ヘッド・ハンターズとの遭遇
今日はハービー・ハンコックのヘッド・ハンターズとの出会いの1枚を紹介します。
そのアルバムは『マン・チャイルド』(1975年rec. CBSソニー)です。メンバーは、ヘッド・ハンターズはもちろん当時のジャズ・フュージョン界の錚々たるメンバーがゲスト参加しています。あのスティーヴィー・ワンダーがハモニカを吹いている曲もあります。
当時A面3曲をよく聴きましたね。1曲目《ハング・アップ・ユア・ハング・アップス》はワー・ワー・ワトソンとデビッド・T・ウォーカーのご存知ワウワウギターで曲が始まります。もうここからノリノリですね。ネバリのあるファンク・リズムが興奮状態に導きます。中盤のベニー・モウピンのテナー・ソロがまた盛り上げる盛り上げる。終盤はファンク・リズムとシンセの上でハービーがアコースティック・ピアノのカッコイイ・ソロをとります。これぞまさしくハービー節といった感じです。
続く《サン・タッチ》は、レイジーなファンク・リズムの上でたゆとうようなエレピが、砂浜でまどろむような心地にさせてくれます。コンガの音も効果的に使われていますね。ラストの《ザ・トレイター》が強力です。まずポール・ジャクソンとルイ・ジョンソンの超暑苦しいツイン・チョッパー・ベースにクラクラきます。その上でハービーがシンセサイザーのありとあらゆる音や機能を使って、更にピアノまでも持ち出してワンマンショーを演じるんだからから堪たもんじゃありません(笑)。
そうだもう1曲紹介しておかなきゃ。B面《ステッピン・イン・イット》はアープ・オデッセイ・シンセサイザーでベースを弾いているんですが、このベース音がまたネットリ・マッタリでいうことなしの気持ち良さなのでした。この曲でスティーヴィー・ワンダーがハモニカを吹いていますね。とにかくこのアルバムの暑苦しい真っ黒ファンクは強烈であるとともに、麻薬的な快感があります(笑)。
当時このアルバムの他に、ウェザー・リポートの《スウィート・ナイター》とマイルスの《パンゲア》(いづれも前にブログで紹介済み)を一緒に買って、聴きまくっていたのだから大したものです(笑)。
これらは当時の再発廉価盤シリーズ「ビッグ・ジャズ・フュージョン23」から買ったものです。写真の一覧に載っているアルバムはその後も買い続け、ほとんど持っています。う~ん、私のフュージョン・ルーツ初体験はファンク・イケイケ系だったんだなあ(笑)。
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コメント
いっきさん、こんばんは。
すっかり自分のブログを更新しなくなったオイラで〜す。
おいらは「マンチャイルド」より「ヘッド・ハンターズ」の方が
好きなんですが、(ヘッド・ハンターズ・マニアです)
ノリノリなアルバムのは「マンチャイルド」。
ワー・ワー・ワトソンとベニー・モウピンがイカス!
オイラ最近、自分がファンク体質だということに気づきました(笑)。
投稿: tommy | 2008年11月26日 (水) 02時54分
アニキ、こんにちは。
おめでとうございます!ブログランキング2位ですよ!!!
すごーい\(^O^)/
投稿: ぴくるす | 2008年11月26日 (水) 13時05分
いっきさん!!おめでとうランキング2位です。
1位のテル先生のブログはモンスターブログなので、
プロフェッショナルつーことで!勝てないよね〜(笑)。
「アマチュア・ジャズ・ブログ」ではナンバー1ですよ!!
こんな日が来るとは・・・オイラ嬉しいぜ!!!!!(涙)
投稿: tommy | 2008年11月26日 (水) 13時59分
いっきさんおめでとうございます!
いや、ほんとtommyさんおっしゃるとおり、アマチュアでは実質ナンバーワンですよ!すごいすごい、おめでとうございます。
投稿: 雲 | 2008年11月26日 (水) 16時18分
2位ですか!凄い凄い!!
おめでとうございます。
これからも応援してますよー!
