スイングジャーナル4月号
スイングジャーナル4月号に我らが高野 雲さんの記事が掲載されています。
ジャズ楽器基礎知識第12回ベース編②です。ベーシスト雲さんがエレクトリック・ベースについてわかりやすく解説しています。
元祖エレクトリック・ベーシストは、ウエス・モンゴメリーの兄モンク・モンゴメリーだったんですね。初めて知りました。エレベと言えばこの人という人達とその愛器を解説しています。楽器とミュージシャンの表現が一体のものであることがよくわかりました。
そして面白いのがこの記事。
寺島靖国の辛口談話室⑤「ジャズ・ピアニスト山中千尋氏を迎えて(後編)」
寺島さんと山中さんの対談です。前回紙面が足りなかったということで続きの後編。
相変わらずの平行線。お互いに一歩も譲らずです(笑)。意外だったのは山中さんです。NYダウンタウンで人気のクリス・ポッターを高く評価していたのです。そしてこういう一派の人達に対してもまっとうな意見を言っていました。この意見にはまったく同感なのでした。山中さんはもっと保守的なジャズを聴いているのかと思っていましたよ。
寺島さんはと言えば、クリス・ポッターには歌がないからダメだの一点張り(笑)。日本のジャズ・ファンの大半はそういうのは聴かないと言ってますよ(笑)。まあ、そのとおりだとも思いますが、ほんとにそれでいいのでしょうか?という私の意見に関してはジャズ批評2009年3月号の対談「後藤雅洋×いっき、現代ジャズ・シーンの活性化を考える」をご覧下さい。おいおい、また自分の宣伝(笑)?
他にも山中さんが興味深いことを言っていました。
「ブルーノートの1500番台が一番好きかもしれない。昭和歌謡とか(笑)。」
「いままで聴いてきた古い音楽の呪縛を自分の中から解いてみたいという気持ちはあります。なんだかんだ言って私が呪縛に一番はまっているような。」
この「古い音楽の呪縛」については、ジャズ批評2008年11月号の対談「後藤雅洋×高野雲、現代の日本人女性ジャズ・ピアニストを聴いてみた」で、山中千尋のアルバムを聴いてお2人が感じていたものなのではないかと思います。いかかでしょう?
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