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2009年3月

なかなか深いです。「高野雲の快楽ジャズ通信」

昨日は高野 雲の快楽ジャス通信26回目「MJQ特集です。

放送の内容は高野 雲さんのブログ:快楽ジャズ通信をご覧下さい。
かかったCDも紹介されています。

皆さん勘違いしていたのかも知れませんが、今回が詳細レポートのラストですよ。

MJQ=モダン・ジャズ・カルテットは20年近く活動して解散し、
何度か再結成を繰り返しました。
MJQは雲さんにとって個人的に異質な位置づけだそうです。
それはジャズ・メッセンジャーズなどからジャズに入ったので、
管楽器が入ってこそジャズだと思っていたところがあるからだそうです。

MJQはヴァイブ、ピアノ、ベース、ドラムの4人が、
丹精でクラシカルで上品な演奏をしていたので、
最初はなんておとなしいジャズなんだと思ったとか。

ところが聴けば聴くほどじわじわ染みて、
リーダーのジョンルイスの趣味もあって禁欲的、ストイック、丹精な音の佇まいだが、
じわりじわり滲み出る微妙な黒さ、微妙な緩さ、音の綾に気付き
MJQのとりこになったのだとか。

ここでMJQの説明がありますが、省略します。

活動歴が長いので、今回は代表的なものを中心に選曲。

まずはグループならでは一体感、ノリの良い曲。
アルバム『ザ・シェリフ』からタイトル曲

これは初めて聴いたのですが、確かにノリが良い曲ですね。
こういう明るく元気なところから入るのは雲さんらしい選曲だと思いました。
曲のアレンジが凝っているのも聴き所なのでしょう。
(これ以降、緑字は曲を聴いての私の感想などです)

グループならではの一体感と躍動感を聴く、
掴みの良いノリの良い曲ということでの選曲でした。

次はこの曲こそがMJQらしい曲《朝日のように爽やかに》
ジョン・ルイスの考えが演奏に色濃く反映されています。
ジョン・ルイスはニュー・メキシコ州のアルバカーキで育ったそうで、
周りは全て白人一家だったのだとか。
なので趣味も教養も白人ぽくなったそうです。

ルイスのバックグラウンドはクラシック。
バッハ作品集もあることから、バッハに傾倒していたのではないかとのことです。

バッハというと、演奏する時には対位法に悩まされるそうで、
通常右手はメロディを弾き、左手は伴奏で和音や分散和音を弾いて、
右手をサポートをするような形なのですが、
バッハの場合は左手も別なメロディーをとります。
バッハの曲をかけて説明してくれます。
右手と左手が独立したメロディーで合わさって1つの曲になります。

対位法をジャズに取り入れたのはMJQが初めてというわけではありません。
ここでパーカーとマイルスがサボイでやっている《アーリュウチャ》をかけます。
パーカーとマイルスが追いかけっこするような感じでやっています。

MJQが対位法をジャズに最初に取り入れたわけではないですが、
意図的に戦略的にバッハ的なものをバロック的格調をもって取り入れた
グループがMJQです。

イントロはバロック的。
続くテーマ部でのジャクソンのヴァイブに対するルイスのピアノが対位法。
雲さんとディレクター嬢が、左手部と右手部を合わせてキーボードで
弾いてくれたので分かりやすかったです。

アルバム『コンコルド』から《朝日のように爽やかに》

今までそこまで考えずに聴いていました(笑)。
なるほどね~。そう言われるとまた聴き方が変わってきますね。
ジャクソンのソロでのルイスのバッキングも面白く聴こえてきました。

丹精で聴きやすい演奏。
実はパシー・ヒースが良い働きをしているとのことです。

雲さんが好きなポール・チェンバースはパシー・ヒースをお手本にし、
そのポール・チェンバースをロン・カーターがお手本にしたとか。
ヒース⇒チェンバース⇒カーターのサウンドの変化を、
ベーシスト雲さんならではの視点で考察します。
なるほどね。

カルテットだけの演奏はつまらないということで、
オーケストラとの共演で音に厚みを付けているもの。
アルバム『スリー・ウインドウズ』から《ジャンゴ》

こんなアルバムがあるとは知りませんでした。
変化球選曲としてはこれもありですが、これだけ聴くかと言われれば、
ちょっといまいちかな~(笑)。

再結成後の演奏で、編曲が凝っていて面白いと言えば面白いと言ってます。

次はシネジャズ。映画音楽。サウンドトラックです。
アルバム『たそがれのベニス』から《三つの窓》

これはコニー・ケイの小さなシンバルの音が印象的です。
かなりクラシックよりで静的な音楽です。
聴きようによっては退屈する可能性大です(笑)。
この味わいがわかるようになるには時間がかかるかもしれません。

そしてミルト・ジャクソンの話も忘れてはいけません。
コロコロ転がる、涼やかで気持ちの良いヴィブラフォンを味わう曲。
アルバム『ジャンゴ』から《ニューヨークの秋》

私としてはこっちのブルージーなヴィブラフォンがいいなあ~。
やっぱりこういうノリと音使いにジャズ・ファンとして敏感に反応してしまいます。
う~ん、やっぱりこれだよね。

最後の曲。
ミルト・ジャクソンのあだ名「バッグ」は目の下のくま(袋)のことです。
そのバッグ(ミルト)が作ったグルービーな曲
アルバム『ラスト・コンサート』から《バグズ・グルーヴ》

私としてはこういうジャジーな演奏がやっぱり好きです。
バッハ対位法だけだと辛いかな~。
こういう演奏があって、バッハもありというのが私にとってのMJQです。

今回は楽理やうんちくが多かったかな。
でもそれを知ればまた聴き方も深くなると思いました。
こういう具体的な解説は雲さんならではなのだと思います。

<アフター・アワーズ編>

ディレクター嬢。今回の特集でヴィブラフォンの見方が変わったそうです。
クラシックからするとジャズはもっとダサイのかと思ったとか。
ヴィブラフォン、ヴァイブラフォン、ヴァイブ。
今回の放送では色々な言い方をしましたが、どれも正しいということです。

楽譜初見弾きのコーナーです。
楽譜に♭が4つ付いていて難しいそうです。
結構ゆっくりな演奏が意外と良い味わいを出していましたよ。
でもそのあまりにたどたどしい演奏に雲さんがあきれて途中終了(笑)。
その後の展開が良いのにと雲さんは残念そうでした。

ミシェル・ルグランのアルバムの中のマイルスの演奏でお耳直し(笑)。

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日本人ジャズを聴こう 超久々!

久々にこれいきま~す。日本人ジャズを聴こう!とは言っても、今日紹介するアルバムは「日本人ジャズ」という言葉のイメージからは離れたものだと思います。

P144 YAS-KAZ『兎に角』(2006年、POPGROUP recordings)です。これはちょっと異色です。フリー・ジャズのパーカッショニストYAS-KAZがエスニックかつ幻想的なバック・サウンドを作り、その上でトランペットやギターがソロをとるという趣向。ジャケットのイメージがそのままサウンドのイメージをあらわしていると言えなくもありません。

YAS-KAZさんのオフィシャルサイト:http://www.yas-kaz.com/ja.htm

このアルバム、ディスクユニオンの試聴機で聴いて気に入っていたのですが、\3,000出す気になれなくてず~っと買うのを保留していました。結局ディスクユニオンの中古を買うことに(笑)。

YAS-KAZはパーカッションを駆使するだけでなく、シンセや打ち込みも多用しています。非常に低く広がりをもって発せられる太鼓のような音が特に気持ち良いです。トラックによってはエレクトリック・シタールを使ったり、ガムランにつかわれるような打楽器も使ったりするので、東南アジア色が強いですね。そして「和」の響きというか祭りの太鼓をイメージさせるものもあります。

YAS-KAZの作るバック・サウンドだけでも気分はトランス状態に誘われる感じがします。浮遊感、倦怠感、和み感、包まれ感など、う~んなんか気持ちイイぞ!サウンドは北欧クラブ・アンビエント系に属するのでしょうが、テイストは東南アジアであり和なのです。そしてナチュラル自然志向。

《BABBULKUND or KOBAKU-KIBUN》は上記のとおりのバック・サウンドの上で、五十嵐一生のマイルス的な感じのトランペット・ソロが続き、サウンド全体は近藤和明のピアノも含めてハービー・ハンコックの『ディス・イズ・ダ・ドラム』にも通じるものがあります。

《EL ARCO Y LA LIRA》は、バック・サウンドの上でマンデイ満ちるが詩を朗読し、歌詞のない歌を歌います。幻想的な感じですね。琴のような音も聴こえたりします。《VERA》渡辺健のフレットレス・ベースとYAS-KAZのシンセのデュオで、深く美しい響きを持ったトラックです。今堀恒雄のちょっとアウト・フレーズのギターや坂田明のバスクラがフィーチャーされた曲もあります。

参加メンバーは他にも数名いますが、上記のメンバーを見ても一癖二癖あるのがわかりますよね。日本人ジャズと言っても今や一口では説明できないし、こういうユニークな活動をしている人達もたくさんいるのです。

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祝!高野雲さんのメルマガ1000号。

今日はおめでたいことがありました。

サイト:カフェ・モンマルトル の管理人にして、
ブログ:「快楽ジャズ通信」 の主宰者にして、
ミュージックバードの「高野 雲の快楽ジャズ通信」のパーソナリティ。

その我らが雲さんが発行しているメールマガジン1000号を達成しました!

本当におめでとうございます!

そして、カフェ・モンマルトルも3月21日でまる10年経ったそうです。

こちらもおめでとうございます!

私は雲さんと知り合ってからまだ1年経っていませんし、
メルマガも最近の70号くらいしか読んでいません。
つまりサイトとメルマガの歴史の1割以下しか私は知らないことになります。
それにしてもず~っと以前から、サイトとメルマガを続けていたんですね~。
いや~、凄い持続力です。尊敬致します(笑)。

雲さん。これからも楽しい情報を発信し続けて下さいね。
微力なから今後も応援していきたいと思っております。ハイ!

★肝心なことを書き忘れていたので追記します。

メルマガの内容のことです。
これがなかなか濃いのです。
毎回ジャズ・アルバムを1枚選んでレビューをしているのですが、
雲さんが興味を感じているという「音色と空間配列(音のデザイン)」について、
つまり聴き所を、わかりやすく丁寧にかつユーモアも交えて説明してくれるのです。
私なんか読んでいて「なるほどそうか。」と思うことしきり。
なんと1000枚のアルバムをレビューしたことになるんだから凄い!

メルマガ・マニアな視点としては、
おまけとして書いている?「ワタクシゴト」が結構面白かったりします。

話は変わって、久々にアルバム紹介。

P143 ポール・デスモンド『ザ・ポール・デスモンド・カルテット・ライブ』(1975年rec. Verve Music Group)です。メンバーは、ポール・デスモンド(as)、エド・ビカート(g)、ドン・トンプソン(b)、ジェリー・フラー(ds)です。

これは何度も登場している私のジャズ・ガイド本、油井正一さん著「ベスト・レコード・コレクション・ジャズ」でチェックしていたものです。この中古レコードは高田馬場のジャズ喫茶「マイルストン」でも以前売っていて、他のお客さんがこのアルバムについて尋ねたら、マスターは良いアルバムだと言っていました。

今回HMV通販の特価CDを買いました。最近はAmazonよりは、HMVのマルチバイ割引ばかり利用しています(笑)。

さてこのアルバム、油井さんの本に「ジャズを聴きこんだ大人に選ばれそうな1枚。」とあるとおりの内容です。ギター・トリオをバックにデスモンドが趣味の良いアルト演奏をします。肩の力を抜いて飄々とメロディアスなフレーズをスラスラと歌い上げるのを聴くと、気持ちが軽やかになってきます。まるで心地良い春風に吹かれているようです。

ギターはまろやかな音色でデスモントにピッタリ寄り添います。同質なものを持っていると思います。ベースとドラムも軽やかさをいささかも損ねることなくフワフワ、サクサクとサポートしています。ベースがしっかりしたソロをとるのも高ポイントです。

私の好きな曲《ウェイブ》《カーニバルの朝》《ヒアーズ・ザット・レイニー・デイ》なんかは最高ですね。もちろん《テイク・ファイブ》も入っていて、こちらはデスモンドがちゃんとソロをとっています。エスニック風味満載ですね~。ベースのちょっとテクニカルなソロが良いアクセントになっています。このソロをブラインドで聴かせて、最近のヨーロッパ・ベーシストだって言ったら、多分信じると思いますよ。30年以上前の演奏なのにね(笑)。

それからこのCD、ライブ録音にもかかわらず音がとてもクリアで鮮明です。これリマスタリングしたのかな~。30年以上前の録音とはとても思えません。

ジャズを聴きこんだ大人の方におすすめします。

アルバム名:『The Paul Desmond Quartet Live』
メンバー:
Paul Desmond(as)
Ed Bickert(g)
Don Thompson(b)
Jery Fuller(ds)

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蓄音機の調べもいいもんだ。

最近、ミュージックバードのcross culture(11ch-1)を時々聴くようになったのですが、木曜日の23:00~24:00「SPアワー」という番組があり、蓄音機でSPレコードの音を聴くことができることがわかりました。どんな蓄音機でSPレコードをかけるかといえば、東京銀座にあるシェルマンの高級蓄音機です。このお店は蓄音機とSPレコードのお店として有名ですよね。

今日は夭折の名ヴァイオリニスト、ジネット・ヌヴーの特集でした。グラモフォンの高級蓄音機で聴くジネット・ヌヴー。これはこれで1つの世界がありますね~。決してハイ・ファイではありませんが、妙なる調べを聴かせてくれます。こういう音を愛する人達がいるのもわかる気がしました。

SPレコードの音を聴いてみたかったものの、蓄音機とSPレコードを買ってまで聴こうとは思わなかったので、私には良い体験となりました。この番組を聴くのは今日が3回目。これからも聴くことにしようかと思っていたのですが、さっき番組表を見直して気付きました。

来週からこの時間帯は「高野雲の快楽ジャズ通信」に変わるんでした。前にこのことを告知しておきながら、もう忘れていましたよ(笑)。SPレコードも聴きたかったのですが、「快楽ジャズ通信」に変わるのなら文句は言えません(笑)。

「快楽ジャズ通信」といえば、1人で番組を制作しているディレクター嬢が時々登場するのはご存知のとおりですよね。「アフター・アワーズ編」では楽譜初見でキーボードを軽やかに弾いたりする才女なのでありますが、時にはアニメ声で登場してリスナーを喜ばせてくれるというユーモアも持ち合わせています。そのディレクター嬢が実はcross cultureチャンネルでナレーションをしているのです。

「(特別番組)スカパーJSATプレゼンツ~春のミュージックバード祭2009」「話題の高音質CDで甦る20世紀名盤スペシャル ハイクォリティ・サウンド~ROCK LEGEND」のナレーションがそれでした。番組開始冒頭のエコーがかかったナレーション。懐かしラジオチックで思わず笑ってしまいます。この番組は残念ながら明日で終了ですが、他にもナレーションはやっているみたいです。

ディレクターAさん。ネタにしてしまいました。ゆるしてね!