投稿: takaラサーン | 2008年11月26日 (水) 17時24分
皆さん。こんばんは。
一時的とは言え2位になっていたとは驚きです。
とてもうれしいです。(⌒0⌒)ノ
これも皆さんのおかげだと思っています。
ほんとうにありがとうございます。
今回の2位、雲さんの『1日10分で書ける!幸せを呼ぶ「毎日ブログ」』の趣旨にそって書いているからではないかと思っています。後ほどブログに書こうと思います。
投稿: いっき | 2008年11月26日 (水) 18時42分
はじめてカキコさせて頂きます。
既にリアルではお話しさせて頂いておりますが。。。
少し前に某板で話題となっている件を知り、微力ながらチマチマと反論をまとめていたのですが、先ほど遅ればせながら雲さんがきっちりふりかかかる火の粉をふりはらったことを知り、安心して筆を置きました。
最近いっきさんにも火の粉がふりかかってきたみたいですが、分かる人は分かっていると思いますよ。ソウッスネ・ゴトウさんはどうか分かりませんが。。。
澱んだドロドロした世界になるべく関わらないようにして、純粋にジャズを楽しみたいものですね。
投稿: Kirk | 2008年11月26日 (水) 21時23分
Kirkさん、こんばんは。お久しぶり!tommyです。
そうなんですよ。ミュージックバードの人気番組のレポートを
書くことについては製作者サイドから了解を頂いたので、
いっきさんも、また気合いが入ると思います。楽しみです。
ミュージックバードに了解をとってくれた雲さんに感謝で〜す。
「カーク特集」でお会いしましょう。
投稿: tommy | 2008年11月26日 (水) 22時26分
Kirkさん。お久しぶりです。こんばんは。
Kirkさんにまでご心配をおかけしていたとは。申し訳ありません。
反論をまとめていただいていたなんて凄くうれしいです。
どうもありがとうございました。
tommyさんがおっしゃる様に、雲さんのおかげで早急に幕引きでき、大事には至りませんでした。今回の件ではいろいろな方に助けていただいたんですよ。皆さんに感謝、感謝なのです。
私みたいな一アマチュアを攻撃したところで何にも得られないのに・・・。基本的に私はいつものとおりなのでご心配なく(笑)。
12/6「カーク特集」に私も参加予定なので、またお会いして是非お話したいです。
投稿: いっき | 2008年11月26日 (水) 23時00分
>tommyさん、いっきさん
私も雲さんと同じようにメディア・リテラシーの問題を取り上げよう
と思っていました。最も真実に近いのは一次情報源だと思います。
つまり雲さんや番組サイドが一次情報源となって苦言を呈していたなら
問題かもしれませんが、そうではない気がしたんですよね。
うがった見方をするとなんとなくソウッスネ問題から関心を逸らそうと
する意図もあるように思えましたし。
私は雲さんの常に何かジャズシーンに仕掛けようという姿勢もtommyさんの
現実に店舗やレーベル運営をしようという地に足の着いた活動にも、
いっきさんのジャズの素晴らしさを直球で伝えようとする姿勢にも
敬意を持っています。
なぜならきっと皆さんジャズを取り巻く厳しい環境に対する認識が
しっかりありながら、それでもジャズの素晴らしさゆえに前向きに
取り組もうとしているように思うのです。
その一方でチンケな自分のプライドを支えるイチ小道具としてジャズを
取り扱っているソウッスネ的な価値観がそのプライドの大きさに反して
ちっぽけものに思えたので、先走って勝手に活動しようとしただけです。
カーク特集でまたお会いしましょう。
投稿: Kirk | 2008年11月27日 (木) 22時28分
Kirkさん。こんばんは。
どうもありがとうございます。
そう言っていただけると本当にありがたいです。
雲さん。tommyさん。私はそれぞれの立場で横のつながりも持ちながら奮闘中?です(笑)。
ソウッスネの話は今のところもう言うことはありません。
カーク特集、楽しみにしています。
投稿: いっき | 2008年11月28日 (金) 00時20分