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暑苦しさ控えめ?「高野雲の快楽ジャズ通信」

まずは人気ブログランキング2位にしていただいたお礼です。
1位のブログは別格なので、2位は凄いですよね!

応援して下さっている皆様、どうもありがとうございます!

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ランキング2位にしていただいたことを励みに、
これからも私なりの情報発信をしていけるよう、
心がけていきたいと思います。

さて、今日は高野 雲の快楽ジャス通信回目の放送でした。
「絶頂期のバド・パウエル」です。

放送の内容は雲さんのブログ高野 雲の「快楽ジャズ通信」
をご覧下さい。より詳しく掲載されているうえに、
かかったCDも紹介されています。

パウエル大好きの雲さん。今日はどんな出だしでしょう。
「絶頂期のバド・パウエルです。覚悟しておいて下さい。」ですって、お~怖っ!(笑)
「やりたかったんだなあ~。」とかも言ってます。どれだけパウエル好きなんでしょ!
その上ですよ!
銃を突きつけられ「好きなジャズ・ピアニストを一人選べ」って言われたら、
「パウエル」と答えるって、そんな質問されませんからーっ(笑)。
出だしは今日も暑苦しいです(笑)。

雲さん、パウエルの魅力については、未だに結論が出ていないとか、
そこがまた惹き付けられるところなのでしょうね。

いきなり、アクが強い演奏ということで、
『ザ・ジニアス・オブ・バド・パウエル』から《ティー・フォー・トゥ》テイク5。

<以降、緑字は曲を聴いた私の感想など>
出だしですぐにパウエル・ワールドに引き込まれます。
そこから怒涛のアドリブが展開されます。
これだけのスピードで心にくる美フレーズばかりを繰り出しまくるパウエルって
一体どんなやつなのでしょう・・・、天才!

雲さんは朝これをリピートして聴いて気合を入れているらしいです。
「朝これを聴いて気合を入れている高野雲です。皆さんいかがおすごしでしょうか?」
とか言ってます(笑)。←ここツボですよね?

ピアノを伴奏からホーンと渡り合える楽器にしたパウエル。
そういうピアノに憧れたパウエル派はそれこそたくさんいます。
でもフォロワー(従者)は、決定的に何かが似ていないのです。
イノベーター(革新者)とエピゴーネン(模倣者)の差が厳然とあるのです。
でもけしてエピゴーネンが悪いというわけではありません。
微妙なオーラの違いがあります。

管楽器に拮抗するピアノの音の例として、
ソニー・スティットのテナー・サックス・ソロを強引に奪うパウエルということで、
『スティット・パウエル・JJ』から《ファイン・アンド・ダンディ》テイク。

確かにスティットが吹いている途中から「ビロビロビロン」と割って入ります。
スティットもこの気合には完全に呑まれてます(笑)。
テナーと対等に渡り合うパウエルはやっぱり凄いです。

犬猿の仲のファッツ・ナバロとの共演。
ナバロのソロに続いて、素晴しいソロをとるパウエル。
ソロが終わったあとの合奏の出を忘れるナバロ。
ナバロが出だしを忘れるほどのソロをとったパウエルを聴いて下さい。
ということで、『ジ・アメイジング・バド・パウエル vol.1』から《ウェイル》別テイク。

骨太ソロなソロを展開してますね。
遅れはほんの一瞬です。
言われないと気付かないと思います。

パウエルのピアノの音は、立っていて芯があります。
某番組にゲスト出演した時にそう言ったら、その番組の方から
「オーディオによって違う」と言われました(笑)。
そういう違いではありません。
詳しく知りたい方は私のブログの某番組のレポートを読んで下さいね(笑)。

芯の強さとはどういうことなのか?ということで、秋吉敏子と比較します。
リズムに乗り遅れたり、ミス・タッチもあるとのこと。
決して秋吉のピアノがダメということではなく、秋吉も良いのだが、
それを越えるパウエルの凄さを聴いてほしいのです。
秋吉敏子『リメンバリング・バド』から《テンパス・フュージット》テーマ部のみ。
時間の関係上やむなくです。

やっぱりタッチが柔らかいですね。

続けて『ジャズ・ジャイアント』から《テンパス・フュージット》。

パウエルの音は骨太で芯があるというか、音が「ジン、ギン」という感じで、
どこかに濁り成分みたいなものが入っているんですよ。
そこがポイントではないかと・・・?

