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2009年2月

久々にモルトウィスキーの話題他

最近ず~っとモルトウィスキーの話をしていませんでしたが、
別にお酒を断ったわけではなく、単にブログに書いていなかっただけなのです。
今日はモルトウィスキーを2本紹介しましょう。

P111 まずは、ダルウィニー(Dalwhinnie)15年
ウィキペディアによると北ハイランドのモルトです。
穏やかな味わいで初心者にも飲みやすいと書いてありました。
酒屋さんのポップにも飲みやすいって書いてありましたね。
そのとおりだと思います。
ラフロイグを飲んでからというもの、
癖のないのはどうも面白くなくなってしまいました。
飲みやすいという点ではオススメです。

P112_2 次は曲者、フィンラガン(finlaggan)Old Reserve
酒屋さんのポップには、アイラーのどこかの蒸留所の原酒を使っているが、どこのものかはわからないと書いてありました。
値段もおあまり高くないので買ってみました。
ネットで調べたら「謎のウィスキー」と書いてありました。
それは上記のとおりの理由からです。
他蒸留所の原酒を使うのをボトラーズ・ブランドというようです。

一口飲んでビックリ。ラフロイグ並の癖の強さです。
スモーキーでビート(泥炭)香も強いです。ヨードの臭いがします。
それに樽の木の香もします。とにかく癖があります。
これってひょっとして原種はラフロイグなの?
初心者は絶対避けるべきです。やばい(笑)!
今まさにこいつを飲みながら書いています。
シングル・モルトウィスキーは面白いな~。

P113 シングル・モルトウィスキーを飲みながらこんなのを聴くのっていかが?
ディジー・リース『サウンディン’・オフ』(1960年rec. BlueNote)です。
メンバーは、ディジー・リース(tp)、ウォルター・ビショップJr.(p)、ダグ・ワトキンス(b)、アート・テイラー(ds)です。
リースはジャマイカ生まれのイギリス人です。スコッチ・ウィスキーとはイギリスつながりですね。ちょっとベタ過ぎましたか(笑)?

もともと渋めのリースのワン・ホーン・カルテット。メンバーもあまり派手さはない人たちです。こういう渋~いやつを聴いて悦に入るってわけです。リースのトランペットの音色、後藤さんは自著「ジャズ喫茶選曲指南」の中で、この人の音色を「紗がかかったようなくすみ感があって、渋いといえば渋く、黒いといえば黒い、独特のニュアンスを醸し出しているのである。」と上手い言い方をしています。

A面1曲目《ア・ゴースト・オブ・ア・チャンス》。バラード演奏でリースのトランペットが切々と心に響きます。ワトキンスのベースはここでも力強く、演奏を引き締めて単に甘々になるのを防ぎ、ビショップJr.がなかなかの美しさで迫ってきます。テイラーは地味にツボを抑えたバッキング。なんだろうこの渋黒さ!

ミディアム・テンポでのワトキンスの力強いウォーキング・ベースを聴いていると、なんかこう励まされます。ビショップJr.ってB級ですよね~。それでもってブロック・コードを弾いたりするとちょっとレッド・ガーランドになっていたりします(笑)。テイラーは本当に渋いドラムの職人そのもの。全体の雰囲気はまさに「渋いといえば渋く、黒いといえば黒い」です。

こういうトーンを聴いていると、やっぱりジャズってこういう雰囲気だよねーとなってしまい、ジャス喫茶のイメージに直結します。ジャス好きの基本形ここにあり!

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プログレ・トリオ?

これもディスクユニオンのアウトレット¥800なのですが、なかなか良いと思いました。やっぱりアウトレット補充日の初日に行くと良いものが入手できる確率が高くなりますね。東京に住んでいる人が羨ましい~。

P110 フォーマット・ア’・トロワ『-PIRATE-』(2006年rec. altrisuoni)です。メンバーは、PATRICK DUFRESNE(ds,rythm box,syn)、FABIEN SEVILLA(b,effects)、ALEXIS GFELLER(p,rhodes,org,syn)です。スイスの新感覚ピアノ・トリオで、メランコリックな美メロが随所で聴けます。

アコースティック・ピアノを弾く曲では、バッド・プラスから過激さを少し引いて、ポップさをまぶした感じです。軽いエフェクター音の処理はなかなかの良いセンスだと思います。ラウドで荒い音とかはバッド・プラスの2番煎じと言われれば、まあそのとおりだと思いますが、悪くはないと思います。

オルガンや歪んだローズを弾いた曲なんかはプログレッシブ・ロック(プログレ)していますね。私はプログレはあまり聴いたことがなかったのですが、一昨年あたりからキング・クリムゾンとかピンク・フロイドとかの有名アルバムを聴いてみて、結構好きなサウンドであることが分かりました。まあその手のやつは古さを感じますが、それもまた良しです。

リズム・ボックスをバックにローズを弾いた曲とかは、ジャズランド~クラブ・ジャズの臭いも感じたりしてこれも面白いですね。オーソドックスなヨーロッパ・ピアノ・トリオ的な演奏もあったりします。レトロから今時までいろいろな要素を混ぜた割には、アルバム全体が統一した雰囲気で違和感なく仕上がっているのが良いところです。

このアルバム、ディスクユニオンの2007 JAZZ ULTIMATE COLLECTION GOLDEN WEEK SELECTでピック・アップされていたのですが、今入手できるのかどうかよくわかりません。これは日本で何枚売れたのかな~(笑)。もし見つけたら聴いてほしい1枚です。
マイナー盤ばかり紹介してすみません!

話は変わって「ジャズ批評」3月号

「ジャズオーディオ座談会 東京編」という記事があり、寺島靖国さん、三上剛志さん、後藤誠一さん、山本博道さんが話しをしているのですが、「ジャズオーディオ」擁護の後藤さんと反「ジャズオーディオ」の三上さんが参加しているのが面白いです。2人のスタンスは「ジャズ批評」読者なら知っていると思います(笑)。これは寺島さんが取り持っているから実現したのでしょうね。

なるほどね。話の中には「ジャズオーディオ」という言葉は出てきません。でもサブ・タイトルには「ジャズオーディオは文化だ」なんて書いてあります(笑)。内容はというと、ジャズ演奏の中身と音のつながりの話は少なくて、相変わらずシンバルの高音だの低音だのって話ばかり、結局「ジャズオーディオ」って、ジャズのCDをソースに使っただけのオーディオ論なんですよね~。

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今日は適当に!

今日は何を書こうかな~。
う~ん、何も浮かんでこないよ~。
手抜きしちゃおっ!
前にもちょっと紹介したけど、また紹介しちぇえっ!
これ聴くと爽快なんだも~ん。

P60 ナイアシン『ハイ・バイアス』(1998年、Strech Records)です。メンバーは、ビリー・シーン(el-b)、ジョン・ノヴェロ(Hammond B3,Fender Rhodes,p,key)、デニス・チェンバース(ds)、ゲスト:チック・コリア(Fender Rhodes)、アレックス・アカーニャ(per)、ケンウッド・デナード(ds)、レイフォード・グリフィン(ds)、パット・トロペイ(ds)です。ナイアシンの基本メンバーはシーン、ノヴェロ、デニチェンの3人。

かなり前に新宿タワレコで見つけて思わず買ってしまいました(笑)。この手のハード・フュージョンって結構好きで、大音量で聴くとスカッとします。編成からいくとプログレッシブ・ロックですが、演奏には精神性みたいなものはなく、テクニッカルでカッコイイ演奏をひたすら楽しむのが正解。デニチェンのヘビー&タイト・グルーヴがとにかく素敵!ノヴェロのハモンドB3と超絶技巧派ベーシストであるシーンのベースも唸りを上げています。

ウェザー・リポートの《バードランド》が入っていたことも購入の決め手です。ウェザー・メンバーのアカーニャがパーカッションで参加して華を添えます。パワーで畳み掛ける《バードランド》も生かしてますよ。そしてチックのレーベルということもあり、最後の曲《ハング・ミー・アップサイド・ダウン》はチックが作った上にローズでゲスト参加して、ケンウッド・デナードのタイト・ドラミングに煽られ、ノヴェロのハモンドB3とバトルまで展開しています(笑)。他の曲はノヴェロとシーンが作っています。

夜はスピーカーで大音量で聴くわけにはいかないので、
ヘッドホンで周囲を気にせずに聴きます。
どうだ参ったかっ!

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「ジャズ批評」誌に私が登場!

とうとうこの日がやって参りました(笑)。
私が登場している「ジャズ批評」が発売されました。

ジャズ批評2009年3月号(No.148)
特集マイ・ベスト・ジャズ・アルバム2008
ジャズオーディオ・ディスク大賞/ジャズジャケット・ディスク大賞発表
対談「後藤雅洋×いっき」
現代ジャズシーンの活性化を考える-ブログ、ウェブ・マガジンの可能性-

この対談の後藤雅洋さんは言わずと知れた東京四谷のジャズ喫茶「いーぐる」のマスターであり、いっきとは?そう、私なのであります。
それにしても難しいタイトルがつきましたね~(笑)。

私にとっては雲の上の存在であった後藤さんとまさか対談することになろうとは、
ほんと世の中何が起こるかわかりませんね~(笑)。
貴重な機会を与えて下さった後藤さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
どうもありがとうございました。

対談に至る経緯と対談の模様は拙ブログの下記をご覧下さい。
http://ikki-ikki.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-3103.html

対談は雲さんにも観戦していただき、いろいろサポートやアドバイスをしていただきました。それによって対談記事がより充実したものになっているんですよ。
雲さんの途中乱入場面もあったのですが、残念ながら記事ではカットされてしまいました。残念です。それから対談記事の冒頭の写真を撮影したのは雲さんです。

対談内容は日頃「いーぐる」で議論されていることを再確認するような内容になっています。私の紹介も少々あります。そして私は言いたい放題で、結構過激な発言もしています(汗)。

対談の中に出てくるキーワードの参照記事を以下に挙げておきます。

ウェブ・マガジン(ジャズサイト):com-post

林建紀さんの「いーぐる特集:ローランド・カーク楽器店」のレポート
http://ikki-ikki.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-42e0.html
http://ikki-ikki.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-4b81.html

『ジャズ喫茶リアルヒストリー』を読んでの感想
http://ikki-ikki.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-c7d7.html

com-post「ジャズ・ジャーナリズムの現状を考える」シンポジウム記事
http://com-post.jp/index.php?catid=2&startpos=20

私が参加した「いーぐる連続講演」のレポート
http://ikki-ikki.cocolog-nifty.com/blog/cat32351833/index.html

「PCMジャズ喫茶」のレポート
http://ikki-ikki.cocolog-nifty.com/blog/cat32403910/index.html

更に
「Blog Walking」にも拙ブログが紹介されています。
高野雲さんの快楽ジャズ通信も紹介されています。

てなわけで、興味のある方は「ジャズ批評2009年3月号」をご覧下さいませ!

どんな反響があるのでしょう。怖いけれど楽しみです(笑)。

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ベースの師匠登場!「高野雲の快楽ジャズ通信」

今日は高野 雲の快楽ジャス通信21回目
「現代ヨーロッパのベース特集」です。
ゲストは雲さんのベースの師匠池田達也さんです

放送の内容は高野 雲さんのブログ:快楽ジャズ通信をご覧下さい。
かかったCDも紹介されています。

池田さんは菊地ひみこ、マルタ、寺井尚子、ジュニア・マンスなどとの
共演歴があるそうです。
かなりノリノリなトークですね~(笑)。
声としゃべり方はお笑いコンビ「スピードワゴン」の小沢一敬(笑)?

今日は1750年前後に作られ、レッド・ミッチェルが使っていたという
ウッド・ベースを持ってきていました。
日本では江戸時代で吉宗から家重に代わった頃ですね。
チロリアン地方で作られたとか。
晩年のレッド・ミッチェルが弾いていたというベースです。凄~い!

