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ベースの師匠登場!「高野雲の快楽ジャズ通信」

今日は高野 雲の快楽ジャス通信21回目
「現代ヨーロッパのベース特集」です。
ゲストは雲さんのベースの師匠池田達也さんです

放送の内容は高野 雲さんのブログ:快楽ジャズ通信をご覧下さい。
かかったCDも紹介されています。

池田さんは菊地ひみこ、マルタ、寺井尚子、ジュニア・マンスなどとの
共演歴があるそうです。
かなりノリノリなトークですね~(笑)。
声としゃべり方はお笑いコンビ「スピードワゴン」の小沢一敬(笑)?

今日は1750年前後に作られ、レッド・ミッチェルが使っていたという
ウッド・ベースを持ってきていました。
日本では江戸時代で吉宗から家重に代わった頃ですね。
チロリアン地方で作られたとか。
晩年のレッド・ミッチェルが弾いていたというベースです。凄~い!

まずは雲さん選曲。

リー・コニッツレッド・ミッチェル
デュオアルバム『アイ・コンセントレイト・オン・ユー』から
《ジャスト・ワン・オブ・ゾーズ・シングス》

コニッツとミッチェルの優しい音の語らい。
スイング感が最高ですね。
いや~っ、ベースの音が「ボワン、ボワン」と気持ち良いことこのうえなし。
歌のあるベースです。
コニッツのソロも情感溢れるもので、歌心では負けていません。
(以降緑字は曲を聴いての私の感想などです)

ミッチェルはベースのチューニングを5度間隔でセッティングしていて、
特殊らしいです。
普通のチューニングは4度間隔とのことです。

次も雲さん選曲。

雲さんはジョージ・ムラーツでヨーロッパのベースに開眼したとか。
ヨーロッパのベーシストと言えばペデルセン、ビトウス、ムラーツ。
ビトウスとムラーツはチェコ出身です。

白人アート・テイタムと言われる弾きまくりのアダム・マコーヴィッツのピアノと
ジョージ・ムラーツのベースとのデュオ。
これを聴いてのプロのベーシストの反応を見たかったそうです。

アルバム『トゥゲザー・ホェアエヴァー・ウィー・ゴー』から《チェロキー》

恐ろしいアップ・テンポで2人が弾きまくっています。
中盤マコービッツのソロと後半ムラーツのアルコ(弓弾き)ソロはいまいち。
高速ウォーキング・ベースが凄いですね。
ライブでやっているというのが驚きです。

池田さんは「凄いよ。指が動きまくり。」と笑っています。
雲さんは「ムラーツは音色がウッディーなのが良い。」と言います。

池田さんの選曲は北欧のベーシストに照準を合わせたとのことです。

フィンランドのドラマー、ユッキス・ウオティーラがピアノを弾くアルバム。
この人はドラマーなのにピアノが上手いとのことです。
スウェーデンのベーシスト、アンダーシュ・ヤーニのベースは正確無比の音程。
名前が覚えられませ~ん(笑)。
かけた曲はピアノとベースのデュオ。

アルバム『メニーナス』から《オン・グリーン・ドルフィン・ストリート》

ピアノソロの出だしからいかにもヨーロッパのピアニストですね。
ほんとにピアノのが上手いと思います。
深いウッディーなベースの快感。
確かに音程がしっかりしていますね。
これはオーディオ的に音が良いです。ハイッ!
今時のピアノトリオ・ファンなら絶対触手が伸びる演奏だと思います。

雲さんは「ガッツあるベース。パーカッシブな感じ。低音を叩きつけている感じ。」
と言ってます。

次は雲さんがガッツあるベースで思い出したという池田さんの演奏。
生々しいベース音に拘ったということです。
機械(リズム・ボックス)との共演もポイントです。
池田さんは「個人的には恥ずかしい。」と言っています。

アルバム『たつやせっしょん』から《カモナマイハウス》

音や弾き方がさっきかけた演奏と確かに近い感じですね。
ヴォーカルとのデュオで始まり、このベースの音もかなりの気持ち良さです。
クセのあるヴォーカルとのマッチングも良好。
途中からドラム・マシーンが入ってきます。
これは面白いです。私はこれ、かなり気に入りました。

生々しさに拘って、マイク3本でピック・アップを使わないで録音したそうです。

ここでアメリカとヨーロッパ系のベースの違い。
人種でどうこうはない。
黒人は体と手がでかく、豪快、力技。テクニカルな速弾きとかしない。
ヨーロッパのベーシストはメロディーの歌わせ方に哀愁がある。
ヨーロッパの民謡というか元々ある音楽の影響なのではないか。

次はデンマークのクリス・ミン・ドーキー
ニールス・ペデルセンもデンマーク出身。
池田さんはミン・ドーキーと親交があるそうです。
今はニューヨークに住んでいます。
独特の哀愁を聴いてほしいとのこと。

アルバム『リスン・アップ』から《オール・アットワンス》

ストリングスから入り、ギター・ソロの途中からベースがからみます。
ストリングスが入ったりして、曲調やサウンドはフュージョンですね。
ギターはちょっとアール・クルーが入っています(笑)。
ベースから懐かしさが出まくってます。これぞ郷愁!