ここまで、速い熱い演奏が多かったので、バラード演奏をということで、
『ジャズ・ジャイアント』から《アイル・キープ・ラビング・ユー》。

後藤さんが「ジャズ・レーベル完全入門」の中で「底なしのロマンチシズム」と
書いていますが、まさにその通りです。
平均して強い演奏なのにそこからさらに盛り上げるところ。
劇的なフレーズと和音を恥ずかしげもなく繰り出すパウエル。
これぞ「快っ感んっ!」

雲さんは「泣ける演奏なんですよ~。」なんて言ってこの演奏に浸ってます(笑)。
大甘な演奏です。

今度は甘さ控えめのバラード演奏。
ここで「シュガーカット」とか言ってますが、これを知っている人はオジサンです(笑)。
『ジ・アメイジング・バド・パウエル vol.2』から《ニューヨークの秋》。

曲は甘いです。
ほとんどテーマしか弾いていませんね。その繰り返しです。
だけど胸にグッと来ます。
私はこれも結構甘いと思うのですが?

クラシックを小さい頃から習っていたパウエルのクラシックの香漂う曲です。
サティー的なものやドビュッシーの香が感じられるとか。
『ザ・ジニアス・オブ・バド・パウエル』から《ダスク・イン・サンディ》。

モノクロームな佇まいの演奏です。
テーマ部の和音の響きにクラシックを感じます。

曲が終わったあと、曲名を《サルバンド》と言い間違えたらしいのですが、
私はあえて似てるという意味で、ふざけてそう言ったのかと思いました。
だって、次の流れにうまくつながっていましたよ。
サティの《サルバンド》の1番に似ているという話になって、ディレクター嬢に確認。
O.K.出ました(笑)。

トリオ演奏とソロ演奏が入った変なアルバム『ザ・ジニアス・オブ・バド・パウエル』
のピアノ・ソロの良さを再発見して、i-podでヘビー・ローテーションなんだとか。
『ザ・ジニアス・オブ・バド・パウエル』から《オフリビアン》。
「オブリビアン」は「忘却」という意味らしいです。

これもロマンティックな曲調です。
忘却ね~。そういわれてみれば、この哀愁。
忘れ去った恋なのかな~と、勝手に想像が膨らみますね。
これも甘い演奏のうちに入ると思います。
ロマンチシズム。いいなあ~。

ノリノリの演奏の陰に埋もれた良い演奏ということで、重く沈むダークな佇まいの曲。
絶頂期と後期の区分として、精神病などの影響が言われます。
その影響で後期は指が動かなくなるのです。
和音がズシンと響く青黒い演奏。
絶頂期でも後期の特徴が感じられつつある演奏ということで、
『バド・パウエルの芸術』から《ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ》。

これはダークですね。ハイ。気分が沈み込みます。
落ち込みたい時に良いかも(笑)。

最後は重苦しい、ミドルテンポの曲です。
『バド・パウエルの芸術』から《インディアナ》。
このテンポにブラシでついていけるのは当時マックス・ローチだけだったとか。

これは軽快で比較的ライトな気分のほうの演奏ですね。
ローチのブラシは良いですね。
短いブラシのソロがまた歌っていて良い。
気持ち良い演奏でした。

今回も確かに暑苦しいところもありましが、
前回のコルトレーンに比べれば、解説することが多かったからなのか、
意外と落着きも感じられました。
しっとりとした曲が真中あたりに続いたせいなのかな~。
今回の放送を聴いて、やっぱりパウエルは良いと思いましたよ。

ミュージックバードで聴いている人の特権「アフター・アワーズ編」

いつになくムーディーな曲で始まりました。
タワレコ渋谷店のジャズ・バイヤー吉村さんオススメの曲だったんですね。
雲さんは「出だしのベースがセクシー」なんて言ってました。
お酒が似合いそうな曲ということで、ディレクター嬢と「ラムが合うね。」とか
盛り上がってました。私もこういう曲は好きです。
もう一枚のオススメ・ピアノ・トリオは、バックの音が薄すぎでよく聴こえませんでした。
詳しくはブログ高野 雲の「快楽ジャズ通信」を見て下さい。

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コメント

いっきさん、こんばんは。

DVDも大丈夫ですよ。問題ないス!!
CD聴いて居る間にHDに入れてしまいますから、
見たいモノがあればご持参ください。
100インチ・スクリーンで見ましょう。

投稿: tommy | 2008年12月11日 (木) 23時17分

tommyさん。こんばんは。

そうなんですか。どうもありがとうございます。
私はろくなDVDは持っていないので、tommyさんがお持ちの以前話題になったザビヌル・シンジケートとかを見たかったんですよ。一応マイルスの「ライブ・イン・ミュンヘン」は持っていこうかと思います。いや~、楽しみが増えてワクワクします。

投稿: いっき | 2008年12月12日 (金) 00時29分

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暑苦しくて鬱陶しいトークが評判の高野雲です(笑)。 先週の「コルトレーン特集」は、音楽にも増して暑苦しいトークだ!と一部の方からは褒められましたが(?)、ま、季節は冬。 寒い時期なので、暑苦しいぐらいのホットさもたまにはイイのではないでしょうか?(笑)... [続きを読む]

受信: 2008年12月 1日 (月) 13時05分

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