まずは雲さん選曲。

リー・コニッツレッド・ミッチェル
デュオアルバム『アイ・コンセントレイト・オン・ユー』から
《ジャスト・ワン・オブ・ゾーズ・シングス》

コニッツとミッチェルの優しい音の語らい。
スイング感が最高ですね。
いや~っ、ベースの音が「ボワン、ボワン」と気持ち良いことこのうえなし。
歌のあるベースです。
コニッツのソロも情感溢れるもので、歌心では負けていません。
(以降緑字は曲を聴いての私の感想などです)

ミッチェルはベースのチューニングを5度間隔でセッティングしていて、
特殊らしいです。
普通のチューニングは4度間隔とのことです。

次も雲さん選曲。

雲さんはジョージ・ムラーツでヨーロッパのベースに開眼したとか。
ヨーロッパのベーシストと言えばペデルセン、ビトウス、ムラーツ。
ビトウスとムラーツはチェコ出身です。

白人アート・テイタムと言われる弾きまくりのアダム・マコーヴィッツのピアノと
ジョージ・ムラーツのベースとのデュオ。
これを聴いてのプロのベーシストの反応を見たかったそうです。

アルバム『トゥゲザー・ホェアエヴァー・ウィー・ゴー』から《チェロキー》

恐ろしいアップ・テンポで2人が弾きまくっています。
中盤マコービッツのソロと後半ムラーツのアルコ(弓弾き)ソロはいまいち。
高速ウォーキング・ベースが凄いですね。
ライブでやっているというのが驚きです。

池田さんは「凄いよ。指が動きまくり。」と笑っています。
雲さんは「ムラーツは音色がウッディーなのが良い。」と言います。

池田さんの選曲は北欧のベーシストに照準を合わせたとのことです。

フィンランドのドラマー、ユッキス・ウオティーラがピアノを弾くアルバム。
この人はドラマーなのにピアノが上手いとのことです。
スウェーデンのベーシスト、アンダーシュ・ヤーニのベースは正確無比の音程。
名前が覚えられませ~ん(笑)。
かけた曲はピアノとベースのデュオ。

アルバム『メニーナス』から《オン・グリーン・ドルフィン・ストリート》

ピアノソロの出だしからいかにもヨーロッパのピアニストですね。
ほんとにピアノのが上手いと思います。
深いウッディーなベースの快感。
確かに音程がしっかりしていますね。
これはオーディオ的に音が良いです。ハイッ!
今時のピアノトリオ・ファンなら絶対触手が伸びる演奏だと思います。

雲さんは「ガッツあるベース。パーカッシブな感じ。低音を叩きつけている感じ。」
と言ってます。

次は雲さんがガッツあるベースで思い出したという池田さんの演奏。
生々しいベース音に拘ったということです。
機械(リズム・ボックス)との共演もポイントです。
池田さんは「個人的には恥ずかしい。」と言っています。

アルバム『たつやせっしょん』から《カモナマイハウス》

音や弾き方がさっきかけた演奏と確かに近い感じですね。
ヴォーカルとのデュオで始まり、このベースの音もかなりの気持ち良さです。
クセのあるヴォーカルとのマッチングも良好。
途中からドラム・マシーンが入ってきます。
これは面白いです。私はこれ、かなり気に入りました。

生々しさに拘って、マイク3本でピック・アップを使わないで録音したそうです。

ここでアメリカとヨーロッパ系のベースの違い。
人種でどうこうはない。
黒人は体と手がでかく、豪快、力技。テクニカルな速弾きとかしない。
ヨーロッパのベーシストはメロディーの歌わせ方に哀愁がある。
ヨーロッパの民謡というか元々ある音楽の影響なのではないか。

次はデンマークのクリス・ミン・ドーキー
ニールス・ペデルセンもデンマーク出身。
池田さんはミン・ドーキーと親交があるそうです。
今はニューヨークに住んでいます。
独特の哀愁を聴いてほしいとのこと。

アルバム『リスン・アップ』から《オール・アットワンス》

ストリングスから入り、ギター・ソロの途中からベースがからみます。
ストリングスが入ったりして、曲調やサウンドはフュージョンですね。
ギターはちょっとアール・クルーが入っています(笑)。
ベースから懐かしさが出まくってます。これぞ郷愁!

雲さんはバックのアレンジはベタで好みではないとか(笑)。
わかるな~。
他の曲はヒップホップもあり、速い曲もあるそうです。

ここで1750年前後に作られたベースの登場です。

いや~っ、凄く深みのある良い音です。
あのスタジオの機材でこんな音が録れるの?
アルコの音がまた素晴しい。ウットリします。
軽くエコー処理かなんかしているのかな~?
エコーはかけていないそうなので、スタジオの反響が入ったのかも。

ストラティバリウスと同世代の楽器だそうです。
200年経つと鳴りが良いらしいです。
いろんな人が弾き込むから良いとか。

ベースは壊れる前が一番良い音だなんて面白い話も。
いろいろな部分が鳴から良い音になるとのことです。

手作業で職人さんが作るから良い味が出るのだろうとも言ってます。
池田さんはベースにかなり投資したとのこと。
トータルではマンションが買えるくらいとか!
でもいい音が出れば投資とか苦労もふっとぶらしいです。

最後にもう一度池田さんのアルバム『たつやせっしょん』から《雨の白浜》

先にかけた曲と同じ楽器でちょっとピック・アップの音を混ぜて録音しているとか。
もうちょとタイトルをなんとかしろと言われるらしいです(笑)。
ライブでは、最初に波の音をループでかける臭い演出もしているとのこと(笑)。

音はちょっとブーミーになっていると思います。
このメロディーがいかにもな感じですが良いです。
途中からフルート(尺八?)が入ってなかなかこれも面白いです。
ギターのバッキングとソロも良い感じです。ピアノのソロもなかなか。
これもシンプルで良いな~。
私はクリス・ミン・ドーキーよりこっちの方が良いです。
フェード・アウトが惜しい。

雲さんは「映画的ですね。」と言います。

話題変わって教則本「はじめてのジャズ・ベース」を出版した話しへ。
学術的でなく、現場で聴いてきたものをベースにしているとのことです。
理屈じゃなく楽しもうというコンセプトで書いたそうです。

<アフター・アワーズ編>

キターッ!古ベースの音。
若干エコーがかかっているように聴こえるのはスタジオの反響なのかも。
ベースのセッティングはピチカートに合わせているそうです。
ピチカート優先の弦を張ると、アルコ奏法の時は音が暴れてしまうそうです。
アコースティック・ベースはエレキで表現できないアルコが良い。

雲さんのエレキとあわせているんですが、エレキーの音が若干引っ込み気味。
まあ生ベース主体なのでこれで良いでしょう。
多分エレベのスピーカーからの音とベースの生音をオフ・マイク・セッティング
で録っているんじゃないでしょうか?
両者のソロでのバランスに苦労していますね。

今日はベースの良い音と良い演奏をたっぷり堪能することができました。
池田さんと雲さんのノリノリ・トークも楽しかったです。
『たつやせっしょん』は購入しようと思いました。

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私、フュージョンも好きです!

今日はドライブしながら聴くと最高に気分が良くなる1枚。
こういうフュージョンも好きなんですよ。

P108 ジョイス・クーリング『プレイング・イット・クール』(1997年 King Record)。メンバーを紹介するようなアルバムではないので、メンバーは省略。主役は女性ギタリストのジョイス・クーリングその人です。アメリカ・スムース・ジャズ・シーンで人気があるそうです。作曲・編曲はクーリング他連名です。

車を運転しながらだと、さすがの私もギル・エバンスやトニー・マラビーは聴きません。運転がスムースにできなくなりますから(笑)。やっぱりこういうフュージョンが良いのです。なんも考えずに聴けるところが魅力です。演奏テクニックもまったく問題ありません。メロディーも私好みです。ジャスを聴きまくって疲れたときの息抜きにも最高です。このアルバムに気をよくして、続く『キーピング・クール』ディス・ガールズ・ゴット・トゥ・プレイ』まで買ってしまいました(笑)。でもそこまで。

さて、私は曲を楽しみたければ、このアルバムとか前に紹介したバーシアとか平松愛理とか、紹介していませんがドリカムとか槙原教之とか・・・で良いと思っています。なんでジャズにわかりやすい良い曲を求め続けなければならないのか私にはよくわかりません。

実はポップスやフュージョンを聴くのが恥ずかしいから、ジャズに求めるのかと勘ぐりたくなります(笑)。あの~、今時ジャズを聴いているからといってカッコイイとか言われないですよ。山中千尋さんが「PCMジャズ喫茶」にゲスト出演した時に言っていたように、オタクが聴くのがジャズです(笑)。人付き合いが上手じゃない人だとも言っていました(笑)。

話を戻して、ジャズにとっての美味しいところはもっと他にいくらでもあります。そして、フュージョンにはもちろん快感があるのですが、ジャズには間違いなくそれを越える快感もあります。でもそれを感じ取るためには、ジャズを積極的に聴かなければなりません。たったそれだけなのに、それすらせずに今は「楽して楽しみたい」らしい?です。

スイングジャーナル3月号寺島靖国さんと山中千尋さんの対談記事があり、その最後のほうにこんな会話がありました。

山中「ジャズってやっぱり自分から理解していかないと、音楽に向かっていかないと、語りかけてくれない音楽ですよね。」
寺島「昔はそうでした。60年代頃は、そういう人で溢れていたんですが、今の人たちっていうのは努力をしませんね。楽して楽しみたいんですよ。」
山中「今のリスナーやジャズが悪いんじゃなくて、単純に他に聴く音楽がたくさんあるからではないでしょうか。」
寺島「そうですが、ジャズというこんなに素晴しい音楽をなんとか聴いてもらいたいとも思います。」
山中「無理強いはできませんけどね。リスナーが増えれば増えるほど、ジャズにいろいろな要素がないと多くのお客さんを満足させることは難しい。そうすると、寺島さんが言っているようなジャズの本質からずれますよ。」
この後寺島さんがいつもの自説(長いのでまとめて)「いい曲を選んで演奏しろ。ミュージシャンは曲で人を惹き付ける。」が飛び出して対談終了。

少々話が噛み合っていない感がありますが、この2人ならしょうがないです(笑)。

この他にも非常に興味深いことを言っています。是非読んでみて下さい。

私の主張は
フュージョンが好きです。じゃなくて(笑)、
自分から理解しないと、音楽に向かって行かないと、語りかけてくれない音楽
であるジャズを聴いてほしいということです。
また、それはちょっとした心構えの問題で、決して難しいことではありません。
ということです。
そして、ポップスでもフュージョンでも正々堂々と聴きましょう(笑)。
ということです。

またしても余計なお節介(笑)。

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1980年「ジャズ・ディスク大賞」の’銀賞’!

今日は好き嫌いが分かれるだろう1枚を紹介しましょう。

P107 ギル・エバンス『ライブ・アット・ザ・パブリック・シアター(ニューヨーク1980)』(1980年rec. TRIO RECORDS)です。メンバーは、ギル・エバンス(el-p)、菊地雅章(key)、ピート・レヴィン(key)、ティム・ランダース(el-b)、ビリー・コブハム(ds)、アリリオ・リマ(per)、アーサー・ブライス(as,ss)、ハミエット・ブルーイェット(bs,a-fl)、ジョン・クラーク(hor)、ルー・ソロフ(tp)、ジョン・ファディス(tp)、ハンニバル・マーヴィン・ピーターソン(tp)、ジョージ・ルイス(tb)、デイヴ・バージェロン(tb,tuba)です。いや~っ、凄いメンバーです。

このアルバム、スイングジャーナル誌「ジャズ・ディスク大賞」1980年’銀賞’です。こんな商業セールスにつながらない芸術的アルバムでも昔は受賞していたのです。今じゃあ考えられません。このアルバムは、当時あまり演奏活動をしていなかった菊地雅章がプロデュースして、セールスはあまり期待できないギルのオーケストラを、日本のオーディオ・メーカーの「トリオ(現:ケンウッド)」が録音したというものです。ちなみに菊地は翌年問題作『ススト』を出します。

当時のオーディオ・メーカーはオーディオ・ブームで稼いでいたとは言え、商業的な理由から大手レコード会社が録音しないようなギルのオーケストラのライブをはるばるアメリカまで録音しい行ったのだから凄い。そして、この音楽の価値や録音された意義を認めて「ジャズ・ディスク大賞」の’銀賞’にした評論家も偉いと思いませんか?あれから30年弱、世の中は完全に経済原則に牛耳られ、芸術・文化的なものは肩身が狭いような感じがします。

まあ前置きはこのくらいでやめておきましょう!皆さんに怒られそうです(笑)。

私はこのアルバムが出た2年後からジャズを聴いているのですが、当時はジャズについて知りたくて知りたくて、スイングジャーナルやジャズ歴史本などを読み漁っていました。そうなってくると気になるのが「ジャズ・ディスク大賞」。金賞、銀賞をとったアルバムくらいは聴いておこうと思ってこのアルバムを買ったんだと思います。とは言っても当時の金賞、銀賞の全てを買ったわけではありません。

さて、このアルバム。買って聴いての印象はというと、なんかどんより雲っていて、鉛色の雲に空が覆われた感じとでも言いましょうか?聴いていて気持ちが沈んでいきました(笑)。A面なんて、モノ・トーンのメロディーのテーマが出たり消えたり、ホーンのアンサンブルもほとんどはじけることはなく、ビリー・コブハムの重いリズム・・・。演奏が終わった後の会場の拍手、少なっ(笑)!こりゃっ商業的には厳しいでしょっ。普通ならもう聴くのが嫌になりますよね。でも私はそうなりませんでした。B面の演奏に惹かれたからです。

B面1曲目はジミ・ヘンドリックス《ストーン・フリー》。このアルバムの中で唯一8ビートの躍動的なリズムを持っていました。これでかろうじて聴く気持ちが湧いたのです。出だしのギルが弾くヤマハのエレピ。心なしか弾んで聴こえたのが良かったのかも(笑)。ビリー・コブハムのヘビー・グルーヴってやっぱり良いです。ヴァージェロンの熱く狂おしいトロンボーン・ソロなんか最高です。続くはブルーイェットのバリトン・サックス・ソロ。こいつも当然熱いです。バックでは色んな音が飛び交い、最後にはフリーに絡みあって咆哮。快感!テーマの合奏に戻っておしまい。

今考えると若さもあるのでしょうが、私って当時からこういう熱気溢れる演奏が好きだったんですね。あははっ!

