探していたアルバム!
今頃になってではありますが、私のジャズ・ヴァイブルの1冊であるジャズ喫茶「いーぐる」マスター後藤雅洋さんが書いた「ジャズ・オブ・パラダイス」に掲載されたアルバムのコンプリート蒐集を目指しています。この本が出版されてからもう今年で20年も経つんですね~。
コンプリート蒐集は別に急いでいるわけではないので、中古レコードやCDを見つけたら買うという感じでのんびりやっています。結構廃盤もあるので探すのは大変なんですよ。残りは器楽曲が20枚弱で、ヴォーカルものが10枚強といった感じです。
先日探していたものを入手できましたので、今日はそのアルバムを紹介します。どうやって入手したかというとYahoo!オークションです。ジャズ友のtommyさんからお目当てのレコードが出品されているという情報をいただいたのです。このアルバムはtommyさんも探しているのですが、CDしか聴かないので私に落札させようというわけです(笑)。
私は最近Yahoo!オークションはチェックしていなにので、この情報はありがたかったです。そのうえ、前にレコードはコンディションが重要だと言っていたら、ちゃんとコンディションが良いものを教えてくれました。tommyさんどうもありがとうございます。
こんなレコード探している人はいないだろうと思って安易に入札したら、競合者が2人もあらわれるじゃあありませんか。アレレッ!驚きとともに落札価格を心配していたら、競合者は意外とあっさり手を引いてくれました。フ~ゥ。これはつい先日の話です。レコードが手元に届いたので今日はUPします。
「いーぐる」連続講演の打上げの時にこのアルバムを聴いてから、ほしかったんですよね~。やっと入手できました!
そのアルバムとはドン・チェリーの『ホーム・ボーイ、シスター・アウト』(1985年rec. BARCLAY/ポリドール)です。メンバーは、ドン・チェリー(vo,tp,p他)、ラムンチョ・マッタ(g)、ジャニク・トップ(b)、クラウド・サルミエリ(ds)、ネグリト・トラサンテ(bongos,congas)、他です。
これはジャスのアルバムというよりは、ワールド・ミュージックだと思います。1曲目、緩いレゲーのリズムに乗って、チェリーの脱力系ボーカルが出てきます。アハハッ、和みまくりですよ。どの曲も歌がメインで、マーカス・ミラーが作ったサウンドトラックの上でマイルスが吹いていたようなトランペットがオーバー・ダブされています。
時代が時代だけにオーネットのプライム・タイム・バンドのようなサウンドもあります。オーネット程ぶっ飛んではいませんが、かなり自由にサウンドとして歌うボーカルとバックに浮遊するトランペットが、聴き手の気分を空間に浮遊させ和ませてくれます。私はこういう聴き手の気分を開放してくれるサウンドも好きなんですよね。
私はどちらかと言えば、レゲーよりスラッピング・ベースとカッティング・ギターがファンク・リズムをやっている曲が好きです。ミュート・トランペット、ギター、メロディカ、ベースで演奏される曲は、途中から4ビートになってこれがかなり快適な演奏だったりします(笑)。
ラストの曲は、ベースが元祖ビジュアル系ロックバンド「JAPAN」のミック・カーンが弾くような音で、曲が日本のビジュアル系ロックバンドの草分け「一風堂」の《すみれセプテンバー・ラブ》(今の人は知らないでしょうね)な感じがするのは、私のような世代の人にとっては懐かしいんじゃないでしょうか?
「ワカルカナ~、ワカンネェ~ダローナ~」by松鶴家千とせ。オヤジギャグ炸裂!(笑)
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コメント
分かりまーす(笑)。
私がベースやりたい!と思ったのもJAPANのミック・カーンの影響からでした。
ただ、いっきさんと好みがちがうのは、私、スラップの音はあんまり好きじゃありません(もちろん、いいなと思うプレイはたくさんありますが)。
どちらかというと、倍音やトレブリーな要素が少なく、モコモコした音色のほうが好きですね。
投稿: 雲 | 2008年11月18日 (火) 07時56分
さっそくのコメントありがとうございました!
ていうか「長岡鉄夫の外盤A級セレクション」今も普通に売ってますね(!!)
早速近所の本屋さんに行って注文してきます♪
投稿: takaラサーン | 2008年11月18日 (火) 11時16分
よかった!よかった。無事入手できましたね。
いいな〜それ!オイラもゼッタイCDで探すぜ!!
「いーぐる」でCDを見たんだから、世の中に存在するんだよね(笑)。
でも、ネットでは見た事ないな〜・・・捜索は続くのだ。
ネットでの中古アルバム探しって楽しい。
最近はアマゾン(日米)、オークション、eBayが守備範囲です。
探しているアルバムはジャズ友にリリースしておく事は大切だよね(笑)。
気にかけてくれるからね、1人より2人・・・は重要です!!
投稿: tommy | 2008年11月18日 (火) 19時24分
皆さん、こんばんは。
雲さん。
ミック・カーンのベースが雲さんの原点だったんですか。
私の場合、スラップというかチョッパーはTVで見たブラザーズ・ジョンソンの印象が強烈だったんです。音はハンコックの『マン・チャイルド』で弾いているブラザーズ・ジョンソンです。次がマーカス・ミラー。一方ではチョッパーをやらないジャコが好きだったという節操のなさです(笑)。
takaラサーンさん。
「長岡鉄夫の外盤A級セレクション」が普通に売っていたとは驚きです。長岡教に入信するオーディオ・ファンが今もいるということなのでしょうね(笑)。
宗教音楽、現代音楽、クラシック、ジャズといろいろ掲載されていて面白い本です。是非ご一読を。
tommyさん。
どうもありがとうございました。もう何回か聴きなおしましたよ。
私も当然CDは見たことがないのですが、探すのは難航しそうですね。raとこのCDは私の捜索リストに入れておきます。中古CDを見つけたら連絡しますよ。探すものは多いほうが楽しいですからね(笑)。見つけにくければ見つけにくいほど、見つけた時の感動がまた最高なんですよね(笑)。
投稿: いっき | 2008年11月18日 (火) 20時46分