上記の番組。今話題のSHM-CD、HQ-CD、ブルースペックCDでロック・ポップを聴こうというわけですが、地上波に比べれば良いとはいってもやっぱりラジオ音質なので限界があるんですよね。それらの高音質CDの良さがいまいち伝わらないのです。オーディオをやっている人はわかると思いますが、CDプレーヤーでかけて聴くのとは鮮度の差が歴然とあるんですよね~。まっ、こればっかりはしょうがありません。

う~ん、最近どうもジャズ・アルバムを紹介するのがおっくうになっています。なので適当ネタでブログを更新中(笑)!

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私、メカフェチなんです。

私、何を隠そうメカフェチなのです(笑)。
アンプの中身とか見ると、ついついウットリ見とれてしまいます。

一時期オークションに嵌っていました。
だって、昔憧れたオーディオ機器が数千円で落札できたりしたからです。
値段が値段ですから普及機なんですけどそれで良いのです。

それでアンプを落札するとボンネットを外しては中を見て、
独りでフムフムと頷いたり、ニヤニヤするわけです。コワッ!

P139 これはYAMAHAのA-950。
学生時代に買って、就職してからも使っていた機種です。
その後、保護リレー不良となったので廃棄。
写真は懐かしくてオークションで落札したものです。
銅メッキフレームが美しい。
L字型のヒートシンクがなかなかオシャレ。
大型コンデンサーが4つ並んでいてパワフル。
トランジスタを厚い銅板で固定しているのが高級。
などなどと思って眺めるのが楽しいです。

P140 これはTRIOのKA-7100D。
TRIO初のDCアンプの最下位機種。
当時この値段ですら小遣いとお年玉では買えませんでした。
オークションで見て堪らず落札。
メタルキャン・トランジスタというだけでワクワク。
ヒートシンクがフレームと共用の合理化。
入力切替スイッチとフォノEQが背面に取り付けてありノイズ考慮。
プリアンプ部はフロントパネル側の1枚基板にすっきりまとめ。
このクラスにしては大きめのトランス。
などなどと思って眺めるのが楽しいのです。
実はこいつ、パワーアンプ部の小型電解コンデンサーを全て交換し、
半田付けのやりなおしまでしました。

他にいくつも買ってしばらく使ってはオークションで処分の繰り返しです(笑)。

そしてレコードプレーヤーは動くメカ部が直接見えるので、これまた楽しい。

P141これはMICROのMA-505。
とても巧妙な方法で針圧を印加するダイナミック・バランス型の
トーンアーム。根強い人気がある機種です。
これも昔憧れました。手にして使ってみてちょっと感動。
アームの有効長が短いので、ターンテーブルに近づけて
取り付けなければならないのが少々難。
いや~、でもこのメカは見ていて惚れ惚れします。

P142これはPIONEERのPL-50改。
落札したらトーンアームに少しガタつきがありました。
モーターは優秀なのに残念。
というわけで、アームだけはずしてオークションへ。
かわりに元箱入りの一式揃ったMICRO、MA-202を安めに落札。
これもキャビネットの穴を削って、アルミ板を介して取り付けました。
このアームはコンディションが良く、使いやすいものでした。
なかなの仕上がりでしょ。アルマイト仕上げのシャンパン色のアームが美!
これも眺めていて楽しかったなあ(笑)。

実はこれを使っていたときにモーター不良のDP-3700Fも落札してしまいました。
それはモーターを修理して、アームをFR-54に換装して現在に至ります。
まだ東京にいた頃の話です。
甲府に帰ってこなければならす、どちらかを処分することになりました。
これは正直悩みましたよ。悩んで悩んで夜も眠れず。
というのは冗談ですが(笑)、結果DP-3700F改を残しました。

PL-50改はなくなくオークションに出品。良心的な価格ですよ。
これが驚きの展開に!
業者が落札したらしく、すぐに落札価格の1.5倍で出品していたのです。
いかにも良品風に、それも私のセールス・ポイントをそのまま流用して。
それに気付いたのは業者が売ってしまったあとです。
まあ、私も売った以上はとやかく言うことではないのでそのままでしたが、
その手口に驚きましたね。

さて、
今、ジャズ友のtommyさんからレコードプレーヤーを買いたいという相談を
受けています。
メカフェチの私、なんか久しぶりにうずいてます(笑)。
めぼしいオークションをウォッチリストに追加。
自分のじゃないのにそわそわ。
お節介オジサンと化して、tommyさんにあれやこれやと。
私の悪い虫をうずかせないで下さい(笑)。tommyさん!

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スイングジャーナル4月号

スイングジャーナル4月号に我らが高野 雲さんの記事が掲載されています。

ジャズ楽器基礎知識第12回ベース編②です。ベーシスト雲さんがエレクトリック・ベースについてわかりやすく解説しています。

元祖エレクトリック・ベーシストは、ウエス・モンゴメリーの兄モンク・モンゴメリーだったんですね。初めて知りました。エレベと言えばこの人という人達とその愛器を解説しています。楽器とミュージシャンの表現が一体のものであることがよくわかりました。

そして面白いのがこの記事。
寺島靖国の辛口談話室⑤「ジャズ・ピアニスト山中千尋氏を迎えて(後編)」
寺島さんと山中さんの対談です。前回紙面が足りなかったということで続きの後編。

相変わらずの平行線。お互いに一歩も譲らずです(笑)。意外だったのは山中さんです。NYダウンタウンで人気のクリス・ポッターを高く評価していたのです。そしてこういう一派の人達に対してもまっとうな意見を言っていました。この意見にはまったく同感なのでした。山中さんはもっと保守的なジャズを聴いているのかと思っていましたよ。

寺島さんはと言えば、クリス・ポッターには歌がないからダメだの一点張り(笑)。日本のジャズ・ファンの大半はそういうのは聴かないと言ってますよ(笑)。まあ、そのとおりだとも思いますが、ほんとにそれでいいのでしょうか?という私の意見に関してはジャズ批評2009年3月号対談「後藤雅洋×いっき、現代ジャズ・シーンの活性化を考えるをご覧下さい。おいおい、また自分の宣伝(笑)?

他にも山中さんが興味深いことを言っていました。
「ブルーノートの1500番台が一番好きかもしれない。昭和歌謡とか(笑)。」
「いままで聴いてきた古い音楽の呪縛を自分の中から解いてみたいという気持ちはあります。なんだかんだ言って私が呪縛に一番はまっているような。」

この「古い音楽の呪縛」については、ジャズ批評2008年11月号対談「後藤雅洋×高野雲、現代の日本人女性ジャズ・ピアニストを聴いてみたで、山中千尋のアルバムを聴いてお2人が感じていたものなのではないかと思います。いかかでしょう?

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楽しかった~!「高野雲の快楽ジャズ通信」

今日は高野 雲の快楽ジャス通信25回目「ハードバップの魅力です。
ゲストはジャズライター阿部等さんです。

放送の内容は高野 雲さんのブログ:快楽ジャズ通信をご覧下さい。
かかったCDも紹介されています。

阿部さんと言えば、ジャズ喫茶「いーぐる」の常連にして、
テーマを決めて行われる「連続講演」の講演者でもあります。

雲さんは「阿部さんの講演は気持ち良い。」と言います。
私も阿部さんの講演には何度か参加したことがありますが、
確かに気持ち良かったです。
学術、分析的ではない。ジャズ喫茶で和んでいるような雰囲気の講演。
雲さんは「部屋で自分で選んで聴くのと違い、他の人がかけてくるのは面白い。」
とも言っています。

モダン・ジャズ、いわゆるジャズというのはハード・バップと言っても良いです。
今日は阿部さんにハード・バップの気持ち良いものを選曲してもらいます。

とりあえず聴いて見て下さいということで、これぞハード・バップという1曲。

ジャキー・マクリーン『スイング・スワング・スインギン』から
《レッツ・フェイス・ザ・ミュージック・アンド・ダンス》

マクリーンからきましたか(笑)。それもワンホーン。
阿部さんらしい選曲だと思いました。
まあ、これぞハード・バップですね。
(これ以降、緑字は曲を聴いての私の感想などです)

曲終了後、雲さんは「ノリノリで気持ち良かった。」と言います(笑)。
そうでしょう。そうでしょう。
今日は全曲メンバーもきちんと紹介してくれます。

続けてトランペットのワンホーン。

ブルー・ミッチェル『ブルース・ムーズ』から《アイル・クローズ・マイ・アイズ》

これも聴いていてついつい笑みが・・・。
これぞジャズ喫茶選曲ですよ。
今日は気楽に聴けて楽しい予感です。
ミッチェルに続くケリーのピアノも最高にコロコロ鳴ってますよね。
tommyさんブログで知ったのですが、サム・ジョーンのベースはガット弦の音。

阿部さんはこのアルバムが良いのは、ケリーの貢献度70%だと言います。
これはケリーに煽られて、ミッチェルがいつになく良い演奏をしたと言います。
雲さんはピアノのコンピング、相槌といっていいと思うが、これが上手いと。

コンピングの上手いのはということで、
ホレス・シルバー、トミー・フラナガン、バリー・ハリス、ソニー・クラークと
2人でスラスラ挙げていきます(笑)。
阿部さんからソニー・クラークは好不調の波が大きいなんて話も出ます。

ケリーが出てきたのでということで、ケリーのピアノ・トリオ。
「一般的に『ケリー・ブルー』が良いといわれるが良くない。」と阿部さん。
雲さんも同意しています。私もそう思います。
雲さんは、1曲目のベースの「プ~ン」とフルートで気が抜けるみたいなことを
言ってます(笑)。そして「その後のピアノ・トリオは良いんだけどね~。」と続けます。

『ケリー・アット・ミッドナイト』が良いということで、同アルバムから《テンペランス》

このアルバムは私も聴いて一発で惚れました。
私はレコードB面1曲目の《オン・ステージ》が好きです。
フィリー・ジョーの爆ぜるブラシが最高。
チェンバースのズンズン歌うベースがまた良いのです。
これを聴くと自然に体が揺れてきますね。
ベース・ソロ、ドラムのバース交換も最高なのです。
今日は気持ち良いなあ~。

曲終了後、雲さんは笑って「良いですね~。」と言います(笑)。
曲を聴いている最中気になっていたことがあるんだとか?
お2人とも使う擬音が同じなんだそうです(笑)。
ジャズ喫茶育ちの2人に共通するものがあるのだろうということです。

ここで雲さんからハード・バップの詳しい解説が入ります。
説明は省略させていただきます(笑)。

次は雲さん選曲で、スローテンポのバラードです。
雲さん曰く、2管以上のアンサンブルがハード・バップの妙。

リー・モーガンが18歳でデビューした時のアルバム『インディード』から
《ザ・レディー》

これは都会の夜の音楽の雰囲気が漂う曲ですね。
マイルスが目指したそういう雰囲気という意味で、
これがハード・バップの1つの特徴でしょうね。
モーガンのトランペットはやっぱりカッコイイと思います。

2人は「いいですね~。以上。」だそうです(笑)。

最後の曲になる前に、阿部さんがジャズにはまったきっかけの話です。
高校くらいまでロック・ファンで、ビートルズなどブリティッシュ・ロックや
ツェペリンとか聴いていたんだそうです。
ところがウェス・モンゴメリー『フル・ハウス』を聴いてジャズに目覚めたとか。

阿部さんは「ライブで全員乗りまくっていて、何10回、何100回、何1000回
聴いても良い、飽きないアルバム。」と言ってました(笑)。

同アルバムからタイトル曲

確かにこれはジャズの演奏の楽しさの根っこの部分です。
ここから始まったというのが阿部さんらしいと思いました。
ジョニー・グリフィンのテナー、ケリーのピアノのソロは共に素晴しい。
ここにもまたウィントン・ケリーが(笑)。

今日はお2人が言っていた
「昔のジャズ喫茶の雰囲気を醸し出していて楽しかった。」
に尽きると思いました。

<アフター・アワーズ編>

最近はディレクター嬢の「快楽ジャズ通信。アフター・アワーズ編。」
が恒例になったようですね(笑)。

阿部さんからリー・モーガンは盛り上げ方が上手く、
コーラスごとに考えていて、メリハリがあるという話があり、
雲さんからは遊ぶところもあるなんて話があります。
お2人ともリー・モーガンのアルバム『キャンディ』が好きだとか。
ジャズ好きオヤジの会話ですな(笑)。

ディレクター嬢のエレピと雲さんエレベで《キャンディ》の演奏。
確かにカワイイ曲ですよね。なかなか良い感じです。
ディレクター嬢は最後の方、ちょこっと前ノリな部分も。
それと、ディレクター嬢は曲のカワイさに気分をよくして、
ついついテンポが速くなっていっちゃたようです(笑)。

さて、快楽ジャズ通信も始まってから来週で半年経ちます。
私は毎回レポートしてきましたが、来週で一応区切りを付けたいと思います。
来期からはレポートはせず、軽い感想程度にとどめますのでヨロシク!

