ジャズへの憧れ?
昨日のジャミロクワイを聴いていたら、コートニー・パインの名前が浮かんできました。そういえばアルバムを1枚持っていたよな~と思い、ひっぱり出してきて聴いてみたら、「これはなかなか面白いかも?」。ほとんど忘れていました。
まずはアシッドジャズとは何かネットで検索してみました。そしたら、ジャミロクワイってアシッドジャズだったんですね~。アシッドジャズの実例というのがあって、「その他ジャズっぽいやつの元祖」という区分の中に、コートニー・パインがありました。そこには、私が好きなスィング・アウト・シスターや、昔よく聴いたフュージョン・グループのレヴェル42なんかも入っています。以下のサイトを参照。
http://www.asahi-net.or.jp/~NG1F-IST/acid.html
というわけで、コートニー・パインの『モダン・デイ・ジャズ・ストーリーズ』(1995年、Verve)を紹介します。レーベルがVerveってのも意外だし、メンバーが凄いんです。コートニー・パイン(ss,ts,fl)、ジェリ・アレン(p,org)、チャーネット・モフェット(b)、ロニー・バージ(ds)、DJポコ(turntables)、ゲスト:エディ・ヘンダーソン(tp)、カサンドラ・ウィルソン(vo)、マーク・ホイットフィールド(g)です。ジャズメンがしっかりサポートしています。
このアルバムが出た頃はもうアシッドジャズという呼び名は使われなくなった頃なのだとか。パインのジャズへの憧れが全面に出ていると思います。全曲パインが作曲していて、DJ入りのヒップホップもあり、ワールド・ミュージックの要素もありますが、基本は往年のジャス・サウンドですね。
サックスのプレーはコルトレーン丸出しみたいなものが何曲かあります。そこではスピリチュアル・ジャズをやっています。まあ、時代が時代だけにコルトレーンの暗い精神性みたいなものがないのは良いのですが、見方を変えると詰めが甘いといえば甘いのです。ソプラノ・サックスはときとしてグローバー・ワシントンJr.にも聴こえます(笑)。
ジェリ・アレンやチャーネット・モフェットやカサンドラ・ウィルソンなんかは、フォーマットがどうあれ、やればジャズなのです。ぱっと聴きにはわからないかもしれませんが、そういものです。じゃあ何が違うか説明しろと言われると、私には難しいのです(涙)。
ところで私はなんでこのアルバムを買ったのか記憶がさだかではありません。当時は仕事が超多忙の頃で、ジャズもあまり聴いていませんでした。ちまたでコートニー・パインの名を聞いたりしていたはずなので、私の新し物好きがうずいたのかもしれません。持っているのが輸入盤なので東京に出てきたおりに買ったものと思われます。今聴いても違和感はありませんね。逆に今のほうがうけそうな感じがします。
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