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2009年1月

デザイン変更!

前のデザインはやっぱり地味すぎでしたね。

ここはデザイン変更でしょう!

またキャラクターものでいくことにしました!

結構和む感じだと思いますがいかがでしょう?

今日のミュージックバードの「PCMジャズ喫茶」
ゲストがいないとオヤジ達の茶飲み話です(笑)。
オーディオ・ネタ度も上がりますね。
寺島さんの関心事だからしょうがないでしょう。

音楽専門・衛星デジタルラジオ:ミュージックバード
人気番組「PCMジャズ喫茶」については以下を参照。
http://www.musicbird.jp/channels/musicbird/thejazz/regular.html#pcm_jazz_kissa
有料ですが、他にも面白い番組がたくさん聴けますよ。
ジャズ以外のジャンルもあって、10チャンネルあるって知ってます?

番組冒頭は従来CDSHM-CDの聴き比べです。
番組出演者も含めリスナーにもブラインドで曲をかけました。
リスナーにどっちがSHM-CDか当ててもらおうという趣向です。
ミュージックバード宛にメールを下さいとのことでした。

私は別にどうでも良い感じです。
比較した曲は『キャノンボール・アダレイ・クインテット・イン・シカゴ』から
《ライムハウス・ブルース》だったのですが、
演奏が良いんだからそれでイイじゃないですか。
と言っておきながら、私はオリジナル盤を持っています(笑)。

CDもなかなか売れないからCDに付加価値をつけて
なんとか売りたいというのもよくわかります。
今やオーディオ・ファンはCD売り上げの良いカモなのであります(笑)。
音楽そのものに魅力を感じる人が減少しているのは悲しいですね~。

PCMジャス喫茶を聴いているリスナーの方って
ほんとうにオーディオ・ファンが多いようですね。

今日のAさんはやってくれました。
寺島さんのコンピレーション・アルバム『ジャズ・パー』について意見して
寺島さんがご機嫌を損ねたみたいです。
とは言ってもそこは寺島さん。
それをネタに番組を楽しく盛り上げてしまうところがさすがなのです。

長澤さんがかけたのは、ソニーの高音質CD「ブルースペックCD」
ソニーらしいというかネーミングは「ブルーレイ・ディスク」にあやかったのでしょう。
これも従来CDとの比較ですが、今度はネタバレした状態での試聴です。
曲はマイルスの『カインド・オブ・ブルー』
聴いた皆さんも差はよくわからないようでした。

寺島さんがかけたはじけるウエスト・コースト・ジャズ。
マックス・ベネットのベツレヘム盤が面白かったです。
「燃える演奏」とか言ってますが、これってまさにハイ・ファイブと同種ですよね。
寺島さんはわかりやすいから好きです。

そんなハイ・ファイブを「未来を感じさせるジャズ」として
雑誌「男の隠れ家」のアンケート記事で1位に推薦したというのだから笑えます。
ハイ・ファイブのライブを見に行ったとも言っていました。
感想は「イタリア男はカッコイイ」ということだけです(笑)。

岩浪さんはブラッド・メルドーをかけましたよ。
ライブを見てクリエイティブで新しいから良いと、
特に左手の動きが他にないとも言っていました。

寺島さんはそれを認めると言いつつも、
「ライブを見て新しいから良いといって、家に帰ってワインでも飲みながら
聴けますか?」って、いつもの理屈が出ました(笑)。
「山中千尋と仲良くして、良いと言われたから聴いているんじゃないでしょうね。」
と岩浪さんに問いただしたりもします(笑)。
寺島さんの山中さんへの反発は根深いものがあります(笑)。

Aさんは、エンリコ・ピエラヌンツィのピアノ・トリオで《フット・プリンツ》もかけました。
寺島さんはエンリコ・ピエラヌンツィが嫌いなので、めちゃくちゃけなします(笑)。
《フット・プリンツ》については、最初は冷たい曲だとか言っておきながら、
曲を聴き終わって岩浪さんが良い曲だと言い出すと、結局認めていますね。
なんだかよくわかりません(笑)。

「PCMジャズ喫茶」は面白い番組なのですが・・・。
寺島さんのミュージシャン無視、リスナーの娯楽ありきのジャズ受容。
あまりマネしてほしくないというのが、正直な私の気持ちです。

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今更ですが追悼フレディ・ハバード

フレディ・ハバードが亡くなってからだいぶ経ちますが、明日は四谷のジャズ喫茶「いーぐる」でハバード追悼の持込盤大会があるので、私も追悼の意を込めてアルバムを紹介します。私は明日の特集には残念ながら参加できません。なにせ先週行ったばかりなので、毎週東京へ行くこともできません(笑)。

私のフレディ・ハバード歴は、ジャズを聴き始めてすぐの頃から始まります。V.S.O.Pクインテットの中のハバードです。V.S.O.Pクインテットのアルバムはダイレクト・カット盤『ファイヴ・スターズ』から始まり、『ライブ・アンダー・ザ・スカイ』(デジタル・レコーディング)『熱狂のコロシアム』と買って、よく聴いていました。当時はオーディオ・ファンの方が強かったので、CBSソニーのマスター・サウンド・シリーズとして買ったというのが大きな理由です。

P37 聴くうちに演奏のほうに惹かれていくことになるわけですが、特に印象に残っているのは、『ファイブ・スターズ』の中の《スケイグリー》『熱狂のコロシアム』《レッド・クレイです。この2曲は8ビートに乗ってトニー・ウィリアムスのバス・ドラムが炸裂しているからです。このことについては1年くらい前にブログに書いています。

後者《レッド・クレイ》はハバード作の曲で、同タイトルのアルバムの演奏も良いのですが、私はやっぱりV.S.O.P.の方が好きです。ウェイン・ショターの怪しさなんか最高ですよ(笑)。当時はハバードもフュージョンをやっていました。確か『スプラッシュ』とかいうアルバムが出ていたと思うのですが、全然面白くなかったのを覚えています。

P82 さて、今日紹介するアルバムはというと『ジ・アーティストリー・オブ・フレディ・ハバード』(1962年rec. Impulse)です。後藤雅洋さん著「ジャズ・レーベル完全入門」を読んで、このアルバムの存在を知りました。こういうアルバムを知っているのがジャズ喫茶のオヤジの凄さですね。

私は少しではありますがオリジナル盤も蒐集していて、当時インパルスのオリジナル盤は1枚も持っていませんでした。これは渋谷の「discland JARO」で見つけたもので、私のインパルスのオリジナル盤第1号です。プロモ白レーベルのモノラル盤。コンディションはかなり良く、香ばしいヴァンゲルダー・サウンドが堪能できます。

メンバーは、フレディ・ハバード(tp)、カーティス・フラー(tb)、トミー・フラナガン(p)、ジョン・ギルモア(ts)、アート・デイヴィス(b)、ルイス・ヘイズ(ds)です。なかなか凄いメンバーですよね。「ジャズ・レーベル完全入門」にも書いてあるとおり、内容はブルーノートの所作と比較しても遜色ありません。ハバード、フラー、ギルモアの3管編成で、それぞれが気合の入った演奏をしています。

B面の《サマー・タイム》《ザ・セブンス・デイ》は、ラテン・タッチのワルツ・リズムで、エキゾチックでちょっと憂いを帯びた演奏がなんとも胸に迫ります。フラナガン、デイヴィス、ヘイズのリズム陣が熱気をじわじわと送り込んでくるのも良いです。フラーなんかはともすると緩い時があるのですが、ここでは緩さがありません。ギルモアのテナーもハード・ボイルドに迫ってきます。もちろんハバードも快調そのものですよ。

ハバードはフリー・フォームでもやっていて、オーネット・コールマン『フリー・ジャズ』での演奏も良いと思いますし、フリーまでは行きませんがエリック・ドルフィー『アウト・トゥ・ランチ』での鋭い演奏なんかも好きです。

明日1/31明後日/1高野 雲の快楽ジャス通信」の放送18回目。
「セロニアス・モンク特集」です。

モンクはクセがありますからね~。
どんな選曲になるか凄く楽しみです。
聴きましょう!

内容については高野 雲さんのブログ:快楽ジャズ通信
にもアップされますのでご覧下さい。

全国コミュニティーFM局では、毎週土曜日20:00~20:55に放送。
ミュージックバードでは、毎週日曜日22:00~23:00に放送。

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メンバーを見て”グッ”ときました。

いつものごとくディスクユニオンの新譜情報を見ておいて購入した1枚。
でも買ったのは帰りまでの時間つぶしで寄った新宿のタワーレコードです(笑)。

P81その1枚は、ヴァンゲリス・カツリウス『ザ・エグザイル・オブ・ドリームス』(2007,8年rec BLUE NOTE)です。メンバーは、ヴァンゲリス・カツリウス(key)、パオロ・フレス(tp,flh,sound effscts)、ベンディク・ホフセス(ts)、アリルド・アンデルセン(b)、ポール・ワーティコ(ds)です。

このメンバー”グッ”とくるでしょ。まずパオロ・フレス、オーソドックスなものからエレクトロニクスを用いたコンテンポラリーなものまでこなす実力派トランペッターですよね。ノルウェーの重鎮ベーシストのアンデルセンに、パット・メセニー・グループにいたポール・ワーティコがいます。買いです!

リーダーのヴァンゲリスはギリシャ人、全く知らない人ですが、これだけのメンバーを集めるってことは只者じゃない?そして1曲目を聴いたら、このテナーどこかで聴いたことがあります。名前はベンディクって、やっぱりそうでした。ステップス・アヘッドのマイケル・ブレッカーの後釜のテナーでした。この1曲目の曲調がステップス・アヘッドなんですよ(笑)。

ヴァンゲリスが全曲を作曲していて、ライブ録音が主体でスタジオ録音の曲も加えられています。ネットで調べたらこのメンバーによる2枚目のアルバムのようですね。だからグループとしてのまとまりはかなりのものです。このメンバーをしっかりまとめるヴァンゲリスって、やっぱり凄いですよね。

フレスって、復帰後のマイルスによく似たフレーズを吹くことがあるのを、ここで再認識しました。バックのシンセがマイルスの『TUTU』のトラックに似たようなものがあったりするんで、それがよくわかるんですよ。

ヴァンゲリスのシンセサイザーによるオーケストレーションは、重厚で広がりがあるものでかなり気持ち良いです。アンデルセンの弾くベースがそれに合っていて深くて重厚なんですよね。こういう音はやっぱりヨーロッパのベーシストの音だと思います。ワーティコはあまりでしゃばらずにバックで支える感じです。サンプリングによる宗教音楽のようなコーラスが入っている曲もあります。

サウンドのオリジナルはステップス・アヘッドや復帰後のマイルス・バンドのようなものもありますが、そこにヨーロッパのジャズやクラシックの響きを加えたサウンドは結構カッコイイなあ~と思いました。

私はかなり気に入りました。
久々にしっかりしたコンテンポラリー・ジャズを聴きましたよ。
メンツ買い大成功!

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クール・ビューティー!アキコ・グレースさんとの深い音楽話。(2)

昨日一挙に書きすぎたので、後半の重要部分を分割しました。

次はグレースさんの新譜『ピアノリウム』から《スペース・タイム・ウォーター、
真空の水》
雲さんは水があふる感じにしびれたとか。どの箇所かは聴いてみて下さいと。

最初の方の単発の和音が終わって、
メロディーがゆっくり現れるあたりに水が溢れてくる感じがあります。
また単発の和音の部分が少々あり、もう一度メロディーが現れてきます。
そこで高音の転がるような早いパッセージが3回くらい出るんですが、
凄く気持ち良いです。(雲さんはこの部分にしびれたようですね。私も同感です。)
後半はダイナミックさを増していき、
聴いていると水のパワーっていうか生命の息吹につながる感じです。
かなり情景が浮かんでくるような演奏です。

ジャズという枠ではくくれない演奏でした。

グレースさんによると、真空状態にある何にも無いところに水がパッと登場して、
ほんとは動くわけもないんだけどちょっとずつ動いているとのこと。

雲さんはこのアルバムを聴いて、
「ようやく待ち望んだアキコ・グレース像が現れてきたなと思って。」と言います。
グレースさんは「メチャメチャうれしいですね。」と返します。
雲さんは続けて、
「ジャズ・ピアニストではないピアニストである。独特な世界観を持っている。
バップ臭はあまり感じないけどいいんじゃないか。
『グレースフル・ビジョン』が大好きで、アキコ・グレースの世界が気に入った。
ピアノ世界の『カインドオブブルー』と書いたこともある。色彩が統一されている。
ピアノ・ソロで良いと思ったら、『ピアノリウム』が出た。
ストーリーがあり、まるで映画を見ているみたい。表現が深い。」
と捲し立てていました(笑)。
雲さん「独りでベラベラしゃべってすみません。」と言ってました(笑)。

グレースさんは「ありがとうございます。本当にうれしいです。
雲さんは音楽が好き、音が好きっていう方だなと思って。
雲さんの感じ方は、私が表現したいものを直感的につかんでいただけるんだなと
思った。」と言います。
こういう、音楽を通してお互いが見えるのっていいですよね~。

グレースさんは続けて「あるジャンルを深く知ることは大事で、まずクラシック、
次はジャズの世界に入ったけれど、何のためにテクニックをつけていくかというと、
最終的に大事にしたい世界を育てていくために必要なもの栄養をもらう。
それを途中で忘れてしまったりとか、あるジャンルの中にいるのは安心だけれど
それだけで終りたくない。というのがもともとあって、それを正直に音楽、
演奏にしていくのが目標でライフ・ワークで、それをわかってくれるのはうれしい。
この先も間違えなく進んでいこうという励みになる。」と言います。
この真摯な姿勢には私も惹かれます。

雲さんは「最初がジャズの人と最後がジャズの人とジャズメンは大別され、
マイルスは最初がジャズであとはどんどん離れ最後は自分の人。
グレースさんも前者だろうと思う。どっちが良い悪いではない。
グレースさんも出発はクラシックでありジャズだけど、それを足がかりに
自分の探求の領域にすでに入られているだろうと思う。
今回まさにマイルスとリンクするテーマで呼んで良い人選だった。」と言います。

グレースさんは「マイルスの言ってることも凄くわかり、そうだよねと思うことが多い。
好きな言葉が一個ある。”間違いを恐れるな。そんなものは存在しないんだから。”
(放送では英語で言ってから日本語で言っています。それがカッコイイ)
挑戦の中で迷って自分の耳で作った正しさ。それが探求。
新しいものにつながっていくことになる。」と言います。
お2人とも深いことを言ってますよね。

最後は同アルバムから《ホップ・ホップ・レイン・ドロップ》

これは楽しい曲です。「雨にぬれても」の雰囲気を思い浮かべます。
雨が降っているんだけど、何か良いことがあった女の子が、
踊りスキップして歩いている感じの曲です。
これも情景が浮かんできますね~。
サブ・タイトルが「雨上り」だったようです。
だから雨上りの情景を思い浮かべたほうが良いですね(笑)。1/31

新譜『ピアノリウム』は中々良いですね~。雲さんオススメも納得です。
パーティーの時にCDを買ってサインしてもらうんだった。くそ~っ!

