。

これまでかけたものは25cm番として出ていたものなので、
次が30cm盤としての1500番台の入口です。

1500番台は結果としてニューヨークのハード・バップの黄金時代でした。
1500番台の本当の始まりは『カフェ・ボヘミアのジャズ・メッセンジャーズ』から。
30cmLPのために最初に録音されたものです。
そしてここから1500番台にどんどん名作が吹き込まれていくことになります。

初代ジャズ・メッセンジャーズの演奏。
『カフェ・ボヘミアのジャズ・メッセンジャーズ』から《マイナーズ・ホリデイ》

番組最後、行方さんが「こんな素晴しい番組を美女が作っているとは。」
なんて言ってましたよ(笑)。

今日は改めてブルーノートの歴史と素晴しさを確認できました。
選曲も良くて本当にためになって楽しめました。
この続きも是非聴きたいと思いました。

<アフター・アワーズ編>

行方さんから、アルフレッド・ライオンと会った貴重なエピソードを
お聞きすることができました。

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コメント

いっきさん、こんばんは。
行方さんは知的な感じの大人の人でした。
「これ聴いてみたら?」という感じではなく、
「これは買って聴きなさい」という強さも(笑)。
仕事とは言え、行き先がハッキリしているのは、
スパッとしていて、迷いがなくていいですね。
ブルーノートは行方さんがいてくれて幸せだよ。

投稿: tommy | 2009年3月 9日 (月) 02時14分

tommyさん。こんばんは。
>行方さんは知的な感じの大人の人でした。
ラジオで聴いていてもそれはよくわかりました。ダンディーでカッコ良かったです。そして名プロデューサーだと思います。

投稿: いっき | 2009年3月 9日 (月) 20時15分

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