お店でかけていたので買っちゃいました!
お店でかかっていたものがほしくなっちゃうことってありますよね?
今日はそんな1枚を紹介します。
ディスクユニオン吉祥寺ジャズ・クラシック館でCDやレコードを見ていたら、これがスピーカーから流れてきたんですよ。「お~っ、いいじゃない!」と思ったので、飾ってあるCDを手にとってタイトルを確認し、お店の中の棚を探したんですがありません。
しょうがないから店員さんに確認したら中古盤だったんです。いくらですか?と尋ねたら新品に近い値段でした。ちょっとした思案のすえ買うことにしたんですが、ふとケースの中を見たらツメが折れているじゃありませんか。すかさずツメ折れを指摘して値切りましたよ。セコイ(笑)!でも値引きは微々たるものでした。このアルバムはそれなりに人気があるのでしょうね。
前置きが長くなりました(笑)。そのアルバムとは、チャーリー・ラウズの『ソウル・メイツ』(1988年rec. UPTOWN RECORDS)です。メンバーは、チャーリー・ラウズ(ts)、サヒブ・シハブ(bs)、クラウディオ・ロディーティ(tp,flh)、ウォルター・ビショップJr(p)、サンティ・デブリアーノ(b)、ビクター・ルイス(ds)です。
1曲目《ノベンバー・アフタヌーン》。シンバル、ベースのイントロからドラム、ピアノが加わり、ラウズの滑らかテナーとシハブの「バリ、ブハッ」と言うバリトンが鳴ったところから、もう気分はノリノリです。その後テーマー部のテナーとバリトンのアンサンブルも快調にとばし、出ましたっ!シハブのバリトンが豪快にしてスインギー、続くラウズのテナー・ソロ、ビショップJrのピアノ・ソロもドライヴ感抜群に迫ってきます。この1曲にしてもうアルバムの出来の良さはわかってしまいます。
続く《グリーン・チムニーズ》はトランペットのロディーティも加わって、ミディアム・テンポで3管アンサンブルが気持ち良いのですが、ラウズのテナー・ソロを楽しむ曲です。シハブとロディーティのソロは残念ながらありません。ロディーティの気持ち良いトランペット・ソロが聴けるのは4曲目の《ソー・ナイス》ですが、短っ!まあ、このアルバムはラウズのアルバムですからねっ、それで良いのです。もちろんロディーティがしっかりソロをとっている曲もありますのでご心配なく(笑)。
フロントはテナーとバリトンの2管、テナーとトランペットの2管、3管編成の曲があり、1曲だけラウズのワン・ホーンもあります。ソロの順番も変えるなど飽きさせない工夫が凝らされています。どの曲もテーマのアンサンブルに洒落た編曲がされているところも聴き所だと思います。そして肝心のラウズはどの曲においても快調です。
これっ、ハード・バップ好きには堪らない、直球ド真中なアルバムだと思いますよ。
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コメント
いっきさん、こんばんは。
こりゃまた、黒ソーなアルバムですね〜。
ゼッタイ!マルカムも喜びそうです。
ノリノリで踊ってしまうでしょう。
店でかかってたアルバムって、
オイラも気になって買うのですが、
ほとんどハズレ!ます。(笑)。
投稿: tommy | 2008年11月28日 (金) 03時14分
あ~、それ欲しい。
私、チャーリー・ラウズが(モンクとやってる以外が特に)大好きなんですよ~。
しかも、共演者が脇の下をクスぐるようなこそばくツボな人が多い!
これは要チェックだぞ。
投稿: 高野 雲 | 2008年11月28日 (金) 11時21分
こんばんは。
tommyさん。
黒いです。マルカムは喜びそうですね(笑)。マルカムのところにこれのレコードがあるかもしれませんよ。
私の場合もお店でかかっていたのを買ってはずしたことは多々あります。お店の雰囲気に騙されてるんでしょうね。
雲さん。
チャーリー・ラウズはいい仕事してます。サヒブ・シハブのバリトンがまたいい感じなんですよ~。是非聴いていただきたいです。
投稿: いっき | 2008年11月28日 (金) 19時45分