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軽妙洒脱!「高野雲の快楽ジャズ通信」

今日は高野 雲の快楽ジャス通信19回目、
「テナーサックス特集 レスター・ヤング&コールマン・ホーキンス」です。
ゲストは奄美大島のCDショップ「サウンズパル」高良俊礼さんです。

放送の内容は高野 雲さんのブログ:快楽ジャズ通信をご覧下さい。
かかったCDも紹介されています。

奄美大島から電話ゲストです!
高良さんはテナー・サックス吹きでもあるそうです。
テナー吹きが紹介するホーク&レスターは如何に?

まず2人のサックスについて、「男の美学の集大成」だそうです。
高良さんは映画「カンザスシティー」から入ったとか。

前半はホーキンス。

代表曲。これを聴かなきゃ話が始まらない。戦前の1939年の録音。

『ボディー・アンド・ソウル』からタイトル曲です。

ゆったりしたペースでおおらかに吹き、時に力強く吹きと、これぞ男のテナーです。
(以降緑字は、私の曲を聴いての感想やトークを聞いての感想)

高良さんはこの演奏を「いくら丼」と言います。
その意味は「音の一粒一粒が太くてプリプリしています。」とのことでした。
うまい事言いますね~。

ここで雲さんのホーキンスに関する解説があります。

『ボディ・アンド・ソウル』(上記とは違うアルバム)から《マイ・マン》です。

ストリングス・オーケストラをバックに歌うテナーもまた良いですね。
中盤以降の豪放なテナーの歌わせ方がカッコイイです。

雲さんは「最初臭くて、後半バリバリ吹くのがたまらん。」と言います。

確かに最初はちょっとサム・テイラーな感じが漂っていました(笑)。

次は戦後の録音で晩年のもの。
ソニー・ロリンズ『サキソフォン・コロッサス』
《モリタート》(異名同曲)との比較の意味も込めて。
この『サキコロ』から6年後の録音。
自分より若いロリンズの良いとこも取り入れたホーキンスの前進意欲も素晴しい。
雲さんがロリンズとホーキンスのエピソードも紹介しました。

『ジェリコの戦い』から《マック・ザ・ナイフ》です。

この演奏は久しぶりに聴きましたが、これぞテナーの王道ですね。良いです。
トミー・フラナガンのピアノ・ソロはやっぱり良いです。
このアルバムはライブ録音なんですが、メイジャー・ホリーのベース音が
「ズンズンズンズン」と良いんですよ。

曲が終わると高良さん笑って「たまらんです。」と言います。
少年のような気持ちがあらわれたエンディングが良いそうです。
これは雲さんと2人でかなり盛り上がっていました(笑)。

ホーキンスの最後はバラード。

『コールマン・ホーキンスとレスター・ヤング』から
《ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン》です。

サックスの歌わせ方がなんともいい塩梅です。
タフで優しいところが最高。⇒「漢の美学」
最後のカデンツァも良いですよね。

高良さんは「漢(オトコ)の美学」と言っています(笑)。

雲さんは「いくら丼にラー油かけたのを何杯も食べたので食傷気味。」ということで、
レスターにいきます。
高良さんは「哀愁モードに切り替えます。」と言います。
今日はこういう掛け合いが随所にありました。

後半はレスター。

多くのテナー奏者に影響を与えた人です。

晩年の演奏。

『プレス・アンド・テディ』から《オール・オブ・ミー》です。

レスターはフレージングがモダンで、スラスラ軽やかなんですよね。
このカッコ良さが多くのサックス奏者にウケたのだと思います。

高良さん「これがレスター・ヤング。」と言います。

続けて高良さんによるホーキンスとレスターの解説です。
「ホーキンスの音ワウワウ。男の楽器。力強くてぶっとい。」
「レスターはアルトのようで男らしくないとの批判もあった。」
次は雲さんがフレージングの違いについて。
「ホーキンスは構築的。レスターは気分任せで横へ横へながれていく。」
高良さんはそんなレスターを「風来坊的な感じ。」と言います。