B面2曲目はチャールズ・ミンガス《オレンジ・ワズ・ザ・カラー・オブ・ハー・ドレス》。正確にはもっと長いタイトルらしいです。1曲目の熱気を冷ますかの如く、ギルのけだるいエレピで幕を開けます。この辺りの演出にもやられましたね(笑)。スローでムーディーなホーン・アンサンブルが続くと気持ちがどんどん引き込まれまていきます。そこにジョージ・ルイスのトロンボーン・ソロ。切々と歌います。と思っていると突然テンポ・アップ、しばらくするとミドル・テンポに落として、最後にはスロー・テンポに戻るという、上手いっ!

どうやら当時の私は、ギルの特徴であるホーン陣の淡く柔らかい広がりのあるアンサンブルよりは、演出とソロの熱さに魅力を感じていたようです。A面は逆に俗に言うギルの魅力に溢れていると思います。アリリオ・リマのパーカッションが彩りをそえているところもポイントです。そうそう、《ジー・ジー》でのハンニバル・マービン・ピーターソンの強烈なトランペット・ソロは感動ものだということを言っておかねばなりません。

ところでB面なんか聴いていると、芸術=高尚とかって感じではないんですよ。商業的⇔芸術的なところから、芸術的だと何か高尚で小難しいとかってイメージになってしまうのも短絡的過ぎるのではないかと思います。そんなわけでギルはわからないと決めつけてしまって、はなから聴かない人がいたり、聴かないほうが良いと言う人がいるのが残念でなりません。

明日/21明後日/22高野 雲の快楽ジャス通信」の放送21回目。
「現代ヨーロッパのベース特集」です。
ゲストは雲さんのベースの師匠池田達也さんです。

ベーシストが語る現代ヨーロッパのベースとは如何に?
とても楽しみです。聴きましょう!

内容については高野 雲さんのブログ:快楽ジャズ通信
にもアップされますのでご覧下さい。

全国コミュニティーFM局では、毎週土曜日20:00~20:55に放送。
ミュージックバードでは、毎週日曜日22:00~23:00に放送。

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ジャズ喫茶「マサコ」で聴いて買いました。

アルバム紹介の記事の場合、新譜とか新しく買ったアルバムの紹介が続くのはなんとなく嫌なので、そういう時はCD・レコード棚を眺めつつ、今日はあれにしようかこれにしようかと少し悩みます。それでいざ紹介しようと思うと意外と文句が浮かんで来なかったりします。アルバムはたくさんあるのにね~。

P106 今日は下北沢のジャズ喫茶「マサコ」で聴いて買おうと思った1枚。マイケル・ウォルフ『サムシング・ブルー』(1995年rec. M&I)です。メンバーは、マイケル・ウォルフ(p)、クリスチャン・マクブライド(b)、トニー・ウィリアムス(ds)、ジョン・B・ウィリアムス(b)、テリー・リン・キャリントン(dsです。ピアノ・トリオです。

なぜ買おうと思ったかと言えば、1曲目《U N I》が気に入ったからです。これを「マサコ」で聴いた時、どこかで聴いたことがあるな~。なんだろう、このキャッチーなメロディーは?となったわけです。思い出しましたよ。マイルスの『スター・ピープル』に入っていた曲です。この曲のちょっと変わったメロディーと明るいようで哀愁漂う感じが好きなんですよ。そしてこのドラミングはきっとあの人だろうと、バスドラが強力なトニーでした。

この1曲に惚れました。マイケル・ウォルフのピアノは実はあまり印象に残っていませんでしたが(笑)、とにかく買いだと思いました。当時はまだAmazonを利用していなかったので、このCDの中古を探すのに苦労しました。結局Yahooオークションで入手。これは2002年にM&Iから再発された日本盤CDです。「マサコ」で聴いたのはジャケットがグレーのオリジナル盤のほう。ちなみにこの1曲を除いてあとは全てウォルフの曲が収録されています。

これ買って聴いてみたら、1曲目は良いとして後は今一でした。だからめったに聴かなくなってしまいました。なのになぜ今日紹介するのかというと、今日聴いたら良かったからです(笑)。これを買った当時、私の中にはヨーロッパ辺りの癒し系ピアノ・トリオに未練がありました。だから、これは今一だったのではないかと思います。

今日聴いてわかったのは、マイケル・ウォルフが白人バップ系ピアニストだということです。音色が強靭なのがまず良く、ちょっと濁りを含んだ音色がなんとも言えないです。そして、フレーズやリズムのタメ具合、強い和音や低音の使い方によるダイナミック感、イイと思います。バラード演奏が力強いところも良いところ。バラード演奏なんかはリッチー・バイラークに似ているかな~。こりゃっ今時のヨーロッパ癒し系とはまるで違う。

こういうバップ系には、マクブライドのゴリゴリなベースとトニーの硬いドラミングが良く合いますね。マクブライドとのデュオが1曲あるのですが、マクブライドの強靭な4ビートはポール・チェンバースのようです。そういえば雲さんが「快楽ジャス通信」の「チェンバース特集」で、チェンバースのベースは「ズンズン感」と言っていたのを思い出しました。ここではまさにその「ズンズン感」に溢れています。そしてこの人の歌うベースの魅力にあらためて気付きました。見直しました(笑)。

2曲だけラテン・タッチのリズムの曲があって、そこでは、柔らかいリズムを刻むジョン・B・ウィリアムスとテリー・リン・キャリントンが起用されています。こういうリズムはマクブライドとトニーじゃあ出ませんからね。適材適所です。ラストの曲にはトニーの豪快なドラム・ソロがちゃんと入っているところもニクイ。

この人が最近新譜を出したとか聴きませんね。まあ、私が気付かないだけで、出しているのかもしれませんが。ちょっと調べてみようかな~。今まで私はこの人の何を聴いていたんだろう?今日良さがわかって良かったです(笑)。こういう開眼体験があったりするから、ジャズ(音楽)を聴くのがやめられません!

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2バリトン・サックスの痛快な1枚!

今日は先日ディスクユニオンのアウトレットで買った1枚を紹介します。

P105 ベンジャミン・コッペル『ババップ』(2004年rec. cowbellmusic)。メンバーは、ベンジャミン・コッペル(bs)、イェスパー・ロブダル(bs)、ヤコブ・アンダーシュコフ(p,rhodes)、ヨナス・ウェスターガード(b)、クレステン・オスグッド(ds)です。

数年前にディスクユニオンの新着CDとしてチェックしていたのですが、買いそびれていました。こんなのばっかりですね~(笑)。これが中古より安い¥1,000だったのです。更に10%引きだったのだから、たったの¥900ナリ!

フロントが2バリトン・サックスです。これは色物かと思いきや、真面目なハード・バップです。いやっ、ユーモアのセンスもちょっと入っていますね(笑)。アンダーシュコフ作の1曲を除いた10曲はコッペル作ですが、これがなかなか佳曲揃いです。編曲も凝っていて飽きさせません。

バリサクが左右にはっきり分かれて定位して、両側からブリブリかまします。フェンダー・ローズを弾いている曲があったりするので、こう書くとこれはコテコテ・ジャスだなと思うでしょ。確かにコテコテな曲もありますが、全体的にはそうでもないのです。コテコテが適度なところで抑えられていて、何ともヨーロッパ的オシャレな雰囲気が漂っているのです。

速いテンポの曲では抜群のドライヴ感を持って迫ってくるバリサク、片やスロー・テンポではしっとり聴かせるバリサク。ピアノはなかなかの説得力。ベースとドラムも気持ちよいリズムを刻みます。なかなかの名手揃いで、これは楽しい!楽器編成を見ただけで、食わず嫌いはしてほしくない1枚です。正規の価格で買っても良いと思いました。

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2008年オススメの辛口JAZZ!

昨年のジャズ喫茶「いーぐる」の「2008年年末ベスト盤大会」でも、何人かの方が優秀盤として挙げていたアルバムを紹介します。

P104 マリオ・パヴォーン『アンセスターズ』(2008年rec. PLAYSCAPE RECORDINGS)。メンバーは、マリオ・パヴォーン(b)、トニー・マラビー(ts,ss)、ジミー・グリーン(ts,ss)、ピーター・マドセン(p)、ジェラルド・クリーヴァー(ds)です。このメンバー凄いですよね。

マリオ・パヴォーンは、若くして惜しくも亡くなったトーマス・チェイピン・トリオのベーシストだった人です。私はトーマス・チェイピン・トリオが好きなのです。伝統的なものを背負いながらも、新しいセンスを持っていて柔軟で自由で開放的なことろが良いです。パヴォーンはそのトリオで強靭なベースを弾いていました。ジャケッ写を見て下さい。インテリで優しげなカッコイイおじさんです(笑)。強靭なベースを弾くようにはとても見えません。

サックスが重量級のトニー・マラビーとジミー・グリーンっていうんだから期待してしまいます。グリーンが右、マラビーが左に位置しているようです。1曲目はソロになると定位が真中になるので、ちょっとどちらがどちらかよくわからない感じなのですが、先発がマラビーでしょう。マラビーはちょっと太めの音で、グリーンは高音寄りなので、音色的にはグリーンのほうが前に出て聴こえます。

各曲で2人ともかなり気合が入ったソロをとるのですが、グリーンが伝統につながった範囲での奔放なのに対して、マラビーはもっと新しい発想に基づく奔放さだと思います。2人がテナーを吹く曲、マラビーがソプラノでグリーンがテナーの曲、2人がソプラノを吹く曲があります。2人とも似たタイプのサックス奏者なので、違うタイプのサックス奏者のほうが面白いという意見もあるでしょうが、私はこれはこれで差も分かるし面白いと思いました。

ピアノのマドセンが、サックスに負けないくらい強靭で切れたプレイをしているところもポイントが高いです。それにドラムがジェラルド・クリーヴァーですよ。パヴォーンとクリーヴァーの組み合わせはもちろん強靭につきるのですが、自分達が目立ち過ぎるようなところは意外とありません。とにかくエネルギーがモリモリ湧き出てくるようなリズムなので、フロントの2人ははりきらざるを得ないでしょうね。このリズムにのれば間違いなく気持ち良くプレイできると思います。

全曲パヴォーンの作です。編曲は曲によって結構工夫を凝らしています。正直言って曲は美メロとは言い難いアドリブの素材としての曲なので、メロディー命の人には薦めません。まあ、このメンバーを見て買う人は美メロなんて求めないと思いますが(笑)。アドリブのキレとパワーを聴くアルバムなのです。大音量で聴けばスカッとしますよ。

間違いなく2008年の優秀盤。必聴です!