<アフター・アワーズ編>

ディレクター嬢がいい仕事してます。
キーボード「チャラリラリ~ン」のあと「グレース先生の、ピアノ教室~」と。
カワイイッ!絶対アニメ声優できますよ(笑)。
グレースさん苦笑しています。

さてここで御三家ビル・エバンス発言の真実が明らかに!
御三家はチックとハンコックとエバンスだと思っていたらしいです。
わざとはずしたのではなく、単に間違えていたんです。
意外、天然ボケをかましていたんですね。
グレースさんは「思い込み~。チャンチャン。」とか言います(笑)。
ちょっとぶっきらぼうなしゃべり方なのですが、意外と面白い方だったのです。
先日のパーティーでお話した感じとあまり変わりないことがここで判明。

グレースさんの和のイメージが強い方もいるはず。
今回の新譜にも雅やかで和の要素の強いピアノが入っているので、
どう弾いているのか秘密をアキコ先生に解説してもらいましょうという企画。
アキコ先生はここでも「チャラリ~ン。」なんて言います(笑)。

和の秘密。一つコードを教えるとのことで、好きなコードの一つで、
「サス4フラット9」。弾くと確かに和な感じがします。
5音ペンタ・トニック。構成音はG、A♭、C、D、F。(ソ、ラ♭、ド、レ、ファ)
Gのサス4(G、C、D、F)という音にフラット9(A♭)を入れるだけとのこと。
この中にB(シ)を入れると変わるということで、エキゾチックな感じになります。
雲さんは中近東な臭いが漂ってくると。

次は3音抜きのハイブリッド和音。長調か短調かわからなくなります。
長調か短調かを決めるのが第3音、それを抜くと長調か短調かわからなくなります。
Cならミがフラットかナチュラルかで決まる。それをわざと抜く。

雲さんとグレースさんは凄く楽しそうでした。楽器をやらない私は羨ましいです。

いや~っ、今回の放送はかなり深くて濃い内容になっていました。
たまたま今回は録音していたのでこれだけ書けましたが、
いつものように聴きながらだとここまで伝えられなかったと思います。
収録中グレースさんが真剣だったので雲さんもそれに応えたということを
聞いていましたが、いや~っ、まっ、参りました。
音楽的トークの濃さは橋本一子さんの回と今回が双璧な感じです。
雲さんは女性ピアニストと相性がおよろしいようで(笑)。

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クール・ビューティー!アキコ・グレースさんとの深い音楽話。(1)

高野 雲の快楽ジャス通信17回目「マイルスが愛したピアニストたち」です。
ゲストはピアニストのアキコ・グレースさんです。

放送の内容は雲さんのブログ:快楽ジャズ通信をご覧下さい。
かかったCDも紹介されています。

グレースさんが『ビッチェズ・ブリュー』が好きだとのことで、
今回のテーマになったそうです。
番組出演のきっかけはTFMのロビーでばったりお会いして
話が盛り上がったからだとか。
グレースさんはレニー・トリスターノも好きだそうです。
でもトリスターノ特集は1年後くらいだと雲さんは言ってます(笑)。

マイルスは多くのピアニストと共演し、その音楽の変化の影には
ピアニストのスタイルの違いがあります。

グレースさんは、マイルスのバンド・メンバーの選び方のセンスが良く、
有名でない人でも起用し、そのメンバーが育っていく凄さがあると言っています。
『ビッチェズ・ブリュー』に触発されて、アルバム『フロム・オスロー』の中の
《マイルス・ダンス》を作ったとも言っています。
更に、マイルスは自由でふり切っているところがあり、
常に変化していたい姿勢を貫き、本当に音楽を愛していて、
新しいもの新しい風景を、自分が歩いてきた道とちがうもの、風景を求めて
歩いてきた感じがすると言っています。
なかなか詞的な表現ですよね~。

『1969マイルス』から《ラウンド・アバウト・ミッドナイト》
チックのエグイ・エレピを聴いて下さい。
長いので途中からチックのエレピをフィーチュアしてフェードイン。

実際にかかったのは、
マイルスのトランペットのカデンツァ部から入り、ショーターのソロをカットし、
つないでチックのソロ、マイルスが入ってきたところでフェード・アウトでした。

いきなりこの曲は過激ですよね。
チックのソロ部はフリーぽい演奏でもあり、このパワーと熱気は凄い。
(以下、緑字は演奏を聴いての私の感想です。)

演奏が終わり、雲さんはエキサイティングな演奏で、
割れるエレピがギター的でカッコイイと言います。

グレースさんはめちゃめちゃ歪んで大音量なんだな~って感じだと言い、
続けて、ピアノとエレピはアクションの違いがあって、
エレピでないと出せないフレーズがあると言っています。
アクションの違いは鍵盤の重さの違いと、倍音が鳴るか鳴らないかの違いとか。
それはアコースティック・ピアノにも同じことが言えて、
調律師の腕によって倍音がどんな音がなるかの違いがあるとのことです。
演奏はエキサイティングでカッコイイ。

次はハービー・ハンコックのアコースティック・ピアノ。
雲さんのハンコックのイメージは独特な和音の響き、ハンコック臭い響きなので、
ハンコックらしくないものを選曲。
グレースさんは「裏から行く。らしくないハンコック。」と念押ししてます。

アルバム『マイルス・スマイルズ』では、ハンコックがあまり伴奏つをけていません。
ゆっくりした曲では和音を弾いているが、アップテンポの曲では弾いていません。
ソロも右手だけで左手で和音を弾いていません。

ここでエピソードです。
ハンコックはマイルスから「バターコードを弾くな。」と言われたとか。
その意味するところは、バターはおいしい・甘い・リッチな・芳醇な、ノートは音。
つまり「美味しい和音を弾くな。」
専門的になるが、3度とか7度とかコード成分・キャラクターがわかる音を弾くな、
つまり弾きすぎるなってことらしいです。
ここで雲さん。グレースさんを前に語ったことに動揺したのか?
何か物を落としています(笑)。

和音がトレード・マークのハンコックが和音を弾かないピアノもカッコイイという演奏。
上記アルバムから《オービッツ》

私はこの時期のマイルス・クインテットの演奏がかなり好きです。
ハンコックのソロは、ウネウネのホリゾンタルなラインでトリスターノ的にも
聴こえますよね。

演奏が終わり、グレースさんはシングル・トーンの構築力は凄いと言います。
雲さんは最初聴いた時トリスターノを感じたと言っていました。やっぱりね。
グレースさんは「あ~、トリスターノ的なハンコックみたいな。
そういうところで選曲して下さったんですか?深いなあ~。」と言います。

トリスターノ好きなグレースさんへの、雲さんの粋な計らいでした。

グレースさん「言えますよね。この世界観というか。」
雲さんは「あらためて聴くとフレーズはちょこっとハンコックな感じもした。」
グレースさんは「でもカッコイイですよね~。」
留学したボストンで初めて購入したのは、『マイ・ファニー・バレンタイン』だったとか。
あのハンコックの独特のハーモニー感はありますと言っています。

雲さんが「御三家ハンコック、チック、キースの中では誰が好きですか?」と質問。
グレースさんは「そうですね。やっぱりエバンスかな。」と答えます。
「アレ?そうですか。はずしましたね。」と雲さん苦笑です。
実はこのずれた答えにはわけがあります。それはアフター・アワーズ編で判明。
ローカルFMで聴いた人には誤解が生じたことでしょう。

雲さんがどこが好きかとたずねると、
グレースさんは「世界観がある。」と言ったあと、
「皆いいんですが、私の場合は、アルバムによってとか、時代によってとか、
演奏単位で好きなので、この人とやっているのが好き、このテイクが好き、
アルバム単位が好きとなり、この人が好きというのは難しいんです。」と。
そうした聴き方をしていて、アルバムを何枚か聴いて、平均化したら
エバンスになるとか。
なかなか論理的な決め方ですよね~(笑)。

次はグレースさんのあすすめアルバム。
ビル・エバンスがマイルスに推薦したクラシックのピアニストのアルバムです。
それはミケランジェリでした。

グレースさんが日本の大学の卒業論文で引用したマイルスの自伝から。
エバンスはラフマニノフやラベルのクラシックの音楽の知識をジャズに取り入れた
と言っていて、そのエバンスがマイルスにミケランジェリを推薦。
マイルスが聴いてその音楽に惚れたと言っているとのことで、
ミケランジェリはマイルスが愛したピアニスト。

シューマンの『ウィーンの謝肉祭の道化芝居』より《ロマンス》

音数少な目の響きや間を大切にした曲です。
甘さ控えめのリリシズム。
深みのある演奏になってます。

演奏が終わり、雲さんは「非常にスタティックな演奏。独りでしんみり聴く曲。
マイルスもエバンスが入ってから、『カインド・オブ・ブルー』に顕著なように、
《ブルー・イン・グリーン》とかスタティックな路線になった。」と言います。

グレースさんも同意しつつ、
雲さんとマイルス・グループでのエバンスのポジションの話になり、
そこからコルトレーンとマイルスがピアニストに対する考え方の違いの話へ。

マイルスはマッコイを認めていず、
自伝では、ただ鍵盤を上から下へ行ったり来たりにひっぱたいてるだけ
みたいなニュアンスで書かれているとか。
この辺りがピアニストに対する考え方の違いだという話。

更にバンドリーダーはバンド全体のサウンドをどういう風にひっぱていくかが重要
という話になり、
雲さんは会社社長がかかげるスローガンに近いものがあるなんて喩え話も。
リーダーの持っているビジョンでもあると。
以上の部分はちょっと端折ってます。

雲さんはミケランジェリのドビュシーばかり聴いていたらしく
シューマンも聴いてみようかな~と言っています。
ポリーニのシューマンは好きでよく聴いているらしいです。

ポリーニはグレースさんのお母さんが好きらしく、小さい頃によくかかっていたとか。
ただ、クラシックの教育者だったことから、お手本にしにくいものは違う棚に隠して、
ポリーニとかはよくかけていたんだろうと。
だからグレン・グールドとかはもう少し大きくなってからね~的だったとか。

雲さんは「ジャズ・ピアノを習いたての人にセシル・テーラーを聴かせてはいけない。
まずはウィントン・ケリーからねみたいな。」と言うと、
グレスさんは「まずはトミー・フラナガンからね。みたいなね。」と言ってます。
それ、よくわかります(笑)。

この続きはまた明日。
この後雲さんがグレースさんの演奏姿勢に鋭く迫ります。

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いろいろ展開中!

最近また新たな展開が進行中です!

一昨日の24日は雲さんに誘われて、アキコ・グレースさんのNEWアルバム『ピアノリウム』発売記念パーティに行ってきました。私はこういうパーティーに参加したことがなかったのでとても楽しみでした。tommyさんと「快楽ジャズ通信」のディレクター嬢も一緒に行きました。

少人数のファン、スタッフ、ミュージシャンを呼んでの内輪なパーティだったので、雲さんに紹介していただき、アキコ・グレースさんとお話しもさせていただきました。皆さんご存知のとおりのクール・ビューティーなアキコさんとお話しできて幸せです(笑)。tommyさんのブログにその模様が写真入りでUPされています。こちら→http://ameblo.jp/tommy-tdo/entry-10197621888.html#cbox です。
私もちょこっと写っていますよ(笑)。

美味しいワインを飲んだり軽食を食べながら歓談、ミニ・ライブもありました。ピアノ・ソロで始まり、ベースとのデュオ、バイオリン・ベースとのトリオでジャズ・スタンダードを各1曲演奏し、最後はピアノ・ソロで終わりました。アキコさんのタッチはクリアで芯がしっかり、細い体と腕なのにどこからあの力強さがでてくるのでしょう。スタインウェイ・グランドピアノの音を極近くで聴いたのも初めてで、ピアノの音に酔いしれることができました。

NEWアルバムの自作曲はジャズという枠ではくくれない、自由な感性で奏でるインストゥルメンタル・ミュージックだと思いました。朝目覚めに聴けばその日1日が気分良く過ごせるのではないでしょうか?

パーティー後は、tommyさん雲さんと2次会、3次会です。3次会は「JBS」へ行くはずだったのですが、その日はなぜかお休み。う~ん、久々に「JBS」の音を聴きたかったのに~残念!それではということで「メアリージェーン」へ、私はこのお店に初めて行ったのですが、レトロ感漂うなかなか良い感じのお店でした。飲みつつディープなジャズ談義に花を咲かせました。

雲さん。パーティーに誘っていただき、ほんとうにありがとうございました。

その日は東京泊。道がよくわからないまま、千駄ヶ谷駅で降りて四谷4丁目交差点近くのホテルへ向かったのですが、酔っていたこともあり途中方向を間違えたため、0時前に慶応病院裏の寂しい通りを歩くことになり、ちょっと心細かったです(笑)。外苑西通りをまっすぐ行けば良かったんですね~。

翌日25日は新宿シティーマラソンとかで、新宿通り他が交通規制されていました。それはさておき、いよいよメイン・イベントの日です。そのメイン・イベントとは?

「ジャズ批評」誌のジャズ喫茶「いーぐる」マスター後藤雅洋さんとの対談です。これまでに「いーぐる」講演者の益子さん、雲さん、八田さんが対談しています。その次がなんと私だったのです!昨年の「ローランド・カーク特集」後の打上げで後藤さんから、「対談しましょうよ。」と言われていたのですが、まさかこんなに早くやって来ようとは・・・。

実は雲さんが前から「ジャズ批評」「Blog Walking」へ拙ブログを推薦してくれていたのですが、昨年末にそれが実現することになったと連絡をいただき、記事を準備して投稿した矢先でした。今度は後藤さんから対談したいという話が・・・。正直ちょっと戸惑いましたが、せっかく後藤さんが声をかけて下さったのに、断っては男が廃る(笑)!というわけで思い切ってお受けしました。

でも・・・。後藤さんとは打上げで皆さんと一緒にお話ししたことはあるものの、1対1でお話ししたことは短時間しかありません。チョー緊張です。ということで、後藤さんにお許しをいただき、tommyさん雲さんにお願いして立ち会っていただくことにしました。う~ん、私って根性なし?不安はそれだけじゃありません。私がジャズや、ジャズ・シーンや、ジャズ・ジャーナリズムについて語ったところで、面白い記事になるんでしょうか?

