メンバーを見て”グッ”ときました。
いつものごとくディスクユニオンの新譜情報を見ておいて購入した1枚。
でも買ったのは帰りまでの時間つぶしで寄った新宿のタワーレコードです(笑)。
その1枚は、ヴァンゲリス・カツリウスの『ザ・エグザイル・オブ・ドリームス』(2007,8年rec BLUE NOTE)です。メンバーは、ヴァンゲリス・カツリウス(key)、パオロ・フレス(tp,flh,sound effscts)、ベンディク・ホフセス(ts)、アリルド・アンデルセン(b)、ポール・ワーティコ(ds)です。
このメンバー”グッ”とくるでしょ。まずパオロ・フレス、オーソドックスなものからエレクトロニクスを用いたコンテンポラリーなものまでこなす実力派トランペッターですよね。ノルウェーの重鎮ベーシストのアンデルセンに、パット・メセニー・グループにいたポール・ワーティコがいます。買いです!
リーダーのヴァンゲリスはギリシャ人、全く知らない人ですが、これだけのメンバーを集めるってことは只者じゃない?そして1曲目を聴いたら、このテナーどこかで聴いたことがあります。名前はベンディクって、やっぱりそうでした。ステップス・アヘッドのマイケル・ブレッカーの後釜のテナーでした。この1曲目の曲調がステップス・アヘッドなんですよ(笑)。
ヴァンゲリスが全曲を作曲していて、ライブ録音が主体でスタジオ録音の曲も加えられています。ネットで調べたらこのメンバーによる2枚目のアルバムのようですね。だからグループとしてのまとまりはかなりのものです。このメンバーをしっかりまとめるヴァンゲリスって、やっぱり凄いですよね。
フレスって、復帰後のマイルスによく似たフレーズを吹くことがあるのを、ここで再認識しました。バックのシンセがマイルスの『TUTU』のトラックに似たようなものがあったりするんで、それがよくわかるんですよ。
ヴァンゲリスのシンセサイザーによるオーケストレーションは、重厚で広がりがあるものでかなり気持ち良いです。アンデルセンの弾くベースがそれに合っていて深くて重厚なんですよね。こういう音はやっぱりヨーロッパのベーシストの音だと思います。ワーティコはあまりでしゃばらずにバックで支える感じです。サンプリングによる宗教音楽のようなコーラスが入っている曲もあります。
サウンドのオリジナルはステップス・アヘッドや復帰後のマイルス・バンドのようなものもありますが、そこにヨーロッパのジャズやクラシックの響きを加えたサウンドは結構カッコイイなあ~と思いました。
私はかなり気に入りました。
久々にしっかりしたコンテンポラリー・ジャズを聴きましたよ。
メンツ買い大成功!
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コメント
うわ〜っ、これ良さそうだ!!オイラも欲しい。
投稿: tommy | 2009年1月30日 (金) 02時53分
tommyさん。こんばんは。
これなかなか良いですよ。
聴いてみてやって下さい(笑)。
投稿: いっき | 2009年1月30日 (金) 20時24分