レイジーでリラクゼイションに富んだナンバー。

『カンザス・シティ・セッションズ』から《アイ・ウォント・ア・リトル・ガール》です。

軽妙なトランペットに続いて、レスターのやっぱりスラスラなテナーは
フワフワ感が漂って良いです。

高良さんは「レスターがほろ酔い感で入ってくる。」とうまいことを言います。

続いてキーノートのセッション。

『ザ・コンプリート・レスター・ヤング・オン・キーノート』から
《アフタヌーン・オブ・ア・ベイシー・アイト》です。

これは結構力強いレスターですね。快調にとばしています。

雲さん「誰が聴いても絶好調。モリモリ吹いている。さぼり具合も良い。」と言います。
高良さんは「オシャレです。」と言います。

除隊後のレスターは精彩を欠くというが、この演奏は良いということで。

『プレジデント・プレイズ・ウィズ・ジ・オスカー・ピーターソン』から
《オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート》です。

雲さん曰く切なくなる演奏。

確かに切なくなりますね。哀愁感漂う演奏です。

今日は面白くてためになりました。
高良さんのトークは軽妙洒脱!これに尽きます。
出るは出るはの美味しいフレーズ。参りました。
雲さんとのコンビネーションも最高。
放送で「アッという間でしたね。」と言ってましたが、
聴いていてもまさにその通りでした。

ちなみに私のレポートはかなりお2人のトークを端折って書いています。
トークに聞き入ってしまい、書くほうがおろそかになってしまいました。
ごめんなさい。

<アフターアワーズ編>

ブーガル・ジョー・ジョーンズのファンキーな曲で始まります。
雲さんがタワーレコードの試聴機で聴いて踊りだしてしまったという曲です。
こういう曲に血が騒ぐルーツはアニメ・ソングなんだとか。

「ど根性ガエル」のテーマがかかりましが、久しぶりにまともに聴くと、
この曲はギターのカッティングが効いていたんですね~。
続く「ハクション大魔王」のテーマ、これはベースがファンキーだったんですね~。

続くカッティング・ギター演奏。
雲さんはこれを聴いて「血が騒ぐ。」と言うのですが、
その気持ちよ~くわかります。

とどめはロリンズの『ザ・ウェイ・アイ・フィル』から《アスフランテイション・ウーギィ》
このアルバムは私も持っています。油井正一さんも推薦しているんですよこれ。
アメリカのB級アクションドラマのテーマ的な曲とでも言いましょうか(笑)。

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コメント

いっきさん

いつもレポートありがとうございます。
takaraさん、ノリいいでしょう?
いつも電話でもあんな感じのノリで長電話したりしているので、「電話ゲスト」をやっても大丈夫だろうな、と踏んだわけですが、結果は大成功だったと思います。

番組を持っているだけあって、トークの技術もさることながら、ポイントを適切に短い言葉に凝縮してしまう力は、さすがでした。

毎日たくさんの人と接し、磨かれている人ならではの含蓄がありましたね。
自室にこもってジャズってるだけでは、あの軽やかさと当意即妙さは無理でしょうね。

私もどちらかというと人との付き合いが苦手で、引きこもりがちな性分なので、だからこそなるべく人に会うために外に出てコミュニケーションを取るようにしているのですが、最近はサボリ気味。
これはいかん、と思っている次第です。

投稿: 雲 | 2009年2月 9日 (月) 20時38分

雲さん。こんばんは。

takaraさんのノリは最高でした。面白かったです。
雲さんがおっしゃるとおり、客商売によるところ大だと思いました。年末のタワレコのバイヤーの方と雰囲気的に近いものを感じました。
でも雲さんがやりとりの中に、歴史的な考察を的確に入れていたのも聴き逃しませんでしたよ(笑)。ホーク編からレスター編への持って行き方、ホークとレスターのフレーズに関するフォローなどなど。
これらがあってこその快楽ジャズ通信なのだと思っています。
明後日のコミュニケーションを楽しみにしています(笑)。

投稿: いっき | 2009年2月 9日 (月) 22時27分

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