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一押しはジェームズ・カーター!「高野雲の快楽ジャズ通信」

今日は高野 雲の快楽ジャス通信20回目、
「A列車でいこう」特集です。

放送の内容は高野 雲さんのブログ:快楽ジャズ通信をご覧下さい。
かかったCDも紹介されています。

最初はいつものとおり曲説明です。
作曲はビリー・ストレイホーンで、コード進行はあまり難しくない曲。
(今日は入力画面の立上げにトラブって、この部分は聴くだけになりました。)

ブラウン=ローチ・クインテットのアルバム『スタディ・イン・ブラウン』から。

これは入りの汽車が動き出すところを模した部分から最高です。
続くテーマも気持ち良い。
ハロルド・ランドのテナー、クリフォード・ブラウンのトランペットは快調。
ソロは長くないのですが、言いたいことは言い切っている感じですよね。
リッチー・パウエルのピアノ・ソロも良い出来。
マクス・ローチのドラム・ソロがメロディアスでこれまた気持ち良い。
最後は汽車が止まっておしまい。
素晴しい構成のこれぞハード・バップ!
(これ以降緑字は曲を聴いての私の感想などです。)

雲さんもこれは汽車ポッポの演奏だと言っています。

’トレイン’は蒸気・電気機関車に引かれる’車両’という意味もありますが、
この曲における本来の意味は’地下鉄’なんだそうです。
雲さんは横浜出身で育ちの’ハマッコ’だったんですね~。
バス通学でバスに乗るときの話から入って’Aトレイン’の説明。
”A”という看板のついた、ニューヨーク8番街へ向かう’8番街急行’のことだとか。
’A(エイ)’トレインと’8(エイト)’トレインをかけているかもしれないとも。

デューク・エリントン楽団のアルバム『ハイ・ファイ・エリントン・アップタウン』から。

エリントン楽団の演奏で、歌が入っていて、構成にアップ・ダウンがある演奏。

エリントンらしいシンプルなピアノ・トリオの演奏から入ります。
ちょっとオーケストラが入り、またピアノ・トリオに戻りそれをバックに歌へ。
後半スキャットも軽やかに、途中《アルプス一万尺》のメロディーをちょっと引用。
ここまで小粋な演奏になってますね。
オーケストラをバックにテナーのソロでムーディーに。
途中からアップ・テンポになってテナー・ソロが続きます。ここはダイナミック。
最後はテナーのカデンツアから〆へ。
これも構成と演奏が素晴しいですよね。
エリントン楽団のいろいろな要素が詰まった演奏でした。

アレンジが凝っていて、展開が面白い演奏だと言っています。
ベティ・ロッシュのヴォーカルは程好く力が抜けていて良。
そしてこの歌を美空ひばりが繰り返し練習したんだとか。
テナー・サックスはポール・ゴンザルベスです。

更にエキサイティングな演奏。
初めて聴いたのは吉祥寺のジャズ喫茶「メグ」だったそうです。
凄い演奏に驚き、ディスクユニオンで買って帰ったとか。
ジャズを聴きたいというハード・ロック好きな女の子を「メグ」に連れて行って、
これを聴かせたらカッコイイと言ったそうです。
ノリノリすぎてリズムが裏返りそうになるが、そんなの気にならない演奏。
雲さんのトークがかなり熱いです(笑)。

ジェームズ・カーターのアルバム『ジュラシック・クラシックス』から。

いや~っ、出だしからビヒャ~と危険です(笑)。
かなり速いテンポでの演奏で、まさに暴走特急です。
いや~っ、カッコイイ!
途中ではブヒャ~ビヒャ~といっちゃってたりします(笑)。
途中いくつかのメロディを引用しているんだけど、曲名がわからないよ~。
ピアノもなかなか頑張っていますね~。イイです。
クレイグ・テイボーンだったんですね。
今はティム・バーンとかとやっていて、キレキレの演奏をしています。
これは大音量で聴くと気持ちが良いと思いますよ。
このアルバムは知らなかったな~。これは買いです!

雲さんはいつ聴いてもご機嫌と言ってます。
クレイグ・テイボーンはセシル・テイラーのようなところもあるがポップだと。
スラップタンギングやフラジオとか、いろいろなテクニックを使っています。
雲さんのブログによるとこの曲が聴かせたいがための今回の特集だとか。
その気持ちよ~くわかります。

《A列車で行こう》はホーン奏者の演奏が多い曲。
それではということで、ピアノ・トリオの演奏でアプローチが面白いもの。
ドラマー村上秀一のグループ:ポンタ・ボックスのピアニスト佐山雅弘の演奏です。
《テイク・ファイブ》の5拍子の上に《A列車で行こう》をのせています。
テクニックがあり、アイディア倒れには終わっていないとのこと。

佐山雅弘のアルバム『フローティン・タイム』から。

確かに面白い演奏ですね。
たまにはこういう演奏も良いでしょう。

変化球の1曲でした。

最後は盛り上げて終わります。

大西順子のアルバム『ピアノ・クインテット・スイート』から。

久しぶりにこの人の演奏を聴きました。
なるほど、低音の使い方は山中千尋と似たような感じがありますね。
豪快なのは良いけれど、この人のピアノって何か弾きっ放し感がありますね。
ホーン陣が入ったり、ヴォーカルまで入る楽しい演奏でした。

今日はジェームズ・カーターの《A列車で行こう》に尽きます。
これが聴けただけで幸せです(笑)。
この演奏は原田正典さんも著書「JAZZ徒然草」の中で推薦していますね。
今日かけたアルバム。
私は『スタディ・イン・ブラウン』しか持っていませんでした(涙)。

<アフター・アワーズ編>

ディレクター嬢のアニメ声、今日も出ました(笑)!
でも今日はややアニメ声です。
いつもの如くディレクター嬢の楽譜初見弾きのコーナー。
初見の先生orコーチ雲さん。
ジャス的なリズムのノリ方を、危ないトークを交えて指導(笑)。
私は楽器はやりませんが、なるほどそういう感じか~という内容でした。
今日のディレクター嬢はかなり良い感じでした。左手和音も結構ジャジー。
この曲は何度も耳にしてよく知っている曲だからなのでしょうが、
やっぱり雲さんのコーチのおかげ?

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嬉しいことを言われました。などなど

先週のジャズ喫茶「いーぐる」の連続講演後、打上げにも参加しました。

今回の「NYダウンタウンを中心とした2008年下半期の新譜特集」は、若い人も結構来ていたので、これもジャズ・サイト’com-post’を立ち上げた効果なのかという話がありました。

そのせいなのか、打上げにも若い方お二人が参加して、そのうちのお一方と話をすることができました。20代半ばの方です。この方は最近ジャズ喫茶通いを始めたばかりだそうで、それなのに連続講演後の打上げに参加するという勇気のある方です(笑)。誤解のないように言っておきますが、打上げには誰でも参加できますし、後藤さんが優しく迎えてくれます。

話をした中で2つ気になったことがありました。

:i-podでジャズを聴いているそうなのですが、アルバムを入れても最初の2曲くらいしか聴かないということ。
う~ん、是非アルバム全部を聴いてほしいところです。一度に聴かなくても良いので、4曲ずつくらいに分けて聴いてほしいです。と一応言っておきました。

:その方の友達が「ジャズはB.G.M.だよね。」と言ったことに対して、「違うんだ。」ということを言いたかったのだが上手く説明できなかったということ。
う~ん、今の若者のジャズ認識はそんななのか~っ、ショック!あの時は私も頷くのみだったのですが、友達を「いーぐる」に連れてきて大音量で聴かせるしかないでしょう!まあ、もう実行しているかもしれませんが。

帰りの電車の時間があるので、店内での打上げ終了後に帰ることに。すると私に声をかけてくれた方がいました。打上げ時、そのIさんとは席が離れていたので、お話ができませんでした。

Iさんは、何と私のブログを見てトニー・マラビー『トーン・コレクター』『タマリンド』を買ったというのです。いや~っ、嬉しいやら恥ずかしいやら。ありがたい話じゃあありませんか。トニー・マラビーは現在屈指のサックス奏者なのにあまり認知されていないので、ブログで紹介したのですが、それを読んで買ったというんですから。

それから、私がゲストで出た「快楽ジャズ通信のパット・メセニー特集」も聴いたというのです。私のしゃべり方はそれ程変じゃないとも言ってくれました。更に、雲さんにも言われた《アー・ユー・ゴーイング・ウィズ・ミー》でのライル・メイズのシンセ・ソロがいまいちだという話も(笑)。

嬉しかったです!ブログをやっていると人のつながりが増えるというのを実体験しました。多分このブログも読んで下さっていると思います。Iさん「今度「いーぐる」でお会いしたらまたお話しましょう。これからもよろしくお願い致します。」

話は変わって、本日の「PCMジャズ喫茶」の放送。

ジャズ・タクシーの方がゲストに来ていました。乗せたお客さんが、かけていたベン・ウェブスターの《ダニー・ボーイ》を聴いて涙したとかしないとかの話から、ジャズ・サックス特集にしましょうという展開になりました。

1曲目は寺島さんがブラインドでかけて感想を聞こうという趣向だったのですが、受信器にはミュージシャンと曲名が表示されてしまいます(笑)。さてその曲はというと、ボディル・ニスカ《ダニー・ボーイ》でした。寺島ファンなら知っている例の女性サックス奏者です。

このCDが出た当時、私も寺島さんに傾倒していたので、ディスクユニオンで買いましたよ。でも・・・、しばらくして目覚めました。これって私の聴こうとするジャズなの?違うよな~っと。まあそうは言っても気に入ったのは1曲あって、それは《オンリー・トラスト・ユア・ハート》です。曲が好きなんですけどね(笑)。で、そのCDは・・・、ディスクユニオンへと売られて行きました(笑)。

ということで、この曲を半分聴いたところで、今日の「PCMジャズ喫茶」を聴くのをやめました。最早その後の展開は予想がつきますからね(笑)。

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「いーぐる」2008年下半期新譜特集(その4)

「NYダウンタウンを中心とした2008年下半期の新譜特集」のレポートの続きです。

この特集でかけた曲の詳細は、「いーぐる」のホームページ:http://www.02.246.ne.jp/~unamas/eagle.html「diary」に掲載されています。

1年半ほど前、この手のジャズはわかるようなわからないようなモヤモヤした感じでした。益子さんの講演「21世紀ジャズへのいくつかの補助線」「新譜特集」へ参加したり、CDを買って聴き込むうちにだんだんモヤモヤは晴れてきて、今回はほとんど違和感がなくなっていました。

こういうのってたくさん聴かないと、やっぱり気持ちの中にスーッと入ってこないんですよね。まあ違和感があったのは、アドリブ一発のジャズ・フォーマットが私の中にしみついてしまっていたからで、ジャズというものに固定概念を持たない状態で聴いたら、意外とスーッと入ってくるのかもしれません。

この特集でかかったアルバムは、私としてはジャズというものに柔軟な姿勢で接する方に是非聴いていただきたいと思っています。

それでは参りましょうか。

⑫市野元彦のアルバム『Time Flows (Like Water)』から《Oceanus》
P102市野元彦(eg,loops)、是安則克(b)、外山明(ds)、土井徳浩(cl)

日本人による今時のニューヨーク・ダウンタウンのサウンド。土井のクラリネットが懐かしさをよびます。外山のドラムは定型リズムを刻まずポール・モチアンみたいな感じです。市野のギターをビル・フリゼールの系譜と言って安心するようなところがあるが、ちょっと違うとのこと。クラリネットはクレッツマーの流れで原田さんも良いと言っています。後藤さんはクラリネットが良く、他のアルバムと比較しても、劣っていないどころか良いくらいだと言っていました。

このアルバムのレビューはジャズ・サイト’com-post’クロス・レビュー
http://com-post.jp/index.php?catid=5&startpos=5
をご覧下さい。益子さんをはじめ’com-post’メンバー全員がレビューを書いていて、それぞれが個性的でとても面白いですよ。

私があらためて書くことはないのですが、敢えて加えるとすれば、クラリネットが入るとヨーロッパの響きが感じられることと、日本人独特のしなやかな優しさがサウンド全体に漂っているということです。

3月頭に「ピット・イン」でライブがあるそうです。

⑬橋爪亮督グループのアルバム『As We Breathe』から《Sing》
P103_2 橋爪亮督(ts,loops)、市野元彦(eg)、浅川太平(fender rhodes)、織原良次(electric fretless bass)、橋本学(ds)

これも上記のアルバムと同様、今時のニューヨーク・ダウンタウンのサウンドです。橋爪のサックスはCDではアドリブの良さが少ないが、生だとかなりうまいとのことです。

このアルバムは、繊細で微妙なニュアンスを感じとらないと良さがわからないのではないかと思います。私はここにも日本人独特のしなやかな優しさがサウンド全体に漂っていると思います。ニューヨークの人達がやっているのは暗さが心に響いてくるのに対して、こちらはなぜか安堵感に包まれる感じがするのは私だけ?

ハイッ!これにておしまいです。

以上紹介した13枚、どれでも良いので是非1枚は聴いてみて下さい。
そして、気に入ったらメンバーを見て、そのメンバーの他のアルバムも聴いて、人脈聴きをしてみて下さい。そこからジャズの世界が広がっていくと思いますよ

明日/14明後日/15高野 雲の快楽ジャス通信」放送20回目
「A列車でいこう」特集です。

さて、雲さんはどんな演奏をセレクトしてくれるのでしょう?とても楽しみです。
聴きましょう!

