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私、フュージョンも好きです!

今日はドライブしながら聴くと最高に気分が良くなる1枚。
こういうフュージョンも好きなんですよ。

P108 ジョイス・クーリング『プレイング・イット・クール』(1997年 King Record)。メンバーを紹介するようなアルバムではないので、メンバーは省略。主役は女性ギタリストのジョイス・クーリングその人です。アメリカ・スムース・ジャズ・シーンで人気があるそうです。作曲・編曲はクーリング他連名です。

車を運転しながらだと、さすがの私もギル・エバンスやトニー・マラビーは聴きません。運転がスムースにできなくなりますから(笑)。やっぱりこういうフュージョンが良いのです。なんも考えずに聴けるところが魅力です。演奏テクニックもまったく問題ありません。メロディーも私好みです。ジャスを聴きまくって疲れたときの息抜きにも最高です。このアルバムに気をよくして、続く『キーピング・クール』ディス・ガールズ・ゴット・トゥ・プレイ』まで買ってしまいました(笑)。でもそこまで。

さて、私は曲を楽しみたければ、このアルバムとか前に紹介したバーシアとか平松愛理とか、紹介していませんがドリカムとか槙原教之とか・・・で良いと思っています。なんでジャズにわかりやすい良い曲を求め続けなければならないのか私にはよくわかりません。

実はポップスやフュージョンを聴くのが恥ずかしいから、ジャズに求めるのかと勘ぐりたくなります(笑)。あの~、今時ジャズを聴いているからといってカッコイイとか言われないですよ。山中千尋さんが「PCMジャズ喫茶」にゲスト出演した時に言っていたように、オタクが聴くのがジャズです(笑)。人付き合いが上手じゃない人だとも言っていました(笑)。

話を戻して、ジャズにとっての美味しいところはもっと他にいくらでもあります。そして、フュージョンにはもちろん快感があるのですが、ジャズには間違いなくそれを越える快感もあります。でもそれを感じ取るためには、ジャズを積極的に聴かなければなりません。たったそれだけなのに、それすらせずに今は「楽して楽しみたい」らしい?です。

スイングジャーナル3月号寺島靖国さんと山中千尋さんの対談記事があり、その最後のほうにこんな会話がありました。

山中「ジャズってやっぱり自分から理解していかないと、音楽に向かっていかないと、語りかけてくれない音楽ですよね。」
寺島「昔はそうでした。60年代頃は、そういう人で溢れていたんですが、今の人たちっていうのは努力をしませんね。楽して楽しみたいんですよ。」
山中「今のリスナーやジャズが悪いんじゃなくて、単純に他に聴く音楽がたくさんあるからではないでしょうか。」
寺島「そうですが、ジャズというこんなに素晴しい音楽をなんとか聴いてもらいたいとも思います。」
山中「無理強いはできませんけどね。リスナーが増えれば増えるほど、ジャズにいろいろな要素がないと多くのお客さんを満足させることは難しい。そうすると、寺島さんが言っているようなジャズの本質からずれますよ。」
この後寺島さんがいつもの自説(長いのでまとめて)「いい曲を選んで演奏しろ。ミュージシャンは曲で人を惹き付ける。」が飛び出して対談終了。

少々話が噛み合っていない感がありますが、この2人ならしょうがないです(笑)。

この他にも非常に興味深いことを言っています。是非読んでみて下さい。

私の主張は
フュージョンが好きです。じゃなくて(笑)、
自分から理解しないと、音楽に向かって行かないと、語りかけてくれない音楽
であるジャズを聴いてほしいということです。
また、それはちょっとした心構えの問題で、決して難しいことではありません。
ということです。
そして、ポップスでもフュージョンでも正々堂々と聴きましょう(笑)。
ということです。

またしても余計なお節介(笑)。

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フュージョン・アルバム紹介」カテゴリの記事

コメント

いっきさん、こんばんは。
その議論は難しいですね(笑)。すでにいっぱい聴いている人の話ですから。ジャズをより面倒くさくしているような気がします。
すでに聴いている人たちは勝手に成長していくので放っておいても大丈夫です。
それよりも今、音楽が熱をあげて聴かれなくなったのかが問題です。「ロック」や他のジャンルも同じ状況だと思います。
まだ、ジャズはいい方ではないかと、今日ユニオンに行って思いました。みんな中古盤を奪い合うように購入しているからです。(但し中古盤)
まぜ、音楽が時代とリンクしなくなったのかが問題だと思います。
ジャズだけの問題ではないような気がします・・・。
音楽が自分を救ってくれる時代は、遠い昔の話になったのでは?