え~い、なるよになれっ!いろいろ考えたりもしましたが、結局深く考えずに当日を迎えることに・・・。「いーぐる」店内で対談とのことで指定された時間にお店に行きました。ちょっと早めに行った私を後藤さんは笑顔で迎えてくれました。ここで緊張がかなり緩みました。ふう~っ。

前日に行われた「マリリン・モンロー特集」のことなどを後藤さんと話していると、「ジャズ批評」の松坂さんや雲さんが到着していよいよ対談へ、tommyさんは前日飲み過ぎ?で来られませんでした(笑)。

P80 私の紹介から始まって、後藤さんのリードのもと話は佳境に入っていくわけですが、ここでまた私が調子に乗ってしまい、過激発言をして後藤さんからなだめられる場面も2度ほど(汗)。後藤さんからの質問に私が窮していると、見かねた雲さんがリングサイドから乱入してきて、後藤さんに一発浴びせるという一幕も。一発浴びせたというのは冗談ですよ(笑)。写真はモザイクあり(笑)。見たい人は「ジャズ批評」を買って下さい~。

一通り話がついたところで、松坂さんから追加の質問があったり、途中諸事情により中断を挟んで対談を再開したりと、私の中では結構混戦模様の約2時間にわたる対談だったのですが、それを元に冗長な部分を削除の上、順番を整えて編集するというのだから凄い!どんな記事になるのかとても楽しみです。記事はチェックしますので、先の過激発言の部分は修正が入ると思いますが、私としてはそのままでも良いかなと思っていたりもします(笑)。

後藤さんとの対談は始終和やかな雰囲気で凄く楽しかったです。対談して良かったと思います。今回の対談が何かお役にたてばうれしいのですが・・・。対談後の打上げでも楽しく飲み食いしたことは言うまでもありません。

対談という機会を与えて下さった後藤さんには凄く感謝しています。また立ち会っていろいろサポートして下さった雲さんにもお礼申し上げます。そして「ジャス批評」の松坂さんにも感謝致します。皆さんどうもありがとうございました。

とまあそんなわけでして、次号「ジャズ批評3月号。No.148」は私「いっき」のデビュー号となってしまうのであります。あ~あっ、顔がバレちゃうから東京のジャズ・スポットで今までみたいにお気楽な行動はできませんよね~。って、私ごときに気付く人はいませんから~(笑)。

すみません。「高野雲の快楽ジャズ通信」アキコ・グレースさんゲストの昨日放送分は明日レポートするつもりです。

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久々にオーディオのことやらいろいろ

今日は久々にオーディオの話題でもいきますか。と言いつつ雑談を少々。

まずは昨日のライブ・レポートについてtommyさんから鋭いコメントをいただきましたので、一部を紹介します。

>国仲さんの音楽的方向性はシタールを弾くラヴィ・シャンカールのような心境ではないかと思います。国仲さんは自分の音楽をジャズだとは思ってないでしょう「天地創造」「神々の宴」「マンダラ」と云ったところでしょうか?琵琶法師?
一種の宗教音楽と捕らえた方が分かりやすいと思います。それはそれで、まったく’70年代フリージャズですが(笑)。

tommyさん。一昨日のライブにいたんですか(笑)?と思うほどに的を射たコメントなのでした。これを読んで、そのとおりだと思いましたよ。tommyさん恐るべし。

次はスイングジャーナル2月号の話。我らがジャズナビゲーター高野雲さんが記事を書いています。「ジャズ楽器いまさら聞けない基礎知識、第11回ベース編①」。さすがはベース弾きの雲さん。なるほどなるほどというわかりやすい解説なのでした。またまたメディアへの露出が増えちゃいましたね(笑)。頑張って下さい!応援しています。

2008ジャズ・ディスク大賞も今月号に発表されていました。今の私のジャズの聴き方からするとどうでもよい賞なのですが(笑)、金賞上原ひろみ~ヒロミズ・ソニックブルーム『ビヨンド・スタンダード』です。票数は2位以下と大差をつけていますよ!私はこのアルバムが好きなのでうれしいのですが、「これが金賞ね~。」という思いもあります。表紙のひろみちゃんの笑顔がカワイイからいっかっ(笑)。チックのにやけた笑が微妙~っ(笑)。

やっと本題。
サブシステムで使っているR120プッシュプル・アンプが、数日前から電源ON後しばらくすると、「ブチッ」と1回ノイズを出すようになってしまいました。この手の再現性の乏しいノイズは原因をつきとめるのに時間がかかりそうな予感です。とりあえずアンプを交換しましょう。

P77_2 交換したアンプはWE421A単管プッシュプル・アンプです。私が自作したアンプはブログでこれまでに4台紹介しましたので、これが5台目です。WE421Aはレギュレーター管で増幅率が高く内部抵抗が低いです。さらに1本の真空管の中に2つのユニットが入っているので、1本でプッシュプルが構成できます。傍熱3極管です。

P78 この真空管はウェスタン・エレクトリック(WE)製なのですが、あまり人気がないので安めです。7、8年前に秋葉原のアンディックス・オーディオで買った時は、@8,000円だったのですが、今はもっと高いようですね。WE製というだけで値段が上がってしまうのです。

P79 前段の増幅回路は秋葉原のオーディオ専科の6CA7プッシュプル・アンプ(今はそのキットは廃版)の回路を採用しました。EF86(スクリーン・グリッドはツェナー・ダイオードで電圧固定した5極管接続)と6414(並列接続)によるアルテック型回路です。WE421Aは自己バイアス回路で、カソード抵抗は渡辺直樹さん著「米国系真空管アンプのすべて」に従いました。

前段と電力増幅段は整流回路を別にしていて、前段はファースト・リカバリー・ダイオードによる整流、電力増幅段はGZ32による整流を採用しています。前段の電源にもチョークを入れています。NFBは約-6dBかけていて、出力は14Wくらい出ていたと思います。シャシーは最初6B4Gシングル・アンプ用に作ったのですが、その後300Bに作り替え、今のWE421Aに作り替えました。今のところこのアンプが気に入っているので、もう作り替えはしないと思います。

音は特に特徴があるわけではなく、私の好きな感じの音で普通だと思います。私にとって違和感がないので普通なのです(笑)。

明日1/24明後日1/25高野 雲の快楽ジャス通信」の放送17回目。
「マイルスが愛したピアニストたち」です。
ゲストはアキコ・グレースさん。

グレースさんはどんな方なのでしょう?
楽しみですね~。聴きましょう!

内容については高野 雲さんのブログ:快楽ジャズ通信
にもアップされますのでご覧下さい。

全国コミュニティーFM局では、毎週土曜日20:00~20:55に放送。
ミュージックバードでは、毎週日曜日22:00~23:00に放送。

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なかなか手強かったです。

さて、昨日の林栄一さんと国仲勝男さんのデュオのレポートでも書きましょうか。

まずは国仲さんのサイレント・ギターについて。昨日の記事にtommyさんからコメントをいただきました。楽器がウードからサイレント・ギターに変わったのは最近はのことだろうとのことでした。だからチラシなどにウードと書いてあったのを、「桜座」の落ち度というのはあんまりだろうとのことで、なるほどそういうこともあるのかと納得。

tommyさんは、国仲さんのベースを聴きたいんだとか、ピアノとのデュオでtommyさんのお店「スコット・ラファロ」への出演も目論んでいるみたいです。あと少しで読み終わりそうな「日本フリージャズ史」をめくりなおしたら、国仲さんは過去に山下洋さんのグループでベースを弾いていたんですね。なるほどなるほど。

林さんの話もしておかねば。私が林さんを最初に見たのは、板橋文さんとのデュオで「桜座」に来た時です。このライブは私の「桜座」デビューでもあります。当時はお2人の『DUO Vol.Ⅱ -Live at Dolphy-』が出たあとで、ディスクユニオンの推薦アルバムになっていました。「桜座」侮りがたしを認識した瞬間でもあります(笑)。そのライブでの演奏を聴いて林さんを気に入ってしまいました。パワフルなんですが、どこか哀愁漂よう感じが良かったのです。

その後、渋谷毅さんのグループで来た時も見ました。その時は、フリーを消化した過激な部分をうまい按配でオーソドックスなものに混ぜたスタイルと、音の迫力に惚れました。

Live3 前置きが長くなってしまいましたね。昨日のライブですが、はっきりいって手強かったです。アルト・サックスとウードによる叙情的な音を想像していったのですが、かなり違いました。

まずお2人のフレーズがかなり抽象的なのです。だから叙情的なメロディーもあまりでてきません。そんなわけでお互いのやりとりもメロディーに呼応するという感じではなく、抽象的なフレーズのイメージが微妙に出会ったり、離れたりしている感じに聴こえました。敢えて呼応を意識していないようにも感じました。

林さんのアルトは、フリーキーな音や微妙な音や音割れする強い音などのいろいろな要素を入れつつ緩急を作り出していくのですが、国仲さんのギターは低めの音を中心に、絶えず水平的なうねうねラインのアルペジオを弾いているのです。これが自我の境地といった感じで、ボーッと聴いていると林さんのアルトに耳がいってしまい、ギターはアルトの単なる背景音みたいになってしまいます。

Live7 1部は3曲やったのですが、上記のとおりなのでどれもが同じ曲に聴こえてしまうのでした。こんな調子ですから、聴いているこちらとしてはメロディーを追っかけたり、情緒的な思い入れなんかはできないわけで、そこにある音空間をそのまま受け止めるしかないという感じでした。さすがはエバン・パーカーの奏法もマスターしたという林さんです。

途中休憩をはさんで、2部も3曲やったと思いますが、2曲目のあたりからはもう少しメロディー・ラインと呼べるものが出るところもあったし、温度感も少し上がった感じになったのでより楽しめました。林さんの曲で渋さ知らズでもやる《NAADAM》に似たようなメロディーも感じられたのですが?

いや~っ、硬派です。そして、平日ということもありお客さんは少なかったのですが、演奏には手抜きなしです。こういう真摯な演奏に浸りきれるっていうことは幸せと言ってもよいでしょう。素直に音を聴くという体験合計3時間弱、これはこれでなかなか気持ちがリフレッシュされたというか、汚れをクリーニングされた感じでした。まあ、これを自宅のオーディオで聴くかというと、正直それは辛いですが(笑)。

最後に、国仲さんのギターの構え方は変わってますよね。ほとんど垂直に立てて弾いています。これはアコースティック・ベースを弾いていたということなので、ギターも同じように構えているんだろうということがわかりました。

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久しぶりにライブを見てきました。

今日は甲府「桜座」でライブを見てきました。昨年の「甲府ジャズストリート2008」以来なので約3ヶ月ぶりです。見たのは林栄一さん国仲勝男さんのデュオです。

Live2 桜座のホームページでは林栄一さんがサックス(アルト)で国仲勝男がウードのはずだったのですが、国仲さんが演奏したのはサイレント・ギターでした。チラシもご覧のとおりウードになっていますね(笑)。

さらに、記載されている料金がホームページとチラシとチケットで全て異なっていたようです。う~ん、しっかりしてくださいよ~。せっかく良いミュージシャンを呼んでいるのに、運営がこの体たらくでは情けないです。ボランティアで運営しているとはいえ、こういう緊張感のなさがいろいろなことに及んでしまうものです。とても良いライブ・スペースなんですから、大切にしていってほしいところです。お願いしますよ!

ライブの内容については明日アップします。フリー・ジャズです。

一部と二部の間の休憩時間に、よくお見かけする常連さんの話が耳に入ってきました。どうやら「甲府ジャズクラブ」というのがあるらしいのです。その常連さんはジャズクラブの会長さんを知っているらしく、会長さんのお宅にはジャズのレコードが1000枚くらいあるとかジャズミュージシャンの写真がたくさんあるとか言ってました。

レコードの枚数なら私と同じくらいですね(笑)。興味があるのですが、私は単独行動が好きだからなあ~。加入するかどうかは別にしても、どんなクラブなのか気になりますね~。もし、私のブログをご覧になった方で、「甲府ジャズクラブ」の情報をお持ちの方はコメントをいただけるとうれしいです。

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HMVのディスカウント・セールで注文!

先日私がディスクユニオンの「通販1,000円均一セール」のことを書いたら、tommyさんからHMVでもディスカウント・セールをやっているとのコメントをいただきました。

これは見るべきだということで、早速チェックしました。1,000円、1,200円、1,500円のセールがあるのですが、ジャズも結構な枚数がありましたよ。皆さんもチェックすることをオススメします。

チェックした結果、以下の3枚を注文しました。

P74 まずは『ブライアン・ブレイド・フェローシップ』。これはブライアン・ブレイドの初リーダー作です。ジャズ批評100号「90年代のジャズ」に掲載されていたので、チェックしていた1枚。1,000円です。

昨年は同グループの『シーズンズ・オブ・チェンジズ』が出ましたが、なかなか良いアルバムでしたよね。私もブログで紹介しています。

P75 次はジョー・ヘンダーソン『イン・ジャパン』。これは一昨年末の「いーぐる連続講演」の原田正典さんによる「ジョー・ヘンダーソン特集」で聴いて気に入っていたものです。この特集についてのレポートはブログに書いています。1,200円です。

発売当時はあまり話題にならなかったアルバムのようです。このジャケットのトホホ感と日本でのライブ録音ということで、話題に上がりにくかったのかもしれません。演奏はかなりのものでした。とは言いつつも、正規の値段で買うのをためらっていたのも事実で、今回は良いタイミングでした。

P76 最後はジョン・コルトレーン『マイ・フェイバリッド・シングス:コルトレーン・アット・ニューポート』です。これは雲さんの「快楽ジャズ通信「ジョン・コルトレーン入門」の時に、これ1枚しかかけなかったアルバムです(笑)。1,200円です。

このアルバムに収録されている曲は、私も持っている『セルフレスネス』に入っているのですが、「快楽ジャズ通信」では収録曲順によって聴こえ方が違うというプレゼンがあり、凄く納得したので購入することにしました。なお、このアルバムには『セルフレスネス』に収録されていない曲も入っています。

今回の3枚なかなか有意義な買い物ができたと思っています。それから、前に紹介したマーク・ジョンソンズ・ベース・デザイアーズ『セカンド・サイト』もこのセールの対象商品なので1,200円で買えます。この機会に是非!

このセールというかHMVの注意点は、入荷に時間がかかるものがあり、ともすると「入荷に時間がかかるのでキャンセルしますか?」というメールが来ることです。まあ、その時は潔くあきらめるか、気長に待つしかないのですが。

tommyさん、情報ありがとうございました!

