楽しめました!「高野雲の快楽ジャズ通信」
今日は高野 雲の快楽ジャス通信の15回目、「スタンダード特集」です。
テーマ曲は、
「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ(帰ってくれればうれしいわ)」。
放送の内容は雲さんのブログ:快楽ジャズ通信をご覧下さい。
かかったCDも紹介されています。
今日は安心して聴けましたね。
先週は私が出ていたのでドキドキでした(笑)。
最近はつかみのしゃべりから落着いていて、言いたいことがよくわかりますよね。
偉そうなことを言ってすみません。m(__)m
まずはヘレン・メリルの『ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン』から。
何はともあれ、まずはこれですよね。
これはニューヨークのため息と言われるヘレン・メリルの歌もさることながら、
クリフォード・ブラウンのトランペットが良いソロをとっていますよね。
説明不要の名演・名唱です。
(緑字は曲を聴いての私の感想などです)
クインシー・ジョーンズのアレンジだたんですね。初めて知りました。
途中のピアノの長めのソロは、メリルとブラウンの良さを生かすために
敢えて長めなのだろうと、雲さんは言っています。なるほど!
次はアート・ペッパーの『ミーツ・ザ・リズム・セクション』から。
これも鉄板ですよね(笑)。
何度聴いても名演なのであります。やぼな説明は不要でしょう(笑)。
雲さんがこの曲にまつわる有名なエピソードを紹介しています。
これはここで書くこともないでしょう。
次はリー・コニッツの『モーション』から。
これもある意味定番でしょうね。
情緒溢れるペッパーと正反対の演奏。
音色は美しくクリーミーですが、一切情緒を絡ませない頑ななところがあります。
エルビン・ジョーンズのドラムが凄いのだが、
ソニー・ダラスがひたすら4つ(4分音符)を刻み続けるところは、これぞ男だとか。
さすがは雲さん。この演奏ははずせませんよね!
これはコニッツの即興演奏の凄味を聴く演奏ですね。
私の好きなエルビンが大活躍。
ダラスのベースは雲さんが説明したとおりです。これぞ男だ(笑)!
この演奏は大音量で聴けば聴くほど気持ち良いと言ってますが、
そのとおりだと思います。
ここでディレクター嬢の登場です。
《ユード・ビー・ソー~》の歌詞を日本語で読み上げてくれました。
感情を込めていてイイ感じと思っていたら、
途中で恥じらい笑が出ちゃうのが惜しい(笑)!
きっとナレーションとかやったら上手いと思います。
これは意外と声優としていけそうですよ。いやっ、マジでっ!
ディレクター嬢の登場は、いたずら好きな雲さんのたくらみなのでしょう(笑)。
歌詞読みは、コニッツの演奏がいかに歌詞と関係ないかを示す演出だったそうです。
次はバド・パウエルの《ブルー・パール》。
これはひねり技できましたね。
この曲は《ユード・ビー・ソー~》のコード進行をいただいて、
一部進行を変えた改変曲だと説明しています。
16小節の前半8小節はそのままで、後半の8小節は
Cマイナーブルースにおける起承転結の「結」4小節を2回くっ付けているんだとか。
雲さんの手際良いキーボード演奏による説明もありました。
この曲はジャズ喫茶「メグ」のマスター寺島さんが好きだなんて話も。
実はこの演奏、私は始めて聴いたのです(汗)。
寺島さんが好きそうな哀愁感のある曲ですね。
パウエルの演奏に色々言うのはヤボってもんです。
いや~寺島さんが好きそうな演奏ですよホント。
「PCMジャズ喫茶」で雲さんがゲストの時に、川上さとみの《レジェンド》をかけて、
寺島さんが《ブルー・パール》に似ていると言ってましたが、そのとおりですね。
ベース・ソロのバックでパウエルが原曲のメロディーを弾いているなんて
話もしています。
次はちょっと変り種ということで、
ドロシー・アシュビーの『イン・ア・マイナー・グルーヴ』から。
フルート、ハープ、ベース、ドラムという面白い編成。
ハープがギターみたいに聴こえるんですね。
想像と違って違和感はあまり感じませんでした。
ソロになるとやっぱりハープ。琴にも通じます。独特な雰囲気がありますね。
フランク・ウエスのフルートがスインギーで気持ち良いです。
ロイ・ヘインズのブラシによる演奏も快適です。
雲さんもギターみたいだと言ってました。
ハープのソロがたどたどしいが、ちょっと変り種ということでと(笑)。
《ユード・ビー・ソー~》は比較的コード進行がわかりやすいということで、
ジャズ研の新人とかがやらされるんだとか。
『ミーツ・ザ・リズムセクション』の《ユード・ビー・ソー~》を
完全コピーしたことがあるという話もありました。
ジャズで完コピもおかしいが、それをやっていろいろなものが見えてきたとか。
最後はケニー・クラークの『ザ・ゴールデン・エイト』から。
ドラムのケニー・クラークとピアノのフランシー・ボラーンの双頭バンドです。
8人編成で演奏します。
私はこのアルバムが好きなんですよ。
このアルバムにこの曲が入っていたのは忘れていました。
これはアンサンブルも気持ち良く、スインギーな演奏です。
クラーク・ボラーン・ビッグ・バンドの小編成と言えばわかってもらえるでしょうか?
今日は《ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ》を堪能できました。
鉄板から変り種までいい感じの流れだと思いましたよ。
番組パーソナリティーとしての雲さんも定着したのではないかと感じます。
もうどんどん良いジャズを紹介していってほしいと思います。
<アフター・アワーズ編>
肴編?お酒編?
今日はディレクター嬢と、ジャズとお酒の関係について語っていました。
雲さんは、ジャズを聴くときにはコーヒーか多くて次いでビールだとか。
ウィスキーとかを飲んで酔いすぎると、
ジャズの美味しいところがわからなくなるとのこと。
お友達(tommyさん)のお店「スコット・ラファロ」は泡盛禁止だという話も。
ジャスをちゃんと聴いてもらうにはお酒禁止。ストイックなんですね~なんて。
などなど・・・。
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