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久々にオーディオの話題

オーディオの話題が少なくてごめんなさい。最近はオーディオにはそれほど積極的ではありません。オーディオに求めるものが減ってしまったのです。

P133 今日はレコードプレーヤーの話。予備機のDP-3700F改。改というのはアームをFR-54に付け替えたからです。写真のとおり取り付けには一工夫しました。ターンテーブルのDP-3000はメンテナンス済みで、それを拙ブログに書いたら結構反響がありました。その記事はhttp://ikki-ikki.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_c611.html

P134 見た目はそれほど悪くなかったと思いますが、やっぱりキャビネットDK-100に取り付けたいと思っていました。気まぐれで極たまにYahoo!オークションをチェック。今回安く出品されていたDK-100に遭遇したので入札し、ちょっと競争があったものの安く落札できました。で、今日ターンテーブルとアームを載せ替えたというわけです。

P135 この機会にということで、今まで使っていたDP-80+FR-64fxを予備機に回し、DP-3000+FR-54をセットしました。たまには動かしてやらないとね。ターンテーブルシートは東京防音のハネナイト製のものに交換しました。使っていなかったのに表面に擦れみたいなものがありますが、まあいいや。

この組み合わせは当時のベストセラーだけあっていい仕事をしていると思います。ブレーキ機構がないので、ターンテーブルが停止するまでに時間がかかりますがよしとしましょう。アームFR-54はシンプルにして高精度。気に入っています。

P136 ついでに今使っているカートリッジの話もしておきましょう。このカートリッジはシュアーのM85Gです。知る人ぞ知る秋葉原のラジオセンターにある平方電気 のケーブル職人中村さんに薦めていただいたカートリッジです。

「ジャズを聴くならMMの方が良いですよ。」なんて会話から始まって、「シュアーの良いカートリッジがあるんですけど聴いてみますか?」ということになり奥から取り出してくれたのがこれです。特に高価なカートリッジではありません。針だって接合型の丸針です。でもこれは正真正銘アメリカで製造したもので、今のメキシコ製ではありません。特に凄い音ではない普通の音なのが良いところです。私がこれを買ったのはもうだいぶ前のことですから、平方電気にはもう在庫はないと思います。

P137 面白い特徴があります。針ノブを取るとご覧のとおりの形状で、黒いボディーと鉄のホルダーに分離されているのです。

そしてこのボディー部分というのは、実はM70、M75、M91などと同じ形状なのです。多分中身も同じだと思います。量産品はこのボディーの外側にプラスチックのネジホールド部分をくっ付けていたのです。つまりボディーを共用にして、量産効果によるコストダウンを図っていたというわけです。

だから、上記の針がそのまま挿せます。写真はM70B用針N70Bを挿したところです。上から見るとちょっと見た目はよろしくないのですが、使用には問題ありませんでした。このボディーさえあれば色々な針を差し替えて楽しめるんじゃないでしょうか?

P138 この写真を見れば私が言っていることはわかっていただけると思います。ちなみに、M95、M97、V15とはボディーの形状が異なりますので、お間違えなく。

それから、アームケーブルもTHERMAXケーブルを使用した平方電気のものを使っています。

「analog」誌No.23を見ていたら、シェルリード線の比較試聴記事があり、平方電気特製の評判が良いようなので買いたくなりました。これまではもっぱらオーディオテクニカのPCOCC:AT6101だったのですが、別なのを試してみるのも良いかもしれませんね。

レコード再生はいろいろな付加的な面白さがあるからやめられません。

もうひとつオマケ。「analog」誌No.23を見ていたら、昔一度だけ行ったことがある神田のジャズ・レコード屋さん「アディロンダック」が、ジャズ喫茶になってオープンしているという記事がありました。お話好きの店主がいたのですが、ジャズ喫茶のほうがむいているかも(笑)?レコードも少量ながら販売しているようですね。今度行ってみようかな~。

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今日はお墓参り。

今日は桜が開花しました。観測史上3番目の早さなのだそうです。

P126 近所の桜もご覧のとおり少し咲き始めました。

青空に桜が映えますね。

桜が咲くとなんか気分がよくなりますよね。

P127 さて今日はお彼岸ということでお墓参りです。

母方の祖先が眠るつつじヶ埼霊園から甲府盆地を眺めると。
ご覧のような良いお天気。

朝は雨が降っていたのですが、午後には雨も上がり晴れました。

P128

途中父方の親戚のお墓参りをしてから、

私の父、母、祖父、祖母が眠るお寺へ。

お寺の庭にはスモモの木があり、白い花が満開でした。

バックの青空もきれいでしょ。

P129 帰りにちょっと寄り道。県民の森公園にある南伊那ヶ湖へ。

途中のワインディングでついつい血が騒ぎ。

ちょっと攻めてしまいました(笑)。

P130 すぐ近くにある菖蒲池にはなんと白鳥が!

たった1羽だけ。ここに住み着いているのでしょうか?

見に行くと近づいてきました。純白でキレイ!

P131_2 エサでもくれると思ったのかも。

残念ながらエサはありませんよ。

エサをくれないとわかったら、スイスイと行ってしまいました。

池には大きな錦鯉もいます。白鳥と錦鯉が並んで泳ぐの図です。

というわけで、気持ちの良いお墓参りとなりました。

話は変わって、「花畑牧場の生キャラメル」

P132 甲府の岡島デパートで北海道物産展があり人気らしいです。
初日には200人が並んだんだとか。
そこで生キャラメルも売っています。早速入手してもらいました。
何種類かあるらしいですが、これはプレーンです。

私、この度初めて食べます。お味のほうは?
美味しいです。噛むとアッという間になくなります。
ハチミツ味が濃いですね~。私はハチミツ味がちょっと苦手なので・・・。
それから甘~い。
私にとっては、何度も食べたくなるというほどのものではなさそうです。

なるほど!これが噂の「花畑牧場の生キャラメル」ねっ。

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これいっときますか。

昨日は鼻水で大変なことになっていたのですが、今日はなぜか特に問題はありません。アレルギーってなんだかよくわかりません。一応ひと安心です。

P124 さて、今日はこのアルバムを紹介しておきましょう。私が追っかけている数少ない人の中の1人ジム・ブラックAlasNoAxis『ハウスプラント』(2008年rec. WINTER & WINTER)です。メンバーは、クリス・スピード(ts)、ヒルマー・ジイェンソン(g)、スクリ・スベリソン(b)、ジム・ブラック(ds,laptop)です。

今回のアートワークはアルバム『スプレイ』と同様に奈良美智の絵になっています。今回の絵、以前の作風とは変わってきていますね~。

ちょっと話は横道にそれます。奈良さんがNYの地下鉄の駅に落書きをしたとかで2月末に逮捕された事件。皆さんはご存知ですか?私は昨日知ったのですが、この件に対してご自身のブログに意見を書いています。絵のイメージから奈良さんてもっとやんちゃな人かと思ったのですが、そうではないことがわかりました。
ブログ:http://harappa-h.org/modules/xeblog/?action_xeblog_index=1&cat_id=4

話は戻って、今回のアルバム。前作以上にポップ度がUPしています。即興要素もさらに減っています。こうなるとイメージ的にはボーカルのいないロックです。テナーで歌を歌っている感じなのです。ますますいわゆるジャズから離れていってしまってます。こうなると最早普通のジャズ・ファンに無理して薦めるものではない気がします。

メロディーもこのグループ独特なもので、フォーク・ロック系のメロディーと言えば良いのかな~。このグループを聴いたことがある人にとっては、これまでの流れに沿ったものであることはわかるはずです。それにしても似たような曲が多いので、初めてこのアルバムを聴く人は全部同じ曲に聴こえるのかも(笑)。

う~ん、今回はどうも今一インパクトが・・・、私自身このグループのサウンドに慣れたのかな~。でも穏やかな感じはしますよね。胸に迫ってくる何かが少し減少したようで、イケイケ路線の私としてはちょっと残念。とはいえ、グループとしての熟成が進んだということで、ここはひとつじっくり聴いてみることにしましょう。

’com-post’で益子さんがこのアルバムのレビューを書いていますので、そちらも参照願います。http://com-post.jp/index.php?itemid=220

P125 残念なことが1つあります。WINTER & WINTERのパッケージはこれまでプラスチックを使わないものだったのに、今回CDホルダー部分がとうとうプラスチックになってしまいました。不況の波はここまで押し寄せているのでしょうか?

アルバム名:『HOUSEPLANT』
メンバー:
Chris Speed(sax)
Hilmar Jensson(g)
Skuli Sverrisson(b)
Jim Black(ds, laptop)

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かっ、花粉症が・・・。

22歳の時に突然発症した花粉症。
当時は今ほど花粉症の人は多くありませんでした。
花粉症が世の中に認知されはじめた頃です。
流行に敏感な私。しっかり流行に乗ったのです(笑)。

翌年は就職して茨城に引っ越したおかげで、花粉症の症状は軽減されました。
山梨のスギ花粉と茨城のスギ花粉は違うのです。多分?
アレルギーって風土が変わると症状も変わるものだと思います。
だから茨城に住んでいる間は花粉症は軽いものでした。

しかし山梨に帰ってきてからは不安がありました。
昨年はそれほどひどくなかったのでちょっと安心したのですが、
去年は花粉が少なかったからなのかもしれません。
だけど今年はちょっとヤバイ展開になっています。

2月の暖かくて風が強かった日(春一番が吹いた日?)
いきなり花粉症が悪化しました。
私の場合まず鼻水が怒涛の如く噴出します。
そして目もかゆくなります。
でもそれは翌日にはなんとか治まったので一安心。

そして今日です。
鼻水が・・・止まりません。くしゃみ連発でございます。
このままでは、ティシュペーパーの1箱をアッという間に使い果たしそうです。
鼻の下はもう真っ赤になってしまいました。

こんな状態なので、ジャズについてブログを書く気がおきません。
おやすみなさい。

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今日はそれなりに+!

今日はミュージックバードのcross culture(11ch-1)で、「谷村有美のそれなりに+」(火23:00~24:00)を聴きながらこれを書いています。

この番組を聴こうと思ったのは、高野雲さんの「快楽ジャズ通信」が今度同チャンネルで毎週木曜日23:00~24:00に放送されることになったからです。ミュージックバードの番組表を見ていたらいくつか気になる番組があり、谷村有美の文字が目に入ってきたのです。

谷村有美は昔カー・オーディオ(KENWOOD)でよく聴きました。前にブログで平松愛理のことを書いたのですが、この2人はアルバムが出る度にCDをレンタルしては、せっせとカセットにダビングして、ドライブの時に聴いていたのです。

カー・オーディオで聴いたのはもっぱらJ-POP。ドリカム、槙原教之、松任谷由実、杏里、森川美穂、稲垣潤一、米々クラブ、松田聖子などなど、当時はジャズよりJ-POPのほうを多く聴いていました(笑)。

話は戻って番組の話。谷村有美と言えば、今や日本マクドナルドの代表取締役会長兼社長の奥さん。セレブですよね。なのに、ラジオから聴こえるトークは、何というお気楽さなのでしょう。まあ、番組名をみると「それなりに+」ですから納得です。この暗いご時勢にこの明るさはなんじゃー。「ガハハハハッ」と豪快に笑ったりします。セレブですよね?

