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「いーぐる」2008年下半期新譜特集(その3)

「NYダウンタウンを中心とした2008年下半期の新譜特集」のレポートの続きです。

ここで紹介されるようなジャズは他では聴けないので、この新譜特集はとても貴重な機会だと思います。2009年度もありますから興味がある方は是非参加してみて下さい。

この特集でかけた曲の詳細は、「いーぐる」のホームページ:http://www.02.246.ne.jp/~unamas/eagle.html「diary」に掲載されています。

それでは参りましょうか。

⑨Refuge Trioのアルバム『Refuge Trio』から《Pinwheel》P100
テオ・ブレックマン(vo,live electronic,processing)、ゲイリー・ベルサーチ(バセーシ)(p,hammond organ)、ジョン・ホレンベック(ds,per,crotales,vib,glockenspiel)

⑧とバセーシつながり。このアルバムは3人が作曲した曲があるが、それらの中ではバセーシの曲が一番良い。ホレンベックがサンプリングや打ち込みリズム(ドラムンベース)を生でやろうとしています。その正確なリズムも聴きどころ。ホレンベックのグループ:クローディア・クインテットの流れのサウンドです。

1曲の中で多彩なことをやっています。フリーなパーカッションとボイスとピアノのからみから入り、リズムが決まったところからのピアノ・ソロがカッコイイです。ひっかかりのあるリズムは最近の傾向。途中のベース音はオルガンのベース・ペダル?面白い曲だと思いました。

HMVのマルチバイ特価で早速購入。このアルバムはジャズという括りなしで、こういう音楽が好きな人がいると思います。全体的には映画のサウンド・トラックのような雰囲気で、現代音楽やエスニック・サウンドやジャズを混ぜあわせにした無国籍のナチュラル志向音楽という感じです。3人のオリジナルの中にオーネット・コールマンとセロニアス・モンクの曲が1曲ずつ、曲順の真中に入っているところと、ジョニ・ミッチェルの曲で始まり、アラン・ホールズワースの曲で終わっているところが意味深ですね。非常に繊細で柔軟で深みのある作品になっています。私はかなり気に入りました。WINTER&WINTERレーベルらしいアート・ワークも魅力的なCD。

⑩Tony Malaby Cello Trioの『Warblepeck』から《Sky Church》
P101 トニー・マラビー(ts)、フレッド・ロンバーグ=ホルム(cello,electronics)、ジョン・ホレンベック(ds,marimba,xylophon,glockenspiel,melodica,small kitchen appliances)

トニー・マラビーの新しい傾向のサウンドの典型。ストップ・タイムや編拍子。単にフリーと思う人が多いんじゃないかと思うが、、原田さんは、ほとんど譜面だろうと言っています。益子さんは好きだけれど半分よく分からないとのこと。このアルバム評は’com-post’に掲載されている益子さんの新譜レビュー:http://com-post.jp/index.php?itemid=144 を参照願います。

私も新しい感じはわかるのだけれど、これを良いとするかどうか?どうしてこういうジャズをやるのか謎です。従来の4ビート、コード進行によるアドリブ回しのジャズからは、著しく離れていることは確かです。単にフリー・ジャズといって片付けてしまうものでもないということは薄々分かります。未知との遭遇!ジャズの面白さのひとつ?

これもHMVのマルチバイ特価で購入。決済してからこれがSACDであることに気付きショックを受けました。だって安いんですよ。在庫ありだったため既にキャンセル不可能です。届いたので、もしやと思い一応CDプレーヤーに入れました。認識できましたよ。ハイブリッドSACDでした!フゥ~ッ。その上SACDマルチチャンネルです。私はCDプレーヤーしか持っていませんから確認できませんが、マルチで聴くとホレンベックのパーカッションが四方から聴こえてくるのでしょうか?

⑪Buffalo Collision(グループ名)の『Duck』から《2nd of 4>10:&Change》
ティム・バーン(as)、イーサン・アイヴァーソン(p)、ハンク・ロバーツ(cello)、デヴィッド・キング(ds)

ティム・バーンのグループで、2年くらいやっているそうです。マット・マネリ(vln)からハンク・ロバーツにメンバー・チェンジしたのは、スタイルの多様性を考慮してのものだろうということです。「バッド・プラス」のピアノとドラムが参加しているところに注目。CDに傷をつけて再生する’グリッチ’を意識。腰砕けでなまるリズムが特徴。エレクトロニカの要素もあります。このメンツから「パカーン」とはじけた演奏になるかと思ったらそうではないそうです。分かる人には分かる、凄いメンツだと思いませんか!

このアルバムには30分、20分、10分の曲が収録されているので一番短い10分の曲を選択。意味不明で何と読むのかわからない曲名はティム・バーンらしいと。曲途中で「パカーン」と行きそうなところで行かないので、益子さんとしては行ってほしいと言ってました。

なかなか面白い曲でした。ピアノがひっかりのある変なリズム・パターンを繰り返し、そのメロディーはゴジラが出てきそうなフレーズだったりします(笑)。そこにチェロのアルコと自由にアクセントをつけるドラムがからみサウンド・トラックを作ります。力強さはさすが「ザ・バッド・プラス」の2人。曲の途中でバーンがそのリズムに乗って自由なソロをとります。最後のほうでピチカートでのチェロのソロもありました。私にはサウンド・トラックの上でソロをとるマイルスのイメージが重なってきましたよ。

今日はここまでです。’その4’へ続く。

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コメント

03年以降9割8分Hybridですのでほぼ大丈夫ですよ。
いっそSACD導入してみて感動の扉を開いてはいかがでしょう?本当に凄い感動ですよ

投稿: 蟇三太夫 | 2009年2月14日 (土) 00時14分

蟇三太夫さん。はじめまして。

オーディオをやっている割にはSACDに疎いのです。
そうですか。そんな割合でHybridだったのですか。情報ありがとうございます。
SACDは気になりつつも、ソフトが少ないようだったので躊躇していたのですが、そんなに凄いのなら導入を検討してみる価値はありそうですね。

投稿: いっき | 2009年2月14日 (土) 01時43分

先月のいっきさんが行った「桜座」のライブ音源が、
沖縄の安次富さんのとこに渡っていました(笑)。
本日の「音無館」のブログで確認ください。

投稿: tommy | 2009年2月24日 (火) 05時05分

tommyさん。こんばんは。

この記事へのコメントありがとうございます(笑)。
「音無館」ブログ見ました。
ビジュアルなしで音源だけだと手強いでしょうね~。
お客さんがいない時にでも「スコット・ラファロ」で聴いてみたらいかがでしょう?

投稿: いっき | 2009年2月24日 (火) 22時21分

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