内容については高野 雲さんのブログ:快楽ジャズ通信
にもアップされますのでご覧下さい。

全国コミュニティーFM局では、毎週土曜日20:00~20:55に放送。
ミュージックバードでは、毎週日曜日22:00~23:00に放送。

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「いーぐる」2008年下半期新譜特集(その3)

「NYダウンタウンを中心とした2008年下半期の新譜特集」のレポートの続きです。

ここで紹介されるようなジャズは他では聴けないので、この新譜特集はとても貴重な機会だと思います。2009年度もありますから興味がある方は是非参加してみて下さい。

この特集でかけた曲の詳細は、「いーぐる」のホームページ:http://www.02.246.ne.jp/~unamas/eagle.html「diary」に掲載されています。

それでは参りましょうか。

⑨Refuge Trioのアルバム『Refuge Trio』から《Pinwheel》P100
テオ・ブレックマン(vo,live electronic,processing)、ゲイリー・ベルサーチ(バセーシ)(p,hammond organ)、ジョン・ホレンベック(ds,per,crotales,vib,glockenspiel)

⑧とバセーシつながり。このアルバムは3人が作曲した曲があるが、それらの中ではバセーシの曲が一番良い。ホレンベックがサンプリングや打ち込みリズム(ドラムンベース)を生でやろうとしています。その正確なリズムも聴きどころ。ホレンベックのグループ:クローディア・クインテットの流れのサウンドです。

1曲の中で多彩なことをやっています。フリーなパーカッションとボイスとピアノのからみから入り、リズムが決まったところからのピアノ・ソロがカッコイイです。ひっかかりのあるリズムは最近の傾向。途中のベース音はオルガンのベース・ペダル?面白い曲だと思いました。

HMVのマルチバイ特価で早速購入。このアルバムはジャズという括りなしで、こういう音楽が好きな人がいると思います。全体的には映画のサウンド・トラックのような雰囲気で、現代音楽やエスニック・サウンドやジャズを混ぜあわせにした無国籍のナチュラル志向音楽という感じです。3人のオリジナルの中にオーネット・コールマンとセロニアス・モンクの曲が1曲ずつ、曲順の真中に入っているところと、ジョニ・ミッチェルの曲で始まり、アラン・ホールズワースの曲で終わっているところが意味深ですね。非常に繊細で柔軟で深みのある作品になっています。私はかなり気に入りました。WINTER&WINTERレーベルらしいアート・ワークも魅力的なCD。

⑩Tony Malaby Cello Trioの『Warblepeck』から《Sky Church》
P101 トニー・マラビー(ts)、フレッド・ロンバーグ=ホルム(cello,electronics)、ジョン・ホレンベック(ds,marimba,xylophon,glockenspiel,melodica,small kitchen appliances)

トニー・マラビーの新しい傾向のサウンドの典型。ストップ・タイムや編拍子。単にフリーと思う人が多いんじゃないかと思うが、、原田さんは、ほとんど譜面だろうと言っています。益子さんは好きだけれど半分よく分からないとのこと。このアルバム評は’com-post’に掲載されている益子さんの新譜レビュー:http://com-post.jp/index.php?itemid=144 を参照願います。

私も新しい感じはわかるのだけれど、これを良いとするかどうか?どうしてこういうジャズをやるのか謎です。従来の4ビート、コード進行によるアドリブ回しのジャズからは、著しく離れていることは確かです。単にフリー・ジャズといって片付けてしまうものでもないということは薄々分かります。未知との遭遇!ジャズの面白さのひとつ?

これもHMVのマルチバイ特価で購入。決済してからこれがSACDであることに気付きショックを受けました。だって安いんですよ。在庫ありだったため既にキャンセル不可能です。届いたので、もしやと思い一応CDプレーヤーに入れました。認識できましたよ。ハイブリッドSACDでした!フゥ~ッ。その上SACDマルチチャンネルです。私はCDプレーヤーしか持っていませんから確認できませんが、マルチで聴くとホレンベックのパーカッションが四方から聴こえてくるのでしょうか?

⑪Buffalo Collision(グループ名)の『Duck』から《2nd of 4>10:&Change》
ティム・バーン(as)、イーサン・アイヴァーソン(p)、ハンク・ロバーツ(cello)、デヴィッド・キング(ds)

ティム・バーンのグループで、2年くらいやっているそうです。マット・マネリ(vln)からハンク・ロバーツにメンバー・チェンジしたのは、スタイルの多様性を考慮してのものだろうということです。「バッド・プラス」のピアノとドラムが参加しているところに注目。CDに傷をつけて再生する’グリッチ’を意識。腰砕けでなまるリズムが特徴。エレクトロニカの要素もあります。このメンツから「パカーン」とはじけた演奏になるかと思ったらそうではないそうです。分かる人には分かる、凄いメンツだと思いませんか!

このアルバムには30分、20分、10分の曲が収録されているので一番短い10分の曲を選択。意味不明で何と読むのかわからない曲名はティム・バーンらしいと。曲途中で「パカーン」と行きそうなところで行かないので、益子さんとしては行ってほしいと言ってました。

なかなか面白い曲でした。ピアノがひっかりのある変なリズム・パターンを繰り返し、そのメロディーはゴジラが出てきそうなフレーズだったりします(笑)。そこにチェロのアルコと自由にアクセントをつけるドラムがからみサウンド・トラックを作ります。力強さはさすが「ザ・バッド・プラス」の2人。曲の途中でバーンがそのリズムに乗って自由なソロをとります。最後のほうでピチカートでのチェロのソロもありました。私にはサウンド・トラックの上でソロをとるマイルスのイメージが重なってきましたよ。

今日はここまでです。’その4’へ続く。

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今日は新宿のイベントへ行ってきました。

土曜日にジャズ喫茶「いーぐる」の新譜特集に行ったばかりなのに、今日も新宿のイベントへ行ってきました。

イベントの前には、いつものごとくディスクユニオンへ。今日はディスクユニオン御茶ノ水ジャズ館のアウトレットを漁ってきました。今日から新しいアウトレットを投入するというメールが来ていたからです。初日ということもあって在庫はかなりありました。

ゆっくり見たかったのですが、次のメイン・イベントの集合時間との兼ね合いでほどほどにしました。まあ、こういうのは見れば見るほどあれもこれも買いたくなってしまうので、ほどほどくらいにするのが肝心です。¥1,000を3枚、¥800を2枚買ったのですが、3枚以上購入とかで更に10%OFF。¥4,140で5枚買えました!

メイン・イベントというのは、新宿タワーレコードの10Fイベント・スペースで行われた
「後藤雅洋×中山康樹×村井康司、スペシャル・トーク・ショー、マイルスと、ブルーノートと、ジャズ」です。
PRHYTHM paperbacks『ブルーノート名盤其の壱(管弦打編)』:中山康樹氏、『白熱MILES鼎談』後藤雅洋氏・中山康樹氏・村井康司氏の発刊記念イベントでもあります。

P98 実は雲さんからお誘いがあったのです。当然イベントのあとには飲み会ありです(笑)。のうさんトウチャンも来ました。イベントは約1時間、立ち見です(笑)。お3人がマイルスとブルーノートの各1枚ずつCDをかけてトークするという趣向でした。

後藤さんデューク・ジョーダン『フライト・トゥ・ジョーダン』マイルス『フォア&モア』中山さんマイルス『ポギーとベス』デクスター・ゴードン『ゴー』村井さんはマイルス『ゲット・アップ・ウィズ・イット』トニー・ウィリアムス『スプリング』からそれぞれ1曲ずつかけました。お3人の個性が出た選曲になっていたと思います。時間の関係上いずれも途中でフェードアウト。

村井さんがかけた《マイシャ》なんか、これからいよいよマイルスがトランペットでソロをとるぞというところでフェードアウト(笑)。村井さんは「マイルスが弾くオルガンを聴いていただきました。」とか言って苦笑していましたよ。これらをかけてどんなトークが展開されたでしょう?ご想像にお任せします(笑)。そうそう、イベントでは「いーぐる」常連さんをかなり見かけましたよ(笑)。

イベント後は、後藤さん中山さん村井さんとの打上げにもちゃっかり参加させていただいちゃいました。いろいろなお話が聴けて楽しかったです。皆様お疲れ様でした。この場にてお礼申し上げます。どうもありがとうございました。

そうそうこれは言っとかなきゃ!『白熱MILES鼎談』は昨年購入して、ブログにもこの本の話題は書きましたよね。今日は『原田和典のJAZZ徒然草[地の巻]』を買いました。2月20日発売予定林建紀さん『週間ラサーン《ローランド・カークの謎》』も買う予定です。ところで誰に言っとかなきゃいけないの(笑)?

P99 「PRHYTHM paperbacks」を皆さん買いましょう!

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「いーぐる」2008年下半期新譜特集(その2)

「NYダウンタウンを中心とした2008年下半期の新譜特集」のレポートの続きです。

ここで紹介されるようなジャズは他では聴けないので、この新譜特集はとても貴重な機会だと思います。2009年度もありますから興味がある方は是非参加してみて下さい。

この特集でかけた曲の詳細は、「いーぐる」のホームページ:http://www.02.246.ne.jp/~unamas/eagle.html「diary」に掲載されています。

それでは参りましょうか。

⑤Los Dorados & Cuong Vuのアルバム『Incendio』から《Acapulco Golden》
クォン・ヴー(tp)、ダニエル・ズロトニック(ts,effects)、デミアン・ガルベス(el-g,effects)、カルロス・マルドナド(b,effects)、ロドリゴ・バルボサ(ds)、DJラヨ(turntables)
*なお、カタカナ表記は不正確ですのでご容赦下さい。

トランペッターの他流試合編。前の4曲がちょっと暗い感じだったので明るいやつをということで、メキシコのジャム・バンドにクォン・ヴーが参加したアルバムから。ラテン系で泣きが入る曲。昔っぽいスクラッチも入ります。ヴーのアルバム『ヴー・テット』の曲に似た感じもあり。ディスクユニオンで安く売っているとか。←だいぶ前らしいです。

私はこの曲が気に入りました。出だしからヤバイ雰囲気で、なかなかの盛り上がりです。ヴーらしいトランペット奏法で、『ヴー・テット』に似ているところがありますね。AmazonとHMVで検索したんですが見つからないので、ディスクユニオンで買おうと思います。

⑥Poolplayers(グループ名)のアルバム『Way Below the Surface』から《Beneath the Undercurrent》
アーヴェ・ヘンリクセン(tp,electronics)、ベノワ・デルベック(p,bass station)、ラース・ジュル(ds,electronics)、スティーヴ・アーゲル(Usine on laptop,delays,Sheman filter)

トランペッターの他流試合編。エレクトロニクスを多様した即興。触覚的な音が特徴。益子さんは個人的に好きだそうです。捉えどころが無いと言えば言えなくもない。ヘンリクセンが独特なハイトーンの歌を歌う曲もあるそうです。

アーヴェ・ヘンリクセンとクォン・ブーのサウンド傾向は似ていますね。デルベックのピアノがヨーロッパ・フリーしています。私は特に悪くはないと思います。ただハイトーンの歌を聴いたことがないので、聴いてみて苦手と感じるかもしれません。

⑦Elephant9(グループ名)のアルバム『Dodovoodoo』から《I Cover the Mountain Top》
P97 ストーレ・ストーレッケン(fender rhodes,hammond organ,synthesizer)、ニコライ・ハングシュレ・アイレットセン(el-b)、トーシュタイン・ロフトフース(ds)

⑥のアーヴェ・ヘンリクセンが所属するグループ:スーパーサイレントつながりで、ストーレ・ストーレッケンのアルバムから。ストーレッケンはノルウェイの人。年末の持込ベスト盤大会で原田さんがかけました。今回かけるのは別の曲。前半が初期ウェザー・リポートに似ていて、オルガンが入ってくるあたりからE.L.P.の感じになる曲。ローズはジョー・ザビヌルを意識しているようです。60年代後半から70年代の志向性あり。

歪んだローズが最高です。確かにこの音は初期ウェザーのザビヌルですね。曲調もウェザーの《バディアの楼閣~ヴギウギ・ワルツ》を感じさせます。ウェザー好きの私は、これイイです(笑)。ラウド&ラフな演奏。慌ててHMVで購入しました(笑)。もろプログレな曲もあります。ウェザーの《ドクター・オノリス・コウサ》とマイルスの《ディレクションズ》もやっていますから、どういうサウンドを志向しているかは自ずとわかると思います。

⑧Bad Touch(グループ名)のアルバム『Like a Magic Kiss』から《Bad Touch》
ローレン・スティルマン(as)、ゲイリー・ヴェルサーチ(org)、ネイト・ラドリー(el-g)、テッド・プア(ds)

とオルガンつながり。当地のミュージシャンは”ヴェルサーチ”ではなく”ヴァセーシ”と呼ぶそうです。今売れっ子ミュージシャンで、従来のオルガンとちょっと違うところがあります。要注目のオルガン奏者です。益子さんはローレン・スティルマンのリーダー・アルバムでの演奏は吹きまくるがグッとはこないとか。テッド・プアはでかくて怖いとか(笑)。今注目のドラマーです。サックス/ギター/オルガン/ドラムの編成は、クリス・ポッターやティム・バーンのグループにもみられる編成です。今の流行?

サックス、ギター、オルガンが単音や短いフレーズを発し、それらがモザイクのように組み合わさっていく、従来のメロディの概念からすると不思議な曲です。ギターの音はシンセっぽいです。テッド・プアの重量級バス・ドラが凄い迫力。私はこれも面白いと思いました。入手したいのでAmazonとHMVで検索したんですが見つかりません。これはネット購入しかないようですが、ディスクユニオンで扱ってほしいところです。

今日はここまでです。続く!