とは言え不景気が気にならないのはセレブなのなかな?それにしてもこのくらい明るくやってくれると気持ちエエッ!暗い気持ちなんか笑飛ばしちゃえという気分になりました。谷村有美ってこんなキャラの人だったのか~。

P123 では谷村有美のアルバムを1枚紹介します。『Hear』(1989年、CBS SONY)です。なぜこの1枚にしたかというと、《明日の恋に投げKISS》《がんばれブロークン・ハート》という、当時TVでよく流れていた2曲が入っているからです。

特に《がんばれブロークン・ハート》は私の美メロのツボにはまっています。せつなさと明るさが同居していて、聴いているとやる気が湧いてきます。続く《傘を持ってでかえけよう》がこれまた憂い漂うロマンティックな曲。それをひきたてる転調が最高なんですよ。この2曲は谷村有美ではなく西脇辰弥の作曲ですね。

その次の《BOY FRIEND》はいかにも谷村有美という曲でこれも悪くないです。《HALF MOON》もいいなあ。う~ん、結局みんな私好みの曲だったりします(笑)。ビートが効いた曲も入っていますしね。バックはCBS SONYならではのスタジオ・ミュージシャンが固めていて上質なフュージョン・レベルです。打ち込みが少ないところも良いです。

肝心の谷村有美の声はというと、鼻に抜けた感じのフワッとしたハイ・トーン・ボイスで、好き嫌いは分かれるかもしれませんね。私は嫌いではありません。聴いたことがある人はわかると思いますが独特な声ですよね。

cross cultureチャンネルの音質は、THE JAZZチャンネルと比べるとやっぱりかなり落ちますね。「谷村有美のそれなりに+」は気に入ったので、たまには聴くことにします。

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ジャコはエエなあ~!「高野雲の快楽ジャズ通信」

昨日は高野 雲の快楽ジャス通信24回目
「ジャコ・パストリアスの世界です。
ゲストはジャコ研究家でファンサイト「じゃこのめ」の管理人じゃこのめさんです。

放送の内容は高野 雲さんのブログ:快楽ジャズ通信をご覧下さい。
かかったCDも紹介されています。

雲さんとじゃこのめさんが知り合ったきっかけは、
じゃこのめさんから雲さんのサイトへのリンクをお願いしたことだそうです。
ファンサイト「じゃこのめ」はhttp://www10.ocn.ne.jp/~jaco/

雲さんにとってジャコはフェイバリットではないが避けては通れない存在で、
じゃこのめさんには新譜の印象を聞いたりしていたとか。

ジャコは切り口がたくさんあるということで、じゃこのめさんにお任せです。

まずは掴みの1曲。
じゃこのめさんは『ジャコパストリアスの肖像』から入ったのではないそうですが、
サイト上で反響が多く、未だに売れ続けているアルバムからということで、
このアルバムから《ドナ・リー》

やっぱりこれから入りましたか。わかります。
(以降緑字は、曲を聴いての私の感想などです)

雲さんによると聴けば聴くたびに自分のベースはへただと思うそうです(笑)。
じゃこのめさんは楽器をやらないので、
この曲の凄さ(技術的な難しさ)はわからないがエピソードは聞こえてくるとのこと。
私も楽器をやらないのでじゃこのめさんと同じです。

じゃこのめさんは最初ジャコのフレットレス・ベースの音に惹かれたとか。
ここで雲さんからフレットレス・ベースについての解説があり、
続いてじゃこのめさんとジャコのフレットレス・ベースの出会いの話があります。
その出会いの曲がジョニ・ミッチェル『ミンガス』の中の曲で、
《ゴット・マスト・ビー・ア・ブギー・マン》だったとか。

これは昔私もよく聴きました。
やっぱ、いいですよね~。
ジョニ・ミッチェルの浮遊感のあるボーカルと過激なギターも最高。
ジャコのベースが作るサウンドはワン・アンド・オンリー。
このアルバムの中では私も一番印象が強い曲です。
ジャズ・ファンが聴いてもこれはひっかかりますよ。
でも最近のジャス・ファンはこういうのって、ひっかかるのかな~。

曲が終わった後雲さんは「これ、特殊な気分になる。」と言います。
じゃこのめさんは「このベース音のとりこになった。」と言います。
う~ん、わかる、わかるな~、その気持ち。

続いてジャコの特徴。
雲さんがベースを弾きながら具体的に説明してくれるので分かりやすかったです。

まずはピッキングの強さと音の正確さ。
「空ピック」を使っているという話もあり、それは初めて知りました。
続いてハーモニクスの使い方が上手。
それらの特徴がわかる曲ということで雲さんセレクトの2曲を続けて。

ブライアン・メルビン『ナイト・フード』から《エイント・ナッシン・バッド・ア・パーティ》
『ジャコ・パストリアスの肖像』から《トレイシーの肖像》

もう良いとか悪いとかの次元ではないんですよ~。
これがジャコなのです。イイ(笑)!

ハーモニクスはレコードを聴いただけではどうやって弾いているのか、
私にはわからなかったです。
ライブ映像を見てやっとわかったという思い出があります。

曲終了後雲さんは「《トレイシーの肖像》はいつ聴いても美しい。」と言います。
《エイント・ナッシン~》はジャコの指癖の集積。前へ前へ行くフレーズが良いが、
シンセの打ち込みっぽいなんて話も。
じゃこのめさんが「80年代のお気軽感、使い捨て感がある。」と言います。

次はアンサンブルの面白さ。
じゃこのめさんから「ジャコはリズム&ブルース、ブラス・ロックを聴いて育ち、
学んだものをウェザー・リポート脱退後の自分のビッグ・バンドへ生かした。」
という話があります。

82年のオーレックス・ジャズ・フェスティバルに出演するために来日し、
その時、奇行が話題になったという話が出ます。
この話は私もリアルタイムで体験しているので懐かしいです。
薬の影響もあったと言われるが、テンションの高い演奏。

『トゥインズ』から《ソウル・イントロ~ザ・チキン》
ジェームス・ブラウンのブラス部分を担当している方の作曲。

これも何度聴いたかわかりません。
私はジャコの16ビートのウォーキング・ベースだと思っています。
このフレーズを聴くと気分はウキウキ、体が揺れるから不思議です。
テレビでライブを見ましたが、舞台を右へ左へと小刻みなステップで歩いて
演奏するユーモラスな姿が今でも目に焼きついています。
オセロ・モリノーのスティール・ドラムがジャズで演奏されるのを初めて聴きました。
ランディー・ブレッカーのワウワウをかけたトランペットも新鮮でした。
ジャズを聴き始めてまだ1年たっていない頃の私の強烈な体験です。
ちなみにアルバムタイトルはジャコの双子の娘にちなんで付けられています。

曲終了後雲さんは拍手していました。そして「いいなあ~。」と(笑)。
続けて「ジャコのルーツというのは、ノリはR&B、テクニックはビ・バップ。」
と言います。
音のイメージを「底に沈んでうねっていく。」と上手い表現をしていました。
じゃこのめさんからは「ジャズの手ほどきは20歳を過ぎてから受けた。
アイラ・サリバン(ts)のバンドに入ってからジャズをやるようになった。」
という話があります。
雲さんからは「アレンジの奇抜さ、スティール・ドラムをジャズに起用したのも
初めてなのではないか。」という話があります。

続いてジャコの曲の話になります。
《ティーン・タウン》のフレーズなんかは特異らしいです。この曲も私は好きです。
そして話は《スリー・ビューズ・オブ・ア・シークレット》へと。
じゃこのめさんからは複雑な多重録音だけど、一発取りのようにも感じる
という話が出ます。
雲さんは昔コピーしたけれど、臨時記号と転調だらけで難しかったそうです。
転調が入った曲を大好きな私が、この曲を好きな理由がわかりました(笑)。

アレンジの素晴しさを聴いてほしいということで、
『ワード・オブ・マウス』から《スリー・ビューズ・オブ・ア・シークレット》

この曲は文句なしに最高!
私が好きなジャズマン・オリジナル曲の中のベストと言っても良いです。
私はウェザー・リポートのバージョンから入りましたが、
こちらのトゥーツ・シールマンスのハモニカ・ソロ・バージョンも大好きです。
なんと言うのでしょうか、この哀愁のメロディー。最高~~っ!

最後に「これは聴いとけよ!」のオススメ曲。
ジョニ・ミッチェルのアルバムにジャコが参加した4枚の中から、
メセニーをはじめとして凄いメンバー揃いのライブ盤。
契約の関係でウェイン・ショーターの代わりに起用された
マイケル・ブレッカーのソプラノ・サックス・ソロも良いこれということで。

ジョニ・ミッチェル『シャドウズ・アンド・ライト』から《ヘジラ》
時間の関係で途中フェード・アウト。

これは久しぶりに聴きました。
実はこのアルバム、私はあまり聴いていないのです。
これもやっぱりイイですね~。

ジャコパスに関してはじゃこのめさんと雲さんに私もまったく同感です。
こういう感覚って共有しているな~と思った次第です。
今日かかったアルバムはジャコ・ファンの私としては当然全て持っていますよ。
じゃこのめさんともお話してみたいな~、まあいずれお話できるでしょう。

<アフター・アワーズ編>

雲さんのベース演奏で《コンティニューム》から入ります。
さすが!コピーしただけのことはあります。
雲さんはヨレヨレとか言いますが、なかなかの演奏だと思いました。

ここからはディレクター嬢相手に、ベースを実際に弾いての解説でした。
ハーモニクスって元々はチューニングに使うんですね。
私は最初聴いた時、どうやって弾いているのか凄く気になりました。
スライド・ハーモニクスという技もあるとか。
バードランドのテーマ部でジャコが弾いているのもハーモニクス。
人工ハーモニクスまたはピッキング・ハーモニクスと言うそうです。
今日初めて知りました。なるほどそういう技を使っていたんですね。

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アキコ・グレースさんのライブ・レポートです。

昨日のブログに書いたとおり、JAZZ-IN-ALONEアキコ・グレースさんのピアノ・トリオの演奏を見てきました。

最初に私のアキコ・グレースさんに関するお話から。アルバム『マンハッタン・ストーリー』を買って聴いたあとは、『フロム・オスロー』を買いそびれて、それっきりご無沙汰になっておりました(笑)。

それがなぜ最近興味を持ったかというと、高野雲さんのラジオ番組「快楽ジャズ通信」にグレースさんがゲスト出演したことと、雲さんに誘っていただいた『ピアノリウム』発売記念パーティーにて、グレースさんとお会いしたからです。このパーティーの翌日がミュージックバード「快楽ジャズ通信」のゲスト出演時の放送日でした。

上記については拙ブログの記事以下を参照下さい。
パーティー:
http://ikki-ikki.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-3103.html
「快楽ジャズ通信」ゲスト出演:
http://ikki-ikki.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-ef5d.html
http://ikki-ikki.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-49ef.html

「快楽ジャズ通信」で聴いた『ピアノリウム』は気に入ったので、CDを買って聴いてからライブに行くことにしました。

前置きが長くてすみません。

なお、デジカメを持っていくのを忘れたので画像なしです。ご容赦下さい。

昨日のライブのメンバーは、アキコ・グレースさん(p)、納浩一さん(b)、藤井学さん(ds)です。実は納さんのベースを生で聴いてみたいというのもありました。

さてライブが始まる少し前にお店につき、ライブチケットにはワン・ドリンク付だったので、お決まりの生ビールを注文(昨夜は風邪が強くて寒かったのに、笑)。カウンターに案内されたので、ステージと離れた反対側で見ることになりました。しばらく待つとライブが始まりました。グレースさんは黒のベルベット?のジャケットと黒のパンツというクールなスタイル。納さんって小柄で華奢な方だったんですね。

1曲目は確か《金の耳飾》?いつものごとくお酒が入っていると記憶がいいかげんになってしまうので間違っていたらゴメンナサイ!最初は私もちょっとボーッと聴いていたのですが、次のグレースさんオリジナル、その次の曲と聴くうちにだんだん演奏の内容が耳に入ってきました。3曲やった後グレースさんのMCが入りました。トークは少なめ簡潔です。

さて、グレースさんの演奏なのですが、アドリブが盛り上がってくると湧き出てくるフレーズを、そのテクニックで一気呵成に弾ききるところに聴き入って(見入って)しまいました。鍵盤を下から上へと一気に駆け上がるのなんかは気持ち良いです。こう書くと単にテクニックだけと思うかもしれませんが、演奏の中でちゃんとグレースさんの表現に納まっていると私は思いました。ただCDだけ聴くとその辺りは見えてこないかも?

