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ジャコはエエなあ~!「高野雲の快楽ジャズ通信」

昨日は高野 雲の快楽ジャス通信24回目
「ジャコ・パストリアスの世界です。
ゲストはジャコ研究家でファンサイト「じゃこのめ」の管理人じゃこのめさんです。

放送の内容は高野 雲さんのブログ:快楽ジャズ通信をご覧下さい。
かかったCDも紹介されています。

雲さんとじゃこのめさんが知り合ったきっかけは、
じゃこのめさんから雲さんのサイトへのリンクをお願いしたことだそうです。
ファンサイト「じゃこのめ」はhttp://www10.ocn.ne.jp/~jaco/

雲さんにとってジャコはフェイバリットではないが避けては通れない存在で、
じゃこのめさんには新譜の印象を聞いたりしていたとか。

ジャコは切り口がたくさんあるということで、じゃこのめさんにお任せです。

まずは掴みの1曲。
じゃこのめさんは『ジャコパストリアスの肖像』から入ったのではないそうですが、
サイト上で反響が多く、未だに売れ続けているアルバムからということで、
このアルバムから《ドナ・リー》

やっぱりこれから入りましたか。わかります。
(以降緑字は、曲を聴いての私の感想などです)

雲さんによると聴けば聴くたびに自分のベースはへただと思うそうです(笑)。
じゃこのめさんは楽器をやらないので、
この曲の凄さ(技術的な難しさ)はわからないがエピソードは聞こえてくるとのこと。
私も楽器をやらないのでじゃこのめさんと同じです。

じゃこのめさんは最初ジャコのフレットレス・ベースの音に惹かれたとか。
ここで雲さんからフレットレス・ベースについての解説があり、
続いてじゃこのめさんとジャコのフレットレス・ベースの出会いの話があります。
その出会いの曲がジョニ・ミッチェル『ミンガス』の中の曲で、
《ゴット・マスト・ビー・ア・ブギー・マン》だったとか。

これは昔私もよく聴きました。
やっぱ、いいですよね~。
ジョニ・ミッチェルの浮遊感のあるボーカルと過激なギターも最高。
ジャコのベースが作るサウンドはワン・アンド・オンリー。
このアルバムの中では私も一番印象が強い曲です。
ジャズ・ファンが聴いてもこれはひっかかりますよ。
でも最近のジャス・ファンはこういうのって、ひっかかるのかな~。

曲が終わった後雲さんは「これ、特殊な気分になる。」と言います。
じゃこのめさんは「このベース音のとりこになった。」と言います。
う~ん、わかる、わかるな~、その気持ち。

続いてジャコの特徴。
雲さんがベースを弾きながら具体的に説明してくれるので分かりやすかったです。

まずはピッキングの強さと音の正確さ。
「空ピック」を使っているという話もあり、それは初めて知りました。
続いてハーモニクスの使い方が上手。
それらの特徴がわかる曲ということで雲さんセレクトの2曲を続けて。

ブライアン・メルビン『ナイト・フード』から《エイント・ナッシン・バッド・ア・パーティ》
『ジャコ・パストリアスの肖像』から《トレイシーの肖像》

もう良いとか悪いとかの次元ではないんですよ~。
これがジャコなのです。イイ(笑)!

ハーモニクスはレコードを聴いただけではどうやって弾いているのか、
私にはわからなかったです。
ライブ映像を見てやっとわかったという思い出があります。

曲終了後雲さんは「《トレイシーの肖像》はいつ聴いても美しい。」と言います。
《エイント・ナッシン~》はジャコの指癖の集積。前へ前へ行くフレーズが良いが、
シンセの打ち込みっぽいなんて話も。
じゃこのめさんが「80年代のお気軽感、使い捨て感がある。」と言います。

次はアンサンブルの面白さ。
じゃこのめさんから「ジャコはリズム&ブルース、ブラス・ロックを聴いて育ち、
学んだものをウェザー・リポート脱退後の自分のビッグ・バンドへ生かした。」
という話があります。

82年のオーレックス・ジャズ・フェスティバルに出演するために来日し、
その時、奇行が話題になったという話が出ます。
この話は私もリアルタイムで体験しているので懐かしいです。
薬の影響もあったと言われるが、テンションの高い演奏。

『トゥインズ』から《ソウル・イントロ~ザ・チキン》
ジェームス・ブラウンのブラス部分を担当している方の作曲。

これも何度聴いたかわかりません。
私はジャコの16ビートのウォーキング・ベースだと思っています。
このフレーズを聴くと気分はウキウキ、体が揺れるから不思議です。
テレビでライブを見ましたが、舞台を右へ左へと小刻みなステップで歩いて
演奏するユーモラスな姿が今でも目に焼きついています。
オセロ・モリノーのスティール・ドラムがジャズで演奏されるのを初めて聴きました。
ランディー・ブレッカーのワウワウをかけたトランペットも新鮮でした。
ジャズを聴き始めてまだ1年たっていない頃の私の強烈な体験です。
ちなみにアルバムタイトルはジャコの双子の娘にちなんで付けられています。

曲終了後雲さんは拍手していました。そして「いいなあ~。」と(笑)。
続けて「ジャコのルーツというのは、ノリはR&B、テクニックはビ・バップ。」
と言います。
音のイメージを「底に沈んでうねっていく。」と上手い表現をしていました。
じゃこのめさんからは「ジャズの手ほどきは20歳を過ぎてから受けた。
アイラ・サリバン(ts)のバンドに入ってからジャズをやるようになった。」
という話があります。
雲さんからは「アレンジの奇抜さ、スティール・ドラムをジャズに起用したのも
初めてなのではないか。」という話があります。