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「いーぐる」2008年下半期新譜特集(その1)

今日は土曜日に行ってきたジャズ喫茶「いーぐる」「NYダウンタウンを中心とした2008年下半期の新譜特集」のレポートです。

一昨日は「70年代の黒いジャズ」、昨日は「ホーク&レスター」、そして今日は「2008年新譜」と時代を行ったり来たり、内容にも差がありますが全部ジャズなのです(当たり前!)。私はジャズに自分の枠をはめず、なんでも楽しんじゃおうという、節操の無さが身上です(笑)。ただし、楽しむためにはそれぞれの楽しみ方を押さえる必要があります。ココ重要で~す!

P93 おや、入口の所にセットメニューの看板が出ていますね~。
誰が字を書いているんでしょう。
なかなかカワイイ字です。
お店の硬~いイメージ(失礼)を和らげるのに
一役かっているんじゃないでしょうか(笑)。

階段を降りて行くと、講演者の益子さんが突然出てきました。
ビックリ!「こんにちは、今日もよろしくお願いします。」

P94 今日の特集、ニューヨークの今のジャズと言えばこの人、益子博之さんによる講演です。ゲストは元「ジャズ批評」編集長の原田和典さんです。原田さんは今年の1月にニューヨークに行ってきたばかりだとか。う~ん。羨ましいです。

この特集、上記の皆さん他で立ち上げたサイト
”com-post”http://com-post.jp/
と連動していますので、このサイトも是非チェックして下さい。

この講演でかけた曲の詳細は、「いーぐる」のホームページ:http://www.02.246.ne.jp/~unamas/eagle.html「diary」に掲載されています。

それでは参りましょうか。

①Mauger(グループ名)のアルバム『The Beautiful Enabler』から《Acuppa》
ルドレシュ・マハンサッパ(as)、マーク・ドレッサー(b)、ジェリー・ヘミングウェイ(ds)
*なお、カタカナ表記は不正確ですのでご容赦下さい。

昨年の2008年上半期新譜特集の時と同様に今回もサックス・トリオから。注目アルト、マハンサッパがじいさん2人(ドレッサーとヘミングウェイ)をバックにした比較的オーソドックスな演奏。マハンサッパはインド系です。原田さんによると、最近のミュージシャンは名前が覚えられない人が多いけれど、今のシーンはそういう人が面白く、名前を覚えられた感動とそういう人の音楽と出合った感動の2重の感動があるとのことです。上手い事を言うなあと思いました。マハンサッパのアルトの音は独特、ダブル・リードによる民族楽器ぽいペラペラな音です。

演奏はフリー~ハード・バップですね。私はマハンサッパの良さが今一わかりません。この人、どうも考えすぎな感じがするのですが・・・。この演奏を聴いていたら、なぜかドルフィーを聴きたくなってしまいました(笑)。

②Seamus Blake Quartetのアルバム『Live in Italy』から《Fear of Roaming》
P95_2 シーマス・ブレイク(ts)、デヴィッド・キコスキ(p)、ダントン・ボラー(b)、ロドニー・グリーン(ds)

益子さんによると、ブレイクのテナーの生音はCDのように音が細くなくてもっと太いとか。CDではそれが伝わらないので、もったいないと言っていました。原田さんによるとブレイクは体が大きいそうで、テナーが似合うとか。これ以降も体のでかさの話題はたくさんあって面白かったのですが、ここには書きませんのでご了承下さい。益子さんはグリーンのドラムを見直したと言っています。かけませんでしたが、テナーの音にエフェクターをかけた演奏もあります。

益子さんがこれを選曲したのは意外でした。比較的オーソドックスな演奏だからです。打上げの時にわかったのですが、益子さんは最初の方は難解なものを避けてわかりやすいものをかけようと意図したそうです。この曲では、キコスキはキレがありますし、グリーンの煽りは強烈です。私はこのアルバムを気に入っています。この手の最近の演奏の中では結構気合が入っていると思いますよ。ちなみに、このCDは2枚組みですが値段は1枚ものと同じくらいです。

③Bruno Rabergのアルバム『Lifelines』から《April Suite》
P96クリス・チーク(ts)、ベン・モンダー(el-g)、ブルーノ・ラバーグ(b)、テッド・プア(ds)

チークのテナーも、ブレイク同様生音にくらべCDは音が細く感じるそうです。リーダーのラバーグは北欧の人ですが、今はニューヨークに住んでいるとのことです。「いーぐる」の壁にジャケットが飾られています。

これは現代性の感じられる演奏ですね。チークがクールでソフトに淡々とメロディーを吹いていて、そこにモンダーが空間性を感じさせるセンスの良い音を重ねていきます。プアの繊細なドラミングとラバーグのブリブリなベースが繊細なグルーヴを生み出しています。私はこれも良い演奏だと思っています。このCDも2枚組みですが安いです。

④Simon Jermyn's Trot A Mouseの同アルバムから《Otabur》
ローレン・スティルマン(as)、クリス・スピード(ts)、サイモン・ジャーミン(el-b)、シーン・カーピオ(ds)

③とヨーロッパ人ベーシストつながりです。ジャーミンはアイルランド人で、地元ではロックをやっているそうです。リフ一発のロックっぽい曲。ジム・ブラックの作品にも似ていて、益子さんの個人的お気に入りとのことです。

テーマのメロディーがメランコリックで、私には演歌的にも聴こえます。そのテーマが終わると一転して、複雑なリズムの上でサックスが朗々と泣きのメロディーを吹き、またテーマに戻るという曲想です。真中のサックス・ソロ部は60年代フリー・ジャズの様にも聴こえます。私はこの手のメロディーがちょっと苦手なんですよね~。この1曲を聴いただけではちょっと評価しかねます。

今日はここまでです。
1日4曲ずつ紹介していきますので、全部で13曲を3回に分けてレポートします。

実際の講演では、かけたアルバム以外にもたくさんの推薦アルバムや注目のミュージシャンを紹介しています。それについてはレポートしませんのでご了承下さい。

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軽妙洒脱!「高野雲の快楽ジャズ通信」

今日は高野 雲の快楽ジャス通信19回目、
「テナーサックス特集 レスター・ヤング&コールマン・ホーキンス」です。
ゲストは奄美大島のCDショップ「サウンズパル」高良俊礼さんです。

放送の内容は高野 雲さんのブログ:快楽ジャズ通信をご覧下さい。
かかったCDも紹介されています。

奄美大島から電話ゲストです!
高良さんはテナー・サックス吹きでもあるそうです。
テナー吹きが紹介するホーク&レスターは如何に?

まず2人のサックスについて、「男の美学の集大成」だそうです。
高良さんは映画「カンザスシティー」から入ったとか。

前半はホーキンス。

代表曲。これを聴かなきゃ話が始まらない。戦前の1939年の録音。

『ボディー・アンド・ソウル』からタイトル曲です。

ゆったりしたペースでおおらかに吹き、時に力強く吹きと、これぞ男のテナーです。
(以降緑字は、私の曲を聴いての感想やトークを聞いての感想)

高良さんはこの演奏を「いくら丼」と言います。
その意味は「音の一粒一粒が太くてプリプリしています。」とのことでした。
うまい事言いますね~。

ここで雲さんのホーキンスに関する解説があります。

『ボディ・アンド・ソウル』(上記とは違うアルバム)から《マイ・マン》です。

ストリングス・オーケストラをバックに歌うテナーもまた良いですね。
中盤以降の豪放なテナーの歌わせ方がカッコイイです。

雲さんは「最初臭くて、後半バリバリ吹くのがたまらん。」と言います。

確かに最初はちょっとサム・テイラーな感じが漂っていました(笑)。

次は戦後の録音で晩年のもの。
ソニー・ロリンズ『サキソフォン・コロッサス』
《モリタート》(異名同曲)との比較の意味も込めて。
この『サキコロ』から6年後の録音。
自分より若いロリンズの良いとこも取り入れたホーキンスの前進意欲も素晴しい。
雲さんがロリンズとホーキンスのエピソードも紹介しました。

『ジェリコの戦い』から《マック・ザ・ナイフ》です。

この演奏は久しぶりに聴きましたが、これぞテナーの王道ですね。良いです。
トミー・フラナガンのピアノ・ソロはやっぱり良いです。
このアルバムはライブ録音なんですが、メイジャー・ホリーのベース音が
「ズンズンズンズン」と良いんですよ。

曲が終わると高良さん笑って「たまらんです。」と言います。
少年のような気持ちがあらわれたエンディングが良いそうです。
これは雲さんと2人でかなり盛り上がっていました(笑)。

ホーキンスの最後はバラード。

『コールマン・ホーキンスとレスター・ヤング』から
《ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン》です。

サックスの歌わせ方がなんともいい塩梅です。
タフで優しいところが最高。⇒「漢の美学」
最後のカデンツァも良いですよね。

高良さんは「漢(オトコ)の美学」と言っています(笑)。

雲さんは「いくら丼にラー油かけたのを何杯も食べたので食傷気味。」ということで、
レスターにいきます。
高良さんは「哀愁モードに切り替えます。」と言います。
今日はこういう掛け合いが随所にありました。

後半はレスター。

多くのテナー奏者に影響を与えた人です。

晩年の演奏。

『プレス・アンド・テディ』から《オール・オブ・ミー》です。

レスターはフレージングがモダンで、スラスラ軽やかなんですよね。
このカッコ良さが多くのサックス奏者にウケたのだと思います。

高良さん「これがレスター・ヤング。」と言います。

続けて高良さんによるホーキンスとレスターの解説です。
「ホーキンスの音ワウワウ。男の楽器。力強くてぶっとい。」
「レスターはアルトのようで男らしくないとの批判もあった。」
次は雲さんがフレージングの違いについて。
「ホーキンスは構築的。レスターは気分任せで横へ横へながれていく。」
高良さんはそんなレスターを「風来坊的な感じ。」と言います。

レイジーでリラクゼイションに富んだナンバー。

『カンザス・シティ・セッションズ』から《アイ・ウォント・ア・リトル・ガール》です。

軽妙なトランペットに続いて、レスターのやっぱりスラスラなテナーは
フワフワ感が漂って良いです。

高良さんは「レスターがほろ酔い感で入ってくる。」とうまいことを言います。

続いてキーノートのセッション。

『ザ・コンプリート・レスター・ヤング・オン・キーノート』から
《アフタヌーン・オブ・ア・ベイシー・アイト》です。

これは結構力強いレスターですね。快調にとばしています。

雲さん「誰が聴いても絶好調。モリモリ吹いている。さぼり具合も良い。」と言います。
高良さんは「オシャレです。」と言います。

除隊後のレスターは精彩を欠くというが、この演奏は良いということで。

『プレジデント・プレイズ・ウィズ・ジ・オスカー・ピーターソン』から
《オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート》です。

雲さん曰く切なくなる演奏。

確かに切なくなりますね。哀愁感漂う演奏です。

今日は面白くてためになりました。
高良さんのトークは軽妙洒脱!これに尽きます。
出るは出るはの美味しいフレーズ。参りました。
雲さんとのコンビネーションも最高。
放送で「アッという間でしたね。」と言ってましたが、
聴いていてもまさにその通りでした。

ちなみに私のレポートはかなりお2人のトークを端折って書いています。
トークに聞き入ってしまい、書くほうがおろそかになってしまいました。
ごめんなさい。

<アフターアワーズ編>

ブーガル・ジョー・ジョーンズのファンキーな曲で始まります。
雲さんがタワーレコードの試聴機で聴いて踊りだしてしまったという曲です。
こういう曲に血が騒ぐルーツはアニメ・ソングなんだとか。

「ど根性ガエル」のテーマがかかりましが、久しぶりにまともに聴くと、
この曲はギターのカッティングが効いていたんですね~。
続く「ハクション大魔王」のテーマ、これはベースがファンキーだったんですね~。

続くカッティング・ギター演奏。
雲さんはこれを聴いて「血が騒ぐ。」と言うのですが、
その気持ちよ~くわかります。

とどめはロリンズの『ザ・ウェイ・アイ・フィル』から《アスフランテイション・ウーギィ》
このアルバムは私も持っています。油井正一さんも推薦しているんですよこれ。
アメリカのB級アクションドラマのテーマ的な曲とでも言いましょうか(笑)。

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人気ブログランキング卒業!

突然ですが!人気ブログランキング卒業することにしました。

今まで”ポッチ”にご協力いただいた皆様、どうもありがとうございました。
m(u_u)m

感謝の気持ちでいっぱいでございます。

一時は2位にまでしていただいたこと、決して忘れは致しません。

ランキングに参加していろいろなことがわかりました。

そろそろ次のステップに進もうかと思い、誠に勝手ではありますが、

人気ブログランキングからの卒業とさせていただきました。

ところで次のステップってなんだろう?