これを聴いて私はコルトレーンの「シーツ・オブ・サウンド」を連想してしまいました。音数がかなり多くて音を敷き詰める感じがしたのです。あとで、グレースさんにもこのことを言ったのですが、反応は今一でした。素人の的外れな感想でした(苦笑)。

低音の方まで右手で弾くので、椅子の上をスライドして弾いたりもします。あと演奏中はほとんど目を閉じて弾いていて、音の世界に浸っている感じでした。ただしベース、ドラムとタイミングをはかる時はもちろん目を開けてますよ。

《ドキシー》はかなり凝った編曲になっていて面白かったです。これは『グレースフル・ヴィジョン』にも収録されていますね。CDでは編曲の部分だけで終わりますが、ライブではテーマ部がちゃんと現れたあとにもアドリブがあって、より楽しめるようになっていました。

一部のラストは『グレースフル・ヴィジョン』にも収録されている《アプローチ・トゥ・シャイン》。グレースさんが光(シャイン)に少しずつ近づいていく感じを聴いて下さいと言って演奏が始まりました。しっとりした感じの曲なのですが、グレースさんが弾くと芯が一本通った強い感じになり、単に甘くならないところが魅力でもあります。

納さんはベース音をピックアップで拾いアンプで音を出していました。古いベースを使っていたので、もっとアコースティックな音が聴きたかったというのが本音です。ベースのテクニックは凄くて、ソロの早いフレーズなど全く淀みなく流麗に弾いていました。中指を主に使っての奏法でした。

藤井さん(グレースさんは’マナピー’と言っていました。笑)はブラシやスティックやマレットなどを使いわけて、ときに繊細にときにダイナミックに演奏を盛り上げていました。ドラムj・ソロはキレがあってなかなかでした。

今回はグレースさんが主役で、ベース、ドラムのお2人はグレースさんが作るサウンドのサポートに徹していました。

P121 休憩になったので、持って行った『ピアノリウム』にサインしてもらいました。いつもの如くミーハーな私です(笑)。シルバーのマジックでサインしていただきました。ついでに発売記念パーティーの時にお会いしたことを話すと、「ブロガーの方ですよね。」と覚えていてくれました。感激です!マネージャーさんとも一緒にお話しました。

グレースさんはミュージックバード「cross curture」(11ch-1)チャンネルの番組「Crossover Night」(土23:00~24:00)のセミ・レギュラーで、ジャズについて紹介する時はほとんど出演しているそうです。これからは私も聴くことにしました。

高野雲さんの「快楽ジャズ通信」も4月から同チャンネル(木)23:00~24:00に放送されます。

そうそう私が「ジャズ批評」の今月号に出ていることも宣伝してきてしまいました。お酒を飲んでいるとずうずうしくもこういうことをやってしまう私って、つくづく節操がないやつだと思います(笑)。

さて、2部が始まったので、ステージ前ドラム側の空いている席に移動して見ることにしました。グレースさんの弾いている姿がよく見えます。

結構ラフな姿勢で弾いていたんですね。演奏中は鍵盤の上に被さり気味(エバンスほどではない)に弾いたり、少しのけぞり気味に弾いたり、キースのように椅子から腰を少し浮かしたり、前に書いたように椅子の上をスライドしたりと、更に、左手の和音より右手で低い音のメロディーを弾くときは腕をクロスして弾いたりと、かなりダイナミックなのです。そしてそこから紡ぎだされる音の数々は説得力を持っていたと思います。

途中で《スパルタカス・ラブ・テーマ》を演奏してくれました。ビル・エバンスのアルバム『ホワッツ・ニュー』に入っている曲で私の好きな曲です。「快楽ジャズ通信」の「エバンス特集」でその曲にまつわるエピソードを聞いてさらに好きになった曲です。この曲はグレースさんに合っているとすぐに思ったのですが、そのとおりの演奏でした。こういう甘い曲を甘くなり過ぎずに情感を込めて演奏するのが良いと思うのですよ。

ラストは『グレースフル・ビジョン』に入っている《エヴァネッセンス・オブ・サクラ》。桜はまだ咲いていませんが、桜の花のはかなさを表現した曲だと話してから演奏が始まりました。これもしっとりはかない良い曲です。

そしてアンコールは、『グレースフル・ビジョン』にボーナス・トラックとして収録されている《デランシー・ストリート・ブルース》。ダイナミックにパッショネートに演奏して終了。1部、2部あわせて2時間強の演奏。グレースさんの魅力満載でとても楽しめました。

P122 終了後はまたグレースさんとお話をしました。ついでに今日やった曲が『グレースフル・ビジョン』に多く収録されていることがわかったので、CDを買うことにしました。こちらはCDにサインをしていただきました。このアルバムは雲さんから推薦されていたのにやっと買いましたよ(笑)。

今日このCDを何回か聴いたのですが、今時のジャズ・ピアノ・トリオの系譜だと思います。グレースさんのオリジナル以外では、《ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン》《ア・ナイチンゲール・サング・イン・ハーバード・スクエアー》の落着いた深みのある表現が凄くいいなあ~と思いました。後者ではラリー・グレナディアのベースも最高なのです。良いアルバムだと思います。

ライブとアルバムを聴いて、「快楽ジャズ通信」の放送でグレースさんが挙げた好きなピアニスト:レニー・トリスターノ、ビル・エバンス、ミケランジェリの影が感じられるし、その他に言っていたことが納得できることになりました。

これからはソロ・ピアノのツアーが始まるそうで、4月25日(土)には浜離宮でダンサー(近頃人気の人、名前忘れました)との初共演があるそうです。

最後に、酔っ払いのオヤジ・ファン(私)がいろいろ失礼なことをしゃべってしまいましたこと、アキコ・グレースさんどうかお許し下さい。

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アキコ・グレースさんのライブへ行ってきました。

今日は甲府の JAZZ-IN-ALONEアキコ・グレースさんのライブを見てきました。

アキコ・グレースさんには、アルバム『ピアノリウム』発売記念パーティー(雲さんからのお誘いに感謝)でお会いしたあと、高野雲さんの「快楽ジャズ通信」の放送にゲスト出演したのを聴いてから気になっていました。

そんな折、JAZZ-IN-ALONEのホーム・ページを見ていたら、アキコ・グレースさんのトリオがブッキングされているじゃーありませんか!「これは見に行くしかない。」ということで、「快楽ジャズ通信」で聴いて気に入った『ピアノリウム』を事前に買って、一応スタディーもしました(笑)。ベースが納浩一さんだったので見たいというのもありました。

ということで今日を向かえ、アキコ・グレースさんのライブをしっかり楽しんでまいりました。アキコ・グレースさんどうもありがとう!CDは伝えきれないピアノへの情熱を目の当たりにして、感動してしまいましたよ。

レポートは明日書きます。

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このメンバーに”ピン!”ときたら。

このメンバーを見て”ピン!”ときたら、迷わず買いでしょう。

P120 アンジェリカ・サンチェス『ライフ・ビトウィーン』(2007年rec. clean feed)です。メンバーは、アンジェリカ・サンチェス(p,wurlitzer)、マルク・デュクレ(el-g)、トニー・マラビー(ts)、ドリュー・グレス(b)、トム・レイニー(ds)です。そしてクリーン・フィード・レーベルは、ここ数年次々とフリー系の問題作を作り続ける重要レーベルですよね。

アンジェリカ・サンチェスなんて知らない人なのに、なんでこんなに凄いメンバーが集結しているのでしょうか。なんとアンジェリカはトニー・マラビーの奥さんなのです。なるほど、ニューヨーク・ダウンタウンの精鋭メンバーが集結しているわけです。もちろんこのメンバーなのですからハズレはあり得ませんよ。

全曲アンジェリカ作曲なのですが、分かりやすい美メロ曲はありません。まあ、このメンバーを見て買う人は美メロなんて期待していないと思いますが(笑)。でも私はなかなか良い曲だと思います。特にマラビーの特徴を生かす曲になっているところが、奥さんらしいところだと思います(笑)。弾いているエレピがローズではなくウーリー(ウーリッツァ・エレクトリック・ピアノ)というのが曲者ですよね。

マラビーは何度も紹介しているのですが、この人はアドリブ一発もできる人なのに、それを越えたところで、触覚的な音を使ったニュアンス溢れるプレーをするのが素晴しいと思っています。こういうのは新感覚としか言いようがないのです。

ここには更にマルク・デュクレというアバンギャルド・ギタリストも参加しています。デュクレはあのティム・バーンのところで尖がったギターを弾いている人です。ここでも充分アグレッシブかつニュアンス溢れるプレーをしています。

そしてドラムはトム・レイニーです。この人を知った頃、私はそのギクシャクしたリズムにどうもなじめなかったのですが、今やこの人が入っていると買いたくなってしまうのだから、人の感覚なんていい加減で変わりやすいものです。レイニーの多様に変化する複雑なリズムは演奏の重要な位置を占めています。

ベースのドリュー・グレスは他のメンバーからすると目立ちませんが、レイニーの複雑なリズムにさりげなくぴったり寄り添って演奏をドライブさせています。

最後になってしまったのですが、リーダーのアンジェリカはピアノもウーリーもまろやかでコクがある音です。そんな音でマラビーを包み込むように慈しむようにプレーしている感じがします。そして悪ガキ達を優しく見守る母のような存在で演奏全体を包んでいる感じもするのです。

このアルバムは単なるフリー・インプロビゼーションではなく、ある程度曲の枠組みができていて、その中で自由なプレーをしています。マラビーとデュクレが目立つのは当たり前なのですが、決して尖がり性ばかりではなく、アルバム全体を通すと不思議な優しさや深みのある作品になっています。

やんちゃなメンバーを集めておいて、しっかり自分の音楽にまとめあげてしまうアンジェリカ、実はなかなかしたたかな奥さんなのではないかと思ってしまいます(笑)。

じっくり味わえるアルバムになっていると思いますがいかがでしょう?

アルバム名:『Life Between』
メンバー:
Angelica Sanchez(p, wurlitzer)
Marc Ducret(el-g)
Tony Malaby(ts)
Drew Gress(b)
Tom Rainey(ds)

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こういうのは素直に良いと思います。

ジャズ喫茶「ジニアス」で聴いて気に入ったアルバムを紹介します。その時のことはブログに書いていますので、「ジャズ喫茶訪問」のカテゴリーをクリックして見て下さい。

「disclandJARO」の3月の通販リストにのっていたので購入しました。ファンタジー盤で「VAN GELDER」刻印入りです。値段は高くないです。このアルバムもJAROの店主から「これ良いよね。」の一言をもらいましたよ。

P119 ジーン・アモンズドド・マーマローサ『ジャグ&ドド』(1962年rec. Prestige)です。メンバーは、ジーン・アモンズ(ts)、ドド・マーマローサ(p)、サム・ジョーンズ(b)、マーシャル・トンプソン(ds)です。これは2枚組みのアルバムなんですが、半分はアモンズ抜きのマーマローサのピアノ・トリオで演奏しています。

「ジニアス」で聴いた時は全曲にアモンズが入っていたので、ワンホーン・カルテットのアルバムだとばかり思っていましたが、マーマローサのピアノ・トリオも聴けるのは、これはこれで良いと思います。

特にここがどうとかいうアルバムではなく、ジャズを普通にジャジーに演奏しているのが良いところです。安心してジャズを聴けますね。スローな曲でちょこっと泣き節が入ったアモンズのテナーも味わい深いし、マーマローサのピアノも「ああジャズだよなあ」という節でスインギーに心地良く演奏しています。マーマローサといえば『ドドズ・バック』が有名ですが、それと同質のピアノ・トリオがここでも聴けるのはうれしいところです。

こういうアルバムがジャズ喫茶という空間に合うんですよね。こういうのが聴けるからジャズ喫茶通いはやめられません。「いーぐる」の後藤さんが言う「ジャズ喫茶に通奏低音のように響かせるハード・バップ」としても相応しいアルバムなんじゃないかと思います。入門者に聴かせるのにも良いんじゃないかな。

新しいジャズを聴いてほしいなんて言っている私ですが、こういうアルバムを聴くと「やっぱりジャズの基本はこういうのを味わうことだよね。」となってしまいます(笑)。そういえばベースがサム・ジョーンズですから、渋谷「JBS」のマルカム(通称)もこれは持っているかもしれませんね。

アルバム名:『Jug & Dodo』
メンバー:
Gene Ammons(ts)
Dodo Marmarosa(p)
Sam Jones(b)
Marshall Thompson(ds)

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今日はうれしいお知らせなど。

ミュージックバードと全国ローカルFMで放送されている
高野雲さんの「快楽ジャズ通信」が、
この春から、ミュージックバードの別チャンネルでも放送されることになったそうです。

おめでとうございます!

この番組がより多くの方に聴いてもらえるのはうれしいです。
面白い番組ですからね。

それに2009年度も番組が続くということですしね。
めでたいじゃあ~りませんか。

ミュージックバードには10チャンネルあるのはご存知のとおり。

今度追加放送されるのは「cross culture」(11ch-1)チャンネルです。

4/2(木)から、23:00~24:00に放送されるようになるそうです。

実は私これまではほぼ「THE JAZZ」(8ch)チャンネルしか聴いていませんでした。
今回「cross culture」チャンネルの番組表を見たら面白そうな番組がありました。
たまにはこっちも聴いてみることにします。

この「cross culture」チャンネルでは
「快楽ジャズ通信」のディレクター嬢女子ディレクターの番組制作日記)が
いくつかの番組でナレーションを担当しているんだとか。
どの番組でナレーションを担当しているのか要調査です(笑)!

彼女は「快楽ジャズ通信」のアフター・アワーズ編に登場して、
時々アニメ声(笑)とか聴かせてくれていました。
しゃべりが上手いなあと思ったらそういうことだったんですね。

「快楽ジャズ通信」にはtommyさん(Tommy's Jazz Caf'e)も
ゲスト出演することになったみたいです。

「快楽ジャズ通信」は来期も楽しみですね。

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これは渋い1枚です。

3月ということで、渋谷の「disclandJARO」http://music.geocities.jp/disclandjaro/ から通販リストが送られてきました。この通販リスト、かなりの枚数が記載されています。ただし、このリストにはリーダー名、アルバム名、レーベル名、品番、コンディション、金額しか書いてありませんので、初心者には向かないでしょうね。もちろんジャケット写真もありませんから、記載されたデーターからアルバムがわからないとまずいわけです。

さて、そのリストにはオリジナル盤だけでなくヨーロッパ盤や日本盤や再発盤も載っています。実は日本盤なんかは安めに価格設定されているのです。私は結構この日本盤を買っています。今日紹介するのはその中の1枚です。

P118 ウォルト・ディッカーソン『トゥ・マイ・クイーン』(1962年rec. Prestige)です。メンバーは、ウォルト・ディッカーソン(vib)、アンドリュー・ヒル(p)、ジョージ・タッカー(b)、アンドリュー・シリル(ds)です。これなかなか渋いメンバーだと思いませんか?

