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ジャズ喫茶「マサコ」で聴いて買いました。

アルバム紹介の記事の場合、新譜とか新しく買ったアルバムの紹介が続くのはなんとなく嫌なので、そういう時はCD・レコード棚を眺めつつ、今日はあれにしようかこれにしようかと少し悩みます。それでいざ紹介しようと思うと意外と文句が浮かんで来なかったりします。アルバムはたくさんあるのにね~。

P106 今日は下北沢のジャズ喫茶「マサコ」で聴いて買おうと思った1枚。マイケル・ウォルフ『サムシング・ブルー』(1995年rec. M&I)です。メンバーは、マイケル・ウォルフ(p)、クリスチャン・マクブライド(b)、トニー・ウィリアムス(ds)、ジョン・B・ウィリアムス(b)、テリー・リン・キャリントン(dsです。ピアノ・トリオです。

なぜ買おうと思ったかと言えば、1曲目《U N I》が気に入ったからです。これを「マサコ」で聴いた時、どこかで聴いたことがあるな~。なんだろう、このキャッチーなメロディーは?となったわけです。思い出しましたよ。マイルスの『スター・ピープル』に入っていた曲です。この曲のちょっと変わったメロディーと明るいようで哀愁漂う感じが好きなんですよ。そしてこのドラミングはきっとあの人だろうと、バスドラが強力なトニーでした。

この1曲に惚れました。マイケル・ウォルフのピアノは実はあまり印象に残っていませんでしたが(笑)、とにかく買いだと思いました。当時はまだAmazonを利用していなかったので、このCDの中古を探すのに苦労しました。結局Yahooオークションで入手。これは2002年にM&Iから再発された日本盤CDです。「マサコ」で聴いたのはジャケットがグレーのオリジナル盤のほう。ちなみにこの1曲を除いてあとは全てウォルフの曲が収録されています。

これ買って聴いてみたら、1曲目は良いとして後は今一でした。だからめったに聴かなくなってしまいました。なのになぜ今日紹介するのかというと、今日聴いたら良かったからです(笑)。これを買った当時、私の中にはヨーロッパ辺りの癒し系ピアノ・トリオに未練がありました。だから、これは今一だったのではないかと思います。

今日聴いてわかったのは、マイケル・ウォルフが白人バップ系ピアニストだということです。音色が強靭なのがまず良く、ちょっと濁りを含んだ音色がなんとも言えないです。そして、フレーズやリズムのタメ具合、強い和音や低音の使い方によるダイナミック感、イイと思います。バラード演奏が力強いところも良いところ。バラード演奏なんかはリッチー・バイラークに似ているかな~。こりゃっ今時のヨーロッパ癒し系とはまるで違う。

こういうバップ系には、マクブライドのゴリゴリなベースとトニーの硬いドラミングが良く合いますね。マクブライドとのデュオが1曲あるのですが、マクブライドの強靭な4ビートはポール・チェンバースのようです。そういえば雲さんが「快楽ジャス通信」の「チェンバース特集」で、チェンバースのベースは「ズンズン感」と言っていたのを思い出しました。ここではまさにその「ズンズン感」に溢れています。そしてこの人の歌うベースの魅力にあらためて気付きました。見直しました(笑)。

2曲だけラテン・タッチのリズムの曲があって、そこでは、柔らかいリズムを刻むジョン・B・ウィリアムスとテリー・リン・キャリントンが起用されています。こういうリズムはマクブライドとトニーじゃあ出ませんからね。適材適所です。ラストの曲にはトニーの豪快なドラム・ソロがちゃんと入っているところもニクイ。

この人が最近新譜を出したとか聴きませんね。まあ、私が気付かないだけで、出しているのかもしれませんが。ちょっと調べてみようかな~。今まで私はこの人の何を聴いていたんだろう?今日良さがわかって良かったです(笑)。こういう開眼体験があったりするから、ジャズ(音楽)を聴くのがやめられません!

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