まあ、私の気持ちの中のことなので見た目には変化はないかもしれません。

そんな感じです(笑)。

”ポッチ”はなくなりましたが、ブログは続きますので、

引き続きご愛顧賜りたく、よろしくお願い申し上げます。

こうなると記事の最後に何か〆の言葉が必要かも?

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ディープなレコード屋さんTOPS

今日はジャズ喫茶「いーぐる「2008年下半期新譜特集」に行ってきました。
でもその前に、どうせ東京へ行くんだからということで、
久々に川崎の中古レコード/CD「TOPS」へ行ってレコードを買ってきました。
「TOPS」のホームページ:http://www12.plala.or.jp/RECORDSTOPS/

P89 このお店はディープです(笑)。基本はジャズ・ヴォーカルのオリジナル盤ですが、ロック、ソウル、邦楽、ムード、ワールドミュージックなども置いてあります。

お店は結構広いのですが、レコード棚の間の通路は人1人くらいが通れる程度。つまり、レコード棚だらけってことです。ジャズのレコード在庫は豊富ですよ。とにかく色々ありますから、時間にゆとりを持ってゆっくり見ることをおすすめします。きっと掘り出し物が見つかります。

P90 入口はご覧のとおり、繰り返しますがディープです(笑)。このお店に行く時、私はいつも事前にホームページのリストをチェックしています。このリストを眺めるだけでもワクワクなんです(笑)。

リストのメンテがちょっとラフなので、お店に行っても在庫がない場合があります。もちろん行くまでに売れてしまう場合だってあるでしょう。まあ、そこは固いこと言いっこなしということで(笑)。

さて、今日の私のお目当てはと言いますと、渋谷のジャズ・ブルース・ソウル喫茶「JBS」でかかりそうな黒いジャズです。やっぱりこういうのはレコードで聴きたい!

P91 まずはこれ。シダー・ウォルトン『イースタン・リベリオンⅡ』(1977年rec. TIMELESS MUSE)です。メンバーは、シダー・ウォルトン(p)、ボブ・バーグ(ts)、サム・ジョーンズ(b)、ビリー・ヒギンズ(ds)です。リストでチェックしていったもので、コンディション良。

これは前に「JBS」でかけてくれました。ブログにもその時のことは書いています。ジャケトもこれと同じやつでした。TIMELESSレーベルから出たやつとはジャケットが異なっていますよね。「いーぐる」でもかかったことがあります。マイルス・グループ加入以前のボブ・バーグのブリブリ・ゴリゴリ・テナーを聴く1枚です。この頃はまだマイケル・ブレッカーにそれほど似ていないんですよね。バップ・テナーです。

P92 これは棚を漁っていて目に入った1枚。ジャズ批評No.83「ジャズ1970~90年代」にてチェックしていたものです。ジーン・アモンズ『グッドバイ』(1974年rec. Prestige)。「さよなら」のタイトルどおり、ジーン・アモンズのラスト・レコーディング・セッションです(涙)。コンディション良。

メンバーは、ジーン・アモンズ(ts)、ナット・アダレイ(cor)、ゲイリー・バーツ(as)、ケニー・ドリュー(p)、サム・ジョーンズ(b)、ルイス・ヘイズ(ds)、レイ・バレット(conga)です。どうですかこのメンバー、黒い音が聴こえてくるでしょ(笑)。「JBS」のマスター通称マルカム(ジャズ友tommyさんが名付け親)は絶対好きです。内容については説明しませんが、推して知るべしです。このアルバム、「ジャズ知られざる名盤ベスト1000」の中で後藤雅洋さんも推薦していました。今日気付きました。

以上2枚お買い上げ!今日は店主の渡辺さん(ジャズ批評誌にもちょくちょく登場します)がいました。うれしいことにたまにしか行かない私の顔を覚えていてくれて、今日も値段を少しおまけしてくれました。こういうサービスって今はなかなかないんですよね。昔にはよくあったこういう売り手と買い手の心の繋がり、いいですよね~。

これから「新譜特集」に行こうという時に、黒いジャズ・レコードを買ってしまう。
これもジャズの楽しみ方なのであります。わかっていただけますよね(笑)。

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メセニー買い!

今日紹介するアルバムも新宿タワーレコードで試聴して買いました。メセニーが全面的にバックアップしているというので、聴いてみたらなかなか良かったので買いました。

P88 パット・メセニー&アンナ・マリア・ヨペック『UPOJENIE』(2008年、NONESUCH)です。これ2004年頃に出たやつの再発です。メセニー・ファンの私としたことが、当時ノーマークでした(笑)。

お値段がかなり安いのです。HMVの通販では\1,200で買えます。このお値段でも試聴をしなかったら買わなかったかも(笑)?もともとはアンナ・マリア・ヨペックのアルバムですが、メセニーの名前を前に出してメセニー所属のレーベル:ノンサッチから出したという感じなのでしょう。

ネットで調べたところ、アンナはポーランドの人気歌姫らしいです。この後に出たアルバムも人気はあるようですね。歌は北欧系とでも言いましょうか?今時よくいそうなポップス・シンガーだと思いますよ(笑)。この人の歌だけだったら私は買わないと思います。

やっぱりメセニーが全面的にバックアップしているのが良いのです。私は「快楽ジャズ通信」「メセニー特集」でも言ったように、メセニーはパット・メセニー・グループが好きなので、そのナンバーが再演されているのもうれしいのです。《アー・ユー・ゴーイング・ウィズ・ミー》でのギターシンセはここでも最高に気持ち良いですね。

全体的なサウンドも北欧ジャズランド系のようなものもあります。アンナやバックを務めるポーランドのミュージシャンの曲もあるのですが、メセニーのギターが全面に出てくると途端にメセニー・サウンドになってしまうところが面白いです。メセニー流東洋エスニック風味が入った曲やアメリカン・ノスタルジー・サウンドもあります。

もともとメセニーの曲はヴォーカルも取り入れているので、アンナの歌とのマッチングはとても良いものがありますね。このアルバムはここ数年のメセニー参加アルバムの中では一番私好みになっています。

P160<追伸:2009/10/29>
ジャケット写真が違うというお話。
CDケースの中に入っている冊子の写真は違うのでUPします。
すずっくさまがおっしゃる
「最初、ジャケット見てちょっとひく。なんか、やけに幻想的。」
は、これなんじゃないかと思います?
これじゃあ、ひきますよねっ。バッタです(笑)。

明日/7明後日/8高野 雲の快楽ジャス通信」放送19回目
「テナーサックス特集 レスター・ヤング&コールマン・ホーキンス」です。
ゲストは奄美大島のCDショップ「サウンズパル」高良俊礼さんです。

高良さんは拙ブログにもコメントを寄せてくれるジャズ友です!
サウンズパルのブログhttp://ameblo.jp/soundspal/
高良さんにはお会いしたいのですが、奄美大島ではね~。
ということで、今回は高良さんの声が聞けるのがうれしいのです。
雲さん高良さんの最強タッグによるテナー特集。
聴きましょう!

内容については高野 雲さんのブログ:快楽ジャズ通信
にもアップされますのでご覧下さい。

全国コミュニティーFM局では、毎週土曜日20:00~20:55に放送。
ミュージックバードでは、毎週日曜日22:00~23:00に放送。

このお2人が書いた電子書籍が
必読!JAZZ初心者
「初ジャズ!」
詳細と購入はバナーをクリック!
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売れ行き好調のようです!
内容が面白いので当然だと思います。
お手頃価格\1,300です!

明日はジャズ喫茶「いーぐる」2008年下半期の新譜特集に行く予定です。

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50,000アクセス突破です。

とうとう50,000アクセスを突破しました。
訪問して下さった皆様どうもありがとうございます。
自分でもビックリです。
ブログを始めた頃はこんな日が来るとは思いもしていませんでした。
ブログを続けているおかげで面白い体験もいろいろできるし。
ところで、今年は更新を控えめにしようとしたはずなのに・・・、
結構更新しまくってます(笑)。
これからもよろしくお願い致します。

さて、今日はなぜこのアルバムを買ったのか覚えていない1枚。仕事が超多忙の頃にかったやつって、買った時の記憶が全然残っていません(涙)。東京に出張で行った時に買ったのか?秋葉原に真空管パーツを買いに行った時に買ったのか?

P87ローズマリー・クルーニー/ウディ・ハーマン・アンド・ウディズ・ビッグ・バンド『マイ・バディ』(1983年rec. concord)です。 私は特にヴォーカルを愛好しているわけではありませんので、きっと何かの気まぐれで買ったアルバムですね。当時は輸入盤がまだ安かったので買ったのでしょう。

何でこれを紹介したかというと、1曲目の《アイ・ビリーブ・イン・ラヴ》が凄く気に入っているからです。街を闊歩するような8ビートのリズムに乗って、クルーニーのスケールの大きなヴォーカルが聴けます。ビッグ・バンドの厚みのあるホーン陣も凄く気持ち良く「エンターテインメントだよね~。」なのです。

リズムが気持ち良いなあ~と思ったら、ドラムがジェフ・ハミルトンでした。今日メンバーを見るまで気が付きませんでした(笑)。ちょっとセンチメンタルがかったメロディーも私のツボです。これを聴くと何か元気が湧いてきます。当時仕事に疲れていたので、この曲が心に響いたのでしょう。

このアルバムを聴くといつも「アメリカのエンターテインメントってこれなんだよね。」と思います。ローズマリー・クルーニーは特に声がかわいいわけでもなく、凄いテクニックがあるとかでもないのですが、エンターテナーなんだと思います。オーケストラをバックに堂々の歌を聴かせていますよ。

私の中では何度聴いても聴き飽きないアルバムです。どうってことのないアルバムが気に入ってしまう典型的な例だと思います。

最近思うのですが、コンコード・レーベルってアメリカの大衆音楽としてのジャズをいい具合に録っているレーベルですよね。

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情報を発信してなんぼでしょっ!

今時ただ情報を漁っているだけじゃなくて、情報を発信してなんぼだと思います。
ブログをはじめ、方法はいろいろ存在します。
面白いことに、情報を発信すればしただけ新しい情報も入ってきます。
今日は私が注目している情報発信源を2つ紹介しましょう。

①高野雲さん

今度は何をやらかしてくれたのでしょうか(笑)?

電子書籍「初ジャズ!」です。

「初ジャズ!」って、一体何?
「今度ちょっとジャズでも聴いてみようかな?」と思っている人へのガイドブックです。
雲さんが作るんですから、ただのガイドブックじゃありませんよ(笑)。
シチュエーションキーワードに適したアルバムを紹介しようというものです。
まあ、ここまではありそうな発想ですが、更に仕掛けがあります。

雲さんのジャズ友にして、拙ブログもご覧になっていただいている
奄美大島のCDショップ「サウンズパル」高良さんとの往復書簡による紹介
という形をとっています。
お2人の書簡、はっきり言ってコテコテです(笑)。で、面白い!
根底にはジャズに対する熱い思いがあります。
「ジャズバカ一大」のお2人の「おすすめジャズ」とはいかに?

この書籍の詳細と購入は以下です。
初ジャズバナー

何はともあれますは覗いてみることをオススメします!