このアルバムは油井正一さんの「ベスト・レコード・コレクション・ジャズ」でチェックしていたアルバムです。この本には大変お世話になっております(笑)。1986年に出た文庫本で、もうかなり傷んでいるのですが未だに参考にしています。

いつもJAROには電話で在庫確認をするのですが、店主にこのアルバムを言ったら、「これは良いアルバムなんだけど人気がないんだよね。」と返事が返ってきました。実はオリジナル盤もリストに載っていて店主に薦められたのですが、私は聴いたことがなかったので、とりあえず日本盤を入手することにしました。

ここで紹介するとオリジナル盤の方を買われてしまうかも?まあ、それはそれで良しとしましょう。お金がある方はオリジナル盤をどうぞ(笑)。

内容について。

ライナーノーツによると、当時のディッカーソンはコルトレーンの”シーツ・オブ・サウンド”をヴァイブを通して表現しようとしていて、硬質なトーンによる音の奔流を思わせる斬新な奏法は”メタリック・コルトレーン”と呼ばれていたとか。なんか小難しそうですよね?A面は長尺のタイトル曲のみ、ますます不安になってきます(笑)。

早速A面タイトル曲に針を落とすと、ヴァイブとベースの幻想的な語らいから始まります。この部分からその独特な世界にグット引き込まれていってしまいました。それがしばらく続くとドラムのブラシとピアノが入ってきて、ドラムのドロドロとした連打から少しテンポ・アップして演奏が熱を帯びてきます。ここで”メタリック・コルトレーン”を感じさせるソロとなります。全体の感じは新主流派なんですけど、クールさ控えめで少し湿気と甘さをはらんだメロディーがなんとも心地良いです。

ヒルのピアノがこのイメージにまたピッタリなんですよね。クールなんですが微妙な甘さがあり音がキラキラとしています。ソロなんかビューティフル!の一言に尽きます。名演だと思います。タッカーのベースが無駄を排した音数と力強いトーンで作り上げるサウンドの骨格がまた良いんですよね。ベース・ソロも惚れ惚れするものです。それからシリルが繰り出すブラシの爆ぜ具合や、タムのロールを上手く使って演奏を盛り上げる様も渋すぎです。

4人が一体となって作り上げる美しくも切ない愛の世界。聴いて下さい!
ちなみにこの曲はディカーソンの最愛の妻エリザベスに捧げられたものです。

B面《ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン》はA面の独特な世界よりは馴染み安い演奏になっています。B面のもう1曲《ゴット・プレス・ザ・チャイルド》は、ベースのアルコとヴァイブのデュオで、これも独特の深みのある演奏になっていますね。私にはヨーロッパのジャズが持つ独特の憂い感みたいなものが、このアルバムからもなぜか感じられます。

ライナーによるとこのアルバムがディッカーソンの最高傑作らしいのですが、頷けます。JAROの店主が言っていたとおり、良いアルバムです。さすがわかっていらっしゃる!

アルバム名:『To My Queen』
メンバー:
Walt Dickerson(vib)
Andrew Hill(p)
George Tucker(b)
Andrew Cyrille(ds)

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今日は「行方さんの快楽ジャズ通信」(笑)!

昨日は高野 雲の快楽ジャス通信23回目
「ブルーノート1500番台」です。
ゲストはEMIミュージック・ジャパンのレコードプロデューサー行方均さんです。

放送の内容は高野 雲さんのブログ:快楽ジャズ通信をご覧下さい。
かかったCDも紹介されています。

ブルーノート・レーベル生誕70周年ということで、番組でも今回をはじめとして、
何回かに分けてブルーノート特集をやる予定だそうです。

行方さんのトークが渋いですね。淡々と無駄なく要点を話します。

ブルーノートの1500番台は有名です。
これはというものを行方さんが解説していきながらかけます。

まずは雲さんから行方さんへ質問「ブルーノートの魅力とは?」
「レーベルの成り立ちが本質的なものを求めている。
不動の位置。エッセンシャル。モダン・ジャズを体現している。
モダンジャズの深刻なものに触れる。」
など鋭い答えが返ってきました。さすがであります。

1500番台の入口に至るところまでを聴いていこうということです。

まずはスーパースター、ホレス・シルバーとアート・ブレイキーが
初めて出合ったと言って良いこのアルバム。

『ホレス・シルバー・トリオ』から《オパス・デ・ファンク》

今日は曲の感想は書きません。今更説明不要だと思います(笑)。まず聴け!

1500番台は1955年の末から録音が始まり、
1500番から1600番まで欠番2個の98枚からなります。

『ホレス・シルバー・トリオ』は録音が古く、
最初25cm盤(10inch)として出たものを30cm盤に焼きなおしたものです。
1500番台の最初の方はそういうものが多いです。

ここで行方さんからハード・バップ・ムーブメントについて。
「ビ・バップはビートの微細化などの論理的ジャズの革命だったが、
ハード・バップは理屈に走り過ぎたジャズを黒人に取り戻す大衆化運動。」
と言ってました。なるほど納得です。

続いて、
ホレス・シルバー・トリオにホーンをのっけてスーパー・バンドを作るということで、
ブルーノート・オールスターズといったバンド。
アート・ブレイキー・クインテットのライブ・アルバム。

『バードランドの夜』から《チュニジアの夜》

行方さんは「何かが起こっている、ジャズが羽ばたいた夜。」と言っています。
まさにその通りだと思います。

シルバーとブレイキーの音楽が結実しレギュラー・グループへ。
ホレス・シルバー・クインテットの名前のセッション。
ジャズ・メッセンジャーズの名で売り出しました。
これがオリジナルのジャズ・メッセンジャーズのメンバーです。

『ホレス・シルバー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ』から《ザ・プリーチャー》

行方さんは「ハード・バップの一面、極めて情念的な曲です。」と言います。
雲さんからは、ライオンがこの曲を認めなかったという話があり。
歌謡曲っぽいですよねと。
行方さんも甘くて感傷的に過ぎるところがあるとは言いつつも、
好きな曲だと言っていました。

曲終了後。雲さんはモブレイのテナーが歌っていますよねと言い、
行方さんはドーハムが良く、「静かなるケニー』のイメージとは違い
派手なソロをとっていると言います。
ここでシルバーとブレイキーを中核とするサウンドが出来上がりました。

次は、ジャズ・メッセンジャーズのフロント2人モブレイ、ドーハムが
シルバーとブレイキーに伴奏してもらった演奏。

行方さんからは、ドーハムは良い曲をたくさん作っている、
ラテンのリズムをやっていて、クラブで流行っているなんて話も。
2曲続けてかけました。

『ハンク・モブレイ・カルテット』から《アヴィラ・アンド・テキイラ》

ケニー・ドーハム・オクテットで『アフロ・キューバン』から《マイナーズ・ホリデイ》

ディレクター嬢が曲に合わせてのっていたそうです(笑)。

行方さんから「コルトレーンがジャズの本道だと言っていた頃、
こういうのは気持ち良過ぎる、快楽過ぎるということで、軽視され、
知られていなかった。」という話があります。
ブルーノートのアフロ・キューバンなので知られていなかったのだろうとも言います。
若者達のスノビズムに反抗する姿勢、踊っちゃうぜの中で再発見された
アルバムが『アフロ・キューバン』。

そう言えば「PCMジャズ喫茶」で、行方さんのEMIミュージック・ジャパンから
最近「クオシモード」を売ろうとしているなんて話もしていました。
今回クラブ・ジャズの話はその流れで出てきたんでしょう(笑)。
ジャズ批評誌での後藤さんと私の対談でも、「クオシモード」がやっている
《アフロディジア》から、その元となるドーハムの『アフロ・キューバン』の方を
紹介してそこから現代シーンのジャズへ引き込もうなんて話もあります(笑)。
この辺りの話は最近いろいろなところでリンクしています。

これまでかけたものは25cm番として出ていたものなので、
次が30cm盤としての1500番台の入口です。

1500番台は結果としてニューヨークのハード・バップの黄金時代でした。
1500番台の本当の始まりは『カフェ・ボヘミアのジャズ・メッセンジャーズ』から。
30cmLPのために最初に録音されたものです。
そしてここから1500番台にどんどん名作が吹き込まれていくことになります。

初代ジャズ・メッセンジャーズの演奏。
『カフェ・ボヘミアのジャズ・メッセンジャーズ』から《マイナーズ・ホリデイ》

番組最後、行方さんが「こんな素晴しい番組を美女が作っているとは。」
なんて言ってましたよ(笑)。

今日は改めてブルーノートの歴史と素晴しさを確認できました。
選曲も良くて本当にためになって楽しめました。
この続きも是非聴きたいと思いました。

<アフター・アワーズ編>

行方さんから、アルフレッド・ライオンと会った貴重なエピソードを
お聞きすることができました。

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これってジャズ?

ジャンルとかに分類されにくい音楽ってありますよね。今日紹介するアルバムなんて正にそれ。メンバーがジャズマンなのでジャズ売り場で販売されていますが、奏でられている音楽はジャズでは括りきれないものです。

P100 このアルバム『refuge trio』(2008年rec. WINTER&WINTER)は、東京四谷のジャズ喫茶「いーぐる」で行われた「NYダウンタウンを中心とした2008年下半期の新譜特集」で知りました。なかなか面白かったのですぐに入手したのですが、私の期待を裏切らないアルバムでした。

メンバーは、NYダウンタウンで注目されているボイス・パフォーマーのテオ・ブレックマン、新世代オルガン・ピアノ奏者として注目されているゲイリー・ヴェルサーチ、ジャズ以外の多様な要素を渾然一体としたクローディア・クインテットのリーダーでドラマーの鬼才ジョン・ホレンベックの3人です。

1曲目はいきなりブレックマンが無伴奏でジョニ・ミッチェルの歌を歌います。この声がふわりとした優しいもので聴くものを包み込んでくれます。2曲目はビブラフォンとアコーディオンまたはグロッケンシュピールとピアノをバックに、ブレックマンが優しく歌ったりボイスを発したりして、メルヘンチックで荘厳な雰囲気を作ります。3曲目はパーカッションの乱舞とボイスとピアノの短いフレーズのからみから入り、徐々に曲が構成されてからは、ドラムン・ベースのようなリズムとボイスの上で、ヴェルサーチがピアノとオルガンでカッコイイソロをとります。リズムがスムーズに流れずにちょっと引っかかりがあるのはNYダウンタウン系の特徴の1つでもあります。

このような感じで、室内楽、エスニック音楽、ミニマル・ミュージック、アンビエントなど、ジャズ以外の要素が入った無国籍ナチュラル志向音楽を3人が奏でていきます。ではジャズは関係ないのかというとそうではなく、曲順でいうと真中に、ジャズの偉大なコンポーザー、オーネット・コールマンとセロニアス・モンクの曲を1曲ずつ入れていて、それぞれ曲の個性を生かしつつもアルバム全体の雰囲気に違和感なく溶け込ませているのです。3人の中には間違いなくジャズ・スピリットがあります。

こういうイマジネイティヴで繊細かつ深みのある音楽に浸るのも悪くないと思いますよ。

アルバム名:『refuge trio』
メンバー:
Theo Bleckman(vo, live electronic processing)
Gary Versace(p, accordion, key)
John Hollenbeck(ds, per, crotales, vib, glockenspiel)

話は変わって、今日のPCMジャズ喫茶はガッツプロの笠井隆さんがゲストでした。バイヤーから見た今のジャズ受容についての興味深い話が聴けました。

面白かったことを2つほど。

寺島さんがクオシモード《さよならブルース》と元となったホレス・シルバーの同曲を続けてかけて、出演者に感想を聴いていました。クオシモードといえば、ジャズ批評誌で後藤さんと私が対談した中にも出てきます。

聴いたあとに笠井さんが上手いことを言っていました。「音楽(ジャズ)ファンとしては、ホレス・シルバーのほうが良いです。」と、私も正にそのとおりだと思いました。岩浪さんは曲想をちゃんと掴んでいないからクオシモードはダメだと言い、長澤さんは「新規性」があるからクオシモードが良いと言っていました。当の寺島さんはというと、古いものではなく(クラブ・ジャス・ファンが聴く)こういう新しいものを聴かなきゃジャズが廃れてしまうと言ってました。

レギュラーの3人は予想通りのコメントなので笑ってしまいましたよ。あとホレス・シルバーの方は各ソロが長く冗長に感じられると言っていましたが、それは私も感じました。それにしても寺島さんは、クオシモードは「新しい」と言うだけで、「どこがどのように良いのか」ちゃんと言わないところが辛いところだと思いましたね。

私の意見は、ホレス・シルバービールに対する、クオシモード発泡酒です。この意見はある方の意見をちょっと拝借させていただきました(笑)。味わいには決定的な差があると私は感じます。

もう1つ面白かったのは、笠井さんが銀座山野楽器辺りに集うピアノ・トリオ・ファンは、ジャズを部屋のインテリアとして聴いている人が少なくないと言っていたことです。そういう人達に寺島さんが最近言っている管モノを聴かせるのは難しいとも言っていました。なるほどインテリアね~。それはそれで別に良いんですよ。私は無理にこういう方達をジャズ・ファンにしなくても良いと思うようになりました(笑)。

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こいつら結構ヤバイと思います。

ディスクユニオンのアウトレットにはかなりお世話になっています。メンバーとか曲名をしっかり確認して買うのですが、当りもあればハズレもありです。あとは新譜チェックしていたやつが見つかれば買うという感じです。今日の紹介するやつは当りでした。

P117 『トルビヨルン・セッテベリ・ホット・ファイブ』(2002年、MOSEROBIE MUSIC PRODUCTION)です。メンバーは、トルビヨルン・セッテベリ(b)、ペル・”テキサス”・ヨハンソン(ts,cl,bcl)、ヨナス・カルハマー(ts,bs)、トルビヨルン・グルツ(p)、ダニエル・フレドリクソン(ds)です。う~ん、北欧の人達は難しい名前なので困ってしまいます(笑)。

こいつらの出す音の肌触りって粗い感じがします。パンキッシュと言うのかな~、ATOMICにも通じるあの感じです。ただ演奏についてはATOMICよりは構成要素が大きいです。疾走するリズムの上でマルチ・リード奏者2人がフリーキーに咆哮する短い曲で始まるのですが、これがスカッと気持ち良いですね。結構ヤバイ出だしです(笑)。

続く曲は一転ミディアム・テンポのオーソドックスな曲で、曲調はモーダルではあるものの甘くはない美メロ要素が入っています。ヨハンソンの自由なクラリネット・ソロとグルツの軽快にしてしっかりしたタッチのソロが意外とまともで聴かせます。

3曲目は疾走するリズムの上でバリトン・サックスとバス・クラリネットという低音楽器が粋なソロを掛け合う曲です。この辺りが真面目なのか不真面目なのかわからなくて面白いし、私は好きです。最初と最後に馬のいななきみたいな音を出すのが愉快さを増していますね。構成は面白いですがここでも演奏は至ってまともですよ。

4曲目は物悲しい感じのしっとりした曲で、ヨハンソンがクラリネットを吹いているのですが、曲とのマッチングがとても良いと思います。カルハマーのバリトン・サックスがテーマ部でアンサンブルをするのですが、これもマッチングが良いです。グルツの新鮮なピアノがここでも良い味を出しています。

こんな感じで進んでいくのですが、オーソドックスな構成で曲もメロディアスなのにも係わらず、出てくる音の肌触りは上記のとおり粗くて、演奏はまともなのにパンキッシュな感じが漂っているという、なんと伝えて良いのか?ちょっと他には例がない独特の良い味を出しているバンドなんです。不良っぽいと言えば良いのかな~?