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試聴機で聴いたのに・・・。

まずは昨日の「高野雲の快楽ジャズ通信」から。

「チャーリー・パーカー入門」ということで、パーカー研究家のよういちさんをゲストに迎え、パーカーの魅力について雲さんと語り合いながら、曲をかけていきました。内容については昨日書きましたが、お二人のトークが良かったです。

パーカーが好きだからからこそ、パーカーのここを聴いてほしいという熱い気持ちが出ていました。こういうトークを聴くのは楽しいですね~。これからもどんどんゲストを招いていくそうなので楽しみです。

さて今日のお題です。

東京に行った時は新宿駅から特急に乗って、甲府に帰って来るのですが、帰りの座席指定をとっているので、帰りの電車までに時間が空く時があります。前にも書いているのですが、多くの場合は最後にジャズ喫茶で時間を調整できるように予定を組みます。でもいい加減な私なので、中途半端に時間が余る場合があるんですよ。

そういう時は新宿駅ビル隣のタワーレコードに行くことがあります。タワーレコードには試聴機があるので結構時間が潰せるのです。で、うっかり買う予定ではなかったものを買ってしまったりします。罪作りな試聴機です(笑)。今日紹介するのはそんな1枚です。

P73 ジノ・マリナッチ『.....イディア』(?年、DEJAVU REC)。これはディスクユニオンの新譜紹介でチェックしていました。再発が望まれていたレア盤らしいです。私もイタリアのジャズが一応気になっているので、イディア6とかハイ・ファイブとか、しばらくたってから買ったりしています。その流れでチェックしていました。

で、タワーレコードの試聴機にこれが入っていたので聴いてみたのです。クラブ・ジャズの音源なのでしょうね。緩めのグルーヴとダウナーな感じも良いかなと思い、買うことにしました。皆さんも時々こういうB級心をくすぐる1枚が買いたくなることってありますよね。

メンバーは、ジノ・マリナッチ(fl)、ディノ・ピアナ(tb)、アントネロ・バヌッチ(p,org)、アンジェロ・バロンチニ(electtria chitarra)、マウリツィオ・マイオラナ(b)、ロベルト・ロディオ(ds)です。カタカナ表記は不確かです。イディア6に参加しているトロンボーンのディノ・ピアナとの双頭リーダー作のようです。

家で聴いてビックリですよ!あれっ、こんなに緩かったっけ?う~ん、B級どころかC級って感じでしょうか。ダウナーというかトホホ感というか、まあ、ここまでくればこれはこれで魅力的なのではありますが。試聴機で聴いたとしても、時々魔が差してしまう時があるんですよね~(笑)。

やっぱりレア盤って、多くの場合凄~くマニア的な盤なんですよね。基本的なところを知った上で、レア盤の存在意義があると思うのですが、最近はレア盤をここぞとばかり売ったり、買ったりする傾向があって何か変です。ご飯、味噌汁、カレー、ハンバーグみたいなものはそっちのけで、いきなりカニ味噌やナマコのようなものをすすめられて食べている感じです。

またまた余計なお節介が出てしまいました。いかんいかん!

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パーカー愛!「高野雲の快楽ジャズ通信」

今日は高野 雲の快楽ジャス通信16回目、「チャーリー・パーカー入門」です。
ゲストはパーカー研究家鈴木よういちさんです。

放送の内容は雲さんのブログ:快楽ジャズ通信をご覧下さい。
かかったCDも紹介されています。

今回はお二人のパーカーへの熱い思いがたくさん語られていたので、
トークを書き出すのが大変でしたよ!

雲さんもよういちさんも同じ頃にホームページを立ち上げたんだとか。
よういちさんのホームページ「チェイシン・ザ・バード」は以下。
http://www.chasinthebird.com/

本日は早速1曲目。
ギル・エバンス指揮するビック・バンドから浮き出るパーカーの音を聴きましょう。

『ビッグ・バンド』から《イン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイト》

かなり聴きやすい曲ですね~。
確かにパーカーの存在感があります。
この太くて抜けた明るい音がパーカーの魅力です。
気持ちよく聴けました。
バックのアレンジも気持ち良い。
(以下、緑字は私の感想です。)

雲さん、最初のコーラスの後パーカーが吹いた瞬間世界が変わると言います。
よういちさんによると、ファースト・テークは速すぎて、
コーラスがついてこられなかったとか。
テークを重ねて、コーラスに合わせてテンポを落としたものが
マスター・テークらしいです。

クリント・イーストウッド監督映画「バード」があるという話から、
あだな「バード」の由来の話しへ、これには色々な説があるんだとか。
よういちさんは、演奏が鳥がはばたくようだという説をとりたいとか。

飛翔感があるということで、
鳥が羽ばたいている感じが出ている演奏。

『チャーリー・パーカー・ウィズ・ストリングス』から《ジャズト・フレンズ》

この滑らかにして優雅なフレージング(節回し)はパーカーならでは。
言い切っている良さでしょう。

パーカー入門に最適なアルバムとしてこれを挙げる人も多いとか。
ストリングスは少々やぼたさもあります。
雲さん、「最初乙女チックで、天空から舞い降りてくる感じ。」と上手いこと言ってます。
もちろんよういちさんも同じことを言ってます。

ここで生い立ちについて、パーカーはカンザスシティー生まれです。
歓楽街が栄えていた街で、ジャム・セッションが一晩中続けられていて
そこでパーカーは鍛えられたとか。
ここでブルース・ナンバーをということで、

『スエディッシュ・シュナップス』から《カンザス・シティー・ブルース

これも気持ちよい演奏ですね。
ミディアム・テンポでスルスルと進みます。
明快なフレージングが気持ち良いのです。

雲さん、ほのぼののんびりした感じ、風呂に浸かっても良い感じと言います。
マイルスのソロは2、3回聴けばメロディーを覚えられそうとも言ってます。

ここでトランペットを演奏していたのがマイルスということで、
次はマイルスつながりで雲さん選曲。
パーカーの演奏の中でも3本指に入る演奏とのこと。

よういちさんは初心者向けに優しい演奏を選曲したので、
ヴァーブ・レーベル時代のものが多かったとか。
雲さんはサボイ・レーベル時代に行ってほしいと言い、
パーカーはサボイ時代を聴き込めば良いと言います。
良い演奏がたくさんあるということで、
よういちさんはサボイ時代は宝石箱だと言っています。

雲さんは、パーカーがサボイ時代の時点では詰め込めなかったものを
マイルスがやって、それがジャズの歴史なんだとも言っています(笑)。

スピード感を聴いてほしいということで、340という速いテンポの演奏。
若き日のマイルスが頑張ってついて行っているのも聴き所です。

『ザ・サボイ・レコーディングス(マスター・テイクス)』から
《バード・ゲッツ・ザ・ワーム》

このスピードにおいても余裕が感じられるのが凄さです。
マイルス頑張ってますね。ミュート・ソロがなかなか良いです。

ディレクター嬢も含めスタジオがノリノリだということで、
スピード感のある演奏を続けます。

『ナウズ・ザ・タイム』から《キム》

明快な演奏であるがゆえに、こちらとしてはいろいろ詮索する必要はありません。
こちらの思い入れの入る余地はないのだと思います。
そのまま聴いて楽しめば良いのです。

お二人は「これこそパーカー。このスリルがたまらない。」と言います。
よういちさんが「スタジオで起こっているアクシデントに聴こえる。」と言ってます。
なるほど言っている事はわかります。

マニア向けの音源として、ディーン・ベネディッティが隠し録りしたものがある
という話しも出ます。
テーマーや他の人のソロは録らず、パーカーのソロだけを録ったものもあるとか。

ハイな感じが続いたので、次はダウナーなものということで、バラード演奏。

前述サボイ・レーベルの録音の他にダイアル・レーベルの録音もありますが、
よういちさんはダイアル派だとか。
ここで、ダイアル・レーベルの「ラバーマン・セッション」の話しが出ます。
お酒を飲んで酩酊状態で周りをスタッフから支えられて録音したとか。

『チャーリー・パーカー・ストーリー・オン・ダイアルVol.2』から
《バード・オブ・パラダイス》

《オールザ・シングス・ユーアー》のコード進行を借りた曲とのこと。

これはさっきの演奏に比べて落着いてパーカーを聴く曲ですね。

次は音色が好きだという話し。
よういちさんは「圧倒的な音色。」と言います。
「清く澄んでいて、野性味があって野太い。それが圧倒的。」と続けます。
雲さんも「澄んでいるけどぶ厚い、ぶ厚いけどスピード感がある。」と言います。
そのとおりなのであります。

パーカーが使うリードの話。リコの5番なんだとか。
番号はリードの厚さを示し、番号が大きいほど厚いのです。
普通の人なら2番か3番の薄いのを使うのだとか、5番は厚くて重たいとのこと。
これを鳴らすにはそうとうな技術が必要だとか。
こんなリードを使っているのに重たさが感じられず、
軽やか、明というか、朗というか、これがパーカーの凄さなのです。

よういちさんはこの音色を称して、
「慣性の法則」「横Gがある」「重いものが速く動く感じ」などと言っています。
重いものが速く動くと運動エネルギーが大きいので、
そういうものが聴くものに大きいインパクトを与えるという感じでしょうか?
パーカーの音色を伝えたいという熱さが感じられる場面でした。

パーカーの演奏についてよういちさんは、
「イントネーションが多彩。当たり前に聴こえる。」と言います。
雲さんはジャッキー・マクリーンを聴いてから、パーカーに戻って凄さを実感したとか。

よういちさんは「マクリーンは人間味を聴くんだけど、
パーカーはそういう聴き方ができない。」とも言います。
よういちさんは「体で受け止めると、快感が湧き上がって来る。」とも言います。
雲さんは「快楽。これぞまさに快楽ジャズ通信だ。」と言っています(笑)。

これって前に雲さんが「PCMジャズ喫茶」にゲスト出演して、
パーカーをかけた時に、長澤祥さんがそれを聴いて
「まるでシンセサイザーが演奏しているようだ」と言っていたのにつながりますよね。
受け取り方のレベルの違いはありますが、言いたいことは同じだと思います。
ちなみに私も上記の感想で同じようなことを書いています。
聴きながら書いたので、後でこんな話が出るとは思いませんでした。

朗らかな雰囲気がラテンにも合うということで、

『サウス・オブ・ザ・ボーダー』から《ママ・イネズ》

これまた気持ち良いですね。
チャカポコ・パーカッションの上でパーカーが軽やかに舞ます。

最後は『ナウズ・ザ・タイム』から《コンファメーション》

この部分はちょっと編集がうまくいかなかったのでしょうか?
お二人のトークがオーバーラップしてごちゃごちゃしていましたよ。

この録音時のエピソード。
スタジオが3時間とられていたのに、パーカーは2時間15分遅刻して、
残りの時間で慌てて録音したんだとか。

私はこの曲が大好きです。
エンディングがこの曲だというのがうれしかったです。

<アフターアワーズ編>

ディレクター嬢に「チャーリー・パーカー・オムニブック」を見せて、
《コンファーメーション》のセッションです。
ディレクター嬢によると辛い感じの楽譜だそうです。
いつものように初見で弾かせてしまいます。
「つべこべ言わずに弾く」とか言ってました(笑)。
8小節で終了。後はよく見ないとダメだそうです。
サビの部分は、楽器をやらない私でも難しそうな感じがしますからね。
雲さんはピアノの鍵盤の低い方でベースを弾いていました。

よういちさんがサイトで10年実施している「パーカー曲ベストアンケート投票」で、
この曲がぶっちぎりの1位だとか。
なんだ、私だけじゃなくて皆好きなんじゃないですか、この曲。
私の場合、マンハッタン・ジャズ・クインテットのアルバム『枯葉』の中のこの曲を
聴いて好きになったところがトホホなのですが・・・。
今日久しぶりに聴いたのですがダメでした(笑)。

コメントもいただいているらしく、プレーヤーの人に人気なんだとか。
そのコメント。「死ぬまでにこの曲をカッコよく演奏したい。」なんてのがあるとか。
雲さんは、よく見る「セレブレイティング・バード」のエンディングで流れる
この曲を聴いて好きになったとも言ってました。

ちなみに雲さんが大好きな《バード・ゲッツ・ザ・ワーム》は17位だとか。

今回の放送、「パーカー愛」のお二人による熱のこもった入門編で楽しかったです。

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気付くのが遅かった!

昨日からディスクユニオンJAZZ館のホームページ:http://diskunion.net/jazz/ で、「通販限定1000円均一セール」が開催されていました。これ、ゲリラ的に開催されるので、気付くのが遅れるとほとんど売り切れになってしまいます。私みたいに地方に住んでいる人にとっては、これが結構役立つのです。

このセール、ピアノ・トリオなんかはあっという間に売り切れになりますね。ピアノ・トリオ人気は根強いものがあるのです。まあ人気だけではなく、ピアノ・トリオなら知らないものを買っても、大きな失敗はないという面があるのですが。私の場合は、あまり人気がなさそうなロック系とかアバンギャルド系とかを買うのですが、これはハズレもありますね。皆さんはマネをしないほうが良いと思いますよ(笑)。

今回のセール、まだ「在庫あり」商品がありましたから、興味がある方は覗いて見て下さいな。ここで私がディスクユニオンの宣伝をしても何か得があるわけではありませんが、ジャズ・ファンの皆さんがいろいろな情報を共有できれば、きっとジャズ環境が豊かになるだろうという妄想のもとに宣伝しています。

今日はこれだけです(笑)。今年は緩くいきますので、よろしくネ!

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他人ネタでいきましょう(笑)!

四谷のジャズ喫茶「いーぐる」に集まる有志の皆さんが、昨年立ち上げたサイト「com-post」http://com-post.jp/ を見ていたら面白い記事がありました。

special特集記事「私と!?と音楽と」というテーマで、後藤雅洋さん、八田真行さん、原田和典さん、益子博之さん、村井康司さんの5人が、今年1年の抱負を書いているのです。

私は人の抱負に別に興味はないのですが、後藤さんの記事の出だしの戯言が面白いかったので、気分をよくして全員の記事を読んでしまいました(笑)。私は皆さんと「いーぐる」でお会いしたことがあるのですが、そのまんまの人柄が出ているのが微笑ましいです。

文章って、やっぱり人柄が出てしまうんですね~。ということは、私の書いた文章にも私の人柄が出ているってことですよね。だから拙ブログを読んで気に入らないと思った方は、私に会っても気に入ってもらえないと思いますし、これを読んで面白いやつだと思った方は、私に会っても面白いと思うんでしょうね。

話が横道にそれてしまいましたが本題に戻って、村井さんが現在準備しているというガイド本『ARTES JAZZ 101』が楽しみですね。その本に掲載される紹介文の一部が書かれているのですが、そのCDのタイトルが書かれていません。「もうおわかりですね?」と質問で終わっています。

答えは、デューク・エリントンの『マネー・ジャングル』ですね。怖いけど最高のピアノ・トリオです。正しいジャズ・ファンは、時々これを聴いて自分に”喝”を入れないといけません(笑)。さもないと、「ピアノ・トリオを聴くと癒されるよね~。」なんて、ついつい言ってしまうんです(笑)。

新譜レビューはもう少し頑張って書いてほしい感じがしますね~。皆さんお忙しいのでしょうけれど、せっかくサイトを立ち上げたのですから、もう少し更新したほうが良いのではないかと思いますよ~。

*

さて、いつもの告知で~す。

明日1/17明後日1/18高野 雲の快楽ジャス通信」の放送16回目。
「チャーリー・パーカー入門」です。

ゲストはパーカー研究家よういちさんです。
「いーぐる」で私もよういちさんとお話をさせていただいたことがあります。
一発目にかけるアルバムが異色なんだとか。
楽しみですね~。聴きましょう!