雲さんはバックのアレンジはベタで好みではないとか(笑)。
わかるな~。
他の曲はヒップホップもあり、速い曲もあるそうです。

ここで1750年前後に作られたベースの登場です。

いや~っ、凄く深みのある良い音です。
あのスタジオの機材でこんな音が録れるの?
アルコの音がまた素晴しい。ウットリします。
軽くエコー処理かなんかしているのかな~?
エコーはかけていないそうなので、スタジオの反響が入ったのかも。

ストラティバリウスと同世代の楽器だそうです。
200年経つと鳴りが良いらしいです。
いろんな人が弾き込むから良いとか。

ベースは壊れる前が一番良い音だなんて面白い話も。
いろいろな部分が鳴から良い音になるとのことです。

手作業で職人さんが作るから良い味が出るのだろうとも言ってます。
池田さんはベースにかなり投資したとのこと。
トータルではマンションが買えるくらいとか!
でもいい音が出れば投資とか苦労もふっとぶらしいです。

最後にもう一度池田さんのアルバム『たつやせっしょん』から《雨の白浜》

先にかけた曲と同じ楽器でちょっとピック・アップの音を混ぜて録音しているとか。
もうちょとタイトルをなんとかしろと言われるらしいです(笑)。
ライブでは、最初に波の音をループでかける臭い演出もしているとのこと(笑)。

音はちょっとブーミーになっていると思います。
このメロディーがいかにもな感じですが良いです。
途中からフルート(尺八?)が入ってなかなかこれも面白いです。
ギターのバッキングとソロも良い感じです。ピアノのソロもなかなか。
これもシンプルで良いな~。
私はクリス・ミン・ドーキーよりこっちの方が良いです。
フェード・アウトが惜しい。

雲さんは「映画的ですね。」と言います。

話題変わって教則本「はじめてのジャズ・ベース」を出版した話しへ。
学術的でなく、現場で聴いてきたものをベースにしているとのことです。
理屈じゃなく楽しもうというコンセプトで書いたそうです。

<アフター・アワーズ編>

キターッ!古ベースの音。
若干エコーがかかっているように聴こえるのはスタジオの反響なのかも。
ベースのセッティングはピチカートに合わせているそうです。
ピチカート優先の弦を張ると、アルコ奏法の時は音が暴れてしまうそうです。
アコースティック・ベースはエレキで表現できないアルコが良い。

雲さんのエレキとあわせているんですが、エレキーの音が若干引っ込み気味。
まあ生ベース主体なのでこれで良いでしょう。
多分エレベのスピーカーからの音とベースの生音をオフ・マイク・セッティング
で録っているんじゃないでしょうか?
両者のソロでのバランスに苦労していますね。

今日はベースの良い音と良い演奏をたっぷり堪能することができました。
池田さんと雲さんのノリノリ・トークも楽しかったです。
『たつやせっしょん』は購入しようと思いました。

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コメント

いっきさん、こんばんは。
クリス・ミン・ドーキーは、「ヤマハ・サイレント・ベース」使いのの興味から何枚か聴いています。いいベーシストなんですが、本来のジャズ好きには深みのないアルバムに聴こえるんですよね。もっと先輩ミュージシャンに揉まれて、濃厚ないいアルバムを出して欲しい人です。たっちゃん先生はベース弾き仲間として、かなり評価しているようです。

投稿: tommy | 2009年2月23日 (月) 05時19分

tommyさん。こんばんは。
クリス・ミン・ドーキーは今回初めて聴いたので、悪くはないと思いました。今後どうなっていくか楽しみですね。それより池田さんの『たつやせっしょん』が気に入りました。買って聴いてみようと思っています。

投稿: いっき | 2009年2月23日 (月) 20時50分

雲さんのおかげで、たっちゃん先生にはジャズ友になって頂きました。
これからも交流を暖めておきますので、機会があれば本人と話すのもいいかと思います。

投稿: tommy | 2009年2月23日 (月) 23時01分

そうですね。機会があれば是非お話は聞いてみたいです。

投稿: いっき | 2009年2月24日 (火) 00時33分

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