続いてジャコの曲の話になります。
《ティーン・タウン》のフレーズなんかは特異らしいです。この曲も私は好きです。
そして話は《スリー・ビューズ・オブ・ア・シークレット》へと。
じゃこのめさんからは複雑な多重録音だけど、一発取りのようにも感じる
という話が出ます。
雲さんは昔コピーしたけれど、臨時記号と転調だらけで難しかったそうです。
転調が入った曲を大好きな私が、この曲を好きな理由がわかりました(笑)。

アレンジの素晴しさを聴いてほしいということで、
『ワード・オブ・マウス』から《スリー・ビューズ・オブ・ア・シークレット》

この曲は文句なしに最高!
私が好きなジャズマン・オリジナル曲の中のベストと言っても良いです。
私はウェザー・リポートのバージョンから入りましたが、
こちらのトゥーツ・シールマンスのハモニカ・ソロ・バージョンも大好きです。
なんと言うのでしょうか、この哀愁のメロディー。最高~~っ!

最後に「これは聴いとけよ!」のオススメ曲。
ジョニ・ミッチェルのアルバムにジャコが参加した4枚の中から、
メセニーをはじめとして凄いメンバー揃いのライブ盤。
契約の関係でウェイン・ショーターの代わりに起用された
マイケル・ブレッカーのソプラノ・サックス・ソロも良いこれということで。

ジョニ・ミッチェル『シャドウズ・アンド・ライト』から《ヘジラ》
時間の関係で途中フェード・アウト。

これは久しぶりに聴きました。
実はこのアルバム、私はあまり聴いていないのです。
これもやっぱりイイですね~。

ジャコパスに関してはじゃこのめさんと雲さんに私もまったく同感です。
こういう感覚って共有しているな~と思った次第です。
今日かかったアルバムはジャコ・ファンの私としては当然全て持っていますよ。
じゃこのめさんともお話してみたいな~、まあいずれお話できるでしょう。

<アフター・アワーズ編>

雲さんのベース演奏で《コンティニューム》から入ります。
さすが!コピーしただけのことはあります。
雲さんはヨレヨレとか言いますが、なかなかの演奏だと思いました。

ここからはディレクター嬢相手に、ベースを実際に弾いての解説でした。
ハーモニクスって元々はチューニングに使うんですね。
私は最初聴いた時、どうやって弾いているのか凄く気になりました。
スライド・ハーモニクスという技もあるとか。
バードランドのテーマ部でジャコが弾いているのもハーモニクス。
人工ハーモニクスまたはピッキング・ハーモニクスと言うそうです。
今日初めて知りました。なるほどそういう技を使っていたんですね。

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コメント

お邪魔いたします。番組レポートありがとうございました。こちらに書き込むのは今回初めてですが、いつもブログは拝見しておりました。
実際の収録に備えて、アンチョコ作ったりして、段取りや、喋る内容を考えていたんですが、やっぱりなかなかイメージどおりにはいかないもんですね。遅刻もしちゃったし(苦笑)。
でも、前もっていっきさんの同録を雲さんから聞かせていただいたのが、非常に役に立ちました。
これからはコメントを書き込んだりするかもしれませんので、よろしくお付き合いください。私のブログからリンクさせていただきますね。

投稿: じゃこのめ | 2009年3月16日 (月) 23時20分

じゃこのめさん。こんばんは。

私も雲さんからじゃこのめさんのことは伺っておりました。今回の放送を聴いてじゃこのめさんのブログへお邪魔しようと思っていたのですが、先手を打たれてしまいましたね(笑)。

私もジャコが好きなので、今回の放送は頷きながら聴いていました。放送は流れもスムースでとてもわかりやすく楽しかったですよ。
そして番組の流れに私の時と同じようなものを感じていたのですが、そういう経緯があったのなら納得です。私の時は話す要点だけは書いていったのですが、あとは雲さんとその場の流れに任せました。

こちらこそよろしくお願いします。
私もじゃこのめさんにリンクさせていただきます。

投稿: いっき | 2009年3月17日 (火) 00時48分

いっきさん、じゃこのめさん、こんばんは。
オイラ、ウッベが好きな保守派なので、エレベのジャコには興味を持たないようにしていたのですが、ついに本日、いーぐる帰りの新宿ユニオンで「ジャコ・パストリアスの肖像」を買ってしまいました(笑)。エレベ解禁?白状するとヴィクター・ウッテンもジャケ買いしてしまいました(笑)。

投稿: tommy | 2009年3月17日 (火) 02時24分

>いっきさん
リンクありがとうございます。収録当日は朝からにわかに緊張してたんですが、幸か不幸か遅刻したことでトントン拍子に収録できました(笑)。

>tommyさん
保守派だったんですか?tommyさんのブログでいろんなアルバムを拝見しましたし、ジャコパス、ウッテン同時買いも白状しましたね。だからtommyさんは間違いなく“真性○○○”ですよ(笑)。

投稿: じゃこのめ | 2009年3月17日 (火) 10時46分

こんばんは。

tommyさん。
ジャコを聴くなら『ワード・オブ・マウス』は絶対聴いて下さい。これこそジャコが頂点を極めた時期で、最高傑作だと私は思います。これを聴くたびに、なんであなんな転落人生を歩んでしまったのかと思います。まあ、私のような凡人には理解できない天才の苦悩がそうさせたのでしょうけど。

じゃこのめさん。
またまた遅れましたが、私こそリンクしていただきありがとうございました。
ラジオ出演は機会を与えてくださった雲さんにほんとうに感謝ですよね。これからはラジオ出演した同志ということでお願いします(笑)。

投稿: いっき | 2009年3月17日 (火) 21時12分

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