②com-post

ジャズ喫茶「いーぐる」に集う有志によるジャズ批評に関するホームページです。
今回興味深い記事がアップされました。

後藤雅洋×益子博之 往復書簡「ジャズにおける身体感覚の変容と認識の
切断面 再考」

http://com-post.jp/index.php?catid=6

です。難しいタイトルですよね(笑)。
内容について私がここで簡単に紹介すると誤解が生じる可能性があるので、
ここには書きません。
ジャズ批評に係わる方やジャズ批評について語ろうと思う方は、
この論考は是非読んでおくべきだと思います。

アレッ!こっちも往復書簡です。
こういう一致って時々あるんですよね~。
世の中これだから面白いんです。
まあ、こういうことは気付かない人は気付かないんでしょうけど・・・。

このお2人、雲さんと後藤さん。
発想は対照的な部分もあるのですが要注目です。

雲さんの初心者向けvs後藤さんのジャーナリスト向け。
でもマニアの目を意識しているところ。
雲さんの経済原則に則した発想vs後藤さんの文化擁護に則した発想。
でもお互いに両スタンスは認めているところ。

いや~っ、面白いじゃありませんか。

「お前(いっき)は情報発信しているのか?」って、
スミマセン!宣伝してます(笑)。

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近所にある県立美術館

今日はジャズの話題ではありません。
家の近所にある山梨県立美術館のお話です。
美術館のホームページ:http://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/contents/

P83_2この県立美術館には、
知る人ぞ知るミレー「種をまく人があります。
美術館ができたのは31年前の1978年です。
その年私は今の家に引っ越してきました。
当時はミレーの絵が見られるということで大変な話題となりました。
山梨県の特産品ぶどう色の壁がおしゃれでしょっ。

昔見て感動したのはピカソ展岡本太郎展ですね。
岡本太郎展の時はご本人もやってきて、
青銅の鐘を鳴らすパフォーマンスを間近で見ました。
当時岡本太郎はTVやCMに出演して、その独特なキャラで人気があったんですよ。
鐘を鳴らす演奏を見た時、岡本太郎の放つオーラと目力には参りましたね。
こりゃ天才だと・・・。

P84 昨年は開館30周年ということで、
記念展示をやっていたので見に行きました。
今では近くに県立文学館もあり、
美術館や周りの庭も含め「芸術の森公園」と呼ばれています。
たいそうな名前ですね。ちなみに森はありません(笑)。
庭からはご覧のとおり富士山もきれいに見えます。
手前の銀色に輝く球体は「ビッグアップル」というモニュメントです。
写真には写っていませんが、ヘンリー・ムーアの彫刻もあります。

P85 先日の日曜日は天気が良かったので、美術館に行きました。
何を見に行ったかというと、ミレー館ができたからです。
ミレー館とは言いつつも、新しい建物ができたわけではなく、
常設展示場のミレーの絵を展示するスペースを
リニューアルしただけです。
それに合わせてミレーの絵を1枚購入しています。
写真は美術館のエントランス。なかなか格調高いですよね。
でも、観光地おきまり、絵の顔の部分がくりぬいてあり、そこから顔を出して
記念写真をとる例のアレがおいてあります(笑)。

良い絵は何度見ても良いですね。
ミレー館は美術館には珍しく絵を飾る壁の色を赤色にしています。
ミレー館ができたからか、結構人がいました。
駐車場には観光バスが2台ほど止まっていて、おじさんおばさんが結構いました。
そういう方達は絵の解説ばかり読んでいて、
肝心の絵はさらっと見て通り過ぎていくのです。
解説を読みに来ているのですか~(笑)。

ミレーつながりということで、バルビゾン派の画家の絵もかなりあります。
バルビゾン派の展示スペースはフォンテーヌブローの森を意識したのか、
絵を飾ってある壁が緑色で、なかなか良い感じでした。
コローのふんわりした雰囲気の絵やクールベの重厚な絵が好きです。
1枚気になる絵があります。
川原を書いた絵なのですが、昔どこかで見たような光景で
その絵を見ていると凄く懐かしくなります。

P86常設展には他に、山梨出身の画家の絵を中心に
展示している部屋があります。
そこにも私の心を捉えた絵が何枚かありました。
こちらの絵はたくさあるので、一度に展示できないため、
季節によって展示する絵を入れ替えています。

昨年は印象派展があり、モネ、セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホなどの絵が
各々数枚来たのですが、中でもゴッホの絵は強烈なインパクトがありましたね。
絵からえもいわれぬパワーの放出を感じました。
やっぱりゴッホは凄いと思いましたよ。
めったに良い絵は来ないのですが、それでも近くに美術館があるのは良いですよね。

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コメントありがとうございます。

「PCMジャズ喫茶」についてまるしおさんから素敵なコメントをいただきましたので、こちらに転載させていただきます。以下青字がいただいたコメントです。

●レポート、御苦労様です。
 不満の多い番組を、貴重な時間を割いてレポートしなくても別にいいのではないでしょうか。
 あかぎ小次郎さんが安原永世ゲスト時代の名場面をときどきアップされていますが、私はあれが大好きで、ああいうものならどんどん読みたいです。

●私は「PCMジャズ喫茶」の大ファンで、この番組の満足度を100とすれば、「快楽ジャズ通信」は「平均20、たまに35」といった程度です(雲さん、ごめんなさい)。
 実際、この番組は名場面の宝庫で、ゲストミュージシャンの魅力を十分引き出していると思います。
 最近ではMAYAさんが、「結婚指輪をしたままで演奏している人がいるが、そういうデリカシーに欠けるミュージシャンは最低である」といった趣旨の発言をされ、「いやあ、この人はビシッと一本筋が通っているなあ」と感心しましたし、平賀マリカさんが自分の嫌いなニーナ・シモンを聴かされてコメントを求められたときに見事な対応をして、「ジャズボーカリスト・平賀マリカ、ここにあり」というところを見せました。

●また、岩浪さんが実に愉快な大人物であるということも分かって嬉しいし、長澤さんが不意に繰り出す当意即妙のシャレ(「それでは Question & Answer になりませんねえ」は最近の傑作)には思わず、「座布団十枚!」と言いたくなります。とにかく面白い番組ですから、皆さん、ぜひミュージックバードに加入してお聴き下さい。(宣伝になってしまいました。失礼いたします)

どうもありがとうございます。
私も多くの方にミュージックバードに加入していただいて、ジャズ番組を聴いていただきたいと思っていますので、宣伝は大いに歓迎します。
まるしおさんがおっしゃるような「PCMジャズ喫茶」の魅力を、私も伝えなければいけないのでしょうが、なかなかうまくいきません。

まず、ジャズの聴き方が寺島さんと私は違うので、そこにツッコミを入れたくなっちゃうんです(笑)。人気番組に私の意見を入れてレポートすることに不快感を抱く方がいらしたとしても、それはしょうがないと思っています。私のレポートに対して「お前何言ってるんだ。」という方もいらっしゃれば、「お前の言うとおりだ。」という方もいらっしゃるところが、面白いのではないかと思います。

私も、MAYAさんの自分をしっかり持ちつつ率直でオジサマ達を惹き付けるカワイさがあるところや、平賀マリカさんのオジサマ達に合わせつつも言いたいことは曲げずに最後には自分の意見を頷かせてしまう技などは、とても楽しく聴きました。そういうところをレポートしようと思いつつも、いったんやりだすと時間がかかるのでなかなか出来ずにいます。

岩浪さんや長澤さんのキャラも面白いのですが、私の興味は、そういうキャラを紹介するというよりは、お2人のジャズの聴き方についてツッコミを入れるほうにあるのも事実です。そういう意味ではまるしおさんが期待されるようなレポートは書けないような気もします。ご容赦いただきたく。

「快楽ジャズ通信」は「PCMジャズ喫茶」にはかなわないのは当然です。なにしろキャリアが違いますから。でも高野雲さんの楽しい番組を作ろうとする姿勢や、ジャズの聴き方には大いに共感できるものがあります。だから私は応援しています。ミュージシャンがゲストに来た時などは、短い時間なのにミュージシャンの魅力をかなり引き出していると私は思いますが、いかがでしょう?

今後もよろしくお願い申し上げます。

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モンクは変!「高野雲の快楽ジャズ通信」

今日は高野 雲の快楽ジャス通信18回目、「セロニアス・モンク特集」です。

放送の内容は高野 雲さんのブログ:快楽ジャズ通信をご覧下さい。
かかったCDも紹介されています。

ちなみに私のレポート。
いくら詳しく書いてもかかった曲については説明しきれないし、
ゲストが来た時の雲さんの盛り上がり様は伝え切れません(笑)。
是非ラジオ放送をお聴き下さい。
できればアフター・アワーズ編が聴けるミュージックバードが良いです。

さて、今日の放送は如何に?

雲さんにとってのモンクとは「なんじゃこりゃ」だとか。
最初にモンクの映像を見た雲さんは、太陽にほえろで殉職したジーパン刑事が
「なんじゃこりゃーっ」と叫んだのと同じように思ったとか。
番組でも思い切り叫んでいました(笑)。

なんじゃこりゃ度の高いブルース曲。
アルバム『アンダー・グラウンド』から《レイズ・フォー》

さすがのモンクの曲、同じようなフレーズの繰り返しのテーマ。
モンクのユーモア・センスというのでしょうか?
この辺りのとぼけたはずした感じが好きか嫌いかが
良くも悪くもその人のモンク好感度を決めてしまうんでしょうね。
私はそんなモンクが好きです。
(以下緑字は私が曲を聴いての感想です。)

この曲に関するディレクター嬢の感想が面白かったです。
雲さんのモンクのエピソードも楽しかったです。

モンクと言えば不協和音が特徴です。
《リトル・ルーティ・トゥーティ》の不協和音は
子供番組の汽車の汽笛をまねたものだとか。

アルバム『セロニアス・モンク・トリオ』から《リトル・ルーティ・トゥーティ》

そう言われて聴いてみるとこの曲、
汽車が走っていくようなイメージのテーマ部ですね。
これは新たな発見です。そうだったのかっ!

曲後に雲さんがアート・ブレイキーも「シュッシュッポッポッ」していると言いますが、
そのとおりだと思いました。

次はアンサンブルにおける「なんじゃこりゃ」度数が高い曲。
《ブリリアント・コーナーズ》は、曲の構造が凄く変なんだとか。
これについて詳しく解説していましたよ。

怒涛のなんじゃこりゃミュージック。
アルバム『ブリリアント・コーナーズ』からタイトル曲

私もこのアルバムはジャズを聴き始めの頃聴きましたが変だと思いました。
不思議と嫌いじゃなかったです。
でもそれからかなりの間モンクはあまり聴きませんでした。
これはなんとも言えない「味」がある曲と演奏だと思いますよ。
ソニー・ロリンズが完全にモンク色に染まっているのが凄い。

曲後にアニー・ヘンリーを例え話で説明したのも面白かったです。

曲の構造はストレート・アヘッドだが、
奇妙なメロディーを3管がアンサンブルするのが聴き所。
この3管アンサンブルが異様な迫力で迫るカッコよさ。
アルバム『ジニアス・オブ・モダン・ミュージック』から《スキッピー》

この変なメロディーは、
意外と最近のアブストラクトなメロディーに通じるものがあるような・・・?
フロントの管も頑張っていますが、
やっぱりモンクのピアノ・ソロが一番しっくりきますね。

変な曲ばかりじゃなく良い曲もあるということで。
しみじみとしたメロディーの良さを聴きましょう。
アルバム『モンクス・ブルース』から《リフレクションズ》

やっぱり変な曲なんですけど、哀愁が漂っていて心に染みます。
このオーケストラの演奏が曲想にマッチしていると思いました。
初めて聴きましたけどこれはなかなかイイと私は思いました。

曲後に雲さんはオーケストレーションがダサいと言ってます。
そのダサさが意外とモンクにあっているのかも(笑)?

一聴奇妙だけどよく聴くと美しい曲。
雲さん曰くアグリー・ビューティーな曲。
雲さんがモンクの曲の中で好きな曲のベスト5に入るそうです。

アルバム『モンク・イン・コペンハーゲン』から《クレプスキュール・ウィズ・ネリー》

私はこれはなんともけだるい感じの美曲だと思うのです。
ちょっと眠くなりそうなというか、うとうとしている感じ。

モンクの間、モンク時間は独特。
共演者は苦労したんではないか?
そんなことでピアノ・ソロを聴くのが楽しいとのこと。
ピアノ・ソロ・アルバムはいくつかありますが、
雲さんによれば『セロニアス・ヒムセルフ』が最高傑作。
とつとつとした間を恐れないピアノ。
慎重に音を置いていくピアノ。
哲学的ともいえる、沈黙のピアニズム。

雲さんは同アルバムの《ファンクショネル》が一番好きだけれど長尺なので、
スタンダードの《アイ・シュッド・ケア

実はこのアルバム、買おうと思いつつもなかなか買えないでいました。
モンクの美学ここに結実といった感じだったんですね~。
これはやっぱり買って聴かないとだめですね。

次はダイナミックな感じの演奏。
アート・ブレイキーの隙間の無いドラムとモンクの間の相性の良さも聴き所。

楽器をやているとモンクの曲は指癖を拒否することがわかるそうです。
そしてクロマティカルで幾何学的な曲が多いとか。
ピアノを使ってうまいこと説明しています。

アルバム『ジニアス・オブ・モダン・ミュージック』から《ウェル・ユー・ニードント》

私はこの曲が好きです。
モンクってやっぱり変ですよね。
そこが良いのであります。
雲さんの言うとおり「なんじゃこりゃ」に尽ると思います(笑)。

今日は最初の「なんじゃこりゃーっ」に度肝を抜かれ、
一体どうなることかとワクワクしたのですが、
案外無難にまとまったという印象でした。
っていうか、聴くべきポイントをわかりやすく解説してもらえました。
ただ、最初にインパクトがありすぎで期待してしまったんです(笑)。

やっぱりこの程度の濃さでレポートしないと疲れますね。
前回のアキコ・グレースさんの時は例外です。

<アフター・アワーズ編>

ディレクター嬢が楽譜を初見で弾く恒例のセッション。

《ミステリオーソ》
これは軽く弾きこなしていましたね。
ディレクター嬢は「これ曲なんですかー。」と言ってました(笑)。
不安になりながら弾いていたとか。
幾何学的な曲。

《エピストロフィー》
これも軽く良い感じに弾きこなしていたのですが、サビの前で途中断念。
ディレクター嬢はやっぱり難解だと言ってます。

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