このバンドの2作目『fortjanar mer uppmarksamhet』も同じ雰囲気のアルバムになっていてオススメだと思います。メンバーはピアノだけがルードヴィック・バージェに交代しています。その後はこのバンドを解散?して、セッテベリがリーダーとなった『KRISSVIT』が2005年に出ました。ピアノレスでホーン陣のアンサンブルを加えた作品になっています。この路線で2007年にもアルバムを出しましたが未チェックです。

今夜の甲府盆地は夜霧に包まれていて幻想的な感じですよー。

アルバム名:『The Torbjorn Zetterberg Hot Five』
メンバー:
Torbjorn Zetterberg(b)
Per "Texas" Johansson(ts, cl, bass-cl contrabass-cl)
Jonas Kullhammae(ts, bs)
Torbjorn Gurz(p)
Daniel Eredriksson(ds)

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スペシャル・エディションって覚えていますか?

私が最初に聴いたチコ・フリーマンといえばこのアルバム。
1年くらい前に拙ブログで紹介していますが再登場です。
最近手抜きが多い(笑)?

P96 ジャック・ディジョネット・スペシャル・エディション『インフレーション・ブルース』(1982年rec. ECM)。メンバーは、ジャック・ディジョネット(ds,p,clavinet,vo)、ジョン・パーセル(as,bs,a-fl,piccolo-fl,a-cl)、チコ・フリーマン(ts,ss,b-cl)、ルーファス・リード(b)、バイキダ・キャロル(tp)です。

ジャズを聴き始めてまだそれ程経っていない頃に買ったアルバムです。ディジョネットのドラムのキレ味には当時ホントにビックリしました。ジャズ・ドラマーって凄いんだな~と思いましたよ。このアルバムでも1曲だけピアノを弾いています。タイトル曲ではクラヴィネットを弾いて小粋な歌まで歌っちゃうんだから困ったものです(笑)。

フリー寄りの曲もあったりで近寄りがたい部分もあったのですが、不思議と惹かれるものがあり、当時は結構愛聴していたのです。フリー系の演奏の間に、和み調の《エボニー》と、ディジョネットが歌うレゲエの《インフレーション・ブルース》があったから、なんとか聴けたのかもしれません。フロントの3管がそれぞれ頑張っているのも忘れてはいけません。

スペシャル・エディションは5作目まで聴きましたが、3作目のこれが一番気に入っています。曲想もバラエティーに富んでいて、単に硬派な演奏だけじゃなくて、先ほどあげたような肩の力を抜いたような演奏もあるところが良いと思っています。でも実のところは最初に聴いたから良いのかもしれませんが・・・。

今聴いても新鮮に響くのが不思議です。
ディジョネットの音楽性ってやっぱり凄いと思います。
ジャケットのポートレートもカッコイイでしょ(笑)。

アルバム名:『Inflation Blues』
メンバー:
John Purcell(a-fl,p-fl, as, bs, a-cl)
Baikida Carroll(tp)
Chico Freeman(b-cl, ts)
Rufas Reid(b)
Jack DeJohnett(ds, p, clavinet, vo)

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これ持っていました。

この前のジャズ喫茶「いーぐる」での「2008年下半期新譜特集」終了後。打上げに参加させていただいた時のことです。

喫茶の営業形態に戻って最初にかかったのは、ケニー・ドーハム『ショート・ストーリー』でした。このアルバムについては1年くらい前に拙ブログでも紹介しています。タイトル曲におけるドーハムの気迫のこもったトランペットとテテ・モントリューの凄いソロは聴いておくべきものだと思います。

次にかかったのは?冒頭セロニアス・モンクの曲をカッコ良く演奏していたので、良いな~と思ってジャケットを見るとチコ・フリーマンがサックスとともに写っていました。聴き進むとフリーのような曲もあったりして、「へ~ェ、チコ・フリーマンもなかなかやるじゃない。」と思いジャケットを目に焼き付けておきました。その時はタイトルまでは確認しませんでした。

その次はブラッド・メルドー『アート・オブ・ザ・トリオ・4』でした。こんな感じで時代や編成が異なるアルバムを並べて、飽きさせずに聴かせるのが「いーぐる」選曲です。

P116 さて、家に帰ってから「あのチコのアルバムってもしや?」と思いレコード棚を調べてみると、アレッ!私も持っているじゃあありませんか。

『トラディション・イン・トランジション(邦題:輪廻学)』(1982年、ELEKTRA musician)です。メンバーは、チコ・フリーマン(ts,fl,b-cl)、ウォレス・ルーニー(tp)、クライド・クライナー(p)、セシル・マクビー(b)、ジャック・ディジョネット(ds,p)、ビリー・ハート(ds)です。これも80年代のカッコイイ1枚です。

こういう事ってあるんですよね~。ジャズ喫茶で聴いてあらためてその良さがわかるってこと。ジャズ喫茶という空間だからこその成せる技っていうんでしょうか。

A面1曲目はモンクの《ジャッキーング》でした。ここでモンクばりのカッコイイ・ピアノを弾いているのはなんとディジョネットです。ディジョネットはピアノも上手いということはよく知られていますよね。ただしピアノを弾くのはこの1曲のみです。チコとルーニーのフレージングがいかにも新鮮に響きます。新主流派的なものを更に新しくした感じとでも言いましょうか。

油井正一さんの「ジャズ・ベスト・レコード・コレクション」でもこのアルバムを推薦しているのですが、「最近(1980年初頭)は伝統を見直そうとする姿勢の作品が増えてきて、冒頭のモンクの曲がそれを象徴している。他のチコのオリジナル曲もモンクに触発されたもので、タイトル『過渡期の中の伝統(日本語訳)』にふさわしい。」と言っています。

あれから四半世紀。未だに同じようなことをやっているミュージシャンもたくさんいますよね。そしてこの手のやつを、新しい今のジャズだと言う人達もいるのですから笑えます。

この手のことをやる筆頭が当時のウィントン・マルサリスだったこと、未だにこの手のジャズこそを良しとする風潮が続いていることを考えると、ウィントンがジャズを伝統の中に葬ってしまったというのはあながち間違っていないようにも感じる今日この頃です。あっ、戯言ですから軽く聞き流して下さいね(笑)。

2曲目《フリー・アソシエーション》はピアノレス・カルテット。マクビーの強靭なベースとディジョネットのパルスが作り出す速い4ビートにのって、チコとルーニーが熱い掛け合いを行うクールな曲です。ディジョネットの力強く切れ味抜群のドラム・ソロも披露されます。

3曲目《ミス・ストーリー》は、ちょっとミステリアスで悲しく美しいスローのテーマ部の後にカリプソ調の軽快なサビが付くという面白い曲です。スローバラードにおけるチコのテナーが切ない感じをたたえているのが良いです。この感じはチコのアルバム『スピリット・センシティヴ』にもつながります。

A面ラスト《トーキン’・トラッシュ》は一番モンクの作風に近い曲です。チコのバス・クラリネットとルーニーのミュートが怪しく迫ります。おどろおどろしい曲なんですけど、ドロドロせずにクールなのが、当時の新感覚を感じさせます。

てな訳でこのアルバム、今聴いてもまったく違和感はありません。

アルバム名:『Tradition In Transition』
メンバー:
Chico Freeman(ts, fl, b-cl)
Wallace Roney(tp)
Clyde Criner(p)
Cecil McBee(b)
Jack DeJohnette(ds, p)
Billy Hart(ds)

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ジャズ喫茶のオヤジならではのアルバム

ジャズのアルバムをたくさん聴いてきたんですが、未知の良いアルバムはまだまだたくさんありますね。70年代から80年代にはなかなか注目されることはなかったのですが、今聴いてみると、巷に溢れるバップ・アルバムを越えるものはたくさんあります。

それだけ今巷に溢れるジャズのレベルが落ちたと言えばそれまでなのですが、当時のアルバムも知らずに今のやつが凄いんだというような風潮があるのがちょっと虚しく思えてきます。最近のジャズを応援したいのですが、70年代中頃から80年代にさんざんやりつくされたフォーマットの新盤を聴くのも何か違う感じがして、結局私は当時のものを探し出して聴くほうに興味が湧いてしまいます。でもレア盤とかではないですよ。

P115 今日紹介するのはサム・ノート『エントランス!』(1975年rec. XANADU)です。メンバーは、サム・ノート(tp)、バリー・ハリス(p)、ルロイ・ヴィネガー(b)、レニー・マクブラウン(ds)です。ザナドゥ・レーベルってっこの手の渋いアルバムがいっぱいありますよね。

このアルバムはジャズ喫茶「いーぐる」マスター後藤さん著「ジャズ・レーベル完全入門」で知りました。この手のアルバムはジャズ喫茶マスターでないと選べないと思います。当時はフュージョン・ブームの真っ只中。こういうバップ・アルバムは正統派ジャズ喫茶という空間でしか注目されなかったのではないかと思います。

サム・ノートのファースト・アルバムとのことです。トランペットのワンホーン・アルバムでしっかりした内容です。A面1曲目《ファッツ・フラッツ》。ノートはアップ・テンポで快調にバリバリ飛ばし、ハイ・ノートもストレスはなく、陽性で元気なソロは快適そのものです。ヴィネガーのちょっと緩めの音のウォーキング・ベースもブンブン・ブンブンとドライヴ感抜群。ハリスのピアノがマニアの心をくすぐります(笑)。

続く《ラバー・マン》。バラードにおいてもしかっり説得力のあるソロをとってくれます。ハリスのピアノはさすがの貫禄を持って哀愁感満点のソロをとっていますね。この演奏においてはマクブラウンのブラシによるサポートが上手い具合に嵌っています。

B面1曲目《ノスタルジア》。ミドル・テンポで街を闊歩するかの如くの演奏が気持ち良いです。よく晴れた日にこれを聴きながら郊外の街並みをウォーキングしたら最高なんじゃないかな。衒いのないシンプルにして言い切っているトランペットのソロに、気分はウキウキしてきます。こういう曲でのハリスはまさに水を得た魚の如く生き生きとソロをとりますね。そしてそして、ヴィネガーのウォーキング・ベースは文句のつけようがありません(笑)。

別に世間で話題になったわけではありませんしレア盤というわけでもありません。でも聴くとその良さが滲み出てくるようなスルメ的アルバム。実はこういうアルバムに出会うことが一番楽しかったりするから困ったものです(笑)。

アルバム名:『ENTRANCE!』
メンバー:
Sam Noto(tp)
Barry Harris(p)
Leroy Vinnegar(b)
Lenny McBrowne(ds)

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今日は楽しく!「高野雲の快楽ジャズ通信」

昨日は高野 雲の快楽ジャス通信22回目
「ヨーロッパのジャズフェス事情」です。
ゲストはコルトレーン研究家の藤岡靖洋さんです。

放送の内容は高野 雲さんのブログ:快楽ジャズ通信をご覧下さい。
かかったCDも紹介されています。

今回のゲスト藤岡靖洋さん。
本業は大阪の呉服屋さんにして、世界的なジョン・コルトレーン研究家です。
一年の4,5ヶ月は海外暮らし。
海外で講演されたり、ジャズ・フェスに行って雑誌に取材記事を投稿されたり
しています。

西フランスの「アンティーブ・ジャズ・フェスティバル」の話などで最初から
盛り上がります。
藤岡さんはそのフェスティバルに魅せられて、
世界中のジャズ・フェス巡りをするようになったんだとか。
そのフェスティバル会場近くにトップレス・ビーチがあってそれが良いとも(笑)。