内容については高野 雲さんのブログ:快楽ジャズ通信
にもアップされますのでご覧下さい。

全国コミュニティーFM局では、毎週土曜日20:00~20:55に放送。
ミュージックバードでは、毎週日曜日22:00~23:00に放送。

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今日も黒いジャズですみませ~ん。

今日も黒いジャズで~す。最近こんなのばかり紹介しているような・・・。まあいいじゃないですか、堅い事言いっこなしということでお願いします(笑)。

昨年末、ジャス友tommyさんからブラックジャズレコーズレーベルの話があって、私も是非入手したいと思っていたのですが、Amazonでは入荷が遅れまくり、やっと入手できました。ブラックジャズ・レーベルについては http://ag5.net/~dje/fabdiscs/bjazz.html を参照願います。

P72 さて何を買ったかといえば、ヘンリー・フランクリン『ザ・スキッパー』(1972年、BLACK JAZZ)です。なぜこれだったのかといえば、まずヘンリー・フランクリンその人です。ジャズ喫茶「メグ」のマスター寺島さんがフランクリン/グローヴァー/シールズというピアノ・トリオを、音が良いとか言って推薦しているじゃないですか。そのフランクリンの初期の演奏というのが気になりました。

次にこのジャケットですね。シルクハットをかぶった毛むくじゃらのひげ男が斜めから見つめるこの絵、何かやばいことをやってくれそうですよね(笑)。ちなみに別にやばいことはやっていませんでした。そして最後は上記ブラックジャズレコーズのサイトのアルバム評を見てということになります。

メンバーは、ヘンリー・フランクリン(Fender&Upright Bass)、チャールズ・オウンズ(ts,ss)、オスカー・ブラシャー(tp.flh)、ビル・ヘンダーソン(elp)、ケニー・クライマックス(g,Electric Tub)、マイケル・ケルビン(ds)、フレッド・リド&ティップ・ジョーンズ(per)です。

期待を裏切らない私の好きな黒い70年代のジャズでした。この手のやつはA級にはないB級の良さがあります。どこかマイナー感が漂うところが好きです。全部で6曲収録されています。1曲目の《アウトブレイク》は、モード期のエレピ版マイルス・クインテットっていう感じがカッコイイです。とは言ってもあくまでB級ですよ(笑)。2曲目《プラスティック・クリーク・ストンプ》は、フェンダー・ベースに持ち替えてレイジー・ファンキー。これですこれです!求めていたのは。

4曲目までは割りと硬派な感じなのですが、5,6曲目がちょっと温いトロピカル調なんですよ。それまでの緊張感が抜けて、ふにゃ~っとなりますよ(笑)。これはこれで脱力モードに引き込まれて、私は気持ちイイと思っています。でもどうしてこんな曲順にしてしまったのでしょうね~?まあ、この手のやつにそんなことを言ってもしかたないのですが(笑)。

今回のやつに気をよくして、ブラックジャズレコーズをもう1枚くらい買おうと思います。次の狙い目は、ジーン・ラッセルの『トーク・トゥ・マイ・レディー』かな~。そうそう、去年末のジャズ・オーディオ・ミーティンの時に、ウォルター・ビショップJr.『コーラル・キーズ』をtommyさんに聴かせていただいたのですが、これもB級感溢れる黒いジャズで良かったですよ。

<追伸>
最近ジャズ・メディア方面で私の計画が進行しているのですが、時期が来ましたら発表させていただきます。こんな私で良いのかな~と思ったりしているのですが、こういうのはノリが肝心なのでやっちゃおうと思っています(笑)。お楽しみに!

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ジャズへの憧れ?

昨日のジャミロクワイを聴いていたら、コートニー・パインの名前が浮かんできました。そういえばアルバムを1枚持っていたよな~と思い、ひっぱり出してきて聴いてみたら、「これはなかなか面白いかも?」。ほとんど忘れていました。

まずはアシッドジャズとは何かネットで検索してみました。そしたら、ジャミロクワイってアシッドジャズだったんですね~。アシッドジャズの実例というのがあって、「その他ジャズっぽいやつの元祖」という区分の中に、コートニー・パインがありました。そこには、私が好きなスィング・アウト・シスターや、昔よく聴いたフュージョン・グループのレヴェル42なんかも入っています。以下のサイトを参照。
http://www.asahi-net.or.jp/~NG1F-IST/acid.html

P71 というわけで、コートニー・パインの『モダン・デイ・ジャズ・ストーリーズ』(1995年、Verve)を紹介します。レーベルがVerveってのも意外だし、メンバーが凄いんです。コートニー・パイン(ss,ts,fl)、ジェリ・アレン(p,org)、チャーネット・モフェット(b)、ロニー・バージ(ds)、DJポコ(turntables)、ゲスト:エディ・ヘンダーソン(tp)、カサンドラ・ウィルソン(vo)、マーク・ホイットフィールド(g)です。ジャズメンがしっかりサポートしています。

このアルバムが出た頃はもうアシッドジャズという呼び名は使われなくなった頃なのだとか。パインのジャズへの憧れが全面に出ていると思います。全曲パインが作曲していて、DJ入りのヒップホップもあり、ワールド・ミュージックの要素もありますが、基本は往年のジャス・サウンドですね。

サックスのプレーはコルトレーン丸出しみたいなものが何曲かあります。そこではスピリチュアル・ジャズをやっています。まあ、時代が時代だけにコルトレーンの暗い精神性みたいなものがないのは良いのですが、見方を変えると詰めが甘いといえば甘いのです。ソプラノ・サックスはときとしてグローバー・ワシントンJr.にも聴こえます(笑)。

ジェリ・アレンやチャーネット・モフェットやカサンドラ・ウィルソンなんかは、フォーマットがどうあれ、やればジャズなのです。ぱっと聴きにはわからないかもしれませんが、そういものです。じゃあ何が違うか説明しろと言われると、私には難しいのです(涙)。

ところで私はなんでこのアルバムを買ったのか記憶がさだかではありません。当時は仕事が超多忙の頃で、ジャズもあまり聴いていませんでした。ちまたでコートニー・パインの名を聞いたりしていたはずなので、私の新し物好きがうずいたのかもしれません。持っているのが輸入盤なので東京に出てきたおりに買ったものと思われます。今聴いても違和感はありませんね。逆に今のほうがうけそうな感じがします。

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最近弾けてないですよね?

最近どうも弾けた文章が書けていない気がするのですが?
半年くらい前にはもっとアホな文章を書いていたような気もします。
どうも守りに入っっているようでいけないですね(笑)。

最近はいろいろな方に拙ブログを見ていただいていると思って、
自意識過剰なんでしょうか?
ちょっとカッコつけているような・・・。
もっと弾けたオモロイ文章が買きたいよ~。
と思う今日この頃なのであります。
まっ、いいかっ!アハハッ。

P70 さて、今日紹介するのはジャズではありません。
ジャミロクワイであります。
『Travelling Without Moving~ジャミロクワイと旅に出よう~』
(1996年、Sony Music Entertainment)

当時はこのアルバムの1曲目《Virtual Insanity》
日本で大ヒットしました。
私もテレビで見て気に入ったので、早速CDを買たのです。
ジャケットはカーボングラファイト地に、
車好きなら知っているフェラーリのエンブレムのパロディー。
エンブレムの真中には跳ね馬ではなくジャミロクワイのキャラクターがいます(笑)。

このアルバムは3作目ですが、私は前2作と次の4作目も買いました。
まあ、買ったのはこれら4枚だけです。
その後ジャミロクワイがどうなったかは知りません(笑)。
持っている4作の中ではやっぱりこれが一番好きです。

私はジャミロクワイの何が好きかといえば、
イギリスのクラブ・フィールド発のそのサウンドですね。
都会の夜のバーやクラブが似合うメロー・サウンドです。
イギリスならではというか、ちょっとウェット感があるのが心地良いです。
リズムはファンキーなのですが、黒人のグルーヴほど濃くないのがオシャレ。
ジェイ・ケイの甘い声のボーカルもイイ。

これは遡れば同じイギリスのシャカタクにつながりますよね。
私はシャカタクも好きで《ナイト・バーズ》を聴くと「せつねー」な感じがします(笑)。
ジャミロクワイのこのアルバムは、シャカタクから14年ほど経っていますから、
新しい要素は入っていますが、私の中では同系の好きです(笑)。

そういえばボーカルのジェイ・ケイが車好きだとかで、
このジャケットになったようですが、
フェラーリの車の音がイントロに入っている曲も収録されています。
この音がカッコイイ。
車好きにはたまらないものがあります。

私はこういうのが好きなので、この路線上のクラブ・ジャズも好きです。
タワーレコードのクラブ・ジャズの試聴機コーナーも聴いたりします。
時々はクラブ・ジャズのCDも買います。

でも、でもです。
クラブ・ジャズって私の中では、ジャズとは別物なんです。
ジャズとフュージョンを分けているのに近い感じです。
当然両者の中間もあるんですよ。
別に分ける必要もないのですが、
クラブ・ジャズ、フュージョンを楽しむ感覚だけでは、
ジャズは楽しみきれないと思うので・・・。
クラブ・ジャズから踏み出して、ジャズ・フィールドへ来てくれ~っ!
どうも最近この辺りの事情が私の胸の中でモヤモヤッとしています。
フ~ッ。

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楽しめました!「高野雲の快楽ジャズ通信」

今日は高野 雲の快楽ジャス通信15回目、「スタンダード特集」です。
テーマ曲は、
「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ(帰ってくれればうれしいわ)」

放送の内容は雲さんのブログ:快楽ジャズ通信をご覧下さい。
かかったCDも紹介されています。

今日は安心して聴けましたね。
先週は私が出ていたのでドキドキでした(笑)。

最近はつかみのしゃべりから落着いていて、言いたいことがよくわかりますよね。
偉そうなことを言ってすみません。m(__)m
まずはヘレン・メリル『ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン』から。
何はともあれ、まずはこれですよね。

これはニューヨークのため息と言われるヘレン・メリルの歌もさることながら、
クリフォード・ブラウンのトランペットが良いソロをとっていますよね。
説明不要の名演・名唱です。
(緑字は曲を聴いての私の感想などです)

クインシー・ジョーンズのアレンジだたんですね。初めて知りました。
途中のピアノの長めのソロは、メリルとブラウンの良さを生かすために
敢えて長めなのだろうと、雲さんは言っています。なるほど!

次はアート・ペッパー『ミーツ・ザ・リズム・セクション』から。
これも鉄板ですよね(笑)。

何度聴いても名演なのであります。やぼな説明は不要でしょう(笑)。

雲さんがこの曲にまつわる有名なエピソードを紹介しています。
これはここで書くこともないでしょう。

次はリー・コニッツ『モーション』から。
これもある意味定番でしょうね。

情緒溢れるペッパーと正反対の演奏。
音色は美しくクリーミーですが、一切情緒を絡ませない頑ななところがあります。
エルビン・ジョーンズのドラムが凄いのだが、
ソニー・ダラスがひたすら4つ(4分音符)を刻み続けるところは、これぞ男だとか。

さすがは雲さん。この演奏ははずせませんよね!
これはコニッツの即興演奏の凄味を聴く演奏ですね。
私の好きなエルビンが大活躍。
ダラスのベースは雲さんが説明したとおりです。これぞ男だ(笑)!

この演奏は大音量で聴けば聴くほど気持ち良いと言ってますが、
そのとおりだと思います。

ここでディレクター嬢の登場です。
《ユード・ビー・ソー~》の歌詞を日本語で読み上げてくれました。
感情を込めていてイイ感じと思っていたら、
途中で恥じらい笑が出ちゃうのが惜しい(笑)!
きっとナレーションとかやったら上手いと思います。
これは意外と声優としていけそうですよ。いやっ、マジでっ!
ディレクター嬢の登場は、いたずら好きな雲さんのたくらみなのでしょう(笑)。
歌詞読みは、コニッツの演奏がいかに歌詞と関係ないかを示す演出だったそうです。

次はバド・パウエル《ブルー・パール》
これはひねり技できましたね。

この曲は《ユード・ビー・ソー~》のコード進行をいただいて、
一部進行を変えた改変曲だと説明しています。
16小節の前半8小節はそのままで、後半の8小節は
Cマイナーブルースにおける起承転結の「結」4小節を2回くっ付けているんだとか。
雲さんの手際良いキーボード演奏による説明もありました。
この曲はジャズ喫茶「メグ」マスター寺島さんが好きだなんて話も。

実はこの演奏、私は始めて聴いたのです(汗)。
寺島さんが好きそうな哀愁感のある曲ですね。
パウエルの演奏に色々言うのはヤボってもんです。
いや~寺島さんが好きそうな演奏ですよホント。
「PCMジャズ喫茶」で雲さんがゲストの時に、川上さとみの
《レジェンドをかけて、
寺島さんが《ブルー・パール》に似ていると言ってましたが、そのとおりですね。

ベース・ソロのバックでパウエルが原曲のメロディーを弾いているなんて
話もしています。

次はちょっと変り種ということで、
ドロシー・アシュビー『イン・ア・マイナー・グルーヴ』から。
フルート、ハープ、ベース、ドラムという面白い編成。

ハープがギターみたいに聴こえるんですね。
想像と違って違和感はあまり感じませんでした。
ソロになるとやっぱりハープ。琴にも通じます。独特な雰囲気がありますね。
フランク・ウエスのフルートがスインギーで気持ち良いです。
ロイ・ヘインズのブラシによる演奏も快適です。

雲さんもギターみたいだと言ってました。
ハープのソロがたどたどしいが、ちょっと変り種ということでと(笑)。

《ユード・ビー・ソー~》は比較的コード進行がわかりやすいということで、
ジャズ研の新人とかがやらされるんだとか。
『ミーツ・ザ・リズムセクション』の《ユード・ビー・ソー~》を
完全コピーしたことがあるという話もありました。
ジャズで完コピもおかしいが、それをやっていろいろなものが見えてきたとか。

最後はケニー・クラーク『ザ・ゴールデン・エイト』から。
ドラムのケニー・クラークとピアノのフランシー・ボラーンの双頭バンドです。
8人編成で演奏します。

私はこのアルバムが好きなんですよ。
このアルバムにこの曲が入っていたのは忘れていました。
これはアンサンブルも気持ち良く、スインギーな演奏です。
クラーク・ボラーン・ビッグ・バンドの小編成と言えばわかってもらえるでしょうか?