投稿: tommy | 2009年2月22日 (日) 02時38分

tommyさん。こんばんは。

ジャズって面倒くさいんじゃないですか(笑)。それで良いと思います。既に聴いている人たちがあらぬ方向へ育って行っているから問題なのです。それを野放しにしておくのはいいかげんヤバイです。軌道修正が必要だと思います。そこに気付き危機感を持っていない関係者が多すぎます。
音楽が熱をあげて聴かれなくなったのかが問題、なぜ音楽が時代とリンクしなくなったのかが問題、については「音楽業界で起こっていること」落合真司著に、ちょっと納得できないこともあるのですが一応書いてありました。読みながら音楽業界ってやつは・・・と呆れました(笑)。
それから私は「音楽が自分を救ってくれる」という意味がどうもよくわからないのですが・・・。

投稿: いっき | 2009年2月22日 (日) 03時21分

「音楽が自分を救ってくれる」はコルトレーン、ロックのウッドストック、フォークの中津川フォーク・ジャンボリーあたりを経験した方は持っていると思います。音楽が精神的な支えになった時代がありました。また音楽が共通言語に近い存在でもあったのです・・・連帯感かな?
オイラはジャズが好きな自分の意味をズ〜と探しています。それは昔も今も変わりません。そこに何かがあるはずだと信じているからです(笑)。
まぁ、自分の神様みたいなものかな?ジャズがではないですよ(笑)。

投稿: tommy | 2009年2月22日 (日) 04時07分

tommyさん。こんにちは。

なるほどそういうことなのですか。私の世代はたぶんそういう感情は持っていないと思います。音楽を持ち上げすぎているような気がします。
音楽は生活をちょっと豊かにしてくれるものという感じです。芸術的な意味での音楽も(宗教も)含む文化は人間にとって、なくなってはいけないもの程度で私は納得しています。なお日常生活において、文化的なものをどの程度大切にするかは、かなり個人差がありますよね。
神様ですか~。ちょっとヘヴィーですね(笑)。

投稿: いっき | 2009年2月22日 (日) 13時48分

「自分たちが社会を変えられる」と信じていた時代の話だよ。50過ぎの音楽評論家の感覚には、今でも潜在的にあると思う。

オイラには「音楽は生活をちょっと豊かにしてくれるものという感じ」というのはないな〜。音楽は必修科目かな?(笑)。カテゴリー選択は自由。20代の頃「メシ食うのと一緒だ!」と言っていた時期もある(笑)。でも最近は、またまた「メシ食うのと一緒だ!」感が増しているかも?まぁ「ラファロ」を持ってしまったので現場に居ないので、自分だけで「勝手にジャズ喫茶」しているのかも?

デザインの仕事でもそうだけど、ムーブメントやブームを作り出す人は、「人より一歩先に行ってはいけない、現状の半歩先くらいで止めておく」というのが定説なんだよ。高いところから、オイデ!オイデ!しても誰も登ってこない(笑)。今、ジャズには半歩先くらいの人がいない。みんな豊富な知識で誘っているから、ウザイと思われる。何よりも先に、違う人種に思われているのだと思う。それがネックだ。

神様はいっきさんにもいるよ(笑)。そういうものさ。

投稿: tommy | 2009年2月22日 (日) 15時07分

音楽への接し方は世代ギャップを感じますね~。
学生時代の私はそれ程音楽ドップリではなかったです。どちらかと言えばオーディオでしたから。私の中では今が異常かもしれません(笑)。この状態は当分続くでしょうけど。
tommyさんの仰るムーブメントやブームを作り出す人は半歩先というのはなんとなくわかります。でもムーブメントやブームは結局廃れるわけで、その繰り返しは歓迎したくないです。流行り廃りで音楽を消費した結果がある意味今の状況の一つの原因でもあるのではないでしょうか?
近いところではピアノ・トリオ・ブームです。そろそろブームの終焉ですが、これによって増えたジャズ・ファンの今後って・・・。クラブ・ジャズもいずれ廃れます。その時ジャズ・ファンとして残るのでしょうか?
私はジャズにムーブメントもブームも期待していません。もっと基本的なところで音楽に接したらどうでしょうか?という提案が今の私のスタンスです。
私の中にも神はいるのかもしれませんね。そういうことは他人のほうがよくわかりますよね。

投稿: いっき | 2009年2月22日 (日) 19時14分

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