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今日から2年目突入!やっぱマイルスからいきましょう。

私のブログも今日から2年目に突入です。
今日はどうしようかな~?と思いましたが、やっぱマイルスでしょっ!

P57 ということで紹介するのは『ウィ・ウォント・マイルス』(1981年rec. CBSソニー)です。復帰後2枚目のアルバムです。これは私がジャズを聴き始めた年(1982年)に出たアルバムなので、新譜をリアル・タイムで買いました。メンバーは、マイルス・デイビス(tp)、マーカス・ミラー(b)、ビル・エバンス(ss,ts)、マイク・スターン(g)、アル・フォスター(ds)、ミノ・シネル(per)です。

これを聴いてマイルスは凄いと思いましたよ。調子が悪かったという新宿西口広場でのライブから編集した《ジャン・ピエール》のミュート・ソロだって胸にグッと来るし、《バック・シート・ベティ》《ファースト・トラック》のオープン・ソロなんて強烈なインパクトですよ。

新宿西口広場のコンサートは当時NHKで放送されました。自動車事故の後遺症の傷みのためにじっと立っていられず、歩き続けるマイルスの存在感は強烈でした。うつむいてビビリながらソプラノを吹くビル・エバンスとパーカッション・ソロで舌を舐めながらコンガ?を「クゥ~クゥ~」鳴らすミノ・シネルが、未だに脳裏に焼きついています。

アルバムの話に戻りますが、マーカスのベースがまたふてぶてしいんですよね。《ジャン・ピエール》の出だしのベースなんてゾクゾクしますよ。マイルスのところ以外ではこんな演奏していません。アル・フォスターのドラムだって気合入りまくりです。《ファースト・トラック》でのオープン・ハイハット「シャンシャン」とミノ・シネルのソロのバックなんかモー最高です。マイルスがいるだけで間違いなく緊張感が数倍UPしていますね。

このアルバムで独特な鳴きのマイク・スターンのギターにも惚れて、その後ソロ・アルバムを出すようになって何枚か買いました。ビル・エバンスもソロ・アルバムを買ったりしましたが、やっぱりちょっとインパクトが弱いんですよね~(涙)。

《マイ・マンズ・ゴーン・ナウ》《キックス》は、レゲエのリズムと4ビートが交互に現れて長尺演奏であることを飽きさせない作りになっています。流れの中で随所に顔を出すマイルスのトランペットとメンバーのソロが上手い具合に配置され、グループのまとまりを強く感じさせます。マイルスがミュートとオープンを使い分けているところもミソです。

このアルバムも私をドップリジャズに嵌らせたアルバムの1枚です。今日久々に聴きましたが、やっぱり良いアルバムだと思います。

明日はジャズ喫茶「いーぐる」の年間ベスト盤大会&忘年会に行って参りま~す。

それではいつもの告知です(笑)。

明日12/20明後日12/21「高野 雲の快楽ジャス通信」のラジオ放送12回目。
ジャズ・ピアニストの松本茜さんをゲストに迎えて「バッハ・ジャズ」です。

前回ゲスト時の放送を聴いて、そのカワイイ声とハニカミしゃべりに
ノックアウトされた私。今回も期待はチョー高まっておりますです(笑)。
12月24日に松本さんが参加するニュー・ロマン・トリオのアルバム
『バッハ・ジャズ』『バカラック・ジャズ』が発売になりま~す。

内容については高野 雲さんのブログ:高野 雲の「快楽ジャズ通信」
にもアップされますのでご覧下さい。

皆さん聴きましょう!

全国コミュニティーFM局では毎週土曜日20:00~20:55に放送。
ミュージックバードでは毎週日曜日22:00~23:00に放送。

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ジャズ・アルバム紹介」カテゴリの記事

コメント

私が最初に接したマイルスは、まさにコレでした。
といっても、正確には西新宿広場での映像ですが。
例によって渋谷のスイングで。
禁欲さと熱狂が微妙に入り混じったこの独特の世界観に、
ジャズのアルバムを1枚も持っていなかった
テクノ小僧だった私にもなにか「感じる」ものがありました。
まさに原点ですね。

マーカスのベースはものすごくセンスいいです。
いっきさんおっしゃる通り、他ではこんなプレイしていません。

ちなみに、私、ここでも聴けるマーカスの4ビートのランニング結構好きで、マッコイ・タイナーの『ダブル・トリオ』のランニング・ベースも特に目立ったことはやってない「ふつ~」のランニングですが、ヌルリと気持ちよく感じました。

納浩一絶賛のベースはおそらくはラバーマンのベースソロでしょうが、あちらのほうは巧みな構成力には舌を巻くにしても、逆にあまりにも構成されすぎていて、なんだか音楽スクールの模範アドリブ回答みたい(笑)。
そして、この箇所のみを抜き出してきくと、べつにデヴィッド・サンボーンのライブのベースソロコーナーにも当てはまるよなぁ、違和感ないよなぁと感じてしまいます。
とにかく、評判のラヴァーマンのベースソロはセンス、演奏者としてのセンスは100点満点で感心はしますが、感動はありませんです。

と、話がどんどんそれていってしまいましたが、ダブルトリオの感想まだ言ってなかったので(笑)。


投稿: 雲 | 2008年12月20日 (土) 08時39分

雲さん。

昨日はお疲れ様でした。
「いーぐる」年間ベスト盤大会&忘年会は楽しかったですね。

>禁欲さと熱狂が微妙に入り混じったこの独特の世界観
おっしゃるとおりです。
いつもながら、上手い表現に恐れ入りました(笑)。

マーカスの4ビート・ランニングは、私も気持ち良いと思っていました。

『ダブル・トリオ』の感想を教えていただきありがとうございます。それでもラバーマンのベースソロは聴いてみたいです。いざ会うと、話そうと思っていたことが意外と話せませんね(笑)。

投稿: いっき | 2008年12月21日 (日) 18時40分

このマイルスの写真は、オイラがニューヨークで観たステージのマイルス。
確かカメラマンは米田さんだったと思います。
この辺の現体験がいっきさんにはシャクなんだよね〜(笑)。
まぁ、長く生きていればいいこともあるから健康に注意だね。

投稿: tommy | 2008年12月22日 (月) 00時06分

tommyさん。こんばんは。
このマイルスをニューヨークで見たんですか。
それはまた羨ましい。
私はその当時高校3年生で受験勉強の真っ只中でした(笑)。
世代が違えば体験が違うのは当然です。
羨ましいけどシャクにさわるという感じではありませんよ。

投稿: いっき | 2008年12月22日 (月) 02時47分

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