今日は《ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ》を堪能できました。
鉄板から変り種までいい感じの流れだと思いましたよ。
番組パーソナリティーとしての雲さんも定着したのではないかと感じます。
もうどんどん良いジャズを紹介していってほしいと思います。

<アフター・アワーズ編>

肴編?お酒編?
今日はディレクター嬢と、ジャズとお酒の関係について語っていました。
雲さんは、ジャズを聴くときにはコーヒーか多くて次いでビールだとか。
ウィスキーとかを飲んで酔いすぎると、
ジャズの美味しいところがわからなくなるとのこと。
お友達(tommyさん)のお店「スコット・ラファロ」は泡盛禁止だという話も。
ジャスをちゃんと聴いてもらうにはお酒禁止。ストイックなんですね~なんて。
などなど・・・。

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東かおるさんが只今のお気に入り!

今日のミュージックバードの「PCMジャズ喫茶」には、MAYAさんがゲスト出演しました。この番組、最近はミュージシャンのゲスト出演が多いのですが、女性ばかりですね(笑)。そういえば番組最後のほうでは、一歩間違えばセクハラ的危険なオヤジトークが交わされていましたよ。よわったものです(笑)。今回も爆笑多発な放送でしたが、レポートは気が向いたらするかもしれません。

ところで、私はMAYAさんの飾らないチャーミングなトークに惚れました。「また惚れたんですか?」って思ったあなた。いいじゃ~ありませんか?トークに惚れるくらい許してやって下さいませ(笑)。ここで、私がトークに惚れた女性ジャズ・ミュージシャンのベスト3を発表します(笑)!松本茜さん。MAYAさん。山中千尋さんです。

もう一つ、最近いつも人気ブログランキングで順位を争っている安達久美クラブパンゲアが今日甲府の桜座でライブをしました。何度か桜座に来ているので、見に行こうと思いつつ今回も見に行きませんでした。ドラムの則竹裕之さんを特に見たいんですけどね~。

P66 さて、「PCMジャズ喫茶」で岩浪洋三さんがかけたのを聴いて気に入ったアルバム東かおる『フットプリンツ・イン・ニューヨーク』(2008年rec. River East Music)をちゃんと紹介しておきましょう。今年最初に聴いたアルバムでもあります。

メンバーは、東かおる(vo)、スコット・リーヴス(alto-flh,tb)、マイク・ホロバー(p)、ジェシー・フォレスト(g)、ロビンソン・モース(b)、パオロ・オーランディ(ds)です。このアルバムはニューヨークで録音していますが、岩浪さんによると東はニューヨークに住んでいて、今は日本にいるとのことです。この録音をした頃はニューヨークにいたのかも?

まず何はともあれ、東のヴォーカルのけだるくフワッと柔らかいところが気持ちイイです。そんな歌い方でのスキャットのようなものも入ったりして、聴いているうちに心のコリがほぐされて和んできてしまうのです(笑)。

「PCMジャズ喫茶」では、セロニアス・モンクの《ベムシャ・スイング》に、東が日本語の歌詞を付けて歌っているのが面白いと言っていたのですが、ベニー・ゴルソンの《アロング・ケイム・ベティ》にも日本語の歌詞を付けています。岩浪さんは、この辺りのユーモアのセンスは、東が大阪出身だからだとも言っていました。そうかもしれません。

《イエス・オア・ノー》《ジャイアント・ステップス》には東が英語の歌詞を付けて歌います。チャーリー・パーカーの《コンファメーション》、ウェイン・ショターの《フットプリンツ》、チック・コリアの《ハイ・ワイヤー》など、ジャズメン・オリジナルも歌っているところがちょっと異色だと思います。ちょっとクセのある曲をいづれもオシャレに粋に東流に歌いこなしてしまうところはなかなかだと思いますね。

スコット・リーヴスのトロンボーンが東の声に柔らかくからむのもいい感じです。他バッキング陣も東のヴォーカルを生かすように、小粋にサポートをしています。というわけで、只今私のお気に入りヴォーカルとして、最近これをよく聴いているのであります。

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日本人ジャズを聴こう!これはカッコイイ!

福島輝人さんが書いた「日本フリージャズ史」を読み始めてから、日本のフリー・ジャスに結構興味を持っている今日この頃の私です。だいぶ前に読み始めたんですが、未だに読み終わっていないのがちょっと情けないのですが・・・(笑)。

P69 今日紹介するのはディスクユニオンのフリー・ジャズ・セールで買った中古CDの1枚。片山・石渡・不破・豊住『フィクション』(1998年rec. StudioWee)です。メンバーは、片山広明(ts)、石渡明廣(g)、不破大輔(b)、豊住芳三郎(ds)です。大ベテラン豊住を中心に中堅の個性的なメンバーが集っていたのでこれは買いだと思いましたね。

前述の「日本フリージャズ史」を読んで豊住の名前を知ることになり、今回初めて演奏を聴いたのですが、この人の叩き出すヘビー・グルーヴには正直参ってしまいました。この演奏は豊住のドラムが完全に支配しています。演奏者を包み込んでいるというか、支える大地のようなスケールのでかいドラミングで、激しく叩いたりもしますが、攻撃的というのではなく、優しさが醸し出されるところがイイんです。う~ん、惚れました(笑)。

片山はご存知のとおり「渋さ知らズ」で活躍するテナー・サックス奏者です。「渋さ知らズ」のライブは3回見ましたが、片山はサックス陣の真中に陣取って、いつもハイ・ブローで聴衆を興奮の坩堝へと引きずり込んでいました。ここでもハイ・ブローでブリブリやっているのですが、ライブで見た時に思ったとおり、どこか演歌的な歌が感じられます(笑)。それから、ライブで見た時はわからなかったのですが、ただ熱くやっているのではなく、演奏の方向性をちゃんと見ていますよね。

石渡は、「渋谷毅オーケストラ」のライブを見た時に、その多彩でエフェクターも駆使したテクニカルなプレーと、それを使うセンスに惹かれたのですが、ここでもやっぱりカッコイイ演奏をしています。ロック系のジャズ・ギターで、ジミ・ヘンドリックスのような歪んだ音のギンギンなプレーをしたりするのですが、不思議と爽やかなんですよ。オーネット・コールマン門下のアバンギャルド・ギタリストも消化している感じで、いろいろできるテクニックを持っていると思うのですが、それが単なるテクニックではなくナチュラルにその場その場での表現につながっているのが良いと思います。

最後に「渋さ知らズ」のリーダー不破ですが、まずベースの音が、アコースティック・ベースを弾いているのに、エレクトリック・ベースを弾いているように聴こえるのが面白いですね。決してギンギンにやるところはなく、このアルバムでは少し引いてプレーしているようにも感じられ、遠赤外線の如くじわりじわり場に熱気を送り込み続けるのが渋いです。

《インプロバイズド・エアー》は3曲からなる約35分に及ぶ長尺の組曲なのですが、次々と場面が転換する中で、各人の充実したソロが出ては消えていき、飽きないです。フリーの演奏ですが、ビートはファンク系の部分が多いので聴きやすいと思います。2箇所出てくる豊住のドラム・ソロがとにかくカッコイイ!

不破作《おぬまブルース》は歌謡曲のような、ちょっと安っぽい曲の4ビート演奏です。この曲調が片山のテナーにピッタリなんですよ。このちょっといなたい場末な感じが私は好きです(笑)。ギターがブルージーでレイジーなフレーズを弾いているんだけど、なぜかクールな感じが漂うのもいいなあ~。豊住と不破の4ビートがまた深いんですよ。ヘビーなブルースなんですけど、どこか日本的な侘び寂びの世界(笑)?

豊住作《ラガ・オブ・ブラック・キーズは最もフリーな演奏ですが、これも聴き辛い感じはなく、自由でクリエイティブな演奏が気持ちイイです。

このアルバムはできるだけ大きい音で聴くことをオススメします。快感度がUPしますよ。もう10年前のアルバムなんですよね。こういう人達の演奏がちゃんと伝えられているとは思えない日本のジャズ・ジャーナリズムって一体なんなのでしょう?

明日1/10明後日1/11「高野 雲の快楽ジャス通信」の放送15回目。
「スタンダード特集」です。

テーマ曲は、
「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ(帰ってくれればうれしいわ)」。
さて、この曲をどんな演奏で聴かせてくれるのでしょう?
ディレクター嬢もちょっと出演するのだとか。
楽しみですね~。

内容については高野 雲さんのブログ:快楽ジャズ通信
にもアップされますのでご覧下さい。

皆さん聴きましょう!

全国コミュニティーFM局では、毎週土曜日20:00~20:55に放送。
ミュージックバードでは、毎週日曜日22:00~23:00に放送。

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時々黒いスピリチュアルジャズが聴きたくなる!

時々黒い、それもスピリチュアルなジャズがむしょうに聴きたくなる時ってありませんか?

最近のジャズはブラック・パワーが色濃く感じられるものがありませんよね~。だから黒いジャズが聴きたい時は、昔のやつを引っぱり出してきて聴くしかありません。1970年前後の頃のやつとかは当時の臭いも含めて私は結構好きなんですよ。

P68 そんなわけで、今日紹介するのはゲイリー・バーツ『アナザー・ユニティー』(1968年rec. Milestone)です。歴史的にどうこうとか名盤とかではありませんが、結構好きなアルバムです。ジャケットの天体写真がスピリチュアルでグッドだと思いませんか(笑)?

メンバーは、ゲイリー・バーツ(as)、チャールス・トリバー(tp)、ファラオ・サンダース(ts)、スタンリー・カウエル(p)、レジー・ワークマン(b)、フレディ・ウェイッツ(dsです。どうです真っ黒けな錚々たるメンバーでしょう。

A面はタイトル曲のみ約24分の演奏です。テーマは8ビートでゴスペルというかダウン・トゥー・アースな感じなのですが、各人のソロになるとフリーになったり、4ビートでやっています。最後にテーマに戻ったりもしません、そういう意味でかなり自由な構成になっています。でもこの人達の出す音って、どうしてこんなに黒いんでしょうね~。黒人だからと言えば、もちろんそうなのですが・・・。

サンダースは予想を裏切らず、ブヒョブヒャとロング・ソロをとる場面もあり、これぞスピリチュアル!バーツはリーダーということもあり、サンダースに負けじと頑張ってますね~。トリバーは特に変わったことなどはしませんが、吹くだけでパワーがみなぎった黒いジャズが飛び出してきます。う~ん、黒い!

そして、チャールス・トリバーとストラタ・イースト・レーベルを起こしたスタンリー・カウエルのピアノが黒くて美しいんですよ。知的な黒さなんですよね。今でいうとバラク・オバマっていうところでしょうか?フレーズのブラック・ビューティー度はハービー・ハンコックと近いものがあります。カウエルのほうがちょっとマイナー感があってそこがまたイイ(笑)。

ベースのワークマンはコルトレーン・カルテットに在籍して、スピリチュアルなものはしっかり学んでいますから、ここでもゴリゴリやっていますが、目立つというよりしっかりサポートしています。ウェイッツもしっかりやることはやってサポートに徹した感じです。

バーツのアルト・サックスを楽しみたい人には、バーツのワンホーン・カルテットによるB面の4曲をおすすめします。皆さんもたまには黒いジャズを堪能しませんか?そうだっ!今度渋谷の喫茶「JBS」へ行ったら、ゲイリー・バーツのオススメをリクエストしてみよ~っと!

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「快楽ジャズ通信」パット・メセニー特集(その2)

さて、昨日の続きです。
実は、昨日のブログの2曲かけてトークした部分だけで、既に番組の半分になってしまいました(汗)。ちょっとしゃべり過ぎですよね。今回も放送で言っていないことも追加して書いています。

次はアルバム『スティル・ライフ』から曲をかけます。このアルバムは、パット・メセニーがECMレーベルからゲフィン・レーベルへ移籍して、2枚目のアルバムです。例のコラージュ・ジャケトの最初のアルバムでもあります。移籍後1枚目のアルバムはオーネット・コールマンと念願の共演を果たした『ソングX』です。ご存知のとおりフリー・ジャズをやっていますので、好き嫌いは分かれるところでしょうが、私は好きです。

この『スティル・ライフ』を聴いて、私は完全にメセニーに惚れました(笑)。このアルバムは、ECMにいた時よりポピュラリティーを増していて、ナチュラルでヒューマンな響きを持った曲が収録されています。以前の作よりボーカルを大きくフィーチュアしているところも特徴です。

アルバム1曲目《ミヌワノ》は、特に気に入った曲です。きれいで幻想的なボーカルから入り、バックのアコースティック・ベースの響きも心地良いです。そして、オルガン的なシンセの音に導かれ、エコーのかかったさわやかなメセニーのギターが入ってきます。続くギター・ソロの部分はテクニック生かした速弾きのドライヴ感溢れるものです。

曲調が一転し、マリンバとスネア・ドラムの躍動的なプレーがあります。短いベース・ソロの後に出てくる、壮大な感じのシンセの短いフレーズが私は大好きです。ここからは前半のテーマに戻り、ボーカルとギターのユニゾンでまた盛り上げっていって終わります。この曲構成は素晴しいと思います。放送では上記の部分を端折った説明(時間の関係上)をして、この曲構成も聴いてほしいと言っています。

ここで《ミヌワノ》曲をかけます。

曲がかかっている間に、雲さんがジャズ喫茶「いーぐる」でも、このアルバムがかかっていたと言っていました。ジャケットに見覚えがあるんだそうです。

曲が終わったところで、雲さんが「シンバルがスゲー気持ち良かったんですが。」と言います。ここでドラマーの説明を少々、このシンバルを叩いているのはポール・ワーティコです。『スティル・ライフ』の前のパット・メセニー・グループ(以下PMGと略す)のアルバム『ファースト・サークル』(ECMでの最後のアルバム)で、前任者ダン・ゴットリーブからメンバーチェンジしています。

私が「『ファースト・サークル』で聴いた時は、ちょっと叩き過ぎる感じがしていたのですが、《ミヌワノ》で聴くと、シンバルやスネアの叩き方は曲にマッチしています。」と言い、雲さんも「曲に溶け合っていてうまい感じで気持ちイイ。」と続けてくれます。ブラジルの速いリズムに非常に合っているということで意見は一致しました。ちなみにこのアルバムでは、他の曲でもワーティコのドラムは、完全にPMGのサウンドに溶け込んでいます。