バックにはクラリネット奏者ガブリエラ・ミラバッシ《地中海組曲》が流れます。
ガブリエラ・ミラバッシは、澤野公房で有名なジョバンニ・ミラバッシの弟です。
ピアノはエンリコ・ピエラヌンツィ。ベースはマルク・ジョンソン。
このアルバムはヨーロッパでもかなり高評価だそうです。

今日はイタリアのペルージャにあるエジュア・レーベル中心で行きます。

前述のガブリエラ・ミラバッシのアルバム『Lo Stortino』から《クラマラ》

クラリネット、アコーディオン、チューバ、パーカッションという編成。
ガブリエル・ミラバッシ作曲です。

民族音楽、エスニック系のジャズですね。
チェンバー・ジャズです。こういうジャズも面白いんですよ。
チューバによるベース・ラインって結構気持ち良いんですよね。
アコーディオンとクラリネットのソロも良いと思います。
程好い哀愁メロディーでさわやかな感じです。
(これ以降緑字は演奏を聴いての私の感想などです。)

曲後雲さんは「ジャズというよりはヨーロッパの音楽。チューバは凄いですね。」と。
藤岡さんによると、このチューバ奏者ミッシェル・ゴタールは、
ヨーロッパでは有名らしいです。いくつかのジャズ・フェスで見かけたとか。

私にとってはチューバといえばデイヴ・バージェロンですね。
ジャコ・パストリアス・ビッグ・バンドにいました。

南チロル地方で藤岡さんが講演したときの話がありました。
藤岡さんは世界中に友達がいるそうです。
ウンブリア・ジャズ・フェスティバルには日本人がたくさん行っているとか。
日本でイタリア・ジャズが人気なので、そこで情報を集めているらしいです。

次はステファノ・ボラーニのアルバム『Arke String Project』から
《I Treni che vorrei》

曲名の発音には困っていました(笑)。イ・トレニ・チェ・ベルリ?
藤岡さんによると、ボラーニは右手と左手がバラバラの
イタリア版ブラッド・メルドーとのこと。

なかなかきれいなピアノを弾きますね。
バックにストリングスが入り、クラシカルな響きの曲が素敵です。
もっと骨のあるピアノを弾くのかと思っていたのですが、
優雅で格調高いピアノという感じです。

このアルバムにはガブリエル・ミラバッシが参加しているのですが、
かけた曲には出てきませんでした。
イタリアのこの手のジャズはカンツォーネとかをルーツにした音楽。
藤岡さんはそこが良いのだと言っていました。

「次4ビート行きましょう。」と少々強引に雲さん(笑)。

ジャック・ウォラスのアルバム『ライブ・アット・ストラバッコ』から
《ミッドナイト・スパゲッティ》

ゴーフォーレコードというレーベルの1001番、第1作目です。
タイトルが面白いからということで、小さなレストランのようなところでのライブ。
ピアノはアンドレア・ポッツァです。

ジャック・ウォラスといえば、晩年のミンガス・バンドのトランペッターです。
これはオーソドックスなワンホーン・カルテット演奏。
今はこういうのが好きな人が多いんですよね。
「これじゃなきゃ」的要素は少ないですが及第点(笑)!

雲さんは「懐かしいですね~。」と言ってます。

80年代にはこの手のやつがゴロゴロありますよね。
実は昨日、後藤さんが自著「ジャズ・レーベル完全入門」で推薦していた
ジャック・ウォラスの
『イン・ヨーロッパ』を安く買いました。
なかなか良い内容ですよ。

ジャズ・フェスの雰囲気や食べ物の話で盛り上がっていました。
ジャズそのものの話はあまりありませ~ん(笑)。
お話だけを聞いているとジャズよりフェスティバルが好きみたいですが・・・。

次はダニーロ・レアのソロ・ピアノ。
アルバム『Lirico』から《Sogno di Doretta Da》
教会で録音されたとのことです。

これも聴きやすいですね。美しいピアノです。
キース・ジャレットを聴きやすくポピュラーにした感じとでも言いましょうか。

藤岡さんは「美しいピアノ。ビル・エバンスのようなね。」と言ってます。
ダニーロ・レアはヴィーナス・レーベルからもアルバムを出しているとか。

う~ん、そのお話、私的には微妙です(笑)。

雲さんは「じっくり聴き入らないと失礼なピアノですね。」と言ってます。

今日はジャズ・フェスティバルの雰囲気話と観光話がとても面白かったです。
藤岡さんの軽妙なキャラ全開(笑)。
今日のお話からはコルトレーン研究家という堅苦しいイメージは浮かびません。

<アフター・アワーズ編>

バックはステファノ・ボラーニ&ストリングス・オーケストラによる
ジョー・ザビヌルの《バードランド》。
そこからジョン・コルトレーンの『ライブ・アット・バードランド』は素晴しいという話へ。
お~っ、ここでディレクター嬢から藤岡さんへ質問です。
雲さんはあせりまくってます(笑)。
雲さんの「ジョン・コルトレーン特集」。
『コルトレーン・アット・ニューポート』1枚からしか選曲しなかったのですが、
あれで良かったとのかと質問。
藤岡さんからO.K.いただきました。
雲さんは藤岡さんからお墨付きをもらったと喜んでいましたよ(笑)。
そしてバードランドの跡地は今どうなっているのかという話へ。
「フラッシュ・ダンサーズ」というトップレス・クラブになっているんだとか。
なるほどそういうオチだったんですか(笑)。
雲さんも藤岡さんのペースに呑まれエンディングはしどろもどろになっていました。
藤岡さん恐るべし!

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ぶらっと気ままに「ジニアス」へ。

昨日はいくつか用事があったので東京へ行ってきました。
ぶらっと気ままに単独行動です(笑)。
「ジャズ批評」に私の記事&顔が出たことだし何か起きるかも?

久々に中野新橋のジャズ喫茶「ジニアス」へ行ってみることにしました。
年末年始はジャズ喫茶「いーぐる」ばかりでしたからね。
「ジニアス」のマスターは私のこと気付いてくれるのかな~。

P1 今回はデジカメを持っていきました。入口のところでパチリと1枚撮りました。ご覧のとおりのお洒落な入口です。赤いドアと黄色の看板が良い感じでしょ。どうみても普通の喫茶店です。常連のお客さんは近所のオバサマやオジサマ達です(笑)。

早めの時間に行ったので、マスターはまだお店に来ていませんでした。マスターの奥さんがお店に出ていましたので、「こんにちは。」とご挨拶。マスターがいない時はだいたいピアノ・トリオがB.G.M.として流れています。

ショコラケーキのセットを注文しました。私は甘いものも好きなのです(笑)。ここのコーヒーはとても美味しいです。コーヒーカップも凄く洒落たものを使っています。どこをとっても住宅街のお洒落な喫茶店なのです(笑)。

P4今回はマスターの許可をもらってお店の中の写真を撮らせていただきました。こちらはオーディオが置いてあるところです。棚(中にはレコードが入っています)の裏側にオーディオ機材がセットされています。右奥に見えるのがレコード棚の一部、とにかくたくさんレコードがあります。フラッシュなしなので思いっきり手ブレ写真です(笑)。

P5 こちらはスピーカー。壁に埋め込まれています。黒い布の後ろにスピーカーがあります。その前にあるテーブルが常連さんの席?空いていれば私もここに座ります。コンクリート打ちっぱなしの壁と白木家具のマッチングはなんとも言えない雰囲気です。そこに白熱電球の柔らかな明かりが灯っています。

マスターがお店に来たので軽く会釈しました。今日は何をかけてくれるのかな~。

1枚目は、ロシアの読み方がわからないサックス奏者のCDです。メンバーもまったく知らない人達です。ジャケットを手に取ったらマスターが「ロシアのサックス奏者なんだけど読み方がわからないんだよね。サックスとピアノがなかなか良いでしょう。」と笑顔で声をかけてくれました。マスターの笑顔を見ていると幸せな気分になります。ワンホーン・カルテットで、小粋な演奏を聴かせてくれました。

次はトム・ハレル『アローラ』(レコード)です。メンバーが凄い。ボブ・バーグのテナー、マイケル・ウォルフのピアノ、マイク・リチモンドのベース、レニー・ホワイトのドラム、それにパーカッションが参加している曲もあります。こんな組み合わせがあるから80年代はオモロイ。私的にはドツボなメンバーです。マスターは分かっていらっしゃる!1曲目パーカションも楽しいラテン・リズムにのって演奏が始まりました。最高です!

続いてエリック・シュナイダー『エリックス・アイズ』(レコード)。テナー&アルト・サック奏者ですが、私は全然知りません。渋すぎます。ピアノがバリー・ハリスでドラムがメル・ルイスでベースは知らない人。こちらもワンホーン・カルテットです。演奏は及第点くらいかな(笑)。私はアルトよりテナーの方が良いと思いました。

そしてマッコイ・タイナー『ダブル・トリオ』(レコード)。いつも最初はジャケットを見ないで聴いて、しばらくしてからジャケットを見ることにしているのですが、この演奏はすぐにマッコイだとわかりました。特徴がありますからね。ジニアスでは2度目の登場。当然のことなのですが、エレベをあまり良しとしないマスターなので、A面のエイブリー・シャープのベース、ルイス・ヘイズのドラム、スティーヴ・ソーントンのパーカッションの方をかけてくれました。

ちなみにB面はマーカス・ミラーのエレベにジェフ・ワッツのドラムです。ベーシストの納浩一さんがここでのマーカスのベースを褒めているとのことで、『ダブル・トリオ』はtommyさんが入手して、それを借りて聴いた雲さんが、以前私のブログに試聴コメントを入れてくれました。

マスターによると、この頃のマッコイのピアノ・トリオの演奏としては、これがかけやすいんだそうです。マッコイのライブを見た話とかも聞くことができました。

その話を聞いたあと、「お店の中の写真を撮ってもいいですか?」と聞いたら、「今月のジャス批評で「いっき」とあったけど、あなた?」と聞かれました。私は「はい」と返事。対談の内容から私だと思ったらしいのですが、写真が斜め横で老けて見えたとのことで、確信は持てなかったみたいです。う~ん、写真より実物の方が若く見えるということは喜ぶべきなのか?まっ、頭髪がかなり薄いという隠せぬ事実もありますしね(笑)。

次にテレンス・ブランチャードドナルド・ハリソンのクインテットの演奏がかかりました。これはコロンビアのやつであまり見かけないやつだそうです。これが出た当時、2人はジャズ・メッセンジャーズに起用され、新伝承派と言って話題になっていましたよね。

ここで帰ることに。会計をした後ジャズ喫茶事情の話になり、聴くお客がいてこそ選曲が生きるという話、マスターにとっての癒しとは単に聴きやすいメロディーではないという話、お店でフリー・ジャズはかけられないという話、ちゃんとジャスを聴くお客さんが少ない話などなど、興味深い話しをたくさん聞くことができました。やっぱり現状については色々思うところはあるのですね。

P6 写真はジニアス脇の神田川にかかる「桜橋」の欄干。特に意味はないのですが、名前が気に入ったのでパチリ。

ディスクユニオン新宿ジャス館で最近気になる新譜を購入。輸入盤3枚以上で10%OFFのセール中でした。ジム・ブラック『ハウスプラント』は日本盤も出てジム・ブラックによる解説が付いているので気になったのですが、安さには逆らえず輸入盤を10%OFFで買いました(笑)。

それからアナログ廃盤セールが開催されていたのですが、探していた『セロニアス・ヒムセルフ』などの中古盤があったので、いずれも¥1,000以下のものを中古盤3枚以上で10%OFFで購入。3枚で計¥1,890也。レコードのビニール外袋は付けてくれませんでした。必要かどうかも尋ねられませんでした。まっ、店員さんの気持ちもわかります(笑)。

ちなみに今回はディスクユニオンの店員さんから声をかけられることはありませんでしたよ。世の中そんなものです(笑)。

ついでに新宿タワーレコードで、最近やっと出た林建紀さんの「週刊ラサーン」(プリズム・ペーパーバックス)も買いました。

JBSにも行きたいのですが、今回は残念ながら渋谷の方へは行きませんでした。

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これなんだかわかりますか?

ジャズ友にしてブログ友のtommyさん(ブログ:Tommy's Jazz Caf'e
が私のお酒ネタに対抗して、お酒ネタでブログをUPしていました(笑)。
そのお酒というのが久米仙「泡盛コーヒー」
なんですかそれは?
面白すぎるじゃあありませんか(笑)。

それならこっちはフルーツ・ネタでいきましょう。
というわけで晩白柚
なんて読むかわかりますか?
「ばんぺいゆ」と読むのです。
妹の旦那の実家からいただきました。
九州は熊本県、八代郡の特産品です。

ちなみに旦那の実家でこれを作っているわけではありません。
熊本県の特産品として送っていただいたのです。

P114 どうですか?デカイでしょ。直径15cmくらい。
これがまたイイ香りがするんですよ。
お召し上がり方を見ると、
まずは玄関や床の間などに飾り、
香りや大きさ、色、形を観賞して楽しむようにと書いてあります(笑)。

そのお味はというと、グレープ・フルーツの苦味がほぼないやつという感じです。
酸味が強いらしいのですが、私はかなり時間がたってから食べるので
熟してしまうのか上記のような感じになります。
美味しいです。

皮をお菓子にして食べる方法も解説されているのですが、
面倒なのでそこまではやりません。
皮を日干ししてお風呂に入れれば、柚湯ならぬ晩白柚湯もできるそうです。

色んなフルーツがあるもんですね~。
晩白柚、ああ晩白柚、晩白柚。
なんじゃそりゃ?

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