さて、次は雲さんの選曲です。雲さんによると、メセニーがいいなあと思ったのは、スティーブ・ライヒ《エレクトリック・カウンター・ポイント》という組曲でメセニーを聴いてからだそうです。このトークのB.G.M.は雲さんが作ったミニマル・ミュージックですが、マリンバとゴングとチャイムのような音をいくつも重ねたセンスの良いとても気持ち良い曲です。

雲さんは学生時代、ジャズにも嵌っていたそうですが、現代音楽、ミニマル・ミュージックが凄く好きで、自分で反復だったり短いモチーフを繰り返して少しずつずらして発展させていく手法の音楽を実験的に作っていたとか。宅録オタクでシンセをいっぱい重ねて作っていた時期があったそうです。その一番良い教科書がスティーブ・ライヒで、CDもたくさん持っているとのことです。

そのライヒがメセニーのために作ったのが《エレクトリック・カウンター・ポイント》で、雲さんは当然メセニーを聴くためにではなくて、この組曲が入っている『ディファレント・トレインズ』というアルバムを買ったそうです。このアルバムには組曲《エレクトリック・カウンター・ポイント》の3曲が入っていて、当然メセニーが弾いているんですが、それを聴いて雲さんは「パット・メセニーってイイじゃん。」となり、現代音楽の文脈からメセニーのギターに魅せられていって、少しずつメセニーのワールドが広がっていったそうです。

ここで組曲の中から《ファースト》をかけます。

非常に爽やかな感じの曲です。曲が終わって雲さんが、「これを聴きながら昼寝をすると凄く気持ちイイんですよ。でっ、今パーンと終わったでしょ。終わった瞬間が凄く嫌なんですよ。もっと続けよって思うっていうか。よくあるじゃないですか。工事現場でガガガガガッの音が急に途切れて、いきなり静かになった時の違和感っていうか。」と言っていました。これには非常に共感しましたね(笑)。

でいよいよ最後の曲です。『スティル・ライフ』の次のアルバム『レター・フロム・ホーム』からまたしても1曲目《ハブ・ユーハード》です。この曲はブラジル系サウンドの一つの完成形だと思っています。先にかけた《ミヌワノ》に比べれば、アレンジはシンプルになっていて、メセニーのテクニックを駆使した爽快な気持ち良いギターが聴けます。メイズの多彩でさりげないキーボード・ワークや、安定感のあるロドビーのベースも聴き所です。

このアルバムの後、R&Bやクラブ系サウンド色が濃厚に出た『ウィー・リブ・ヒア』を出すまで6年の間が空くことからも、『レター・フロム・ホーム』はPMGにとって当時やりたいことをやりつくしたアルバムだったのだろうと思います。私はPMGの最高傑作ではないかと思っています。

このアルバムの日本語ライナーノーツは松任谷由美が書いています。その中に「メセニーはインディアン的魂を持っていて、環太平洋でブラジルの方の原住民とも、日本の縄文民族とつながる。遠い昔に会ったような懐かしい気になる。」というようなことを書いています。私はミュージシャンらしいなかなかうまいことを言うなあと思ったのですが、雲さんは「壮大な妄想というか仮説」と言ってます(笑)。それが感じられるかどうか?

放送では言っていませんが、この次に出したメセニーのソロ・アルバム『シークレット・ストーリー』では、環太平洋つながりなのか、東洋的響きも取り入れて、矢野顕子との共演もしていますよね。その後もオリエンタルな響きを取り入れたりしつつ、聴く人の心に郷愁感も感じさせるメセニー流楽園・桃源郷サウンドは進化していくのであります。でもさすがのメセニーも最近はちょっと頭打ちな感じが・・・。

ここで《ハブ・ユーハード》をかけます。

しゃべり過ぎたため、約5分途中でフェード・アウトですが、この曲の肝心な部分は聴けたと思います。エンディングでは前にブログに書いたような、私のマヌケは〆で終わりです。

正直この収録はとても楽しかったです。
好きな曲をかけさせていただいたうえに、言いたいことも言わせていただきました。
ニヤけたヘラヘラしゃべりも、楽しかったからだと思います。
自己満足で申し訳ありませんが、「めでたしめでたし。これにて一件落着です。」(笑)

どうもありがとうございました!

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「快楽ジャズ通信」パット・メセニー特集(その1)

今日は「快楽ジャズ通信」パット・メセニー特集でかけた曲について、紹介しましょう。

最初に、パット・メセニー・グループはジャズじゃない、フュージョンだという方もいらっしゃるでしょうが、私は別にどうでも良いと思っています。またまた戯言を言ってしまいました(笑)。

放送では、雲さんが私のパット・メセニー好きを知った経緯から始まって、雲さんも私も最初はパット・メセニーには、’ピン’とこなかったなんて話をして、私とメセニーの出会いの話になります。以下放送で言っていないことも追加して書いています。

私は大学に入った頃(1982年)からジャズを聴いています。その頃はパット・メセニーは単なるフュージョンだと思っていたので聴こうとも思いませんでした。だってその年に出たアルバムが『愛のカフェオーレ』ですからね。このタイトルでは聴く気がおきませんよ(笑)。

当時私はウェザー・リポートとマイルスに入れ込んでいました。大学の図書館の雑誌コーナーにあったスイングジャーナル誌を毎月ただで読んでいたのですが、ある時、マイルスとメセニーのダブルビル・コンサートの記事があり、マイルスがメセニーのコンサート時の楽器機材の多さを見て、「あんなに機材を持ち込んで何をやるんだ。」みたいなことが書かれていたので、私はちょっとメセニーを低く見てしまったのです。

また、私はジャズ・ギタリストとしてはマイルスのグループにいたマイク・スターンとかジョン・スコフィールドなどしか聴いていなかったんです。ウェス・モンゴメリーとか正統派ジャズ・ギタリストはほとんど聴いていませんでした。だからジャズ・ギターには変則的なところから入ったわけです。

それから大学を卒業して就職するのですが、就職して配属された部にジャズ好きな2年上の先輩(この先輩とは仲良くしていただいて、ライブ・アンダー・ザ・スカイとかにも何回か一緒に行きました)がいました。この先輩はラリー・カールトンなんかのフュージョン・ギターが好きだったので、レコードとかCDを貸してくれて、その中にメセニーのアルバムもあったわけです。

これが私とメセニーの出会いとなります。貸してもらったのは『ブライト・サイズ・ライフ』『オフランプ』『ファースト・サークル』だったと思います。

この中では『ブライト・サイズ・ライフ』が気に入りました。なぜかと言えば私の大好きなベーシスト:ジャコ・パストリアスと共演していましたからね。ということで最初にかけたのが、このアルバムから1曲目のタイトル曲です。

この曲については雲さんも最初にかけたいと思っていたそうなので、意見が一致しました。これははずせませんよね。だって、ここにあるサウンドこそがパット・メセニーであり、これ以降はこのサウンドに新しいことを取り入れ加えていくことになるのですから。説明するまでもないとは思いますが、このアルバムはメセニーのファースト・リーダー・アルバムです。

このアルバムのメセニー・サウンドとは、カントリーを基本にした爽やかで開放的なもので、郷愁と哀愁を感じさせ、アメリカの長閑な風景や自然を歌ったものです。そしてこのアルバムでは、既にオーネット・コールマンの曲もとりあげ、4ビートのジャズをやっていたり、《ジェームス》に通じる美メロ曲《オマハ・セレブレイションズ》もあります。

曲が終わったあとに、「ジャコのカリット締まったベースの低音に、メセニーの丸く太いっていうか、甘~く丸い音が非常にイイ具合にブレンドされていて、気持ち良かったですよね。」と、雲さんがまさにツボなコメントをします。私は「ビート感とかもジャコとメセニーが結構あっているような感じもしますよね。」と、一応わかったようなことを言います(笑)。

そして雲さんが、若くしてゲイリー・バートンに見出され、18歳でバークリー音楽学校の教師になった話や、メセニーはグラミー賞をたくさんとっていて、ジャズ界ばかりでなく多くの有名ミュージシャンとの共演があり、1時間では語れない多彩な活動があるという話をします。

そんな多彩なメセニーの音楽の中で、パット・メセニー・グループ(以下略してPMG)が最高であるという私が今日は選曲して紹介するというふりがあります。さて、PMGなんですが、1978年に最初のアルバムを出したのでもう30年の活動歴があり、未だに活動していてこれだけ成功したグループはジャズ界にあまり思い浮びません。

PMGのアルバムも10数枚に及び、どのアルバムを選ぶか悩んだのですが、初期のほうでPMGサウンドは出来上がっていて、そこにいろいろな要素を付け加えて現在に至るので、その初期に出来上がったPMGサウンドを紹介することにしました。

最初は『オフランプ』です。邦題は『愛のカフェオーレ』で、前述したようにこのタイトルを見て、最初は聴こうとは思いませんでした。このアルバムの中に《オーレ》という曲があり、当時流行のカフェオーレがついたんだと思うと言って、《オーレ》という曲がフリー・ジャズの曲だと言ってしまいましたが、これも誤りでした。フリー・ジャズの曲は原題タイトル曲《オフランプ》のほうでした。ごめんなさい。

これ以前のPMGのアルバム『パット・メセニー・グループ(邦題:思い出のサン・ロレンツォ)』『アメリカン・ガレージ』は、『ブライト・サイズ・ライフ』の世界をPMGとしてやっていたと思うので省略。

この『オフランプ』からは、R&B風、サウンドトラック風、フリー・ジャズもやっていて、メセニーの売りであるギターシンセも初めて使ったり、パーカッショニストのナナ・バスコンセロスを迎えヴォイスを取り入れてブラジル色も出したりと、盛りだくさんになっています。なのでこのアルバムを選びました。言い忘れたのですが、メセニー屈指の美メロ曲《ジェームス》も入っています。この曲はこのアルバムを初めて聴いた時から気に入りました。

ベーシストも、それまでのフレットレス・ベースを弾くジャコの流れに属するマーク・イーガンから、アコースティック・ベースを弾くスティーブ・ロドビーに変わっています。このロドビーの起用は、『80/81』で共演したチャーリー・ヘイデンの影響からだと思います。ちなみにロドビーは曲によっては、エレクトリック・ベースも弾きます。

このアルバムから、メセニーのギターシンセをフィーチュアした『アー・ユー・ゴーイング・ウィズ・ミー』をかけます。

この曲では最初に、ハモニカのような音でライル・メイズのシンセサイザー・ソロがあります。その後伸びのある音でメセニーのギターシンセの登場となるわけです。ギターシンセはヴァイオリンのようにも聴こえます。このギターシンセのソロはドラマティックでスケールが大きい展開になり、導入により表現の幅が広がっていると思います。よく聴くと結構メセニーの中にある過激な部分も見え隠れして、高揚感にもつながっていると思うのですが、いかがでしょう?

曲が終わったあと、私がここでのメイズのシンセ・ソロは、1997年のアルバム『イマジナリー・デイ』タイトル曲で、メイズがこの曲ではシンセ・ソロをるしかないと言って、やるまでないという話をします。それはメイズがメセニーの描くバック・サウンドをシンセサイザーでやることに徹していたからじゃないかとも思います。ただしアコースティック・ピアノでソロをとる曲はあります。

メイズのシンセ・ソロ、雲さんはよれたフュージョン・バンドのようで好きじゃなく、冗長な感じでベンダーで遊んで、あんまりクルものがないと言ってます(笑)。確かにその通りだと思いました。私はその後に出てくるメセニーのギターシンセのお膳立てなんじゃないかとも言いました。

ここはPMGにおけるライル・メイズのポジション分析として、面白い話しだったのではないでしょうか。

そしてギターシンセの音について、「いーぐる」マスター後藤さんの書いていた例を挙げて私が言うのですが、これは昨日書いたとおり誤りがありました。

続きはまた明日!

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自分のニヤけたしゃべりに唖然!「高野雲の快楽ジャズ通信」

今日は高野 雲の快楽ジャス通信14回目、新年最初の放送でした。
「パット・メセニー特集」です。

放送の内容は雲さんのブログ:快楽ジャズ通信をご覧下さい。
かかったCDも紹介されています。

今日の「快楽ジャズ通信」、いよいよ私「いっき」の登場です!
はてさてどんな放送だったのでしょう(笑)?
では早速レポートと参りましょうか。

自分がこんなしゃべり方だったとは・・・。
はっきり言って、ニヤけたヘラヘラしたしゃべりです。
それにオタクっぽいんです(笑)。
こんな軽い調子でしゃべっていたんですね~。
説得力”0”であります(笑)。
雲さんのしっかりトークに比べ、私のトークは自信なさげ!
あがった感じではないのがせめてもの救いです。

今日は細かい解説は省きます。
というのも何をしゃべったかよく聴きながら、メモをとらずに聴いたからです。
今回は一応録音しましたよ(笑)。

オープニングからトークはそこそこスムーズに展開しています。
まずは私のメセニーとの出会いの曲ということで、
そしてメセニーの最初はこれしかないと思うので、

『ブライト・サイズ・ライフ』からタイトル曲をかけます。

ここからメセニーとパット・メセニー・グループに関するトークになるんですが長~い。
私にとてのメセニーはパット・メセニー・グループなのです。
もちろん他の共演アルバムや自身のアルバムもたくさん持っています。
そして、メセニー・グループの活動歴も30年に及ぶのでたくさんのアルバムが
あるのですが、敢えて比較的初期のアルバムから3曲選びました。
なぜなら、メセニー・グループのサウンドはこの頃に出来上がっており、
その後はそれに要素を加える形で発展したと思えるからです。

次の曲をかける時に私は邦題を言ってしまい、
原題が出なくて雲さんがちょっと間をおいてフォローするハプニングが!
放送ではなんと、編集によって違和感がなくなっていました。
ディレクターさん、どうもありがとうございます。感謝です!
プロの仕事は素晴しい!

メセニー・グループの主要3人、メセニー、メイズ、ロドビーが顔を揃え、
いろいろな要素が詰め込まれた初期のアルバムから
このアルバムで初めて使ったギターシンセを聴ける曲ということで、

『オフ・ランプ』から《アー・ユー・ゴーイング・ウィズ・ミー》をかけます。

ライル・メイズのシンセ・ソロを巡って、雲さんとちょっとした意見対立があります(笑)。
収録後のメールのやりとりで雲さんが言っていのですが、
なかなか良いアクセントになってました。

私のギターシンセの音の説明で間違えがありました。
ジャズ喫茶「いーぐる」のマスター後藤さんがご自身の著書の中で、
メセニーのギターシンセの音を「音を飛ばしている」と書いていたと言いましたが、
正しくは「ひゅんひゅん音を伸ばしたメセニーのギター・シンセのキモチ良さったら・・・」
と書いてありました。
この音に対する後藤さんのセンスに凄く共感したのに間違えるなんて・・・、
「ひゅんひゅん伸ばした」でした。
大変申し訳ありませんでした。

次は私をメセニー好きにさせたアルバム。
そして、このアルバムならこの1曲ですよ。
曲構成も素晴しいということで、

『スティル・ライフ』から《ミヌワノ》をかけます。

さて次は雲さんオススメの曲です。
ここのトークのB.G.M.は雲さんが昔作ったミニマル・ミュージックです。
収録中には聴けなかったのですが、良い曲ですね~。
私が言うのもおこがまいしいのですが、さすがに良いセンスです。
雲さんは昔、宅録オタクだったんだそうです(笑)。
自分の選曲じゃないこともあり、雲さんがしゃべってくれるので、
一瞬緊張が途切れて、ここでの私の合いの手は上の空です(笑)。

『ディファレント・トレインズ』から《ファースト》をかけます。

スティーブ・ライヒがパット・メセニーのために作曲したミニマル・ミュージックです。
この曲と次の曲を巡ってのトークはなかなか面白い感じになっていたと思います。
次はメセニー・グループの最高傑作だと疑わないこのアルバムから、
メセニー・グループのオープニング曲になっていたという、

『レター・フロム・ホーム』から《ハブ・ユー・ハード》をかけます。

時間の関係で最後のほうが途中でフェード・アウト。
しゃべりすぎました(笑)。

いや~、かけた曲だけでいえば、かなりさわやかメセニーだったと思います。
でも私のしゃべり方がね~(涙)。

メセニーについて色々と言いたいことを言わせていただき感謝しております。

最後の私の一言がまたまたお気楽です(笑)。
「メセニーサウンドは永遠の楽園、桃源郷サウンドなので、若さを取り戻すために、
若い人に言うもあれですが、年をとった方も若さを感じるこういう音楽を
是非聴いて下さい。」って、
自分で言うのもなんですが、ヘンで笑えます。

ということで「いっき」はお気楽で軽いやつだということが
よ~くわかったのではないでしょうか(笑)?
まあ、ブログを読んでいる方は既にわかっていることなのかもしれません。

<アフターアワーズ編>

B.G.M.はメセニーの『シークレット・ストーリー』から《フェイシング・ウエスト》
「オーディオバカ一代」2回目ということで、私がオーディオについて語ります。
ちなみにこのシリーズの第1回目はtommyさんが出演しています。
このコーナーは僅か5分ではありますが、出演者を募集しています。
我こそはと思う方は「快楽ジャズ通信」からメールで雲さんに応募しましょう。
私はここでもお気楽にしゃべってます(笑)。
まあ、これが私のキャラなので受け入れるしかありません(涙)。
成り行きからそうなっちゃったのですが、雲さんの〆の言葉が最高です。
「これにて一件落着!」
ある意味今回の放送を〆るにはこれがピッタリなのでした(笑)。

雲さん。
番組に招いていただき本当にありがとうございました。

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いろいろ考えさせられました。

今日はミュージックバードの寺島靖国さんの番組「PCMジャズ喫茶」の録音しておいたのを聴いたのですが、考えさせられました。

録音しておいて聴かずじまいだったのは、平賀マリカさんがゲスト出演した回です。なんと平賀さんがゲスト出演したのは、1時間半だけでした。多分都合がつかなかったのだと思いますが途中で帰ってしまったのです。平賀さん出演のレポートはそのうちします。つい先日お正月休み中にレポートを書くと言っていたような気が・・・(笑)。

今日は平賀さんが帰ってしまった後のゲストについてです。そのゲストはなんと、「PCMジャズ喫茶」を聴いて、ミュージックバードに転職したという方です。お話を聞けば聞くほど、強烈な寺島フリークでした。最初に自己紹介をしたのですが、その中での寺島さんの持ち上げ方と言ったら、聞いているほうが恥ずかしい(笑)。寺島さんも「ヨイショはそのくらいにして曲をかけましょう。」なんて言ったくらいです(笑)。

この方、ある時ジャズを聴こうと思ったそうで、最初はスイングジャーナル誌などを読んで、これを聴かなきゃ、わからなきゃというのを聴いたそうです。でも、ジャズは敷居が高くて難しいと思ってイヤになったそうです。そんな時「PCMジャス喫茶」を聴いて、ジャズはカッコ良くてメロディー・ラインがきれいで素晴しいと思ったとか。そこから、こんな素晴しいジャズを広めようと、ミュージックバードに転職したんだとか。この情熱は素晴しいじゃ~ありませんか(笑)。

この方はピアノ・トリオが好きで、それが奥さんや息子にも良いと思われるようになったと、喜んでいろいろ話しをしていました。自分が好きな音楽を家族に良いと言ってもらえるのはうれしいことですよね。皆さん!この気持ちはよ~くわかります。家に帰って奥さんとお酒を飲みながら話す時のB.G.M.がピアノ・トリオだそうで、それを聴いた奥さんが気に入って、「癒されるな~。ジャズはこんなにイイもんなの。」と言ったとか。奥さんにとってのジャズは癒しであり、B.G.M.なのでした(笑)。

でもジャズってピアノ・トリオであり、メロディー・ラインがきれいであり、癒しのB.G.M.なんでしょうか?う~ん、寺島流ジャズの聴き方ここに極まれりです。私はこれを聞いていて「ジャズってそんなものなの?」とガックリきたのですが、でもよく考えればこの方はもう50歳で、今更ジャズの楽しみ方はもっと広くて違うところにもあるということを知る必要もないのかなと思ったりもしました。増してや退職後にジャズを聴き始めるような方にとっても同じようなことが言えるのではないかと・・・。

私はジャズの楽しさは他にたくさんあると思っていますので、これを聞いていて複雑な心境になりましたね。私の場合は好奇心旺盛の19歳からジャズを聴き始めたので、わからないとか難しいとかいうのも若さと好奇心で克服できたような気がします。まあ中年だけでなく、今の若者もカッコイイ、オシャレな音楽という風にジャズを捉えているようなので、これからのジャズはそうなっていくのかもしれません。いや、日本ではもうそうなっていますよね。

もちろん私もオシャレ、癒し、美メロなジャズも好きなので聴きますが、それ以外のものにも惹かれるものはたくさんあるのです。音に宿るパワーとか、暴力的なものとか、抽象的な美とか、アドリブの閃きとか、変だけど心に引っかかるメロディーとか・・・、決して聴きやすく癒しではないところにたくさん良さがあるのです。そういう楽しみを伝えていきたいのですが・・・、もはやそういうことに興味を抱く人は少ないのでしょうか?

戯言です。聞き流してやって下さい(笑)。

ついでにもうひとつ、新番組を聴いて思うところがありました。ミュージックバードのBrand-new CD」Part2/田中伊佐資のジャズ・サウンド大爆発!オレのはらわたをエグっておくれ。」です。ジャズ・オーディオという観点から新譜(リマスター再発とかHQCD)などを紹介していく番組です。

これも聴いていたら、田中さんがしきりに「シンバルの音とかバスドラムの音とかベースの音を聴いて下さい。」と言うのですが、私はかかる曲を聴いているうちに、演奏のほうに耳がいってしましい、「そうそう、シンバルの音を聴かなきゃ」となっている自分に気付きました。どうやら最近はオーディオ的に聴かないようになっていたようです。今日あらためてわかりました。

私はオーディオも大好きですが、普通にジャズを聴く時はあまりオーディオ的に聴かなくなっていました。やっぱりジャズ・ファン度のほうが大きいようです。だから今更ジャズ・オーディオとか言われてもピンと来ないのです。別に無理してジャズとオーディオをくっ付けてもしょうがないような気がしますが・・・。まっ、趣味は人それぞれですよね(笑)。

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買いそびれていた1枚。

買おうと思っていたのにタイミングを逸してしまい、買いそびれてしまったアルバムってありませんか?私にはそういうアルバムが何枚かあるのですが、今日紹介するのはそんな中の1枚。マーク・ジョンソンズ・ベース・デザイアーズ『Second Sight』(1987年rec. ECM)です。最近ネット通販で安く買えることがわかり早速購入しました。

P67 ベース・デザイアーズは、ビル・エバンス・トリオの最後のベーシストであるマーク・ジョンソンがリーダーとなり、当時の新世代個性派ギタリスト2人、ビル・フリゼールジョン・スコフィールドをフロントに迎え、ウェザー・リポートを脱退したピーター・アースキンのドラムを加えた、当時としては新感覚派のカルテットです。

2人のギタリストですが、まずフリゼールはフォーク/カントリーをルーツに持ち、ギター・シンセサイザーも駆使しつつ今流行の浮遊するような空間系サウンドをやったさきがけの人です。一方スコフィールドはブルースをルーツに持ち、独特のうねるようなフレーズでロック系の歪んだ音のギターを弾く人です。

私はベース・デザイアーズの1作目を聴いて、2人のギタリストの個性的なプレーと新感覚のジャズに魅了されたのですが、前述のとおり2作目の本作は買うタイミングを逸したばかりに、もう20年ほど経ってしまいました(笑)。本作は1作目より曲構成が緻密になり、サウンドも洗練されたため、1作目の勢いが若干薄れましたがしょうがないでしょう。

本作には、2人のギタリストの個性を生かしたリズムが緩急自在に変化する構成美のある曲、フォーク/カントリー調で映画のサウンドトラックのようなバラード曲、アメリカ西海岸的な楽しいロックロール曲、アップ・テンポの4ビートの上でブルージーな熱いギター・ソロを展開する曲などが収録されています。

個性的なギターを柔軟なベースとドラムのビートで包み、フォーク、カントリー、ブルース、ロックンロール、ジャズといったアメリカ音楽を溶け合わせてスマートに演奏するベース・デザイアーズ。このアルバムを聴くと気持ちがリフレッシュされること請け合いですよ。

曲紹介を少々。

1曲目のジョンソン作《クロッシング・ザ・コーパス・カロサム》は、8ビートのドラムで幕を開け、2人のギターがそれぞれお得意のサウンドでテーマを合奏します。その後、スコフィールドがうねうねギュインギュインのソロで先発し、リズムが緩急自在に変化していくうちに定型ビートがなくなり、フリゼールがギターシンセで浮遊するような音を空間にちりばめていってフェード・アウトする、なかなか構成美のある曲です。アースキンの繊細なドラミングも聴きものです。

続くフリゼール作《スモール・ハンズ》は、フリゼールらしいフォーク/カントリー調のバラードで、フリゼールの浮遊ギターとスコフィールドのいつになくストレートなフレーズがとても美しい、映画のサウンド・トラックのような曲です。

スコフィールド作《ツイスター》は、もろアメリカ西海岸的ロックンロールです。テーマ部はケビン・ベーコン主演のダンス映画「フットルース」を思い浮かべてしまいます(笑)。スコフィールドだけでなくフリゼールまでロックン・ロールしている楽しい曲で、力まずお気楽にやっているようだけれど、スマートでセンスの良いところはこの人達ならではと思います。

スコフィールド作《スリル・シーカーズ》は、ブルージーなアップ・テンポの4ビートで、これぞスコフィールド節といったアドリブを展開していてカッコイイ。フリゼールも負けじと熱いソロで応酬するのですが、これが意外とパット・メセニーに共通するところがあって興味深いです。ここでのジョンソンのベースは強靭で、結構ゴリゴリ迫ってきます。

ジョンソン作《プレイヤー・ビーズ》は、ベース・ソロ。力で押すわけでもなく、派手なテクニックをひけらかすでもなく、音を丁寧に選んで淡々と紡いでいく繊細な演奏が心にじわじわ染みてきます。

早速今年も告知です。

明日1/3明後日1/4「高野 雲の快楽ジャス通信」の放送14回目。
「パット・メセニー特集」です。

ゲストがなんと私「いっき」でございます。
約1ヶ月前の収録だからなのか?思い出したくないからなのか?
何をしゃべったのかよく覚えておりません。
どんな放送になっているのでしょうか?楽しみでもあり怖くもあります(笑)。
聴いて恥ずかしくなるようなことも言ったに違いありません(汗)。

内容については高野 雲さんのブログ:快楽ジャズ通信
にもアップされますのでご覧下さい。

皆さん聴きましょう!

全国コミュニティーFM局では毎週土曜日20:00~20:55に放送。
ミュージックバードでは毎週日曜日22:00~23:00に放送。

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新年明けましておめでとうございます。

新年明けましておめでとうございます!
本年もよろしくお願い致します。

結局大掃除は昨日までかかってしまい、夜は例年どおり紅白歌合戦を見て、
TVを見つつ年越しそば(緑のたぬき)を食べて、新年を迎えました。
ただ今回は妹夫妻が来なかったので、ちょっと寂しかったです。

年を越してからですが、昨夜は「アニマックス」「ガンダム」を見てしまいました。
ガンダム30周年とかで、元旦0:00から、1話~43話までぶっ続けで放映です。
さすがに途中まで見て寝たのですが、今朝遅く起きてまた2話ほど見ました。
昼からは妹夫妻が来たので、一緒にお節料理と雑煮を食べて、
また「ガンダム」を見ることになりました。
妹の旦那とも「ガンダム」話で盛り上がってしまいましたよ(笑)。

夕方、近所にある毎年行く神社に初詣に行きました。
おみくじをひいたら「大吉」!今年は良い年になりそうです。
帰ってきてからは、また「ガンダム」の後半7話を見てしまいました(笑)。

高校生の頃に見ていた「ガンダム」なのですが、数年前に再放送を半分くらい見て、
それっきりだったので、後半が見たかったのです。
いや~、懐かしかったです。
20数年ぶりに見ても、なんとなく覚えているから凄いですよね~。

P66 元旦はジャズじゃなくて、アニメ三昧となってしまいました(笑)。
でもそれじゃあ申し訳ないので、ジャズも聴くことにしましたよ。

昨年最後の「PCMジャズ喫茶」で、岩浪洋三さんがかけたのを聴いて気に入ったので入手した1枚、東かおる『フットプリンツ・イン・ニューヨーク』(2008年rec. River East Music)です。
肩肘張らずゆったりした雰囲気のこのアルバムについては、後日ゆっくり書きます。
今年の私のジャズは、緩~い感じで始まりました。

昨年はブログを始めて、ジャズについて何か発信しようと、少々力みがあったので、
今年はゆったりいきたいものです。
とは言っても、きっとそのうち力が入っちゃうんでしょうけど・・・(笑)。
皆様も余り期待せずに見守ってやって下さい。m(__)m

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